カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「さて、学期の後半ですが・・・」~注意していただきたいこと

昨年一昨年と、この時期不登校に近い児童を抱えていました。それで気が付いたのですが、1学期終業式までは、2学期には、運動会には、音楽会は、と繰り返し登校刺激を与えてきたのが、ここでプツンと目標が途切れ、個人・学級ともに何かはっきりしない雰囲…

「音楽の神様」〜音楽会に寄せて

音楽の神として有名なのは、日本では弁財天です。もとはインド女神サラスヴァティで、川(サラス)の神・富(ヴァティ)の神と言われています。言葉の女神ヴァーチュと混同されてから、音楽の神・学問の神とされましたが、今でも水の神・富の神としての性格…

「ホットニュース」~今まで問題にならなかった程度のいじめでも、今ならニュースになる

児童自主講座は内容的に総合的な学習なのだからそちらでカウントしたらどうかという話があり、そうなりかけたことがあります。3年前のことです。 ところが学校経営概要という書類を書く過程でクラブ活動=ゼロでは書きにくく、困って教育庁に相談したところ…

「フィンランドの教育」~我が国にとって不都合なことは報道されない

教育改革はやるたびに学校が悪くなると感じるのは私だけでしょうか? 現在日本の教育は世界でもっとも金をかけず(OECD調査で韓国とともに最低)、世界で最も家庭学習をしない(同調査最低)を世界最高水準(IEA調査世界第4位)に上げることができるほど優秀…

「研修報告」~ふたつの児童養護施設を見て回り、気持ちを暗くしました

昨日は地区生徒指導委員会視察研修ということでK市にある児童養護施設2箇所を回ってきました。児童養護施設というのは、何らかの事情で親が育てられなくなった子が集められる場所で、対象は3歳~18歳ということになっています。 本県には15の施設があ…

「イジメ事件その後」~イジメの訴えがあったら最優先で取り組まなければならない

先々週ほぼ時を同じくして発覚した北海道滝川と九州福岡のイジメ自殺事件、どうやら今週いっぱいでニュースの中心から消えていきます。マスメディアもそんなに暇ではないということでしょう。 このふたつの事件に限らず、イジメ事件で児童・生徒に死なれると…

「大義名分と知行一致」~朱子学と陽明学の話

6年生の社会科の授業をやらせていただいています。それ自体かなり楽しい時間です。現在、江戸後期の学問の勉強をしているところで、洋書の一部輸入解禁→蘭学の発達、そしてその反動としての国学の勃興といったところをやっています。 そのふたつの学問を押…

「事故の対応」~昨日の交通事故から学んだこと

先生方、昨日はご苦労様でした。事故自体の詳しい報告は矢沢先生より出されているので、私はこの事故から学んだ幾つかの点について触れておきます。 まず行って驚いたのは、事故後数十秒はたっていたはずなのに、被害者が路上に転がっていて、誰も彼のそばに…

「ドリル学習のこと」~思いついたことを箇条書き

昨日の研究協議会ご苦労様でした。本当にすばらしい研究会が開催できたと思いました。 さて、発展問題事例研究の分科会に参加しながらふと思い出したことがありましたので、箇条書きにしておきます。 娘が中学校1年生の時に公文学習塾に行きたいと言い出し…

「がんばろう」~昨日は違うことを言いましたが・・・

研究授業です。 頑張りましょう!!

「がんばらない」~先生方、難しいことですが、ときには大切です

この「がんばらない」という言い方が私は好きではありません。しかし・・・ 今朝の新聞によると、「精神疾患により長期休暇を取るか、休職した県内の教職員が2005年度、136人に上り、04年度と同数で過去最多となったことが分かった。10年前と比べ…

「子どもの自殺」~教師にとって、最も避けなくてはならないこと

ここ10日あまりの間に小中学生のイジメ自殺に関するニュースが立て続けに飛びこんできました。イジメの事実を認めなかったといってはイジメられ、認めれば認めたでなぜ止められなかったのかと学校はイジメられています。普通の人々は「イジメ」というものが…

「目に見える愛」~大切な時間と仕事を子どものために犠牲にできる親たち

1970年代の終わりから1990年代の初頭にかけて、アメリカで17人の青少年を次々と惨殺した殺人鬼ジェフリー・ダーマーの父親は、著名な数学者でした。 彼、ライオネヌ・ダーマーは息子の死後『息子ジェフリー・ダーマーとの日々』という本を書き、日本でもベ…

「音楽を行うということ」~学校の音楽の授業はセラピー的である

行動主義心理学、ゲシュタルト心理学、認知心理学等々、心理学にはさまざまな分類のしかたがありますが、私たちに最もなじみの深いのは、脳や心(どう違うんだ?)に問題を抱える人を直接援助しようという臨床心理学です。 臨床心理学は時に経験の学問と呼ば…

「見ていましょう」~日本の教育が死んだので”再生会議”をつくるようです

昨日の閣議で、安倍首相の私的諮問機関「教育再生会議」の設置が決定されました。座長はノーベル賞受賞者の野依良治・理化学研究所理事長。安倍首相が掲げた「公教育の再生」に向け、来年3月に中間報告、同12月に最終報告をとりまとめるのだそうです。 改…

「遠足の朝」~旧体育の日、そして萌えの日

みごとに晴れました。10月10日は晴れの特異日で、そのため1964年の東京オリンピックの際には開会式の日に指定されました。もちろん当日は晴れでした。 このオリンピックで日本は金16個、銀5、銅8個という大活躍で日本中を沸かせたものです。裸足…

「夢をかなえる方法」~あるクラスで話してきました

あるクラスに行ったついでに、不意に思いついてそんな話をしてきました。 夢をかなえるためには、次の四つのことが必要です。①強く願うこと。 誰よりも強く願ったものが夢の実現に1番近い。②努力すること。(当たり前だけれど)③赤ん坊のように素直な心をも…

「自分の番 いのちのバトン」~未来への長い繋がりの一部だから絶対に大切にしなければならない責務

自分の番 いのちのバトン 相田みつを 父と母で二人 父と母の両親で四人 そのまた両親で八人 こうしてかぞえてゆくと 十代前で千二十四人 二十代前では――? なんと100万人を越すんです 過去無量の いのちのバトンを受けついで いまここに 自分の番を生きてい…

「お客さまと言えど許せん!」~欲望の数だけ多くの学校があるわけではない

例えばジーパンを買うのに「アオキ」や「青山」に行く人はいません。ユニクロに行って「英国製の生地を使ってオーダーメイドでスーツを作りたい」と言ったらバカでしょう。 世の中にはほぼ欲望に応じた数の店があって、これが欲しければあそこへ、あれが欲し…

「昨日の研修会で話題になったこと」~『普通の教師の普通の努力』では学級経営はできない時代

今日はスペースが少ないので簡単に書きますが、昨日の研修会でこういうことが話題になりました。 もしかしたら、今や『普通の教師の普通の努力』では学級経営はできない時代になっているのかも知れない。普通の教師の異常な努力、あるいは天才的な教師の普通…

「衣替え」~心構えと学校の専門用語

あいにくの雨でそんな雰囲気ではありませんが、衣替え。 学校の立場からすると、年度を折り返して学年の後半に突入しました。1年生は1年生らしく、2年生は2年生らしくなるといった目標から、次ぎの学年へ準備といった目標に転換する時です。 本当に◯学年…