カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「オバタリアン的発想の転換」~しかしそれが必ずしも正しいとは限らない

今朝、たまたまA市内(隣町)を走っていたら、町のあちらこちらでラジオ体操をしている様子を見かけました、朝7時に! もちろんラジオではなく、テープかCDを使っての体操です。 朝の30分がいかに大切かということも分からないではありませんが、6時…

「でんでんむしの悲しみ」~みんなが同じならいいじゃないかという認識

今日7月30日は、新美南吉(にいみ なんきち、1913年7月30日 ― 1943年3月22日)の誕生日だそうです。 南吉は愛知県半田市の出身で、本名は新美正八(旧姓:渡辺)、複雑な家庭に育ち、生涯病弱なまま過ごしてわずか29歳で結核で亡くなった…

「雨です」~毎年異常気象の話

夏休みだというのにスカッとせず、毎日よく降ります。 そういえば一昨年の夏もそうで、今年よりずっと寒く、プールもほとんどできませんでした。そのまま平成5年の再来で、深刻な冷害かと思っていたら8月半ばから急に暑くなり、9月に暑さのピークがきて運…

「子どもは犯罪者に育つこともある」~被害者になる心配ばかりはしていられない

ここのところのニュースを見ていると、犯罪や事故の被害者の方にも問題があるのではないかと思わせるものが立て続けに起こっています。被害者は被害者ですので、その非は追及しないという建前になっていますが、それにしても首を傾げざるを得ません。 翻って…

「科学する心を育てる」~そのための夏の自己研修を

皆既日食という大きな天文ショーがあって思い出したことがあります。それは宇宙の大きさのことです。 人類が作り出した最高速の装置はおそらくボイジャー1号で時速およそ7万km、1時間で地球を2周近くする速さです。しかしその速さをもってしても、太陽系…

「お疲れ様でした」~一学期終業式

忙しかった一学期も、ようやく終わります。 昨夜も遅くまで、通知表をつけている先生たちの姿が見られました。中にはかなり早くから始めながら、今日までかかってしまった先生もおられることを、私は知っています。◎と○の間など、ほとんど気にしない児童・保…

「10年後、20年後のあるべき姿を胸に子どもを育てる」~目の前の子ももちろん可愛いが

子どもは可愛い。それがわが子となればなおさらです。しかしもちろん、今、目の前にいる子どもも可愛いのですが、10年後、20年後だって可愛いに決まっています。わが子となればなおさらです。 親にとって、目の前にいるわが子の苦しみは耐えがたいもので…

「日食2」~いよいよ今日です

いよいよその日ですが、何だか雲行きが怪しく心配です。しかし滝沢先生も専用のメガネを配ってくださいましたから、準備して待ちましょう。 37万円も払って遠い南の島で日食を待つ人もいるのですから、アテが外れたとしても私たちは大したことはありません…

「子どもはいつまでも子どものままでいい」~通過儀礼のなくなった日本の現代

昨日、何となくテレビを見ていたら、にっぽん夏紀行「青い海に飛びこめ〜高知・柏島〜」(NHK)という番組をやっていました。 説明によると「海に囲まれた高知県柏島。港にかかる橋から6メートル下の海に飛び込めるようになると、子どもたちは一人前と認…

「シングル・モルト・ベイビーズ」~癖の少ない子どもたち

一般に、喫茶店に入ってコーヒーを注文すると、ほぼ確実にブレンド・コーヒーが出てきます。キリマンジャロとかモカとかいったストレートコーヒーが出てくることはありません。なぜならストレートコーヒーはそれぞれ個性が強く、一般のコーヒーファンには向…

「”環境問題の不都合な真実”はあるのか」~結局、分からない

ペットボトル・リサイクル、レジ袋廃止、割り箸廃止、いずれも象徴的な環境保護運動ですが、ここ数年、これに異論を挟む書籍が次々と出版され、エコ運動にブレーキをかけようとしています。また、それに対抗するように新たな運動が立ち上がって、無責任ない…

「来週、部分日食があります」~日食の科学と魔力

忙しさに取り紛れて日食への備えを怠っていましたが、今度の土日で、日食を見るための道具が手に入るかどうか気にしています。 7月22日の日食は東京でも75%近くもかける大規模なもので、子どもが学校にいる時間帯に起こるできごとですから、ただ何もせ…

「保護者や地域からクレームが入っても、安易に謝ったり憶測で説明をしてはいけない」~まずやるべきことは、”調べる”!

保護者や地域の人々から何らかのクレームが入ったとき、まず答えるべきは「調べます」ということです。その上で相手から十分に取材します。 相手の話に耳を傾け、実際に何が起こったかを同じ視点から一緒に眺め、はっきりしていることとそうでないことを見極…

「ABC理論」~当たり前のことを、バカになって、ちゃんとやる

先日、凡事徹底について、「当たり前のことを、バカみたいに、きちんとやる」と書いたら、それは違う。「当たり前のことを、バカになって、ちゃんとやる」が正しい、という指摘を受けました。 大差ないじゃないかと思ったのですが、それが大違い、「当たり前…

「今日は虫の日?」~さまざまなものが持ち込まれる

2年生のS君が、2階廊下の窓の先に、妙なものを見つけました。本人はトックリバチの巣だと主張しましたが、校長先生の調査によるとトックリバチではなく、スズメバチの巣の初期の状態なのだそうです。 スズメバチの女王は単独で冬を越え、夏が近づくとひと…

「武家の女性」~地方の中級武家の生活

今私が読んでいるのは、山川菊栄著「武家の女性」(岩波文庫:1983)という本です。元は昭和18年に出版されたもので、山川が母親の千世(ちせ)から聞き取った、幕末水戸藩の中級武士の生活を記録したものです。 日本人がかつてどのような生活をし、どのよ…

研修日

朝から全員が、それぞれの研修場所に出ました。

「七夕について」~日本の”たなばた”と中国の”しちせき”の融合

7月7日、七夕(たなばた)です。 七夕(しちせき)はそもそも中国の五節句(*)から来た行事です。 お盆の行事の一つで、7月7日の夕方、精霊棚と幡を安置したので七の夕と書くようになりました。それにやがて織女星と牽牛星の伝説がかぶせられ、今日に…

「事実の重み」~己の犯した犯罪の、罪深さを知らせる方法

万引きなどの犯罪や暴力事件、いじめなどにおける生徒指導の最終的な目標は何かというと、それは「おのれの行為の『罪深さ』を知らしめる」ということです。 たいていの人間は他人が行う犯罪や暴力・いじめなどは認めようとはしません。特に自分が被害者であ…

「いまも解けない長年の謎」~なぜあの人たちは長く重い受験勉強に耐えられるのか

自分自身が高校の受験生だったときから、大学受験のとき、そして教員となって受験生の担任をしているときと、長い間ずっと抱き続けてきたひとつの謎があります。それは、「なぜあの人たちは、10時間、15時間といった受験勉強に耐え続けることができるの…

「凡事徹底」~子どもに何と説明する?

人間として、日本人として、男性としてあるいは女性として、またあるいは大人として、小学生として、社会人として・・・あたまにつく言葉は何であってもいいのですが、ある立場から見て当たり前のことが何の苦もなく平然とできるとしたら、あとのことはずっ…

「7月です」~今月のウンチク

7月です。旧暦では文月(ふみづき・ふづき)と呼ばれます。別名は「秋初月(あきはづき)」、「七夜月(ななよづき)」。 英語ではJuly。は、共和政ローマ末期の政治家ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)がユリウス暦を採用(B.C45)する際、7月…