カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

政治・社会・文化

「日本社会から甘えをなくすと、結局は欲しいものに手を伸ばす者が勝ち」~世代間のすれ違う思いと接点④

ポストコロナの生き方、たいへんなのはむしろ若者たちだ。 指をくわえていても誰も助けにきてくれない。 自分で取りに行った者が勝ち、コミュ力が勝負の分かれ目、 という実につまらない結論――という話。(写真:フォトAC) 【たいへんなのは、むしろ若者】 …

「超高層ビル街ののど自慢大会」~世代間のすれ違う思いと接点①

超高層ビルに入居する企業が、会社対抗で行うのど自慢大会があるという。 49年前から続く、まるっきり昭和な行事だ。 そのレトロな大会が、コロナ禍を経て今年4年ぶりに開かれる。 さて、令和の企業人にとって、大会はどのような意味を持ったのか。という…

「ロクでもない法律や条例の成立、そこには浅~い理由(わけ)がある」~議員がひらめくとロクなことがない

キース・アウトを更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp

「10月2日、今日は守護天使の日」~囁く天使と怒れる菩薩①

今日は守護天使の日、キリスト教で守り神の記念日。 しかし天使は、力づくでキミたちを悪から守ってくれるわけではない。 そこが仏教の、愚かな衆生も縄をもて導き、地獄までも救いに行く、 菩薩とは違うところだ。という話。(写真:フォトAC) 【守護天使…

「貧乏人こそ結婚しろ:結婚式の経済学と本質的でない最後のアドバイス」~息子アキュラの結婚式で考えたこと⑤

金がないから結婚できないと思っているあなたに、 とんでもない思い違いだ。貧乏人こそ早く結婚しろ。 そしてもうひとつ。式や披露宴のあり方には、 別の原理もあることを忘れるな。 という話。 (写真:フォトAC) 【貧乏人こそ結婚すべき】 よく「お金がな…

「無視してもいいけど、無視すると面倒でもある結婚式の家族関係論」~息子アキュラの結婚式で考えたこと④

古くからあって、すでに時代遅れとも思われていること――、 そうした《昔の常識》が今も生きている場合がある。 無視してもいいが、無視する以上は覚悟が必要だ。 意外なものが連動する。 という話。 (写真:フォトAC) 仕事をする上で、前年度踏襲は良くな…

「式はどこから来たのか、結婚式とは何か、式はどこへ行くのか」~息子アキュラの結婚式で考えたこと③

息子の結婚式の招待状を息子からもらう――。 本来は親が主催者なのだからありえないことだ。 結婚式から神主も牧師もいなくなり、披露宴からは上司・同僚が消える。 そのくせ残る昔ながらの余興や挨拶――不思議で難しい世界だ。 という話。(写真:アキュラ提…

「結婚式の社会学と無礼で居心地の悪い披露宴の話」~息子アキュラの結婚式で考えたこと②

結婚式に関してこれといった一家言があるわけではない。 冠婚葬祭も時代とともに変わっていい。 しかし参加者があまりにもないがしろにされる式はいかがなものかと、 かつて非難したのと同じ式・披露宴を、わが子が挙げる――。 という話。(写真:フォトAC) …

「このソーメンは何ですか?」~息子アキュラの結婚式で考えたこと①

久しぶりに結婚式・披露宴に出た。息子の式・披露宴である。 しかしずいぶんと様変わりしたものだ。 ソーメンを持たされたり、ケーキを食べさせられたり、 愛を渡され、育てることを約束させられたり――、 という話。(写真:SuperT) 【久しぶりの結婚…

「ニュースを見ない子どもたに、どうニュースを見させるのか」~教え子をアホな受け子や強盗にしない方法④

テレビや新聞のニュースは、学校の授業と同じように、 一定のレベルを想定して、それ以上の人々に向けて発信される。 したがって子どもたちを危険から遠ざけるためには、 丁寧で粘り強い教育と躾が必要になる。すべて親にそれができるか? という話。(写真…

