政治・社会・文化
私は日本を「世界一やさしく、安全で、きれいな国」だと思っている。 しかし昔からそうだったわけではない。 日本がそうなったのは、ほんのここ数十年余りのことで昔は違った。 ある組織が、意図的に、時間とエネルギーをかけてつくり上げたのだ。という話。…
震災のもたらしたものは災厄だけではなかった。 最悪の状況でも冷静さと秩序を守り、自らに他を優先し、 逞しく生きようとする日本人の姿は、世界中に報道された。 「日本ブランド」が、彼我で承認されたのは、この時期のことだ。という話。(写真:フォトAC…
LINEなどで句点をつけると若者が怯える「マルハラ」問題。 メディアはおとなたちに猛省を促したが動かぬ人もいる。 俵万智はやんわりと反論し、 当の若者たちからは強い疑念が示される。という話。(写真:フォトAC) 【若者はおとなに脅かされている(らし…
半世紀前の私は、 結婚することにも、子を持つことにも怯える人間だった。 「なぜみんなは、あんなに嬉々として親になっていけるのだろう」 そして今、似たような若者が急増しているというのだ。という話。(写真:フォトAC) 【あれほど不安だった私が親に…
男性が、若い女性や子ども相手に蘊蓄(ウンチク)を垂れるハラスメント、 それをマンスプレイニングというらしい。 しかし昔から男の子は知ったかぶりと相場が決まっているではないか。 与謝野晶子なら軽く一蹴するところだ。という話。(サンティアゴ・ルシ…
有名ブランドのおさがりを、義姉が次々送ってくる。 だから私はけっこうブランドに詳しい。そして調べる。 「ビトン」「ディオール」「フィラ」「アディダス」って何だ? 「NIKE」はやっぱり「ニケ」だろう?という話。(写真:フォトAC) 【ボクがブラ…
妻がネットで買い物をし、その支払いに郵便局に行った。 しかし局員が言う。「外国人名義の口座ですが大丈夫でしょうか?」 妻が連絡を取り合っていたのは日本企業の日本人担当者、 怪しい!という話。(写真:フォトAC) 【やはり教員は世間知らず(お金に…
ただ浮かれ騒いでいたような昭和後期。 ひたすら真面目でコンプラ重視の現代。 まったく違うように見えて根は同じだ。 きっとまた揺り戻しがある。という話。(写真:フォトAC) 【1986年、最悪のバラエティ】 「不適切にもほどがある」(TBS系列:金…
ドラマが揶揄してみせる昭和後期の風俗。 しかし見かけほど自由で奔放だったわけではない。 当時の流行歌にみるセクハラもパワハラも、 それぞれ時代の宿命を背負っていたのだ。という話。(写真:フォトAC) 【「ふてほど」にみる“性”の問題】 「不適切にも…
TBSのドラマ「不適切にもほどがある」の評価が高い。 特に10代の女性と50代以上で評判のこのドラマ、 私たちが夢中になるのはあまりにも鮮やかに、 私たちの不審と不安を表して見せたからだ。という話。(写真:フォトAC) 【「ふてほど」圧勝】 2024…
今日は荻生徂徠の誕生日。何をした人なのかよく分からないが、言った言葉の重みは分かる。偉人の言葉は、今も深い。という話。(写真:フォトAC) 【歴史を学ぶ意味くらいは学んでおこう】 大学入試の社会科は日本史で受けました。中学校の教員としては社会…
実際にやってみないと分からないことがある。 しかしすべてを経験済みにするともできない。 要は想定と想像力と練習だ。 家人が倒れたら、路上で人が倒れたらどうするか。という話。(写真:フォトAC) 【緊急通報の作法】 NHKの不定期ドキュメンタリー番組…
昨日はあんなにウキウキしていたのに、 今日はこんなにどんよりと重い。 年寄りの感情の振れ幅も案外大きなものだ。 それもすべてあの男のせいだ。 という話。(写真:フォトAC) 【2024アメリカ大統領選挙】 アメリカ大統領選挙の共和党候補指名争いの第2…
老後をどこでどう過ごすか、在宅かホームか。 どちらにしても選択肢の先にはグレードがある。 資金のある人、少ない人。質素な人から豪奢な人まで、 自分の老後も親の老後も、目の隅で捉えておくべきだ。という話。(写真:フォトAC) 【令和の年寄りの懐事…
年賀状はその表現方法を見ているだけでも楽しい。 写真好きに文章好き、そして既製品の上手な使い手。 さて、今年も年賀状じまいの申し出があった。しかしこれ、 扱い方を間違うと、とんでもなく無礼な場合もあるのだが――、という話。(写真:SuperT) 【写…
