カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「結婚式:結局は児戯だがやっておいた方がいい」~過渡期の結婚問題を考える④

親族・姻族は結局のところ安全保障の枠組みである。 普段は必要ないが、いざという時のために、 大切にしておかなくてはならない。 そのためにも結婚式、しないよりはした方がいい、かな?という話。(写真:フォトAC) 【遠い将来の家族関係なんて見通せな…

「結婚式をする理由が消えていく」~過渡期の結婚問題を考える③

結婚式を挙げる人が急速に減っている。 もちろん以前から、 結婚式などしたくない人や十分な資金のないひとはいた。 しかしいま進行しているのは、別の問題なのだ、という話。(写真:フォトAC) 【時に不機嫌な結婚式】 結婚式や披露宴をやろうとするいちい…

「大人社会はコンニャクのように、撥ね退けるか取り込む」~過渡期の結婚問題を考える②

結婚式というのはけっこう厄介な行事だ。形式自体は古いので歴史の滓(おり)がたっぷりついている。しかしそれを完全に払しょくすると、今度はついてこれない人が続出する、という話。(写真:フォトAC) 【大人社会はコンニャクのように、撥ね退けるか取り…

「結婚式のジェンダーバイアス」~過渡期の結婚問題を考える①

ジェンダーフリーの考え方からすると、 結婚式はジェンダーバイアスだらけだという。 しかし待て、 結婚式はそもそもそういうものではなかったのか?という話。(写真:フォトAC) 【結婚式のジェンダーバイアス】 最近のネットニュースを見ていて「はて?」…

「学問は暇に任せてするものだけど・・・」~今日は大暑だそうです

今日は二十四節気のひとつの「大暑」。 これから立秋までの期間にはさまざまな呼び名がある。 しかし今の教師にそれをゆっくり調べる時間はない。 教員の質の低下と言うなら、まずこちらを心配すべきだ、という話。(写真:フォトAC) 【そもそも大暑・土用…

「今が昔であれば、教師不足も一瞬でなくなってしまうのに」~一学期最終日の今昔物語

朝は8時15分出勤、午後4時15分退勤、夏休み中は日直以外に一日も学校へ行かない。そんな昭和が甦れば、教員不足も一瞬で吹き飛ぶのに・・・という話という話。(写真:フォトAC) 【一学期、お疲れ様でした】 長い一学期、お疲れ様でした。 日本の公立小中学…

「いつか人間がひとりの手で通知票を書く日が来る」~生成AIで通知票を書く日はくるのか③

通知票の所見欄をAIに書いてもらうと言えば抵抗も強いが、 文例集やひな形を見て真似をするのは昔からやってきたことだ。 AI使っている人も、この先ずっと頼り続けることもないだろう。 人は進歩するのだ。目くじらを立てることもない、という話。(写真…

「まだまだ信用ならないChatGPTに通知票の所見を書かせてみる」~生成AIで通知票を書く日はくるのか②

「息を吐くようにウソをつく」と言われた生成AI。 1年余りの間にかなり成長した。しかしまだ信用しきれない。 そんなAIに通知票の総合所見を書かせると、 確かにそれなりのものが出て来る・・・が、という話。(写真:フォトAC) 【ChatGPTはだいぶ良く…

「ChatGPTはどこまで成長したのだろう」~生成AIで通知票を書く日はくるのか①

生成AIで通知票の所見を書くことの是非が話題になっている。 しかしそもそもAIを使えば、 40人もの所見を簡単に書き分けることができるのだろうか? そこで私は最近のAIの、能力を調べ直してみることにしたという話。(写真:フォトAC) 【今日のブログ…

「PTAがなくても保護者や学校が行政に要望を通す方法はいくらでもある」~PTAを通す場合よりもはるかに弱いけど

キース・アウトを更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp

「フラン研(フランス研究会)の話」~エリートが本気でフランスに憧れた時代の名残り

娘のシーナが15年ぶりに出身高校の文化祭を覗いてきた。 驚いたことにパンデミックを越えてすべてが復活している。 あの謎のフラン研(フランス研究会)も生き残っていたが、 なぜドイツ研やイタリア研がなく。フラン研があるのだろう?という話。(写真:フ…

