老い・老後
田舎の家を整理して、東京で近くに住まない?――娘からのありがたい申し出だった。いつかその日が来ることはわかっている。しかし今ではない。まだ白旗は上げたくない。(写真:フォトAC) 田舎の家を整理して、夫婦で東京に来て近くに住まないかと娘が提案し…
若いころは「どの道を選ぶか」に苦しみ、年を重ねてからは「いつ決断するか」に迷う。そんなことを考えていた折、娘から思いがけない「未来計画」を提案された。(写真:フォトAC) 【若者の悩み:何処(いずこ)へ】 【高齢者の悩み:いずれの時にか】 【娘…
ジョギングに、ヨガにピラティス。運動嫌いだった私も、運動しなければならなくなった。なるべく苦しまず、家族に迷惑をかけ過ぎずに死ぬために。しかしどうせやるなら、楽しくやるしかないだろうな。(写真:フォトAC) 【ピンピンコロリなんて難しくない】…
若いころ想った暖炉もロッキングチェアもなく、読書習慣も失ってしまった。70代になった今は小説を開くことも億劫だ。なぜ人は年を取ると本を読まなくなるのか――。(写真:SuperT) 【あれほど読んだ“本”を読まなくなった】 若かったころ、おそらく20代か30…
生成AIは表現の世界を根本から変え始めている。トランプによるAI画像投稿で見えてきたのは、何の訓練も教育も受けてこなかった高齢者が、自分の思いを作品できる時代が来たということだ。(写真:ChatGPT) 【世界一の権力者の世界一下劣な作品】 アメリカ大…
「そっくりに描くこと」が絵のすべてだと思っていた。それが評価されずに美術部を半年で辞めた少年が、やがて絵を教える側に回り、長い年月を経て、生活の一部にするまでの物語。(写真:ChatGPT) 【半年だけの美術部員】 中学1年生の時、半年間だけ美術部…
経済的には困っていない。健康でもある。それでも「暇で仕方がない」と嘆く高齢者がいる。一方でまったく退屈を感じない人たちもいる。その違いを考えるうちに、教職のすばらしさに気づいた。(写真:ChatGPT) 【命があれば生きているというわけではない】 …
友人との時間が終わる日が来るなど、若いころには、想像もしなかった。しかし年月は少しずつ会う機会を奪っていく。旧友からの一本の電話が、そのことを教える。(写真:フォトAC) 【突然の電話】 昨夜、中高6年間同級だったYから電話がありました。その…
スマートウォッチのセルラーモデルは、「特殊な人向けの高価な選択肢」だと思い込んでいた。しかし調べると “なくてもいい”と思っていた機能も、高齢者には必須なのだ。(写真:フォトAC) 【知っているつもりで分かっていなかったこと】 人にアドバイスす…
最先端技術は、弱者が使ってこそ意味がある。スマートフォンもスマートウォッチも、そしてワイヤレス・イヤホンも、本当は年寄りこそが使うべきものだ。(写真:フォトAC) 【それでもやはり楽しくない】 スポーツをすると気分がさっぱりするとか、楽しい…
高齢者は好きでなくても運動しなくてはいけない。しかし慣れぬ身には辛い。そんな時、むしろ年寄りのために、最新機器が役に立つ。(写真:フォトAC) 【好きでなくても運動をしなくてはいけない】 運動は苦手でも得意でもなく、好きでも嫌いでもない普通…
令和7年度が終わる。そして私の、 介護と家事と自分事に専念した10年も節目。 よくしたもので目の前の世界も変わる。 私にも最後のご奉公が回ってくる。 (写真:フォトAC) 【令和7年度が終わる】 令和7年度(2025年度)が間もなく終わります。 サラリー…
老後も贅沢をせずに慎ましく暮らす。 それならきっと金には困らないはずだ。 そう思って年金生活に入ったが、予定外があった。 放っておいてもモノは壊れる。(写真:フォトAC) 【温水、止まる】 月曜日の朝、勝手口から外に出たら足元が水浸し。何かと思…
年寄りが面倒で、扱いにくいのはあたりまえだ。 かつて重宝がられ、今は忘れられているのだから。 しかしいずれ行く道。 そのくらい大目に見ろよ。(写真:フォトAC) 『年寄りだからといって嘗めてんのか?』と言いたくなるような二つのできごとについて…
初めての病院にネット予約をしようとした。 ところがアプリの登録でのっけから戸惑う。 さんざん苦労して予約はとったものの、 いざ診察に行ってみると――。 (写真:フォトAC)『年寄りだからといって嘗めてんのか?』と言いたくなるような出来事の2件目…