「老人には特殊、若者には誰もが知っている一般的な情報がなくてはならない」~教え子をアホな受け子や強盗にしない方法③

特殊詐欺のこちら側には、なぜかやたらと騙される高齢者たちがいて、 あちら側には《受け子》にリクルートされて捕まる若者が絶えない。 高齢者はテレビ、若者にはスマホと、それぞれにふさわしい道具があるのに、 なぜ両者、ああも簡単に騙されてしまうのだ…

「逮捕されることが幸せという逆転はなぜ起きるのか」~教え子をアホな受け子や強盗にしない方法②

犯罪に走った子どもたちを自業自得と切り捨てることは簡単だ。 しかしそれにも限度がある。 余りにも無知で蒙昧な犯罪者予備軍は、 やはり助けてやらなければならないと思う。 という話。(写真:フォトAC) 【わが子がいたぶられるようで、絶句する】 昨日…

「怪物と魔物と、少女たちの甲子園」~間もなく全国高等学校野球選手権大会が始まるよ

明後日から第105回全国高等学校野球選手権記念大会が始まる。 100年を越える歴史の中にはさまざまなドラマがある。 怪物がいて、魔物がいて、 そして野球に命を捧げた少女たちがいた。 という話。(写真:フォトAC) 【間もなく甲子園野球が始まる】 昨日…

「『女性に重いものを持たせてはいけない』はそれ自体が昭和なのか?」~年齢的にも時代的にも、世の中が面倒なことになっている

「女性に重いものを持たせてはいけない」 それは正し判断なのだろうか? 相手が若くても、仕事であってもそうなのか? ジェンダー的にはどうなのか? と、なかなか面倒な時代だ。という話。(写真:フォトAC) 【女性に持たせるわけにはいかない】 母が急…

「義務教育の学校は何のためにあるのか」~自由と不自由と安全・安心の物語②

「無知や貧困を絶対に世襲させない」 それは日本の学校を支える最も強い信念である。 そのため教育を親に任せることができいない。 学校のやるべきこともとんでもなく大きくなる。という話。(写真:フォトAC) 【無知や貧困を絶対に世襲させない】 義務教…

「私のフランス革命はどこから来たのか」~今日は革命記念日。世界がとても単純だった時代に学んだこと

インターネットのなかった昭和の時代、世界は今よりずっと単純だった。 テレビを見てラジオを聞き、新聞と雑誌を読んでおけば、 世界とそれに対する自分の位置が分かった。しかしそれにしても、 当時なぜ私たちはフランス革命なんぞに興味をもっていたのか。…

「昔の教師は時間外労働をけっこう楽しんでやっていた」~教職はやりがいのある仕事か?②

官僚を目指す若者が減って、将来に不安の影がさしているという。 無理もない。官邸主導でやりがいが奪われ、過重労働だけが残ったからだ。 そこで気づいたのだが、教職の不人気も単なる過重労働だけでなく、 やりがいが奪われてしまったからなのかもしれない…

「ショートスリーパー、ナポレオンと私」~あまり眠らない人たちの話

極端に睡眠時間の少なくて済む人たちがいる。 私も短くて済むが、そのおかげで何かを成し遂げたわけでもない。 ナポレオンは有名なショートスリーパーだが細かく寝ていた。 私もいまでも、しばしば気絶するように短時間眠っている。という話。(写真:フォト…

「負け犬は黙って引き下がるしかない」~おっちゃんプリゴジンの2・26

ブリゴジンの率いたワグネルの反乱はあっけなく終わった。 モスクワまで200kmに迫って何の問題もなかったのに――。 しかし私には分かる。 おっちゃんはただ甘い夢を見ていただけなのだ。という話。(写真:フォトAC) 【おっちゃん=プリゴジン】 ロシアの…

「私たちは私たちでできる。誰も守ってくれなくていい」~自助組織はもういらない③  

労働組合・PTA・自治会。任意団体なのに加入を強制される三悪である。 内容を見ても行政がきちんと対応すればよいことばかりだ。 しかしオマエの仕事だと投げ出せば行政はやってくれるのだろうか。 そもそも三悪なきあと、誰がどう行政に働きかけ、行政を動…

