カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「二十歳から数えて五つ目の10年が終わる」~そして終わりの始まりへ

2023年度がいよいよ終わり、来週からは2024年度。 そして10年ごとに人生を変えて来た私にとっては、 おそらく最後の10年が始まる。 怖くはないが、厳しい戦いの日々になるだろう。 という話。(写真:フォトAC) 【二十歳から数えて五つ目の10…

「老い先短い者が壮年の子どもたちに伝える人生への想い」~知り合いの若者のお母様が、私くらいの年で亡くなって

娘婿の義弟の、その母親が、私ほどの年で急逝した。 その彼の嘆きはいかばかりか――。 しかし若者よ、人は齢を取ると枯れ始め、 人に対しても人生に対しても、次第に恬淡とするようになるのだ。 という話。(写真:フォトAC) 【ある若者の母親の死】 娘婿の…

「枠は減るのに教員は増える、もしかしたら収まりきらない」~定年延長の行方③

定年延長で今後6万人近い正規教員の増加が見込まれる。 しかし法律上、教員の枠を広げるわけにはいかない。 新規採用を減らし、講師の枠も減らし――、 それでもダメなら・・・定数を増やすしかないじゃないか。という話。(写真:フォトAC) 【だから言った…

「定年が1年延びて大勢がこのまま教師を続けるらしい。やがて教師の総数は、現在より1割近くも増えるというが・・・」~定年延長の行方②

定年は延びるが管理職は教壇に戻り、給与も3割減る。 それでも続けられる人がどれだけいるかと思ったら、 意外と多くて、数年後は6万人近くも教員が増えてしまう。 大丈夫か?という話。(写真:フォトAC) 教職員人事に関する新聞発表があったことについ…

「定年延長で居残る人、それでも辞める人」~定年延長の行方①

新聞に教職員人事が発表された。 発表すること自体を問題視する人もいるが、私は楽しみだ。 人の動きを辿るだけでいくつものドラマが浮かんでくる。 特に今年は定年延長が始まり、さまざまな思惑が見え隠れする。 という話。(写真:フォトAC) 【教職員人事…

「小川市郎も坂本金八も、いわゆる 『でもしか』『サラリーマン』教師」~40年前の仲間と会う②

「不適切にもほどがある!」の小川市郎も坂本金八も、 ともに「デモシカ先生」「サラリーマン教師」世代なのに、 次世代の私たちの方がやる気のない教師のように言われ、 今は、過熱・体罰・暴言教師の元凶だと言われる。 という話。(写真:フォトAC) 【体…

「私たちの過去と現地点」~40年前の仲間と会う①

年賀状を契機として、40年ぶりに、 初任のころの教員仲間に会うことになった。 お互い齢は食ったが、 変わらない何かがある。 という話。(写真:フォトAC) 【年賀状に携帯番号とLINEアカウントを入れた結果】 定年から10年がたってだいぶ身辺整理も進…

「教職大学院を修了して教員になると、その間の奨学金は返済免除になるそうだ。それで教員不足は解消に向かい、教員の質も上がるという」――そうか?

「キース・アウト」を更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp

「なぜ学校の人事異動は極秘みたいになるのだろう」~早く新年度準備を始めたいのに、いつまでも陣容が見えてこない

来年度の学校の教職員構成、 いつまでたっても教えてもらえない。 新年度準備に早く手をつけておきたいのに、 どうして極秘事項みたいなってしまうのだろう? という話。(写真:フォトAC) 【新年度準備、しかしいつまでも来年度の陣容が見えてこない】 い…

「卒業式はなぜビシッとしなくてはいけないのか」~地域の人々に対する感謝とお披露目の式、自分一人の命ではないと自覚する日

卒業式をもっと簡略化できないか、 もっと楽しいものにできないかという人がいる。 しかし待ってほしい。 あれは単なるお祝いの会ではないのだ。という話。(写真:フォトAC) 【卒業式の日取りは案外バラバラ】 さてその前にーー。 令和5年度(2023年度)…

「日本人を日本人に育てる教育を守る」~13年目の3・11に際して⑤

学校が教えるべきは「教科」だけではない。 「世界一やさしく、安全で、きれいな国」 それをつくるための学習は、絶対に欠かせない。 なのに、人々はその重要性を忘れてしまっている。という話。(写真:フォトAC) 【学校は勉強を教えるところなのか】 教員…

