カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2026-01-01から1年間の記事一覧

「文明人は幼児化する」~生きていく上で何を切り捨てるのか①

文明社会で、人間は必然的に幼児化する。むかし聞いたその話は、今も私の重要な観点である。その枠組みで社会を見直すと、非文明的な、遅れた組織が、いくつも思い浮かんでくる。 (写真:フォトAC) 【文明人は幼児化する】 【学校教育が古すぎて、親も子も…

「真実は奈辺にあるのか、調べてみた」~親子の関係はどこまで崩れているのか②

「盆暮れの、子や孫の帰省が負担だ」ネットではそういう声が目立つのに、テレビには再会を喜ぶ祖父母の姿が映し出される。どちらが本当なのか、調べてみた。(写真:フォトAC) 【真実は奈辺にあるのか】 【記事の出所を問う】 【記事は別の意図があるものだ…

「『もう来なくていい』と『行きたくない』」~親子の関係はどこまで崩れているのか①

お盆が終わるとSNSに出てくる話題が、「孫子(まごこ)が帰ってホッとしている」年末年始は「配偶者の実家に帰るなんてまっぴら」両者意見が合って万々歳みたいな話だが――(写真:フォトAC) 【孫子(まごこ)の帰省が重荷の人々】 【具体的な話①:会いたけ…

「いくらでも眠れる」~風邪をひいて母の日常を思い直した

久しぶりに風邪をひいて寝込んでいる。熱はたいしたことがないのに、とにかく眠い。夜はもちろん、日中も延々と寝ていられる。そんな自分に驚きながら、ふと、母の日常を想った。(写真:フォトAC) 【風邪をひいて寝込んでいます】 【いくらでも眠れる】 【…

「校務DXは教員の働き方改革の決め手にならない」~生成AI自体が仕事を減らすわけじゃないという、実に当たり前の話

「キース・アウト」を更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp

「結局、『裸の王様』はどうなったのだろう?」~誰も為政者の間違いを正さない世界

このブログを書き始めた21年前、世界は安定と秩序に向かっているはずだった。しかし、いまや想像もしなかった方向へ進んでいる。その状況を見ているうちに、私は一つの童話を思い出した。(写真:フォトAC) 【このブログの今日までの経過】 【世界がこんな…

「家族の文化はどう受け継がれるのか」~現代の家柄考

わが家で「読書」は世代を超えて受け継がれたが、「音楽」や「スポーツ」は定着しなかった。大切なのは子どもに何を教えるかではなく、親自身が何をするのか、なのかもしれない。(写真:シーナ) 【読書する家風】 【習慣は遺伝する】 【親と子の演奏会の話…

「人生のハンドルを、誰に握らせるのか」~アリアナ休養にかかわる諸問題④

「好かれたい」「感謝されたい」「すごいと言われたい」その裏側にある「嫌われたくない」「ダメだと思われたくない」他人の評価を自分の基準にしてしまったとき、人は自分の人生のハンドルを、他人に握らせることになる。(写真:フォトAC) 【だれが、どん…

「事態を複雑にした三つの力」~アリアナ休養にかかわる諸問題③

「心配している」「応援している」さえも、相手を傷つけるかもしれないから控えるべき――。アリアナをめぐる議論がそこまで複雑になるのは、そこに異なる三つの力が働くからだ。(写真:フォトAC) 【事態を複雑にした三つの力】 【無責任で偏ったSNSの言葉】…

「人の身体については、何も語ってはいけないのか」~アリアナ休養にかかわる諸問題②

昔の音楽を聴きながらカレン・カーペンターを思い出した。32歳という若さで命を落とした彼女。今、同じ心配のあるスーパースターに対して、私たちは何もしてはいけないのだろうか?(写真:フォトAC) 【昔の音楽を聴きながら】 【カレン・カーペンターのこ…