眼鏡を新調することにした。 選ぶのは簡単だったが手続きは面倒。 しかも合間に奇妙な話がさし挟まる。 もしかして、年寄りを嘗めている? (写真:フォトAC) おそらくこれは私の誤解・曲解だと思うのですが、「年寄りだからといって嘗めてんのか?」と言…
出し切ったはずなのに膀胱内に残る尿は350cc。 ペットボトル1本分。 これではまたすぐに行きたくなるわけだ。 膀胱は疲れ切っている、膀胱は神経質にもなっている。 (写真:フォトAC) 【大人は困らないと学習しない】 心臓だの肝臓だのといった大型の臓…
“頻尿”との付き合いも、はや半世紀以上、 長くなりすぎて悩むこともない。 このまま持ち越せばいいと思ってきたが、 ここにきて、明らかに局面が変わってきた。(写真:フォトAC) 【交際半世紀、頻尿との日々】 10代の頃から付き合ってきた“頻尿”、不便な…
肺がん手術も含めて3回も入院したが私は元気。 しかし十代のころから頻尿問題では苦労してきた。 あれもできない、これもできない、こういうことも難しい――。 そして限界がくる。(写真:フォトAC) 【入院3回、私は元気!】 30代の半ばに声帯ポリープの手…
80代は『健康なヤツ』が勝ち。 しかし意外と難しい課題だ。 数値が老いを示しても自覚は後回しになる。 そして自覚したときには、容易に元に戻れない。(写真:フォトAC) 【80代になると『健康なヤツ』が勝ち】 先週は評論家の竹田恒泰さんの「モテる男に…
子どもを持てなかった人は別だが、持つ気のない人に告ぐ。 夫婦で過ごす年月はざっと半世紀以上。 成すべき大業のある夫婦は別だが、ない者には長すぎる。 せめて子どもでももうけて、面白おかしく生きなさい。 ――という話。(写真:フォトAC) 【子どもを…
実際に齢を取らないと分からないことがある。 持っていたたくさんのものを失い、親を背負う。 その親を降ろすころから、兄弟を失い、友がいなくなる。 天涯孤独――ただし母には私たちがいる。――という話。(写真:フォトAC) 【実際に齢を取らないと分から…
70代は家族がいるかどうかが勝負の分かれ目――、 言われてみれば確かにそんな感じもある。 しかしそれはわずかな時間の差が生み出した、 大きな悪戯でしかなかったのかもしれない。 ――という話。(写真:フォトAC) 【70歳代は家族を持っているヤツが勝ち】…
高齢となり、健康寿命が尽きて、 深刻な病気を抱える友も出てきた。 「一期一会」が具体的で切実な問題となる。 そうだ。俺たちに明日はないのだ。 ――という話。(写真:フォトAC) 【忘年会ができず、新年会に切り替える】 元高校の同級生で、半世紀以上…
誰かに仕事を託そうという時、 まるでやる気のない人は最初から外す。 やる気はあるが今はできない人は、来期につなげる。 今やれる人に対しては、その倫理観・道徳観に訴える。――という話。(写真:フォトAC) 民生委員・児童委員(以下、民生委員)を引き…
世の中には、必要になって初めて知る組織や機関がある。 保健センター、地域包括支援センター。 人によっては児童センターが何かもわからない。 そして私も、訳の分からない仕事をすることになった。 ――という話。(写真:フォトAC) 【私の知らない世界】 …
長年の友が、あちら側に行ってしまった。 もう意思疎通もできないという。 こんなふうに一人ひとりいなくなることについて、 何をどう考えたらいいのかわからない。(写真:フォトAC) 【友や兄弟が、一人ひとりいなくなる】 今年98歳になった母には友だちが…
旧友からの来るはずの連絡が来ない。 そこでこちらから電話をすると、 すでにAは幽明の世界にいるという。 私のことも分からない。私は激しく動揺する。 ――という話。(写真:フォトAC) 【旧友Aのこと】 中学校から大学までの時期を共に過ごした仲間が10人…
稼げる仕事に就いていない人間はダメなのか? 安易に「勝ち組」などと呼んでからかうんじゃない! 人生なんて下駄を履くまで分からないじゃないか。 誰だって面白おかしく生きてきたわけじゃないだろ! ――という話。(写真:フォトAC) 【稼げる仕事に就いて…
会社員時代の先輩が不遇の中にある。 病気が悪化して、障害を負うことになったのだ。 K氏は私を「勝ち組」だという。 そして私は魯迅の『故郷』を思い出した。――という話。(写真:フォトAC) 【ボヘミアンK氏】 K氏について話します。 私がこのブログで「ボ…