旅行

「マスカレード・ホテル、そして日本の心地よい仏頂面」~九州旅行に行ってきた⑤(最終)

洋風ホテル・チェーンの良いところは、 世界中のどこへ行っても同質のサービスが受けられることだ。 しかし日本のホテル・旅館、その他の宿泊施設は違う。 いったい何が違っているのか――。 6日間の旅を終わって、それが分かったような気がした。 というお話…

「ゲストハウスとホステル」~九州旅行に行ってきた④ 

ゲストハウスもホステルも初めて耳にする宿泊施設ではない。 ゲストハウスは20年以上前からあるものだし、 ユースホステルに至っては私が子どものころからあった。 しかしおそらくそれとは違う。 そんなところから興味津々、出かけた――が、 というお話。 …

「圧巻! 昭和! 杖立温泉葉隠館!」~九州旅行に行ってきた③

3日目は阿蘇の杖立温泉。 山間の古い温泉町の、とても古い旅館「葉隠館」。 薄暗く急な階段を上った先の客室は、 床がきしみ、障子の開け閉めも悪い。 トイレも男女共用。 しかしそこには大変な秘密があった。 というお話。 (杖立温泉の、左から娘のシーナ…

「アパートホテルとスーパーホテル」~九州旅行に行ってきた②

2月の下旬に家族で九州旅行に行ってきた。 前後が移動日なので実質的には5泊4日だったが、 5泊の宿のいちいちが面白かったので報告する。 今日はその1回目。 というお話。 (太宰府天満宮前のシーナとイーツ) 【シーナの作った、格安の凝った宿泊計画…

「面白かったが、よそ様に話すほどのこともない旅の話」~九州旅行に行ってきた①

九州旅行に行ってきた。 めったに行かない久しぶりの家族旅行。 しかしその顛末は、他人にとってさほど面白いものでもないだろう。 もっとも5泊した五つの宿は、それぞれ個性があって面白かった。 だから紹介うる。――ただし今日は前触れのみ。(阿蘇大観峰…

「松島が ああ松島が 松島が」~まじめな旅行のあきれた事件簿③

東北旅行 最後の一日 旅行惨題 『会話のない旅』 『松島が ああ松島が 松島が』 『人恋しくて・・・』 という話。 (四大観のひとつ富山《とみやま》から松島を見下ろす) 【会話のない旅】 私に助言をくれた友人について、昨日は「7月に東北から北海道に至…

「とぼけた話の往路四題」~まじめな旅行のあきれた事件簿①

往路は歴史と文学の旅 帰路は震災を想う旅 かなりまじめな旅行のつもりだったが事故は起こる 「そんなアホな」と思うことの往路4連発! 『知らなければ観光地ですらない』 『制限速度120㎞/hの不満』 『Uターンを2回』 『寝室 奇抜』 という話。 (見る…

「指の間から零れ落ちていく命」~被災地をめぐる旅⑦ 

2011年3月11日 大川小学校職員はとんでもないミスによって 74人の尊い命をなくしてしまった しかし彼らだけが愚かだったわけでも 無知だったわけでもない それはわずかな運命の差でしかなかった という話。 (写真ACからの写真) 【他の学校の実際】 大川小…

「誰も書かなかった『あのとき大川小学校でほんとうに起こったこと』」~被災地をめぐる旅④

なぜあの日 大川小学校の職員はぎりぎりまで子どもを避難させなかったのか なぜあの時 目の前の山に登ることを考えなかったのか なぜ 大した高台でもない「三角地帯」をめざしたのか なぜ 県道を通らず 細い裏道を通って避難しようとしたのか ――私は知ってい…

「旅の目的、繋がらない大川小学校の記憶の断片」~被災地をめぐる旅③ 

石巻市立大川小学校跡地にきて ようやく旅の目的に気づいた 私はここに来たかったのだ ここにきてあの日を感じたかった 同じ教師として あの日の大川小学校職員がどう誤ったのか それを感じ取りたかった というお話。 (石巻市立大川小学校跡地《パノラマ画…

