カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「ガンという病の分水嶺」〜誰が生き残るのか分からない

昨日ちょっと書いた96歳で亡くなった叔父の話です。 父親方の叔父ですが、私の父も含めて叔父叔母の中では最年長で、男性としては唯一の生き残り、しかも20数年前にガンで余命三カ月を宣告された人です。 連れ合いの言うことをさっぱり聞かない人で、叔…

「子どもたちに、お経も教えておけばよかった」〜柴崎コウとサボサボ・モラモラ

NHKの大河ドラマは子どものころの「赤穂浪士」からかれこれ50年近くも見続けているのですが、今回の「おんな城主直虎」は特に気に入らない作品で、最近は見落とすことも多くなっています。 何が気に入らないのかというと、まず主人公が愚かすぎて話になら…

「また爆発的に『いじめ事件』が増えた」〜もう子どもは自由にはさせられない

昨夜6時のNHKニュースで、「昨年度のいじめ認知件数32万件超 前年より大幅増」という問題を取り上げていました。 それによると、 文部科学省は全国の学校で昨年度、確認したいじめの件数を26日、公表しました。 それによりますと、小中学校と高校、そして…

「桃太郎の謎」〜秋の読書週間に寄せて

秋の長雨が今年はやたら長く、ほとんど外に出られません。学校では休み時間に子どもたちが退屈していることでしょうね、図書館にでも行ってくれるといいのですが。 それとは関係なく、夜が長くなるこの時期、秋の読書週間を設ける学校も少なくありません。し…

「更新しました」

「キース・アウト」 2017.10.25中2自殺、学校の指導体制に問題 調査委会見「話し合う土壌不足」 問題をすべて担任と副担任に被せることはできない。

「総選挙が終わって思ったこと」〜ごった煮のススメ、ジャンヌ・ダルクが大阪のおばちゃんになる

つい先日も選択肢がふたつしかない二大政党制のどこがいいのか分からないというお話をしました。 kite-cafe.hatenablog.com今も分かりません。 【ごった煮政党のススメ】 小選挙区制というのは二大政党制を生みやすい制度で――というより日本に二大政党制を実…

「見てきたもの」〜「箱根ラリック美術館」と「彫刻の森美術館」

箱根へ行ってきました。 一日目は箱根ラリック美術館の見学、それから箱根湯本の温泉宿に一泊して、二日目は彫刻の森美術館という簡単な日程です。 【箱根ラリック美術館】 箱根ラリック美術館というのは、アール・ヌーヴォー、アール・デコの時代に生きたフ…

「箱根に行ってきました」〜信じられない人と信じられない宿の思い出

WBA世界ミドル級タイトルマッチと台風21号と選挙結果が気になる中、21日・22日と事情があって箱根に一泊旅行に行ってきました(選挙は期日前投票済み)。 一日目は箱根ラリック美術館の見学、箱根湯本の温泉宿に一泊して、二日目は彫刻の森美術館という…

「誰が教師を悪魔に育てたか」〜福井県池田町中2自殺事件調査報告書を読んで

最近ニュースになっている「福井県池田町中2自殺事件」は非常にわかりにくいものです。 事件は、 ことし3月、福井県池田町で中学2年の男子生徒が校舎から転落して死亡し、これについて町の教育委員会が設置した第三者委員会は、担任などから繰り返し厳し…

「たくさんの中からひとつを選ぶ。ふたつにひとつ」〜選択肢の問題

誕生日が近いというので、妻が私を靴屋に連れて行ってくれました。スーツのための革靴はいいものを持っているので、ジーパンにも合うような普段履きを買うつもりで出かけました。 靴屋に着くなり、私は棚の上に光り輝く、私好みのバックスキンの茶色のシュー…

「あのお父さんは怖いけれど厳しくありません」〜アキラの弁明

それはもちろん普通の人はひとりかふたりしか子育てをしないし、仮に5人6人と育てたとしても子どもにはそれぞれ個性がありますから、同じように育てたつもりでも同じには育たない、その意味では親はすべて子育ての素人のまま生涯を送るわけで、うまくいか…

「更新しました」

「キース・アウト」 2017.10.17福井中2自殺、叱責され過呼吸や土下座も… 怒鳴る担任「お前やめてもいいよ」 理解できない教師による「いじめ自殺事件」 *携帯ではリンクがうまくつながらない場合があります。 リンク先の下の方まで探してみてください。

