カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「昨日の校長副校長会で紹介されたこと」~ドロシー・ロー・ノルトの”子ども”

昨日の校長副校長会で、下のような詩を紹介されました。先日の皇太子の誕生日会見で、ご自身の教育の基本として紹介されたものだそうです。 内容から言うと、大部分は私たちがうすうす承知していることです。しかしこうして整理され提示されると、ずっと分か…

「K地区食育の会」~食育と保育の話

土曜日のお昼、白沢里恵子先生や藤原先生、馬場先生と地区センターで開かれたK地区食育の会総会に出席してきました。総会とは言っても、私たちが招かれ時刻には総会自体は終わってしまっていて、食事をご馳走になっただけです。けれどその中でいろいろなお…

「同行二人」~並んで歩き、ゆっくり肩で押し戻していく感じ

昨日、言うことをまったく聞かなくなったミニ豚を調教しなおし、立派なレース豚に育てなおす、という番組をやっていました。とても勉強になりました。さて、 【同行二人】 四国のお遍路さんの白衣の背中や編み笠には必ず「同行二人(どうぎょうににん)」と…

「卒啄同時(そったくどうじ)」~教える者と学ぶ者の同期

ヤクザの女将さんから弁護士になり、最近まで大阪市の助役だった大平光代さんは、6年ほど前「だからあなたも生きぬいて」という本を書きました。ベストセラーにもなりましたから読んだ方も多いと思います。 私自身は「ヤクザの女房だった私だって弁護士にな…

「不登校を捕まえた」②

いわゆる「良い子の息切れ型」不登校というのは次のように説明されます。「親や教師の期待に精一杯応えようとしてきた『良い子』が疲れきってしまい、しばらく休ませてほしい、エネルギーの溜まるのを待ってほしいという訴え、表現する不登校」。 しかし私は…

「不登校をつかまえた」①

不登校の原因は連射される二発の銃弾です。 1発目の弾が「人間関係不全」だと、これは最初からみんな知っていたことでした。しかし世間が、やれ学校の管理主義のせいだ受験中心主義が原因だなどと攻め立てる中、敢えて声を上げられなかっただけです。 その…

「ご苦労様でした」

ローカルネタのため、削除

「親たちは子育てをテレビで学ぶ」~とんでもない教育論が飛び交っている世界で

4年前の春、足首に黄色ぶどう球菌(食中毒の菌ダロ!)と嫌気菌(けんききん:酸素を嫌う菌)が入って足が倍に膨れ上がるという奇病に侵され、20日近く入院するハメになったことがあります。*友だちにメールで知らせたら「いやけ菌」と読まれ、「どうし…

「ショットガン・マリッジ」~ウチの娘を妻にするか、それとも死ぬか

ショットガン・マリッジ(またはショットガン・ウェディング) shotgun marriage 〔wedding〕 いわゆる「できちゃった婚」のことをショットガン・マリッジと言います。女性の父親がショットガンを向けて、「死を選ぶか、結婚を選ぶか」と男性に迫る様が目に…

「子どもの人生は◯◯で決まる」~身も蓋もない人生観の話

十数年前、学級懇談や学年懇談の席で「子どもはもっと自由に、のびのびとさせましょう」と言っていればいい時代がありました。そのころ私は中学にいましたし、保護者が勉強・勉強で血道を上げていることが分かっていたから、自然とそういう趣旨で話すことが多…

「バレンタインデー」~ウンチクを語ります

本日はバレンタインデーです。 バレンタインデー (St. Valentine's Day) は、2月14日に祝われ、世界各地で男女の愛の誓いの日とされています。もともと、269年にローマ皇帝の迫害下で殉教した聖ウァレンティヌス司教の記念日であったことに由来しているとい…

「教師学入門」~何か胡散臭い生徒指導法の話

よんどころない事情があって、11日の土曜日に、教師学入門という民間の講座を受けてきました。朝9時半から5時まで、受講料16,700円というビッグな講座です。 7時間以上に渡ったその講座を1ページにまとめるのも失礼ですので詳細は書きませんが、…

「私は・・・切れた」~昨日の参観日のこと

「この付近に車を停めないで下さい」という看板を横にずらして空間をつくり、そこに自家用車を停めることができるのはなぜだ? 看板をずらさないまでも、「この付近」を看板の周囲50cm以内のことだと勝手に解釈して、誰が見ても「看板のすぐ近く」に車を停…

「あなたは、神を信じますか?」~宗教教育はできませんが、神様のことは教えられます

30年以上前、都会に行くと駅のあちこちに詰襟や背広姿の外国人が立っていて「アナタ ハ 神ヲ 信マスカ?」とか人々に話しかけていました。M市は都会ではありませんが、厳格なキリスト教の一派の総本山であるS市と姉妹都市という関係もあって、こうした外…

「品性の問題」

昨日の朝学校に電話があり、出るとPTA校外指導部長の中沢さんでした。「今日・・・雪かきしなくても・・・・いいですよね」 10cmの雪は規定以下ですので「もちろんです」と答えて切ったのですが、今度は私が雪かきに出ようとすると、薄暗い玄関先にヌー…

「人の話を聞けるようにするための薬」~リタリンとガバナビリティの話

先日、ある話し合いの席で、校長先生から「人の話を聞けるようにするための薬」についてお話がありました。リタリンのことです。 この薬については、誤解も多いので説明に窮することも再三だったので、この「人の話を聞けるようにするための薬」という表現に…

「誰かがバイキンマンを救わなくてはいけない」~短い評論を書きました

ある場所で「誰かがバイキンマンを救わなくてはいけない」という文章を書きました。使い捨てみたいな場所で目立ちませんので、こちらの方にも載せておきます。 誰かがバイキンマンを救わなくてはいけない 警察官の常駐する村なのに一人でかってに自主警備組…

「子どもの被教育力が低下しているのに、社会の要求は高まっている」~学校教育冬の時代②

教員の指導力が問題となっていますが、指導力が低下したなどというのはとんでもないことです。特に平成になってから採用された先生たちはべらぼうに優秀です。教委や研究会を通して100年も研修や研究を積んできながら、指導研究が後退したなど、ありえな…

「それでも教委や学校長は、よく教師を守ろうとしている」~学校教育冬の時代①

何度か申し上げたと思いますが、文明というのは本来人間個人が行ってきたことを機械や社会にかたがわりしてもらおうというものです。したがって必然的に人は自立性を失い、極端に依存的になっていきます。つまり、子ども帰りしていくのです。 大人(昔の人間…

「助言の難しい時代」~過保護・過干渉と放任の両極が並立する

12~3年ほど前まで、非常に口うるさい親とそれに反発する子どもという、図式的な親子関係が大半であって、学級懇談や学年PTAでは「過保護は止めましょう、過干渉は控えましょう」と話していればよい時代がありました。もちろん「放任」というのもあっ…