「アリアナ・グランデが表舞台から一歩身を引く」~アリアナ休養にかかわる諸問題

アリアナ・グランデが長期休養に入る。ここ数年、彼女の「激やせ」をめぐって、SNSでは病気を疑う様々な声が飛び交っていた。そこにいくつもの大きな問題が存在する。(写真:Emma/ Wikimedia Commons〈トリミング〉ライセンス:CC BY-SA 2.0) 【アリアナ・…

「中途半端でだらしない親子の物語」~タレント清水良太郎の訃報を聞いて⑤

家族内の人間関係はもともとだらしないものだ。だとしたら歯止めは丁寧に、細かく、常にかけていなければならない。しかしあの家は、何かが違っていた。(写真:フォトAC) 【生活人としては何もできない人】 【物理的なタガがあって離れられない】 【2022年…

「親子の危機を支える愛情貯金の話」~タレント清水良太郎の訃報を聞いて④

親はいつでも優しくいられるわけではない。時には本気で叱り、ぶつかり合うこともある。そのとき支えになるのが、幼い頃から積み重ねてきた「愛情貯金」だ。 (写真:フォトAC) 【愛情貯金の話】 【私の愛情貯金収支】 【清水家の収支、世間一般】 【清水家…

「あの日が親子を決定的に引き裂いた」~タレント清水良太郎の訃報を聞いて③

保釈金は出さないという決断を、父親は直接、息子に伝えた。その場で交わされた言葉と沈黙が、親子の関係を修復できないまでに引き裂いた。(写真:フォトAC) 【初めての面会。逮捕後20日】 【お前を外に出さない】 【どんな意味があったのか】 【予言は外…

「子は殴られながら、いつか自立して復讐する日を想っている」~タレント清水良太郎の訃報を聞いて②

覚せい剤事件から6年後の2023年。清水良太郎はインタビューで事件後の生活だけでなく、父親との幼少期からの確執についても語っていた。その証言から、事件の背景にあった父子関係を考える。(写真:SuperT) 【清水良太郎、事件後6年目の告白】 【その生い…

「他人の子育てを知る機会は、稀だが、ある」~タレント清水良太郎の訃報を聞いて①

他人の子育てをまとまって知る機会は少ない。しかし子どもの不祥事によって、芸能人の子育てが、親の口から語られることがある。清水良太郎さんの訃報を聞いて、思い出したこと。(写真:SuperT) 【他人の子育てを知る機会は、稀だが、ある】 【失敗した子…

「カレンダーはいつめくる?」~忘れない技術

忘れ物は子どものころからの悩みだった。手帳は忘れる、紙に書いてもその紙をなくす。今はスマホのおかげで記録はできるようになったが、実践につなげるにはさらに工夫が必要だった。(写真:SuperT) 【忘れない技術】 【デジタル・カレンダー】 【アナログ…

「老後は人生の『方向転換』を楽しむ」~老いが始まる③

年齢とともに集中力や思考力は衰える。しかしそれは必ずしも「やめる」ことを示唆しない。力いっぱいの時代から、楽しみながらの時代へ。老後の生き方もしばしば変化する。(写真:フォトAC) 【老後の生き方も変えていく】 【歴史クイズ】 【老後の生き方も…

「楽しみの方向や形が変わるだけ」~老いが始まる②

若いころ夢中になった小説や映画が、年齢を重ねると心に響かなくなる。しかしそれは感性が衰えたからではなく、向かう方向や楽しみの形が変わるからだ。(写真:フォトAC) 【小説には読むべき年齢がある】 【年寄りはドラマも楽しめない】 【気の向くままの…

「思考の力仕事で力尽きる」~老いが始まる①

ここにきて自分に深刻な変化が起きている。前日まで書けていた原稿が、いまや当日回し。「思考の力仕事」を果たすだけの、十分な力がなくなっているのだ。(写真:フォトAC) 【「あれ(これ)何だったっけ?」が被る】 【夜までに書けていた原稿が書けない…

