2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧
子どもを伸ばそうとするとき、 全体的に下支えをして丁寧に持ち上げるという方法がある。しかしたいへんだ。 そうではなく、その子の一部分をつまんで引き上げると、 予期しない力まで一緒にすうっとついてくることがあるのだ。 という話。 (写真:フォトAC…
できないことも個性だ、他に評価できることがあればいい――。 それが論理の当然の帰結だが、そういうわけにはいかない。 この国の個性とは基礎的な力に上乗せされる高い能力のことだ。 諸外国とはその点でも、子どもを育てる環境でもまったく違っている。 と…
新年度が始まって3カ月。 新任の教師たちもある程度慣れてきて、その異常な働き方が一過性ではなく、 延々と続く苦難の道かもしれないと思い始めている。 とりあえず目の前の子どもをきちんとさせられない、授業が始められない、 という話。 (写真:フォト…
教員採用試験: 採用倍率が下がったからといって教員の質を心配にする必要はないが、 日本中のあちこちで「担任のいない学級」が生れることは問題だ。 kieth-out.hatenablog.jp
子どもの“今”が大切なマスコミと、子どもの“将来”が大事な学校とは相いれない しかし相いれないからと言って放っておくと学校は押し込まれる 現職教師に社会と戦う余裕はない だとしたら、誰か教師を側面から援護する仕組みをつくらないかという話。(写真:…
欧米に比べると日本は昔から弱い者に優しく甘い国だった、 そこに舶来の強力な人権思想が被さる。 弱者は徹底的に守られ、保護されなければならい、 そして弱者は弱者のまま、成長の機会を奪われるのだ という話。 (写真:フォトAC) 【日本の子育て:子ど…
メディアは世界を単純化する。 世の中には弱者と強者しかなく、弱者は支えられ、強者は叩かれるべきだ。 しかしその姿勢が結局、 長い目で見れば弱者を敗戦へと導くことになる。 という話。 (写真:フォトAC) 【結局被害を被るのは子ども】 「地毛証明」「…
「下着の色は肌色やベージュ、モカなどの制服から透けにくい色」 これがブラック校則である理由がわからない。 しかしそれ以外の色物・柄物をつけたがる子どもの、切なる願いの実現のため、 学校は服装や髪型に関する一切の規制を、なくそうとしているのだ。…
フランス革命の際、断頭台の王侯貴族は毅然として死に向かった―― しかしそのことが事態の深刻さを見誤らせることになった。 21世紀の日本では、必ずしもみんなが黙っているわけではない。 しかし声の大きさと現実は、必ずしも一致しないのだ。という話。 …
三重県の高校は生徒の服装・髪型・男女交際等に関する指導を今後いっさい行わないと宣言した。保護者が恐慌に襲われても不思議のない決定だ。それなのに評論家は手を叩いて喜んでいる。 kieth-out.hatenablog.jp
年齢の異なる男女を同じ場所に置いておくことは危険だ―― そう言ってしまうと身も蓋もないのだが、 互いの人権を守り合うことが最優先となると、 もっとも有効な解決策はそこにしかないように思えてくる という話。(写真:フォトAC) 【ちょっと言い過ぎた】…
ある正義をきちんと守ることが、別の不正義を生み出すことがある。 ハラスメントを回避しようとする誠実な態度が、 若い部下や女子社員を、仕事の中枢から遠ざけることになっていないか。 そんな不安が、一気になくなる日が来るかもしれない。 という話。 (…
和暦(元号で表される暦)と西暦が併用される日本は何かと不便。 だからと言ってどちらかを棄てるわけにもいかない。 そこで基本的な部分だけを暗記して、 あとは計算する簡単な方法を考えた。 という話。 (写真:フォトAC) 【昭和2年って西暦で何年だ?…