「秘策:今日は書くことがないので~について書きます」~小説はいくらでも書けるが日記がまったく書けない話③

日記の一番の難しいところは、何をどう書くか決める部分だ。 特別な日も声掛けを忘れず、平凡な日は観点を持たせる、 それでも書くことのない日のために、 「書くことのない日のための話題ストック」を用意しておく、という話。(写真:フォトAC) 【文章の…

「なぜ日記はあれほど苦労するのだろうか」~小説はいくらでも書けるが日記がまったく書けない話②

孫1号のハーヴは小説ならいくらでも書けるのに、 日記だとまったく書けない、苦労している。 なぜ日記はあんなに大変なのか、 それを、どう克服すればいいのか、という話。(写真:フォトAC) 【なぜ日記はつまらなくなるのか】 昨日は私の孫の1号が小説執…

「文章はリズムが先、リズムに乗せて書く文章」~小説はいくらでも書けるが日記がまったく書けない話①

8歳の孫のハーヴは最近、小説執筆に夢中、 いくらでも長く書けるのだという。 しかも発想は自由、文末の処理は的確。 いったいどうして、そんなことができるようになったのだろうという話。(写真:フォトAC) 【孫1号が小説を書く】 『冬が始まったころ、…

「出て来る女優さんが知らない人ばかり、実生活でも近所の人が分からず、実の弟にさえ気づかない」~相貌失認と夏ドラマ

7月に入って、新たな夏ドラマが始まった。 しかし主演レベルが知らない俳優ばかり。 実生活でも、知らない人が親し気に声をかけてきたりする。 相貌失認――しかしそれにもめげず、他に伍してきた私は立派だという話。 (写真:フジテレビ:サイトにリンクし…

「今日7月5日の『明日(6日)は何の日?』」~明日はサラダ記念日、ビートルズの始まりとオウム最期の日

明日はサラダ記念日、 そしてビートルズのジョンとポールが出会った日でもある。 さらに言えば麻原彰晃たち7名の死刑が執行された日だが、 今もなおカルトとの戦い方は分かっていないという話。(写真:フォトAC) 【7月5日の「明日(6日)は何の日?」】…

「独立宣言と子どもの成長」~今日はアメリカ独立記念日です

今日はアメリカ独立記念日。248年前の7月4日、 若きアメリカは基本的人権の尊重と民主主義を掲げて船出した。 出発にあたって彼らは、自由も平等も幸福追求も自明だと言った。 二の四の言わず、歩き始めようと言ったのだ、 という話。(ジョン・トランブ…

「古典は日本人のアイデンティティ、日本人の心の寄る辺だ」~古典・漢文の学習はやはり必要。何なら英語はなくてもいい②

「枕草子」を始め、「源氏物語」などの古典は、 日本人が共通に持つ知的財産、心の寄る辺。 これを失ってはならない。 「光る君へ」も、いよいよ佳境に入る、 という話。(写真:フォトAC) 【日本人のほぼ全員がもつ共通の記憶】 今週日曜日の「NHK短歌」(…

「『NHK短歌』が大河ドラマ『光る君へ』について言及したよ」~古典・漢文の学習はやはり必要。何なら英語はなくてもいい①

Eテレ「NHK短歌」で「光る君へ」の特集をやった。 やはり誰が見てもこころ動かされるところは同じ。 死の床で権力者は妻の詠んだ和歌を口ずさみ、 清少納言は傷心の中宮のために「枕草子」を書き始めるという話。(写真:フォトAC) 【NHK短歌「スペシャル …

「棒茄子の鍵の外れた私がボーナスについて調べた」~教員のボーナスは調整額を含めた「給料の月額」が算定基礎だって知ってた?