結局、文化は圧倒的な代替品が出てこない限り生き残る。 だからFacebookもTwitter(X)もなくならない。 ただ多様化が進み、 互いが見えなくなるのみのことだ。という話。(写真:フォトAC) 【ここまでの流れ】 考えてみれば四半世紀ほど前、自分のwebサイ…
私のブログで突然のアクセス急増。 しかし何かの異常だろう。 もはや時代はブログではなく、FacebookでもXでもなく、 新たな時代に入りつつあるのだ。という話。(写真:フォトAC) 【正月早々、ブログに異常が――】 ネット社会の片隅というより「ネット社会…
2024年1月2日の日航機・海保機衝突事故。 日航機の400人近い乗員乗客は全員が、 わずか三か所の出口から、たった18分で脱出できた。 誰がそんな奇跡を可能にしたのか――。という話。(写真:フォトAC) 【2024年1月、羽田空港の奇跡】 1月2日、一夜明…
ChatGPTで遊んでいて気づいた。 いまや私は世界中の人々とメールのやり取りができる。 Voicetraを使えば、世界中の人々と会話もできる。 もはや学校で英語を学ぶ時代は終わっているのだ。という話。(写真:フォトAC) 【子どもたちは文明に押し潰されそうに…
弱い人間はもともとが群れるもの、 その”群れ”を人々は憎み始めた。 そして教師なのに、教えたはずのスイミーの言葉を忘れ、 人々は個人で社会と戦わなければならなくなった。という話。(写真:フォトAC) 【群れる生き物が群れを棄てる】 人間は群れる生き…
日曜日の朝、町内会の回り番で公民館の掃除に行った。 私の組からは年寄り3名のみの参加。11軒もあるというのに。 間もなくこの組も消滅するだろう。 私たちが殺すからだ。という話。(写真:フォトAC) 【老いた地区の、老いた人々】 昨日は朝、町内会で…
いまパレスチナのガザで起こっていることを 子どもたちにどう説明するのか。 直接的には何もできない私たちや子どもたちに、 いまできることは何なのか。という話。(写真:フォトAC) 【教師はガザを、子どもたちにどのように話すのか】 現在パレスチナのガ…
ペットのウサギの最後の一羽が死んで8か月が経った。 そろそろ歩き出す時だ――。 そう思って学校に、余ったエサをプレゼントしに行ったのだが・・・、 ウサギはいなかった、という話。(写真:フォトAC) 【ペットロス8か月】 わが家で飼っていた三羽のウサ…
明日は文化の日。しかし何の日なのか、なぜ11月3日なのか、 知らないでいることも多い。 子どもたちはもちろん親たちも知らない場合がある。 だったら調べて、ひとこと教えてあげよう。という話。(写真:フォトAC) 【子どもたちに祝日の意味を教えてお…
いよいよ始まった2023年秋ドラマ。 中でも「下剋上球児」はスタッフが出色だ。 始まったばかりの番組だが、それを見ながら、 「ああやっぱり学校から部活はなくならない」と私は思う。という話。(写真:フォトAC) 【2023年秋ドラマ期待の三つ】 テ…
わたしの常識と世間の常識がずれることがある。 たいていは私が間違っているが、正しいときだってある(はずだ)。 大手マスコミ・出版社が否定しても、世界中が反対しても、 それでも地球は回っている――。という話。(写真:フォトAC) 【今、学校から団塊…
ポストコロナの生き方、たいへんなのはむしろ若者たちだ。 指をくわえていても誰も助けにきてくれない。 自分で取りに行った者が勝ち、コミュ力が勝負の分かれ目、 という実につまらない結論――という話。(写真:フォトAC) 【たいへんなのは、むしろ若者】 …
超高層ビルに入居する企業が、会社対抗で行うのど自慢大会があるという。 49年前から続く、まるっきり昭和な行事だ。 そのレトロな大会が、コロナ禍を経て今年4年ぶりに開かれる。 さて、令和の企業人にとって、大会はどのような意味を持ったのか。という…
キース・アウトを更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp
今日は守護天使の日、キリスト教で守り神の記念日。 しかし天使は、力づくでキミたちを悪から守ってくれるわけではない。 そこが仏教の、愚かな衆生も縄をもて導き、地獄までも救いに行く、 菩薩とは違うところだ。という話。(写真:フォトAC) 【守護天使…