政治・社会・文化

「2021年、年末の憂鬱」~年の瀬に気になる三つのこと

このブログも明日、年末の挨拶をして2021年分を終了。 いまも心に引っ掛かりのあることがいくつかあるが、 じっくり考えて文章にするだけの余裕がない。 そこで備忘録的にメモ、メモ、メモ――という話。(写真:フォトAC) 【教員であっても職務上で犯し…

「神様はなぜ、あんな善き青年の命を奪ったのか」~クリニック放火殺人で殺された元教師の話

大阪のクリニック放火殺人事件の被害者の中に、 昨年教員採用試験に合格し、今年春に辞職した元教員がいた。 退職して9カ月にもなるというのに、まだ病院を離れられなかったのだ。 神様はなぜこの人に、あんな仕打ちを許したのか――という話。(写真:フォト…

「誰かが支えるべきだった二つのできごと」~クリニック放火とアナの死 

先週金曜日に最終回となったドラマ『最愛』には 誰かのために支え尽くす人物がいた。 しかし現実社会には支えのない人と支えきれない人の双方がいる。 先週末に起こった二つのできごとは、そのことを考えさせる。という話。(写真:フォトAC) 【加瀬という…

「金八の悪しき遺産と等身大の学校」~ドラマが現実を侵食する

かつて『3年A組 今から皆さんは、人質です』という優れたドラマがあった。 しかしあれほど優秀な作品でも、学校や教師を嘲笑することを忘れない。 ただ茶化して嘲笑うだけならいいが、変に真面目だと現実世界を侵食し始める。 等身大の学校が描かれるとよ…

「脚本は自動筆記、情報番組もいかようにも調理できる」~ドラマの中で浪費される人々の苦悩②

時間を埋め物語の進展を図るために、テレビドラマは何でも素材にしてしまう。 深刻な社会問題も個人の苦しみも、都合よく取り込み消費される。 報道番組もスポーツ番組も、 マスコミの一部にとっては商品以上の何ものでもない。という話。 (写真:フォトAC…

「重いテーマを淡々と、あるいは軽々しく」~ドラマの中で浪費される人々の苦悩①  

テレビ・ドラマは社会の重いテーマをどのように扱うことができるか。 同じ清原伽耶を主人公とする「透明なゆりかご」と「おかえりモネ」 脚本家も同じ安達奈緒子なのだが、 描かれ方はまったく違う。という話。(写真:フォトAC) 【「透明なゆりかご」~重…

「正しい人々に神の恩恵は降り、卑しい人間に天罰は下る」~早朝の交差点で出会った人々と車

まだ真っ暗な早朝の道を走っていると、様々な人や車と出会う。 一台の車も来ない交差点で律義に赤信号を守る人、 隙あらば何とか赤信号をやり過ごそうと考える人。 しかし神様はそれぞれ適切な恩恵と罰を下すに違いない。という話。(写真:フォトAC) 【赤…

「地球というクラスで、先進悪童国が優等生を潰そうとしている」~感染対策先進国はなにをモタモタしているのだ!

欧米をはじめとする新型コロナ感染で 大きな被害を受けた国々の感染対策がもたついている。 そうこうしているうちに、 これまで拡大を食い止めていた国や地域が潰され始めた。 おい、何とかできる国はまず自国を何とかしようぜ!という話。 (写真:フォトAC…

「ユーキャンの新語・流行語大賞が発表された」~その全部について調べ直した 

今年の新語・流行語大賞が発表され、 大谷翔平選手関連の二つが大賞となった。 しかし残り28の大半がわからない。 そこで全部、改めて調べ直した。という話。 (写真:フォトAC) 【私が遅れているのか、社会の仕組みが変わったのか】 紅白歌合戦の出場歌…

「子どもたちが大人を感染から守った」~大人たちは子どもに、感謝の気持ちを伝えて頭を下げるべきだ

間もなく2年におよぶ新型コロナ禍のもとで、 子もたちは大声で笑い合うことも、友だちと体を触れ合うこともなく過ごした。 数々の行事や楽しみが縮小され、あるいは中止となった。 それもこれも、すべて大人たちと社会を守るためだったのだ。という話。 (…