「ボーナス」とは細い棒状の茄子のことだと、 親に魔法をかけられ、見ないふりをして来た私も、 今度ばかりはボーナスについて調べてみることにした。 すると意外なことが次々と分かってきた、という話。(写真:フォトAC) 【職員室内の給与差の話】 先週の…

「腹をくくった家の子だけが、きちんと育ててもらえる時代」~私たちは子どもに罠をしかけていないか⑤

本当に気を遣ってやらなければならない子どもたちの陰で、 鍛いて錬って育てられるべき子どもたちが放置される。 もはや学校が子どもを一定水準に引き上げる時代は終わった。 腹をくくって家庭で育てた子どもだけが、きちんと育つ時代だ、という話。(写真:…

「幻想:誰も無理しないで済む社会の創出」~私たちは子どもに罠をしかけていないか④

高校入試の内申書から出欠の記録をなくして誰もが、 「学校に行かないといけない」と思わずに済む社会、 家が貧しくとも名門私立高校に進学できる社会、 私たちはそれを創り上げたが、それで良かったのか。という話。(写真:フォトAC) 【学校は行かなくて…

「結局、教員を増やすしかない。ついては私に名案がある」~給食費徴収事務も部活顧問も、やがて戻ってくる気配を感じて

キース・アウトを更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp

「なぜ頭の中の警報は正しく鳴らなかったのか」~私たちは子どもに罠をしかけていないか③

部下の遅刻を優しくとがめる上司と、生意気な物言いの部下。 それはいかにも令和らしい風景で、昭和にはなかったものだ。 しかし令和の、丁寧に時間をかけて言葉を尽くす指導が、 必ずしも本人のためになるとは限らない。という話。(写真:フォトAC) 【令…

「誰が得をして、誰が損をした話なのだろう」~私たちは子どもに罠をしかけていないか②

ネット上で拾った優しく弱腰の上司と生意気な部下との会話。 結局、誰が得をして、誰が損をした話なのだろう? そこから自ずと社会の構造が見えてくる。 なんやかや言っても、大人の社会は底が硬いのだ。 という話。(写真:フォトAC) 【誰が得をして、誰が…

「聞くだに苛立たしく腹立たしい、上司と部下の電話のやり取り」~私たちは子どもに罠をしかけていないか①

ネット上で、訊くに堪えない、 大人どうしの電話のやり取りを聞いた。 腰の低い上司と生意気な部下。 しかしそこに単純ではないものが見えてくる。という話。(写真:フォトAC) 【聞くだに、苛立たしく腹立たしい、電話のやり取り】 先週の中頃、X(旧ツイ…

「部活を学校に残す、給特法も悪くない」~少子高齢化が教員の働き方改革を阻害する⑤

部活の地域完全移行を宣言する自治体が次々と出てきた。 しかし都会はまだしも、人もなく金もない田舎町で何ができるのか――。 部活は時間をかけて小出しに校外に出し、 貰えぬ残業代よりも確実な調整額。特典もあるしね。という話。(写真:フォトAC) 【部…

「しつけも部活も学校の仕事として受け入れるしかない」~少子高齢化が教員の働き方改革を阻害する④

「子育ては保育園と学校が面倒を見ます」 暗にそう言ってきた以上、政府に教育の大風呂敷はたためない。 しつけは学校の重要な指導項目だ。 部活も完全に切り離すことは難しい。という話。(写真:フォトAC) 【子どものしつけは誰の責任か】 しつけという言…

「いっそ学校の教育課程を昭和に戻そう」~少子高齢化が教員の働き方改革を阻害する③

平成以降の教育改革は目指すものが高すぎた。 教師のやることは多すぎるが、実りは余りにも少ない。 そしてそれどころか、 基本的で大切なものがごっそり、失われようとしている。という話。(写真:フォトAC) 【学校の教育課程を昭和に戻せ】 躾も家庭学習…

「子育ては保育園と学校が面倒を見ます」~少子高齢化が教員の働き方改革を阻害する②

日本の少子化・高齢化が、教職員を増やすことに二の足を踏ませる。 女性の社会参加を促し、二人以上の子を持つことが奨励される。 代わりに差し出されるのが、 「子どもは学校が面倒を見ます」と書かれたカードだ。という話。(写真:フォトAC) 【少子化が…