「『あれ何だっけ?』から曲がりネギまで」~AIより速く、正しい答えの出せる老人の話

AIは、今や欠かせない私の相棒、いつも私の「あれ何だっけ?」によく答えてくれる。しかし時に、AIにも答えられない問題がある。それに圧倒的は速さで答えられる人間もいる。(写真:フォトAC) 【AIの得意な「あれ何だっけ問題」の話】 【年寄りもすなると…

「大臣! それはあまりな言い分だ!」~精神疾患による教員の退職者1300人超に際して

「キース・アウト」を更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp

「それでもアメリカを信じたい」~ポストトランプ禍を考える④

トランプ現象は時代の必然なのか、それともひとときの「禍」なのか。アメリカ政治史と先人の言葉を辿りながら、分断の時代に私たちが守るべきものを考える。(写真:フォトAC) 【トランプ現象、トランプ禍】 【アメリカ兵が最も殺された戦争】 【正統アメリ…

「理念でつながった国が理念を失う時」~ポストトランプ禍を考える③

自由・平等・人権・多様性といった理念によって、アメリカは多民族の国家をまとめてきた。しかしその理念を失ったアメリカの混乱が、日本にも影響を与え始める。(写真:フォトAC) 【もともと分裂していた国】 【理念がようやく国を結びつけていた】 【アメ…

「チャップリン:ヒトラーを公然と嘲笑った男」~ポストトランプ禍を考える②

西欧の大半がナチスの支配下に入った1940年、ひとりの男が公然とヒトラーを笑いものにした。「どう見てもそれは変だろう」と、誰かが言わなくてはならなかったのだ。(写真:フォトAC) 【ヒトラーへの挑戦者】 【1889年生まれの二人の巨人】 【トランプ金貨…

「『どう見ても変だろ?』が見えなくなるとき」~ポストトランプ禍を考える①

ヒトラーの奇妙な身振りや絶叫は、国外では早くから嘲笑の対象だった。しかしドイツ国内では異常な熱狂を生み出す。「どう見てもおかしい」がまかり通る不思議。(写真:ChatGPT) 【軍人クラウス・フォン・シュタウフェンベルク】 【どう見ても変だろ? ヒ…

「『89年』に隠された歴史の法則」~7月14日フランス革命記念日(拾遺②)

年号を覚えることには意味がある。関連づけると歴史の流れや繋がりが見えてくる。1689年、1789年、1889年、1989年……。「89年」に繰り返し現れる民主主義の節目。(写真:ChatGPT) 【民主主義に関わる重大事件は**89年に起こる】 【1589年・1689年・1789年・…

「なぜ『自由の女神』は胸をはだけているのか」~7月14日フランス革命記念日(拾遺①)

誰もが一度は見たことのあるドラクロワの名画、『民衆を導く自由の女神』だがそこにあるのは1789年の革命ではない。一枚の絵から見えてくるフランスと美術の歴史の物語。(写真:ドラクロワ『民衆を導く自由の女神』) 【あの絵は1789年のフランス革命を描い…

「なぜ今の日本で、子どもたちがフランス革命を学ばなくてはならないのか」~7月14日フランス革命記念日③

昔の外国の、王様が倒れた出来事。そう思われがちなフランス革命だが、その歴史は日本国憲法や民主主義の根幹に、深く根づいているのだ。(写真:ChatGPT) 【なぜ今の日本で、子どもたちがフランス革命を学ばなくてはならないのか】 【フランス人権宣言が日…

「歴史が選ぶ出来事、人が忘れる出来事」~7月14日フランス革命記念日②

三島由紀夫事件、地下鉄サリン事件、日航機墜落事故、いずれも忘れがたい事件だが学校の教科書には載らない。それなのに240年も前のフランスのできごとは載る。日本人にとってフランス革命はそこまで重要か? (写真:ChatGPT) 【百科事典に載るような人材…