「働き方改革の行方:誰が教員をまとめ、誰が教員を代表するのか」~自助組織はもういらない①

政府はようやく重い腰を上げ、教員の働き方改革に手を打とうとしている。 だが、その内容はとてもではないが教職員の納得できるものではない。 それにもかかわらず、現場の反対の声は政府に届かない。 教員の意見をまとめ、教員を代表する人々がいないからだ…

「その子らしさは守り、個性は叩く」~素晴らしきネット社会の人生⑤

「新しい学校のリーダーズ」という女性ボーカルグループが気になる。 極めて個性的な歌とダンスのできる子たちだ。 しかしその個性は持って生まれたものではないだろう。 それは叩かれ鍛えられてきたものだ。 という話。 【新しい学校のリーダーズ】 4月最…

「日本のハダカが世界を圧倒する」~素晴らしきネット社会の人生② 

世界の片隅の文化だった日本食が世界の中心へ躍り出て、 だれも見向きもしなかった日本酒がもてはやされそうになる。 そして今、 日本の”笑い”も、見直されるかもしれない。 という話。(写真:フォトAC) 【マイブーム1番】 現在の私の、一番のマイブーム…

「年齢とともに失うもの、年齢にかかわらず手に入るもの」~素晴らしきネット社会の人生① 

年齢とともに失われる感性がある。 昔、理解できたものがわからなくなる。 しかし嘆くことはない。 会う可能性のなかったものに、今は会える時代なのだ という話。(写真:フォトAC) 【新しいものが楽しめなくなる】 先日、ツイッターでこんなつぶやきを見…

「かくてパンドラの箱は開かれ、ジャニーは戦場に行った」~権威がなくなることへの期待と不安①

広島でG7の首脳会議の開かれた先週、 芸能界は二つの問題で大混乱だった。 ジャニーズ事務所のセクハラ疑惑、市川猿之助一家心中(?)事件。 しかしこの二つ、見かけはまったく同じじゃないか。 という話。(写真:フォトAC) 【両極端に忙しかった先週】 …

「コロナ忘却が進む前に」~いちおう終わったことになる新型コロナ禍の、数字で見る世界①

新型コロナの全数把握が終わり、日々の様子が見えなくなった。 第9波が始まっているかもしれないというのに。 しかしそれも仕方ないだろう、いつか通らねばならない関門だ。 ただし何もなかったかのように、このままただ行き過ぎてはいけない。 という話。…

「大人が使う“しょうがない”、子どもが言うべき“はい、わかりました”“がんばります”」~ラミレス元監督、日本での成功の秘訣を語る②

ラミレスが言う、日本で成功するための三つのこと、 「ショウガナイ」「ハイ!ワカリマシタ」「ガンバリマス」 最初のひとつは大人が、あとの二つは子どもが使うべき言葉だ。 それは学びの場に絶対必要な三つの原理なのだ。 という話。(写真:フォトAC) 【…

「“ショウガナイ”シチュエーション、ハイ!ワカリマシタ、ガンバリマス」~ラミレス元監督、日本での成功の秘訣を語る①

元DeNA監督のラミレスは言う、 日本で成功するためには、三つのことに適応する必要がある。 「ショウガナイ」「ハイ!ワカリマシタ」「ガンバリマス」 しかしこれは日本人にも当てはまることなのだ。 という話。(写真:フォトAC) 【ラミちゃん、日本での成…

「閑話休題:ChatGPTは話題にするほどの価値があるのか分からなくなった瞬間」~私はChatGPTに取って代わられないだけの文章を書いて来たのか④

今のところChatGPTは「いい加減なおしゃべり野郎」。 瞬時にとんでもない数の量のウソを平気で生成する。 しかし考えてみたまえ、 ChatGPTはやはりチャットなのだ。という話。(写真:フォトAC) 【突然、思い出してChatGPTに聞いてみたこと】 ちょっと話題…

「このブログの変遷と願い」~私はChatGPTに取って代わられないだけの文章を書いて来たのか①

紆余曲折を経ながら、私のブログも実質19年目。 それなりに努力もしてきた。その努力に見合うほどとは言わないが、 もう少し多くの人たちに読んでもらいたいものだ。 ところで私は、AIに取って代わられないだけの文章を書いて来たのだろうか?という話。(…