「メディアが置き去りにしてしまったこと」〜金正男暗殺事件、実行犯の裁判が始まった

今年2月13日にマレーシアのクアラルンプール国際空港で起こった「金正男暗殺事件」の実行犯である二人の女性の裁判が始まりました。 2月・3月と雪崩のように押し寄せてきた事件情報も、正男氏の遺体が北朝鮮に渡ってからはピタリとやみ、以後あまりも報道…

「結婚は“生き直し”、子育ては“生まれ変わる”こと」〜ベストセラー「宝くじで1億円当たった人の末路」から

題名に惹かれて(というより騙されて)、最近とみに売れているという「宝くじで1億円当たった人の末路」(日経BP社 (2017/3/25))を読みました。悪くない本ではあります。 “騙されて”というのは、題名から「宝くじに当たった人々の様々なその後」みたいな本…

「北朝鮮のエトセトラ(私の妄想)」〜最近のニュースをみて思うこと2

(「最近のニュースを見て思うこと、いろいろありますが、ひとつひとつ書いていくとどんどん遅れてしまいますので、今日、短めに一気に書いておきます」 の続きです) ニュース番組が総選挙と希望の党一色になってしまって、北朝鮮情勢はちっとも報道されない…

「選挙をめぐるエトセトラ」〜最近のニュースをみて思うこと①

最近のニュースを見て思うこと、いろいろありますが、ひとつひとつ書いていくとどんどん遅れてしまいますので、片っ端書いておきます。 【授業で選挙を取り上げることの難しさ】 せっかくの総選挙です。ぜひとも授業の中で現実に即して扱っていきたいといっ…

「人はひとりでは死ねない」〜死をどう考えるのか②

始まりは2年前の12月。末期のすい臓がんで余命わずかと宣告された医師がいると聞き、取材に向かった。田中雅博さん(当時69)。医師として、僧侶として終末期の患者に穏やかな死を迎えさせてきた「看取りのスペシャリスト」だ。これまで千人以上を看取…

「ペットと『ありのままの最期』」〜死をどう考えるのか①

子どものころ、ペットのしていた犬に悲惨な死に方をされ、以来ネコより大きな動物は飼うまいと決めていました。 ところが5年前、東京でマンション住まいをしていた娘が転居に際して飼っていたウサギを連れていけなくなり、また同じ時期、別な事情で妻が二羽…

「明治時代を支えた少女たち」〜富岡製糸場と横田英②

映画「紅い襷」の主人公横田英(よこた えい)は実在の女性で、17歳の時から1年3か月、富岡製糸場で工女として働き、後年「富岡日記」を書いて草創期の製糸場の様子を生き生きと伝えた人です。 「富岡日記」は現在ちくま書房から文庫本で出版されている…

「富岡製糸場で会った女(ひと)」〜富岡製糸場と横田英①

遅ればせながら、3年前に世界遺産に登録された富岡製糸場に行ってきました。 遅ればせと言うのは世界遺産登録から遅ればせということではなく、「ずっと、ずっと、ずっと以前から気になっていたのに行けなかった富岡に」遅ればせという意味です。どのくらい…

「なんでも気持ちよく食べる力」〜学校教育様様、学校給食様様

古い仲間と一カ月おきに開いている飲み会に行ってきました。 古いといっても中高生のころからなので、かれこれ半世紀の付き合いとなります。隔月で当番が決まっていて、その月になると場所と日時を決め、連絡するだけなので全員が集まることは稀です。 昔と…

「総選挙が悩ましい」〜人間性が現れる

サルは木から落ちてもサルだが、選挙に落ちた議員は議員ではない。 政治的な理想や政治的野心を持つ者は、したがってどのような手段を使っても当選しておかなければならない。 落ちてしまえば、理想も何もあったものではない。 私のサイトの、あるページに掲…

「テレビが映し出す世界―70年代の破廉恥」 〜(goo)今では信じられない!昭和の常識ランキング 3

『「まさか2017年に『ホモ』という言葉をテレビで聞くとは思わなかった」フジの番組で物議 』(2017.09.29 BuzzFeed News )というニュースがありました。 9月28日夜9時からフジテレビ系で放送された「とんねるずのみなさんのおかげでした 30周年記念SP」で…