カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「車窓から」~目に映るすべての人々に物語がある

久しぶりに電車で出勤して来ました。車窓から風景を見ていると、7時前の町を歩いている人は本当に稀です。登校する高校生、散歩するおじさん、家の前の掃き掃除をする人・・・。一瞬見ただけで二度と会わず、見たことも忘れてしまうような人々ですが、その…

「強い子を育てたい」~いちいち他人のせいにするようでは一人前ではない

昨日ある先生と話しいて思ったのは、子どものトラブルのかなりの量は、結局、強い子を育てることで回避されるのではないかということです。イジメや喧嘩のほとんどは、一種の被害者意識によって起こるからです。 普通の子どもたちは正常な道徳観や正義をもっ…

「心の傷は言ったもん勝ち」~ハラスメントの不条理と痴漢冤罪の話

今日から大相撲が初のモンゴル巡業だとかで、朝青龍が張り切っています。ところで、あの朝青龍の解離性障害はどうなったのでしょう? 私はこれについて、最近「心の傷は言ったもん勝ち」(中島聡著 新潮新書)という本を読みました。「心に傷を受けた」と宣…

「3歳でオムツが取れていないのが絶望的なわけ」~保育研修で考えたこと

保育参観、トレパンという名の、簡易紙オムツをはいている子があまりにも多いのにびっくりしました。そんな子が年少クラスに2〜3人もいると、なんだかやり切れない気持ちになります。障害のあるお子さんなら別ですが、定型発達の子どもが3歳を過ぎてもト…

「小学校では手遅れだ」~保育研修に行ってきます

中学校の教員として本当に不思議だったのは、新入生の9割以上は良いにしても、残りの数%、もっと絞って2〜3%の生徒たちが、なぜ小学校を卒業できたかということです。もちろん、制度上卒業させざるをえないことは承知していますが、それにしてももう少…

「同漢(?)異義語」~同じ漢字なのに日中で意味の異なる言葉

同じ漢字なのに日中で意味の違う言葉について、職員室で話題になりました。 普通、「手紙=トイレットペーパー」、「愛人=最愛の人(普通は妻や夫)」「麻雀=スズメ」などは定番です。 「愛人」の周辺にはさらにややこしい言葉があって、「娘=母親」「老婆…

「北京オリンピックが始まります」~教室と知識の準備をしておきましょう

せっかく4年に1回のビックイベントが開かれているのですから、教室で繰り返し話題にしていくのがいいのかもしれません。高学年の教室には、地球儀や世界地図を置いておけば、さらに効果的です。 オリンピックは古代オリンピックと近代オリンピックに分けら…

「さて、間もなく」~夏休みの終わりに

あっという間に短い夏休みも終わりました。十分な休養は取れたでしょうか? ディズニーランドへ行ってきたとか海水浴へ行ったとか、楽しい話もたくさん聞こえてきます。家族サービスで疲れるだけの夏休みだったのかもしれませんが、家族の一生は人の一生より…

「変革の10年」~しかしどちらにしろ学校は叱られる

【10年前】「あのぉ、ラジオ体操って、土日もやらなければならないんでしょうか?」「ハァ?(健康づくりや生活のリズムづくりに土日もないと思うけど・・・)」 「親としても土日くらいはゆっくり寝ていたいんですよね」「ハァ(土日は朝起きない家なんだ…

「学校の美風も世間では常識外れ(?)」~学校の常識(その2)

「学校の常識は世間の非常識」とか言って、例えば互いを「先生」と呼び合ったり、電話口で「◯◯先生はいません」と答えたりすることが槍玉に挙げられたりします。 私は、先輩であろうが後輩であろうが、同僚を「◯◯先生」と呼び合う風習は美風だと思っています…

「晩熟の時代」~今は大人になるために時間がかかる

娘が中3で受験生だった頃、「お父さん、吉田マツカゲって何した人だっけ」と言い出して父親を絶望させたことがありますが、今日8月4日はその吉田「松陰」の誕生日だそうです。 1830年生まれで1859年刑死、享年29歳でした。私自身の29歳を思う…

「暑いな」~仕事の効率が14%落ちてもかまわない学校という組織

学校というところは長期の夏休みがあるため、もともと冷房を入れるという発想がない。おまけに蛍雪の気風が行き届いているので、児童生徒がいる間ですら、暑くてかわいそうだと思う人はない。したがってエアコンなど入るスキがない。扇風機さえない。 しかし…