「いちおう、お休みにします」~夏休みのお知らせ  

月が替わってようやく先生たちも夏休みっぽくなる。 1学期の超過労働分を取り戻すには十分な時間と考える人もいるが、 4カ月のあいだ過労死直前の生活をされられたあとで、 1か月間の休養をもらってもなあ――しかし休めるときは休め。 という話。 (写真:…

「たった一度の過ちも許されない時代の始まり」~デジタル・タトゥー、誰も忘れてくれない②

現在と価値観の異なる40年前の事案で仕事を失う―― いま始まっているのはそういう時代の到来だ。 私たちがしなくてはならないのは、半世紀のときを経ても、 後ろ暗い部分のない子どもの育成――できるか? という話。 (写真:フォトAC) 【今の価値観で過去…

「『呪われた五輪』の舌禍事件はあれでよかったのか」~デジタル・タトゥー、誰も忘れてくれない①

ようやく始まったオリンピック。 ここまでくる道のりはほんとうに大変だった。 しかし今、落ち着いて考えるとあれでよかったのかと思うことも少なくない。 五輪の呪いは、オリンピックが終われば解けるものなのだろうか。 という話。 (写真:フォトAC) 【…

「できないことは叱ってはならない、やらないことは叱らなければならない」~東京都感染者3000人をどうみるのか

新型コロナ感染者が、東京都でいよいよ3000人にも達しようとしている。 なぜこんなことになったのか。 野党・マスコミは正義を笠に着て、できもしないことを政府・東京都に要求する、 その政府・東京都は、同じくできもしないことを国民・都民に要求する…

「競技場には魔物がいる」~東京2020オリンピック・メモ②

13歳のゴールド・メダリストが誕生した。 競技場には魔物がいて、しばしば人の運命を好き勝手に動かすようだ。 それが苦しいこともあれば、失敗が面白すぎる場合もある。 という話。 (写真:フォトAC) 【13歳の金メダリスト】 いよいよ13歳10カ月…

「やはりやるべきだった東京オリンピックとコソボの娘」~東京2020オリンピック・メモ①

やはり2020東京オリンピックは開かれなくてはならなかった。 5年の長きにわたってすべてを投げ込んできたアスリートのために、 日本の底力を示すために、そして81年前の不始末を始末するためにも。 オリンピックは多くの人々にとって、単なるスポーツ大会…

「更新しました」~キース・アウト

いよいよ小学校高学年の教科担任制が本格的に始まるが、教科担任の手配がつかない。 やってもいいという人材も足りないが、教員を雇う予算もない、 法律上の制約があってそもそも教員の数が増やせない。 こうして学校は死んでいく。誰が学校を殺したのか。 k…

「アスリート・ファーストの『ア』の字もない」~それでも私はオリンピックを応援したい

とにもかくにもオリンピックは始まる。 今日まで何も言わず、ひたすら耐えてきたアスリートたちが、 静かに表舞台へ出てくる。 私は彼らを心から応援したい。 という話。 (写真:フォトAC) 開会式まであと二日しかないというのに、東京オリンピック、まる…

「終業式も大切なステップ」~1学期が終わります②

意識させなければ子どもは分からない、 しかし分かればすぐにできることも少なくない。 今日までそのように育てられてきたし、 今日の学びが明日の足掛かりになるのだから。 終業式、しっかりと参加させよう。 という話。 (写真:フォトAC) 【観劇にどんな…

「通知票という私の武器」~1学期が終わります①

通知票、間に合いそうかな? 使い方によっては、児童生徒を生かしも殺しもできそうなこの武器。 私にとっては保護者と直接話すことのできる重要な道具だった。 もっとも現代では他にいくらでも方法はあるが――。 という話。 (写真:フォトAC) 【通知票、間…

「人生の現場を離れると違う価値が浮かび上がってくる」~老い⑤ 

老人は役に立たないと思われる時代が、そう長かったわけではない。 ただ、今がそうだというだけの話だ。 また、価値はひとつではなく高齢者には別の価値がある。 だから後悔することは少ない。 という話。 (写真:フォトAC) 【いつから価値は若者に移った…

「食事が旨くなった・時間は自由に使える・保障された読書」~老い④

退職したら思わぬ発見があった。 仕事を辞めると食事が旨くなること、 「時間をうまく使う」という概念がなくなること、 おもしろい本がどこにあるのか、鮮やかに分かること、 という話。 (写真:フォトAC) 【食事が旨くなった】 妻はもともと家庭科の教師…

「若者よ、しかし悪いことばかりではない」~老い③

年老いた人間の生活を、若者はあまりにも低く評価する。 老いて醜く、誰からも期待されず、 社会に寄与するどころか邪魔にさえなっている――。 だが若者よ、そんなふうに見える高齢者の生活、悪いことばかりではないのだよ。 という話。 (写真:フォトAC) …

「若い人から見ると老人はやはり――」~老い②

若い人たちは私たち年寄りのことをどんな目で見ているのだろう。 歌や漫画に出てくる老人は実年齢よりさらに年老いている。 それはまさに若者が年寄りを見る目そのものではないだろうか。 私たちは思った以上に、つまらない存在と思われているのかもしれない…

「更新しました」~キース・アウト

片方でこの夏も金を払って免許更新をしている教師がいるというのに、 他方、九州では資格のない人に、 ただで教員免許を渡して学級担任をやってもらっているという。 しかも、それには無理なからざる事情があるというのだ。 kieth-out.hatenablog.jp

