カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「ご苦労様でした」~来年は寅年、トラ・トラ・トラ

2009年もようやく終わろうとしています。今年はインフルエンザの流行を除けば、本当に平和な一年間でした。生徒指導上の大きな問題もなく、一人の不登校も出さず、学力的に言えば全国学力学習状況調査も目の前に秋田県しか見えないほどの好成績で基本的…

「サンタクロースの話」~サンタのプレゼントの配り方

毎年12月24日になると思うのは、なぜ日本の子どもたちにはクリスマスプレゼントとお年玉という二重のご褒美が許されているのかということです。その間わずか一週間です。今年は深刻なデフレーションですから、それに比例して子どもたちの収入も減ります…

「メメント・モリ」~明日、その人がいなくなっているかもしれないと、こころの隅で少し思うこと

知り合いの息子さんが、21歳の若さで亡くなりました。東京のアパートで一人暮らしだったので、一週間も発見されなかったのだそうです。原因不明の突然死ということらしいのですが、まったく予兆のないできごとだったのでご両親の悲しみにも、いっそう深い…

「ピーター・パンに言いたいこと」~いつまでも子どものままでいても、いいことはないよ

武藤先生が雑誌「プレジデントファミリー」4月号(2009)から「知れば変わる、子どもの自立メカニズム」という記事を拾って紹介してくださいました。5人の研究者の解説ということでどれも興味深い内容なのですが、その中で「急増中! 反応期のない子どもは…

「結局、学校かな」~親がダメだと嘆いても、何も始まらない

私が子どもだったころ、母は内職をしているだけの専業主婦でした。子育てが一段落したころから急に外に出て働き出し、70歳になって「みっともない」という理由で辞めるまで、外で働き続けました。 母が専業主婦として家にいた昭和30年代〜40年代という…

「昔の学校の物語」~思い出すのは楽しかったことばかり

ひょんなことから、澤田先生と私が同じ小学校の出身で、就学時期を部分的に重ねていることを知りました。しかし先生が「校長先生は◯◯先生でしたよね」とか「私の担任は◯◯先生でしたが」とか言われても何も思い出せず、逆に「そう言えば事務の先生は△△先生と…

「愛情貯金のこと」~いざというときの大型支出(葛藤・対立)に備える

懇談会の中で、祖父母に子どもを任せ、ほとんど会っていない親御さんがいることがわかって職員室で話題になりました。そのとき滝田先生が「この借金、いつ返せるのかな」とポツリとおっしゃいます。 今、当然払うべき愛情を支払わなければ、将来膨大な借金と…

「とにかく勉強しない子たちに勉強させる方法」~もう、量を減らすしかないんじゃないのか?

以前にもお話しましたが、十年以上前、「子どもはどうしたら勉強するようになるのか」というテーマで2年がかりの研究をしたことがあります。 結論はいたって簡単で「学習に価値を感じていること」「そのための学習量が適切であること」そして「学習習慣があ…

「ノストラダムスとアトムとーー」~世界は驚くほど進歩も変化もしなかった

学生の頃熱心に調べたこともあって毎年12月14日になると「ああ、今日は赤穂浪士の討ち入りの日だな」と思うのですが、ふと調べものがあってついでにインターネットを見たら、なんと今日はノストラダムスの誕生日でもありました(1503年:フランス)。…

「子どもの進路に親は口を出そう」~イチローの父も、横峯さくらの親も、石川遼の父もみんなやったことだ

家族で外食するのにいつも似たようなものしか注文しないので、子どもからは「臆病者」などと言われてからかわれています。しかし別に冒険を恐れているのではなく、他のものを注文すると一番食べたいものが食べられないのが、なんとも惜しいのです。その意味…

「インフルエンザ再考」~再び流行の兆しです

一週間以上「新たな発症者ゼロ」が続き最後の出席停止が登校して二日間、インフルエンザ患者ゼロの日がありました。しかし残念なことに昨日新たな発症者が一人出て、平和なときは二日で終わってしまいました。市内全域沈静化しているものの一部の学校が患者…

「児童のガバナビリティ」~授業を受ける者としての能力について

理研展示会での入賞者が13人もいて、校長室で記念写真を撮ろうにもフレームに収まりませんでした(昨年は6人ほどなので簡単でしたが)。 職員室の廊下に張った絵画展や作文コンクールの賞状も尋常な数でなく、低い賞の分は張り切れなくて、直接児童に渡す…

「12月8日」~日本が卑怯者になった日の責任を、誰も取っていない

わりと忘れがちなのですが、今日、12月8日は太平洋戦争の開戦記念日です。戦争自体は1931(イクサのハジメと読みます)年の満州事変から続いていたものですが、引き返せたかもしれない最後の一歩を踏み出してしまった、今日がその日です。 真珠湾攻撃…

「アニマル・セラピーのこと」~ネコやモルモットが先、犬はあと

以前、動物愛護センターに研修に行ったことがあります。 動物愛護センターというのは県の機関で、野良犬や野良ねこ、徘徊犬・ねこなどについて捕獲・収容したり、負傷動物の保護・収容なども行っている組織です。 その他の業務としては「動物とのふれあい教…

「汝を如何せん」~この子をどうしようかと戸惑うとき

最近のこと、清掃の時間にある男の子の運動着姿がなんとなく変で、何かなと思ってよく見たら、運動着の下のランニング・シャツが袈裟懸けになっていました。左腕はいいのですが、右腕を入れる際に首を入れるのと同じところに首といっしょに突っ込んでしまっ…

「仙人の話」~その主食、”霞(カスミ)”の食べ方

日が短くなって、暗いうちに家を出ています。ついこの間まで、朝陽を正面に受けて運転しずらかったのがウソのようです。陽は、出勤してだいぶたってから昇り始めます。 その太陽の上がる寸前の、東の空に広がる強い太陽光を昔は「霞(かすみ)」と呼んだよう…

「現代の家柄」~家族にきちんとした人が、最低ひとりいることの大切さ

本校のある先生のお子さんが、学校の授業中に少し大きなケガをされたそうです。本人の不注意らしいのですが、それに対して祖母に当たる人が帰宅したばかりの先生に、すぐに学校に電話しろと迫ります。とにかく早く電話して、お詫びしろと。もちろん先生はす…

「懇談会で心がけたい三つのこと」~子どもを簡単にスケッチ、言いたいことをすべて言わない、時間通りに

保護者懇談会が近づいてきて、皆さん、準備に余念のない時期かと思います。 懇談会というのはいわば、四月に話し合って決めた教育計画の中間決算のようなもので、「この件についてはここまでやって、この程度までできるようになりました、しかしこの点に関し…