「何もない・すべてが新しい」~被災地をめぐる旅①

岩手で参加した結婚式の帰り道に 東日本大震災の被災地を巡ってきた 復興が進み 震災の爪痕はほとんど見られない ただ不自然に何もない土地が広がっていたり 巨大造成地のような新しい町並みが広がっているだけだった・・・が というお話。 (陸中海岸) 【…

「美しきイタリア」②〜イタリア奇行《最終》

旅行前、かつての教え子の一人に「イタリアはイケメンばかりだそうだからよく見てきて」とか言われましたがほんとうに多い。フィレンツェは街中がタカラヅカみたいです。 息子のアキュラも「生まれたときからこんなに差があるんじゃ話にならない」と絶望しま…

「美しきイタリア」①〜イタリア奇行⑫

記憶を整理しておく意味もあって長々と書いてきましたが、もう最後です。 せっかく大金を使って行った旅行なのに楽しいことはほとんど書かずイタリアを誉めることもなく来ましたが、最後ですので少しぐらいはサービスしておきましょう。 イタリアが日本に対…

「神の名のもとに」〜イタリア奇行⑩

五日間に訪問した教会は主なものだけでも10以上。盗み見るように覗いたところも入れるとけっこうな数になります。あまりにたくさん行ったので、どこがどうだったか記憶も定かではありません。 全体の印象でいうと大きな教会ほど観光客が中心で中規模のとこ…

「名画と三つの犯罪」〜イタリア奇行⑦

時間を遡ります。 フィレンツェから始まった初日のメインは、ウッフィツィ美術館でした。世界最古で規模もヨーロッパ有数の美術館として有名です。その凄さを一言でいうと、「ボッティチェッリの『春/プリマヴェーラ』と『ヴィーナス誕生』、ダビンチの『受…

「犯罪に巻き込まれる」(最終)〜イタリア奇行⑥

旅先でものを盗まれることの損失は金銭面だけではありません。精神的な損失も大きいのです。 とにかくせっかくの旅が面白くなくなる。忘れようと思っても気分の悪さが繰り返し戻ってくる。 旅行のプランナーで終始ネットを通じて支援してきたシーナも「私ま…

「犯罪に巻き込まれる」Ⅳ〜イタリア奇行⑤

翌朝、目を覚ましてLINEをチェックすると妻からの応援メッセージ、そして娘のシーナからは「LINEの画像のクレジットカードが心配なので、紛失届けを出しておきました。ユーロはまだありますね。足りないようなら円を交換するしかありません。盗難か…

「犯罪に巻き込まれる」Ⅲ〜イタリア奇行④

一刻も早く回線を停止しなければならない。その事態に私たちが最初に考えたのは、日本国内の家族に代行してもらうことです。そこで日本時間午前3時の自宅に電話して妻を起こそうとしたのですがどうにも電話がつながらない 日本の国番号(81)は知っていまし…

「犯罪に巻き込まれる」Ⅱ〜イタリア奇行③

海外旅行に出かけるにあたってまず守らなければならないものは、第一に命、次がパスポート、クレジットカード、大口のユーロ、続いて円、そこまでは考えていました。ですからパスポートとクレジットカード1枚、翌日以降のための現金はインナー・ポシェット…

「犯罪に巻き込まれる」Ⅰ〜イタリア奇行②

「ガリレオ」の湯川先生風に言えば「すべての現象には理由がある」のです。 この場合、理由というのは。 当てにしていたバスがさっぱり来なくて30分以上待たされていた。 焦れて歩き始めたのはいいが、すでに2万2千歩以上も歩いた日で、けっこう疲れてい…

「戻ってきました」成田離婚とIS(イスラミックステート)〜イタリア奇行①

帰ってきました。 3月3日の記事をもう一度読み直し、まあ、そんなに大それたことを書いているわけではないな、と確認してからもう一度キーボードに向かっています。「とにかく動いてみよう」といってもさほどのことをしたわけではなく、イタリア旅行に行っ…