「新型コロナウイルスがまた分からなくなった」~今週コロナについて思ったこと 

日本では不安を抱えた奇妙な平和が続いているが、 欧米では再び爆発的な感染拡大が起こっている。 防疫の優等生だったはずの韓国・ベトナム・シンガポールも大変で、 オーストラリア・ニュージーランドもかなり怪しい。 一体何が起こっているのだろう?とい…

「精神の病、罪と罰の対応がわからなくなった」~大口病院点滴中毒死事件の判決で考えたこと① 

いわゆる「大口病院連続点滴中毒死事件」の判決が出た。 心神耗弱を考慮しての無期懲役だそうだが、 精神の病と、罪と罰の関係がわからなくなった。 誰の、何が問われているのか。 という話。 (「横浜地裁 」写真:フォトAC) 【旧大口病院連続点滴中毒死事…

「政府には、私を気持ち良くする義務がある」~政治家とマスコミが国民を甘やかせ、公僕が国を必死に支える 

衆議院選を前に各政党はこぞってバラマキを約束し、 どんなにばらまいてもまだ足りないとマスコミが煽る。 国民は何もしなくていい、全部政府がやります――。 そして官公庁も学校職場もブラック化する。という話。 (写真:フォトAC) 【政治家は印籠の代わり…

「更新しました」~キース・アウト

「日本経済の活力を削いでいるのは個人主義の欠如のためであり、日本はその教育の在り方を考え直さなければいけない」というが、ジョブズやザッカーバーグを生み出したアメリカの個人主義は、トランプや非科学的トランプ信奉者も生み出してるじゃないか kiet…

「プーさんはダースベーダーにしかなれない」~気になる東アジアの動向 

性格がしつこいので同じテーマで長々と書いていたら、 メモしておくべきさまざまなできごとが置き去りになってしまった。 中国や北朝鮮に気になる小さな出来事が続いている。 だから今のうちに、メモ、メモ・・・。という話。 (写真:フォトAC) 【死ぬ前の…

「その難しい世界に、私たちは子どもをいざなう」~反ワクチン派なぜかくも頑固なのか④(最終) 

インターネットのおかげで私たちの人間関係や活動範囲が広がり、 世界は狭まった。 しかしそれで人間たちは幸せになったのだろうか。 しかもその難しい世界に、私たちが子どもをいざなおうとしているのだ。という話。 (写真:フォトAC) かつて熱烈な進歩主…

「エコーチェンバーとフィルターバブル」~反ワクチン派なぜかくも頑固なのか③ 

インターネットこの方、世界はむしろ分かりにくくなった。 声が大きいだけなのか多数なのか。 そこにはネット特有の陥穽があり、 唯々諾々とはまってしまう恐ろしさがある。という話。 (写真:フォトAC) 【反ワクチンがワクチン派をノックする】 この夏、N…

「大切なのは自分がやったということ」~反ワクチン派なぜかくも頑固なのか② 

他人に押し付けられたことは長続きしない、 また、押し付ける側には何らかの意図があるかもしれない。 それに対して、自らの力で手に入れ、 自らの自由意思によって決めたことには価値がある、 そう考えることはあながち不条理ではない。という話。 (ヴィン…

「もっとも確かな知見がここにある」~反ワクチン派なぜかくも頑固なのか①

日本における新型コロナ感染拡大第5波が終息しようとしている。 それにしてもアメリカ合衆国の惨状はどうだ。 なぜ反ワクチン派は生まれたのか、 そしてなぜ彼らはかくも頑固なのだろうか。という話。 (写真:フォトAC) 【第5波が終わろうとしている】 …

「レジ袋有料化反対派はどこに隠れていたのか」~世論がどこにあるのか、何を見ればいいのか分からなくなった

白鵬は不人気な悪い横綱だったのか、 眞子内親王の結婚に国民は反対していたのか、 レジ袋有料化に反対者はいなかったのか、 若者の間に反ワクチンはどれほど広がっていたのか、 情報に多く接すれば接するほどわからなくなる現代の不思議。という話。 (写真…