「世界一やさしく、安全で、きれいな日本。しかし昔からそうだったわけではない」~13年目の3・11に際して④

私は日本を「世界一やさしく、安全で、きれいな国」だと思っている。 しかし昔からそうだったわけではない。 日本がそうなったのは、ほんのここ数十年余りのことで昔は違った。 ある組織が、意図的に、時間とエネルギーをかけてつくり上げたのだ。という話。…

「震災報道を通して、自国の評価は180°変わった」~13年目の3・11に際して③

震災のもたらしたものは災厄だけではなかった。 最悪の状況でも冷静さと秩序を守り、自らに他を優先し、 逞しく生きようとする日本人の姿は、世界中に報道された。 「日本ブランド」が、彼我で承認されたのは、この時期のことだ。という話。(写真:フォトAC…

「何が何でも子どもたち全員が絶対に助かる避難場所を探せと裁判所は言った」~13年目の3・11に際して②

いわゆる大川小学校津波訴訟は、 罹災から9年目にようやく判決が確定した。曰く、 「どんなに遠くてもいいから、確実に全員が助かる場所を探せ」 無茶な話だが、必要なことだ。という話。(写真:フォトAC) 【学校の責任】 2019年10月、最高裁は東日本大震…

「東日本大震災の基本的なことと、学校のやったこと」~13年目の3・11に際して①

13年目ということは今の中学1年生までが生れる前のこと、 2~3年生でも覚えているはずがない。 だから私が現役教師なら、今朝は基本的なことをメモにして、 精いっぱい語り掛け、そして自分が何をすべきかも考えるだろう。という話。(写真:フォトAC)…

「すでに6割がPTAに入っていない(入っていなかった)という話に騙されてはいけない」~2000人のアンケートと言っても、全員が保護者とは限らない

「キース・アウト」を更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp

「親ができないなら、学校がやるしかないじゃないか」~誰かが穴を埋めなければ子どもは助からない

孫1号のハーヴが、父親と一緒にマラソン大会に出た。 DCDで運動の苦手な子に、少しでも自信をつけたいという。 そんな対応をしてもらえる孫1号は幸せだ。 しかしそうでない子はやはり、学校がみるしかないじゃないか。という話。(写真:シーナ・SuperT) …

「ヘンリー八世と千日のアン、そしてユートピア」~今日はトーマス・モアの誕生日

今日はトーマス・モアの誕生日。 しかしこの人、日本ではあまり知られていない。 「ユートピア」を書き、ヘンリー八世や千日のアンと渡り合った カトリックの硬骨漢・・・らしいけど。という話。(写真:パブリックドメインQ) 【今日はトーマス・モアの誕生…

「マルハラ騒動、事の顛末」~メディアの罪、若者も捨てたものじゃない

LINEなどで句点をつけると若者が怯える「マルハラ」問題。 メディアはおとなたちに猛省を促したが動かぬ人もいる。 俵万智はやんわりと反論し、 当の若者たちからは強い疑念が示される。という話。(写真:フォトAC) 【若者はおとなに脅かされている(らし…

「子どもを持つことについて、若い人の知らないことがたくさんある」~若者がもう子どもはいらないといい始めた②

望んでも手に入れられなかった人、 それがなくても十分な人は除こう。その上で、 これといったもののない人は、「平凡な道」も閉じない方がいい。 そこにあるものについて、キミたちの知らないことがたくさんあるからだ。という話。(写真:フォトAC) 【ま…

「『なぜみんなは、あんなに嬉々として親になっていけるのだろう』と思った日から」~若者がもう子どもはいらないと言い始めた①

半世紀前の私は、 結婚することにも、子を持つことにも怯える人間だった。 「なぜみんなは、あんなに嬉々として親になっていけるのだろう」 そして今、似たような若者が急増しているというのだ。という話。(写真:フォトAC) 【あれほど不安だった私が親に…

「組合に力がなければ、その声は届かない」~日教組の組織率が2割を切る

キース・アウトを更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp

「フキノトウの思い出」~春になると、小さなころの息子を思い出す

家の畑にフキノトウが顔を出した。 今年は例年より早く気づき、花の咲く前に収穫できた。 フキノトウには思い出がある。 人生で初めて、自分の子に教えてもらったことだからだ。という話。(写真:SuperT) 【フキノトウ(蕗の薹)】 裏の畑の柿の木の根元に…