カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「そう言えば新婚の頃」~英語なんてできなくてもなんとかなる

さっぱりそれらしくない新婚の佐藤先生(失礼!)を見ながら、昔の自分の新婚時代を思い出しました。 私は卒論のテーマが昭和史だったこともあって「昭和」にこだわりがあり、なんとか年号が変わらないうちにと思って昭和63年に焦って結婚しました。ですか…

「日本のガラパゴス問題について」~何も低いレベルに合わせることはない

ひところメディア上で「ガラパゴス現象」いう表現が頻出しました。日本企業の技術やサービスが、日本市場の中だけで高度に発展してしまう現象を言うのだそうで、その間、世界市場ではもっとレベルの低い技術やサービスが普及し、結果、日本企業の海外進出が…

「校則はくだらなければ、くだらないほどいい」~戦いの最前線は遠いほどいい

最近はあまり耳にしませんが「学校はなぜあんなにくだらない校則を必死に守らせようとするのか」という基本的な問いがあります。 「あんなくだらない校則」の中身は、髪を染めるなとか、スカート長けだとか、ピアスだとか、それこそ挙げたら切りがないほどた…

「この人の学歴コンプレックス」~三洋電機初代社長の生き方

ラグビー日本選手権は、19日の準決勝で三洋電機が劇的な逆転トライを果たして東芝を下し、27日の決勝でサントリーと戦います。三洋電機は4月からパナソニックの完全子会社になるため「SANYO」のロゴを胸に戦うのはこれが最後なのだそうです。がん…

「金の使いどころ」~子どものどこに金を使うか=目安は学校にある

学校に払うお金について保護者の中に不満がくすぶっている場合がけっこうあります。金のことを口にするのははばかられるのかこうした話題が学校に届くのは稀です。しかしそれだけに私たちの方が常に気にしていなければなりません。 保護者の側で基本的な不満…

「顔文一致運動の推奨」~作家の顔写真が邪魔になるとき

バトー・ラヴォワール(洗濯船)は20世紀の初めパリのモンマルトルにあった安アパートで、ピカソをはじめモディリアニ、ルノワールら貧乏な画家達たちがここに住み、アポリネール、ジャン・コクトー、マティスらも出入りした有名な場所です。日本で言えば…

「文章を書くときに心がけていること」~私の文章作法①

文章を書く上で心がけていることが二つあります。 ひとつは「書くように感じろ」「書くように考えろ」ということ。もう一つは「ちょっと気取って書け」というものです。両方とも『文章読本』(丸谷才一著、1977年、中央公論社)の中にあった言葉です。 「書…

「表現力の問題」~書くように考える、書くように感じる

学校教育目標の中に「表現力」という言葉がよく見られるようになってきています。「本校の生徒は表現力に課題がある」とか、「本校の児童は表現力に欠ける」といった使い方をします。しかし「表現力」の定義そのものがしっかりしている文章に(少なくとも学校…

「クールジャパン」~日本そのものがウリになる

最近はそれでも少なくなりましたが、マスコミに登場する文化人の常として「こんなことをしているのは日本だけだ(=だからダメだ)」と言いたがるふうが強すぎます。「日本だけだ。だから素晴らしい」というようにはどうしてならないのでしょう。 産経新聞な…

「日本のピークはこれからかもしれない」~ユーミンはそう言った

土曜日の朝、息子が財布をなくしたことに気づきました。家の中をいくら探してもないので、結局、前の日の夕方、店で買い物をして待ち合わせた私の車に乗るまでの数百メートルの間に落としたものではないかということになり、警察に届けるとともに現場にも行…

「バレンタイン・デイ惨題」~思えばいいことはさっぱりなかった

バレンタイン・デイです。 思えば何十年も前の2月14日には、胸をときめかせて何かが起こるのを待っていた私がいました。今、私の胸がときめくとしたら、それは確実に心臓の病気ですから気をつけなくてはいけません。要注意です。 バレンタイン・デイと言…

「努力なんて当たり前、1%の神の啓示がなければ凡人だとエジソンは言った」~明日はエジソンの誕生日

明日2月11日はトーマス・エジソンの誕生日(1847年)だそうです。 偉人伝というものがさっぱり流行らなくなってからはほとんど名前しか知られない人でしたが、最近は「エジソンも発達障害だった」といった言い方で、妙な見直され方をしています。 確…

「三大ステータスが目標とならない時代」~医師も弁護士も会計士もダメ

学校というところは保守的なところで、そして私は保守的であるべきだとも思っています。常に先進的であれこれやってみては失敗を繰り返すようでは、子どもたちがたまりません。実験的なことは他に任せ、右顧左眄して逡巡しながら、これは行けそうだと思った…

「ほめられし」~死刑囚・島秋人の歌と教育

「ほめられし ひとつのことのうれしかり いのち愛しむ 夜のおもひに」 この歌を詠んだ島秋人(本名・中村覚)は、貧困、病弱、母親の死、そして学校にも通えぬ境遇の中で16歳から放浪生活。ついに25歳の時、飢えから強盗殺人を犯し、死刑囚になります。 …

「新全体主義の話」~必ずしも全体で責任を感じる必要はないのに

相撲の八百長問題が深刻な話になっています。今回は金銭が絡んだ組織的な問題ですが、前々から噂されていることもあって、今回、問題に取り上げられようとしています。 それは例えば千秋楽に7勝7敗の力士が8勝6敗の力士に当たった場合、その勝率は79・…

「江戸の時計」~江戸時代の時制

一昨日、丑寅の方角(北東)は鬼門と呼ばれる鬼の出入り口で、だから鬼は牛の角を生やしてトラのパンツをはいているというお話をしました。 江戸時代以前というのは生活の全般に迷信と宗教の匂いが漂っていて、人々の日々の暮らしを緩やかに縛っていたという…

「親もつらい」~昔の親は偉かったという幻想

昨日、三田先生が配布された資料の中に、「これまでの教育は家庭教育によって一定水準にまで高められた子を前提としてきたが、これからはそれを前提としない教育を考えていかなければならない(大意)」という文がありました。しかしこの「家庭教育」が親の…

「節分」~節分と鬼にまつわる話

明日は節分、豆まきの日です。 節分は「季節を分ける」の意で、正確には各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことをいいます。しかし江戸時代以降は、普通は立春(毎年2月4日ごろ)の前日をさします(つまり2月3日)。 また、暦を正確に…

「2月になりました」~2月のウンチク

日本では旧暦2月を如月(きさらぎ)と呼び、現在でもしばしばこの呼び方をします。 「如月」は中国で用いられた2月を表す漢字そのままで、「きさらぎ」という旧来の日本語とは、同じ月を表すという以外に何の共通性もないそうです。「きさらぎ」は「衣更着…