カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「いじめ・体罰支援センター」~当事者どうしで解決できなくなった場合の頼みの綱

昨年度、県に報告されたいじめ事件は200件あまり、これはいずれも学校が「いじめ」と認めたものであり、学校が「いじめではない」と感じたり全く認知していないものも含めると、まだまだ相当な数になるはずです。それに体罰も加えるとなるとかなりの数に…

「純真なこどもたち」~その子が犯罪者になるまでわずか10年(かもしれない)

先週の木曜日、H先生が出張のため、朝夕の会の補充に入りました。なかなかしっかりとした授業振りでした。その休み時間、何人もの子どもが近づいてきて「T先生、テレビの『◯◯◯』(役の名)に似てるよね~」・・・・・・。 この話題にはいささかウンザリし…

「子どもは金がかかるという現実」~小中高12年間に行政はひとりあたり1200万円も使っている

地方教育費、7年連続減 小学校1人当たり91万円(共同通信) 都道府県や市町村の教育委員会などが2003年度に支出した教育関係経費(地方教育費)の総額は、7年連続で減少、前年度比2・8%減の176320億円だったことが26日、文部科学省のま…

「その差は縮まらない」~学校がお勉強に力を入れれば、我が子が置いて行かれる

「学力低下心配」76% 5日制否定派増加PTA調査 [朝日新聞 5月15日] 保護者の4分の3は「学力低下が心配」で、4割は学校週5日制を「よいと思わない」――教育改革に対する親たちのこんな気持ちが、日本PTA全国協議会が17日に公表した意識調査で…

「音楽と体育の優越性について」~教科担任が平等でないワケ

昨日、遠足終了後6年生の合唱練習を見せていただきましたが、先週偶然立ち寄って聞かせてもらった時に比べて、格段の進歩があったのに驚かされました。歌そのものの進歩については十分評論できないのですが、前回は一生懸命歌っている子の人数を数えたのに…

「Stand By Me」~キミを叱ってくれる人をそばに置いておきなさい

アメリカのホラー小説の大家、スティーブン・キングには『スタンド・バイ・ミー』というきわめて優れた自伝的青春小説があります。映画も有名ですからご覧になった先生もいるかもしれませんが、田舎町のちょっとした不良少年グループが、兄の隠したという人…

「ぼくらは毎日、どんどん良くなっている」~『十二番めの天使」の自己暗示の言葉

◯◯集会に参加された先生方、土曜日はご苦労様でした。S大学教授、E先生のお話はいかがだったでしょう? 先生のお仕事が科学に寄与する役割とは別に、「何故こうした技術開発をしなければならないか」というお話はとても興味深いものでした。 それは簡単に言…

「行事をやる意味」~思い出づくりじゃない

修学旅行や5年キャンプ、社会見学などが近づいてきます。児童の誰もが熱心に学習するわけではなく、全員が係活動に熱中するわけではないのですから、行事を創り上げるのはなかなか大変です。しっかりやらないからと言ってそのたびに怒るのも気の重いことで…

「学力問題」~一般の保護者が賛同することに、私は違和感がある。

学力低下に関する調査結果 保護者の4分の3は「学力低下が心配」で、4割は学校週5日制を「よいと思わない」――教育改革に対する親たちのこんな気持ちが、日本PTA全国協議会が17日に公表した意識調査で明らかになった。導入から2年をすぎた学校週5日…

「モノを壊した子どもへの対応」~以後同様に対処します。

昨日、理科室のプラネタリウムの傘をふざけて回して壊してしまう、という事件がありました。報告に来た児童には、 いかなるものも,本来的な使い方以外のことをすると壊れる可能性があること 学校の備品はひとつひとつが大変に高価であること。 学校は弁償を…

「自立ということ」~自立には三つの層がある

教育の最終的な目標は子どもの自立です。 これについて、比較的分かりやすい説明がありますので、以下に書いておきます。 『自立には三つの側面があります。「経済的自立」と「生活自立」、そして「精神的自立」です。 「経済的自立」というのは説明の必要も…

「目腐(めぐさ)れ」~価値あるものを人に見せない道徳

骨董や美術品の収集家の中には、他人に見られただけで芸術品の価値が減ると信じて、見せないようにしている人がいるそうです。これを「目腐れ(めぐされ)」と言います。見ただけでは価値は減らないだろう、という思いもありますが、一方でそうした感じ方が…

「子どもの成長」~ある日、突然、できるようになる

私はダメでしたが、英会話の堪能な人に聞くと、日常会話のリスニングは「ある日突然、できるようになる」のだそうです。「アラ、私、分かるじゃん」と、そんな感じらしいのです。 長年付き合ってくると分かるのですが、子どもの成長は身長がそうであるような…

「操法訓練が始まっています」~地域で活動する親の姿を見せたい

今週始めより消防団の操法訓練が始まっています。 6月の大会に向けての訓練です。毎朝5時半に集合して、そこから集団訓練が始まります。声の大きさや機敏さ、操法の正確さなどが基準のようで、声を張り上げながら何度も同じ動きを繰り返しています。 夜に…

「生徒指導の要諦」~事実をありありと、生き生きと描く

生徒指導の手続きにおいてもっとも大切なことは「克明で客観的な事実をまざまざと目の前に見せる」「そのことによって己の罪深さを分からせる」ということです。 TVの刑事ドラマでは、容疑者の前に動かぬ証拠をつきつけると「恐れ入りました」とばかりに真…

「教師の仕事」~仏は背後からそっと荷車を押した

先日亡くなった大村はまさんの「教えるということ」の中に非常に印象的な寓話があります。大変有名な話なので御存知の方も多いと思いますが、改めて書いておきます。大村はまさんは師と仰ぐ人に「あなたは生徒に好かれていますか?」と問われ、「嫌われては…

「意外に重い罰」~刑法:この程度でこの重い罰!?

JR西日本の事故があったせいか、このところ線路の置石など鉄道妨害が絶えません。本校の近くには鉄道がありませんからさほど心配しなくて良いのかもしれませんが、この際、指導しておくのは都合が良いでしょう。刑法上は以下のようになっています。(汽車…

「JR福知山線脱線事故を機に~いったん事故が起これば、個人ではなく組織の体質が問われる

休み中テレビを見る機会も多く、自然とJR西日本の事故報道に接することが増えました。そして暗澹たる気持ちになりました。 一朝事故が起こると、それまで積み重ねてきたどんな努力も誠実さも、様々な技術開発やアイデアも全部無に帰して「生命尊重を第一と…