平成、令和と改元が2回もあり、昭和はずいぶん遠くなったように思える。 しかしあんがい生活は変わっていないのだ。 私たちが明治・大正を見たのと同じような目で、 若者たちが昭和・平成を見ているわけではないと思う。 という話。 (写真:フォトAC) 【…
ブラック校則については山ほど情報が上がっているが、 なぜそうなったか、きちんと調査された例はほとんどない。 ブラウスの胸を開いたりスカートをまくったりしての下着検査など、 教師を辱める話も繰り返し出てくるが、学校名が明かされたことはない。 そ…
文部科学省から学校に「行き過ぎた“校則” 見直し」が指示された。児童生徒・保護者・地域・教職員――どう転んでも誰かが猛反対しそうな案件。学校は大変だ。こうして教員の「働き改革」の掛け声のもと、仕事はさらに増えていく。 kieth-out.hatenablog.jp
タブレットコンピュータが子どもたちに行き届いて、 いよいよ教員も研修を深めなければならなくなった。 しかし世の中にはそもそも論のような疑問もあるのだ。 子どものそうした“今さら疑問”に、どう答えていくか。 という話。 (写真:フォトAC) 【パソコ…
学校は、どんなミスを犯しても子どもを死なせなければなんとかなる、 しかし死なせてしまった教師たちは、その後をどう生きていけるのだろう? 2001年6月に附属池田小学校に赴任していた教師たちが、 その答えを教えてくれる。という話。 (写真:NH…
大阪教育大附属池田小学校の事件から20年。 生き残った子どもたちは、周囲に支えられて力強く生きていこうとしている。 遺された親たちも、虚しさを抱えながらも静かに生きようとしている。 しかしあの日、 助けられる命をみすみす手の中から漏れ落として…
大阪教育大附属池田小学校の事件から今日で20年。 かつての同級生たちは27歳~28歳となった。 子どもを亡くされた保護者たちの悲しみは今も深いだろう。 そして当時現場にいた教師たちは、今もおそらく地獄を生きている。という話。(写真:NHK) …
明日は付属池田小事件と秋葉原通り魔事件の起こった日。 8年の時を隔てた二つの事件に、大量殺人という以外の何の共通点もない。 付属池田小事件は特別な場所で起こった特異な事件、それに対して、 秋葉原事件は私たちの身近にある、さまざまな乖離と分断を…
学校教育が企業やマスメディアの踏み台にされ、完食される。「教育は死んだ、教育は死んだ、私たちが殺してしまったのだ!」――そんなふうに叫ぶ日は、案外近いのかもしれない。 kieth-out.hatenablog.jp
NHK解説委員:二宮徹さんに書いた手紙の後半。 追加教育以外の教師の多忙化の原因、 働き方改革が教師をさらに追い詰めるかもしれないということ、 管理職も疲れ切っている、 という話。 (写真:NHK) www.nhk.or.jp 【追加教育以外の多忙化の要因】 …
昨日のNHK「時論公論」で、教師の労働環境に関する話をやっていた。 よく整理された分かりやすい解説だった。 しかし肝心なことが抜けている。 そこでNHKに手紙を書いた。 という話。 (写真:NHK) 【NHK解説委員:二宮徹様】 毎朝、「視点・論点…
店を閉じるのだから給付金や協力金はもらって当たり前と思う人、 これきしの支援ではやってられないと、店を開け、酒を提供して深夜まで営業する人。 しかし大半は粛々と協力して耐えている。 中には国や都に、感謝の気持ちを伝えようとする美しい人もいるの…
同じこの国に住みながら、なぜ私たちと若者とでは見る世界が違うのだろう。 なぜあの人たちはこの非常時に、のほほんと平気で遊びあるいていられるのだろう。 そこには世界を観るための道具の違いがあるのだ という話。 (写真:NHK) 【高齢者に新型コロ…
同じこの国に住みながら、なぜ私たちと若者とでは見る世界が違うのだろう。 なぜあの人たちはこの非常時に、のほほんと平気で遊びあるいていられるのだろう。 そこには世界を観るための道具の違いがあるのだという話。 (写真:NHK) 【高齢者に新型コロ…