「ハンスの見つけた子どもたち」~ハンス・アスペルガーは何をしたのか②

1930年代、オーストリアの医師ハンス・アスペルガーは不思議な子どもたちの存在に気づいた。 高い言語能力を持ち、知的にも問題の少ない自閉症児たち。 やがて彼は観察記録を論文にまとめ世に問うた。 それがいつか忘れ去られた。という話。 (写真:フ…

「もしかしたら放っておいても感染拡大は止まる」~人間関係の袋小路の話

8月半ば、新型コロナの感染拡大は、私たちを恐れさせるに十分な勢いだった。 ところが月末、今度は減少に転じるとその減り方も凄まじい。 もしかしたら私たちの人間関係は、 あちこちで袋小路になっているのかもしれない。という話。 (写真:フォトAC) 夏…

「9・11とアフガンの魔力」~20年目の9月11日に思ったこと 

アフガニスタンは本当に不思議な国だ。 1970年以降、平和だった時期はほとんどなく、 国民は半世紀にわたって苦難の日々を送っているというのに、 侵攻してきたソ連・アメリカを撃退し、 弱体化するだけの力を持っている。という話。 (写真:フォトAC)…

「更新しました」~キース・アウト

大阪府で、緊急事態宣言下であるのも関わらず、府の要請に従わなかった教職員が775名も処分された。深夜まで残業をして、それから夕食に向かっても二人以上だと処分対象となる厳しさだが、それでも絶対にやるべきではなかった。 kieth-out.hatenablog.jp

「ニーバーの祈り、私たちが変えられるもの」~日本人の自立と不羈について②

新型コロナが現実の問題となってはや1年数カ月。 人々は既に耐え難くなっている。 だからといって決定的に優れた別の道があるわけではない。 誰かのせいにすべきでもない。 変えられるのは自分だけ、自分を置いて他にない。という話。 (写真:パブリックド…

「菅総理が辞めるそうだが、どんなものだろう」~日本人の自立と不羈について①

菅総理が自民党総裁選への出馬を辞めた。 そこまで悪い総理大臣ではなかったと思うが、すこぶる人気はなかった。 だから辞めるのは仕方ないにしても、 私には思うところがある。という話。 (写真:フォトAC) 【菅首相、自民党総裁を辞めるってよ】 話題が…

「独りぼっちでは死なせない」~日本人の死生観② 

肉体は黄泉と現世をつなぐ手がかり、 みんなで大切にすべきものだ。 だから独りぼっちでは死なせない。 人が最後に見る風景は、幸せなものでなくてはいけない。という話。 (ウィリアム・アドルフ・ブグロー 「死の前の平等」:パブリックドメインQ) 【今あ…

「身体は、その一部も傷つけてはいけない」~日本人の死生観①

日本人には身体に関するある種のこだわりがある。 特殊な場面では肉体は何よりも尊いのだ。 たから家族を亡くすと、肉親は現場まで何としてもたどり着こうとする。 骨の一片だけでも拾うために。という話。 (写真:フォトAC) 【身体は、その一部も傷つけ…

「肉体の軽視あるいは蔑視」~新型コロナ禍で見えてきた西洋人の死生観② 

外国の文化を受け入れようとするとき、 すんなり入ってくるものとそうでないものがある。 後者についていえば、その多くは私たちと本質的な部分で軋みを起こすからだ。 例えば私たちが知らぬうちに手に入れていた死生観、肉体観、生命観と。という話。 (「…

「肉体は魂を乗せる船、借り物」~新型コロナ禍で見えてきた西洋人の死生観①

新型コロナ過では世界中でたくさんの人々が亡くなったはずだが、 その悲しみの実像はあまりにも報道されない。 どの国も自国の報道で精いっぱいなのだ。 しかしその中からも、世界の独特の死生観は見えてくる。という話。 (アルベルト・エデルフェルト 「子…