「老醜を晒す人々――私とアインシュタインとチャーチルと・・・」~老い① 

自覚は薄いが私もずいぶんと老いた――ようだ。 シモーヌ・ド・ボーヴォワールと上野千鶴子が、 偉人でももう老人は役に立たないとガンガン責めてくる。 あの人たちですらダメなのだから、いわんや私をやだ という話。 (写真:フォトAC) 【シモーヌ・ド・ボ…

「更新しました」~キース・アウト

教員免許更新制が廃止になるが、間違っても教師の働き方改革の一環として「先生たちを楽にさせるための政策」と曲げられないように注意しよう。更新制で困っているのは教師ではなく、文科省・教育委員会なのだ。 kieth-out.hatenablog.jp

「残念だ、残念だ、残念だ!」~東京都4回目の非常事態宣言、そしてオリンピック無観客実施

パンデミック下における初めてのオリンピック、パラリンピック。 日本だからできる、日本だからできたと世界に示す絶好の機会だったのに、 東京の第4回目の非常事態宣言とオリンピックの無観客決定。 残念だ、残念だ、残念だ―― という話。 (写真:フォトAC…

「道徳教育、あれだけやってもこの程度か」~言わなければ誰も評価しない④追補

学校は朝から晩まで道徳教育をやっている場だというと、 それであの程度かといった話になる。 しかし人間を道徳的にするには時間がかかるのだ。 大谷家のような、学校に対する信頼と自覚があればこそなのかもしれないが――。 という話。 (写真:フォトAC)…

「『私たちが大谷翔平を育てた』と言おう」~言わなければ誰も評価しない③

アメリカ人の心を震わせる大谷選手の言動も、 日本国内ではさほど珍しいものではない。 この国では多くの若者がそのように育てられて来るからだ。 その中心に、学校がある。 という話。 (写真:O-DAN) 【私たち教師が大谷翔平を育てた】 大谷選手が高く評…

「誰が日本人を『日本人』に育ててきたのか」~言わなければ誰も評価しない②

世界に誇る日本人の美質をDNAのせいにして、 自然に備わったかのように説明する人たちがいる。 しかしそんなことはないだろう。 日本人の道徳性は、誰かが真剣に考え、教え、訓練してきたのだ。 という話。 (写真:O-DAN) 【日本人の道徳性はDNAのお…

「誰が大谷選手を育てたのか」~言わなければ誰も評価しない① 

大谷翔平選手の活躍に、世界の注目が集まっている。 そして彼の人格も高く評価されている。 もちろんそこにはご両親教育と家族の支えがあったに違いない。 しかしそれがすべてだろうか。 という話。 (写真:フォトAC) 【天は時にひとりの人間に何物でも与…

「できない子に優しい目を向ける“縁の下の力持ち”の育て方」~学級というルツボの扱い方⑤

児童玄関の靴がそろっているクラスには、必ず直してくれている児童がいる。 個々の自覚に任せたら、絶対にそろいはしない。 クラスの弱い部分を支えるそうした“縁の下の力持ち”がたくさん育てば、 担任のイライラも半分以下に減ろうというものだ。という話。…

「突然、ジャイアンの歌がうまくなったわけ」~学級というルツボの扱い方④

子どもに限らず、人を変化させ、成長させるのは難しい。 ところが家庭ではできない子どもの成長を、学校が簡単に果たすことがある。 街の空き地のジャイアンは歌が下手でも、 音楽の時間にはそれなりに歌っているのだ。 という話。 (写真:フォトAC) 【す…

「子どもの不思議:捨てたものまでついてくる」~学級というルツボの扱い方③

子どもを伸ばそうとするとき、 全体的に下支えをして丁寧に持ち上げるという方法がある。しかしたいへんだ。 そうではなく、その子の一部分をつまんで引き上げると、 予期しない力まで一緒にすうっとついてくることがあるのだ。 という話。 (写真:フォトAC…

「“できない子はできなくてもいい”とはならない」~学級というルツボの扱い方②

できないことも個性だ、他に評価できることがあればいい――。 それが論理の当然の帰結だが、そういうわけにはいかない。 この国の個性とは基礎的な力に上乗せされる高い能力のことだ。 諸外国とはその点でも、子どもを育てる環境でもまったく違っている。 と…

「叱ってはいけないと思いながら叱らずにはいられない」~学級というルツボの扱い方①

新年度が始まって3カ月。 新任の教師たちもある程度慣れてきて、その異常な働き方が一過性ではなく、 延々と続く苦難の道かもしれないと思い始めている。 とりあえず目の前の子どもをきちんとさせられない、授業が始められない、 という話。 (写真:フォト…

「更新しました」~キース・アウト

教員採用試験: 採用倍率が下がったからといって教員の質を心配にする必要はないが、 日本中のあちこちで「担任のいない学級」が生れることは問題だ。 kieth-out.hatenablog.jp

「誰かデュ・バリー夫人のように叫ばないか!」~声は出さなくてはいけないが、声の大きさは現実を反映しない⑤

子どもの“今”が大切なマスコミと、子どもの“将来”が大事な学校とは相いれない しかし相いれないからと言って放っておくと学校は押し込まれる 現職教師に社会と戦う余裕はない だとしたら、誰か教師を側面から援護する仕組みをつくらないか という話。 (写真…

「弱い者は弱いままでいい」~声は出さなくてはいけないが、声の大きさは現実を反映しない④

欧米に比べると日本は昔から弱い者に優しく甘い国だった、 そこに舶来の強力な人権思想が被さる。 弱者は徹底的に守られ、保護されなければならい、 そして弱者は弱者のまま、成長の機会を奪われるのだ という話。 (写真:フォトAC) 【日本の子育て:子ど…