カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「トランプ・マジックの話」~アメリカが手を引いて日本が軍事大国になるという手品

改めて辞書で調べて「ああ、マジックというのはやはり魔法・手品なんだな」と感心したり首を傾げたりしています。魔法と手品ではだいぶ感じが異なるからです。 魔法といえばやはりタネも仕掛けもなく、魔法使いや魔女たちの才能や修練によって成し遂げられる…

「ちょっと心が闇」〜教員人事が発表されて

先日、新聞に教員人事の一覧が載っていて、さまざまに考えることがありました。 ああ、あの人はこんな地方に行ったのかとか、教育庁の仕事をするようになったのかとか、おやおやもっと若いと思っていたのにもう定年退職なのかとか――思いはさまざまです。特に…

「ベルギーやフランスは危険な国だったっけ?」~世界情勢は別の次元に入ったのかもしれない

ベルギーが危険な国だという認識は、少なくとも一年前にはなかったはずです。フランスだって1年前はそうでした。 2013年9月、トルコのカッパドキアで二人の女子大生が強盗に襲われて1名がなくなりました。そのときの印象は「トルコだって100%安全…

「週刊『デス・ノート』とショーン・K」~あと出しの非難の話

先週の水曜日、新聞広告での週刊文春の見出しを見ていたら「ショーンKの嘘」というのがあって、「お、ショーンさん明日から大変だぞ」と思っていたら明日どころではない、その日の朝のワイドショーからニュース番組はこの話題でもちきりになってしまいました…

「卒業」~そのウンチク。英語では――

県内のあちこちから卒業式のニュースが届いています。いよいよ別れの時です。 英語で言えば“graduation”、「卒業する」は“graduate from”です。・・・と、そんなふうに書いて、このブログは今年度で11年目、おそらく過去10年間、毎年この時期には“卒業”…

「プロとの違い」~講演会の講師をしてうまくいかなかった話②

研修会の講師をやったのだけれど、結局うまく行かなかったというお話を書いています。 私もこれまで何十回となく様々な講演会を聞いてきましたが、眠くなる話のいくつかは明らかに情報過多が原因です。重要な話がいくつも出てくるのですが、多すぎて聴衆がつ…

「枝葉と花が多すぎて」~講演会の講師をしたがうまくいかなかった話①

ひょんなことから児童館で1時間半の研修会の講師をやる羽目になりました。話すことは嫌いではないのでいいのですが、1時間半という長時間は経験がなく、どの程度の分量の原稿を用意したらよいのかも想像つきません。 校長講話をやっていた頃は「15分でお…

「国連の正義」~”事実はどうでもいい、ダメなものはダメ”でいいのか

国連の人権高等弁務官が人権理事会で、昨年末の日韓合意について「国連の人権関係機関からだけでなく、元慰安婦自身からも疑義が呈されている」と指摘したという話がニュースになっています(国連人権高等弁務官の「性奴隷」発言に日本側反論)。「最終的か…

「鎮魂の日」~東日本大震災から5年

3月11日、5年目の鎮魂の日。奇しくも今日は、あの日と同じ金曜日です。 あの日、私はテレビの映像を見てから一足早く学校を出て、かつて私が勤めていた学校にいた児童の入院する病院に向かいました。心臓に病気を持つ子で、長く見守ってきたのですが15…

「ママはいるだけでいい」

娘のシーナが詩のような短文を書きました。下敷きになるものがあったみたいですが、いろいろ考えさせられる文なので、まるごと引用させてもらいます。 来週からしばらく、これに関連して書きたいと思います。 ママはいるだけでいい 夫が、疲れた顔で遅くに帰…

「更新しました」

「キース・アウト」 (2016.03.09) 教室前の廊下で「万引ありますね」…2年間も資料修正せず、別の生徒の万引記録 非常識の数々

「インフルエンザに罹る」~吝嗇(りんしょく)膏肓(こうこう)に入(い)る

日曜日の夜、突然大きなくしゃみが立て続けに5回ほど出て、何かなあと思いながら寝ました。 月曜日の朝は気持ちよく目覚めたのですが、その後、前夜と同じように大きなくしゃみが立て続けに出て、そのあと鼻水が滝のようにジャージャーと流れ始めました。本…

「ゴム跳びの話」~昔の遊び

児童館では現在「ゴム跳び」がちょっとしたブームになっています。というよりは職員たちで流行らせようとしています。 伝統ある遊びですからもちろん子どもたちの食いつきは抜群です。 しかしこの遊び、本当に謎です。 小学校の「生活科」ではしばしば「昔の…

「スター・ウォーズ イン ピョンヤン」

映画「スター・ウォーズ」の最新作。まだ観に行っていませんし行くこともないように思います。世界的に名高いシリーズですしこれまでの作品はすべて観てきましたから行ってもよさそうなものですが、何となく面倒なのです。どんなに素晴らしいできあがりでも…

「こと教育に関して『外国では』ときたら、それは真似してはいけないことだ」〜自分の目で見る⑩

ここのところずっと、政府やマスコミは嘘ばかりついている、とくに教育について「日本は遅れている」「レベルが低い」「間違っていると」いった話が出たら、それがどれほど統計的に正しく見えても必ず間違っているから見直した方がいいというお話をしてきま…

「いじめ隠しはない、しかしいじめは増え続ける」〜自分の目で見る⑨

学校に関するあらゆる数字・統計の中でもっとも不思議なもののひとつは「いじめ(発生/認知)件数の推移」です。 世の中にこんなへんなグラフはそうはありません。 そこでこの奇妙なグラフを学校によるいじめ隠しの証拠と考える人もいます。 94年、06年…

「グラフのお勉強をします」〜自分の目で見る⑧

数字というのは常にウソをつきます。それをさらに政府やマスコミが恣意的に曲げますのでよほど注意していないと判断を誤ります。 例えば今年の1月に発表された警察庁の統計で、日本の犯罪発生率が戦後最低を記録し、窃盗・殺人・強盗強姦などの重犯罪も大幅…

「勉強が楽しいわけがない」〜自分の目で見る⑦

政府やマスコミは日本の教育についてウソばかりついています。ウソとは言い切れなくても常に、「日本の教育は間違っている」「レベルが低」「だから自分の言う通りにすればよい」といった方向に世論を引きずって行こうとします。しかし、「こと教育に関して…