人生

「時代は変わる、自分も変わる」~その人生に飽きちゃわない?② 

10年もまじめに打ち込めば、たいていのことには飽きが来る。 その先をどう生きるかは個性だ。 若者よ、 何十年も先まで、同じ状況、同じ自分が続くとは限らんよ。という話。 (写真:フォトAC) 【その人生に飽きは来ないの?】 私は大学に通いながら2…

「よく知った歯科医がグダグダ」~その人生に飽きちゃわない?① 

長く使った差し歯が抜けた。 そこで長年お付き合いいただいている歯科医に行ったのだが、 この歯科医、何かグダグダ。ところでこの人、 どういう気持ちでこの仕事を続けているのだろう?という話。 (写真:フォトAC) 【よく知った歯科医がグダグダ】 親…

「死後、家族に禍根のタネを残したくないと思えば」~かくも厄介な人生の終末④

結婚して三十余年。ひたすら働いて、遊ぶ暇も金を使う暇もなかった。 おかげでそこそこの財産を残し、子に引き継げるのだが、 金を渡す作業は思いのほか難しそうだ。 そして、後悔はしていないが、こんな人生でよかったのかと、ふと思った。という話。(写真…

「『終活にやること10選』を考察する」~かくも厄介な人生の終末③

とりあえず「終活」が分からないので調べてみた。 すぐに見つかったのが「終活にやること10選」。 ひとつひとつを見て行くと、 この世界、案外、楽で難しいものだ。という話。 (写真:フォトAC) 【終活にやること10選】 さて終活だと机に向かってハタ…

「あれ? オレ、もうすぐ死ぬのか?」~かくも厄介な人生の終末① 

ついこの間のように思っていた「ルージュの伝言」は、半世紀も前の曲。 長生きの大きな目標だった80歳は目の前。 しかも老人の未来は若者の未来より混沌としている。 ちょっと焦り始めた。という話。(写真:フォトAC) 【時間の感覚がすっかり変になって…

「息子の保証書を発行する」~長男が結婚を決意した件について③

結婚は生まれ変わり、親であることは絶え間のない脱皮を繰り返すことだ。 もちろん変化に結婚や子どもは必須ではないが、私は息子の結婚を喜んでいる。 そして妻になってくれる人にささやかな願いがあり、 そのために息子の保証書を書いた。という話。 (写…

「私の家庭菜園農法:隣がやるまで仕事はしない」~隣り百姓と集団脳① 

私の家庭菜園。苗植えや種まきの準備は終わったが、 それ以上は何もしていない。隣がまだだからだ。 農業は本やネットだけではできない。 隣り百姓こそ、農業の神髄だ。という話。 (写真:SuperT) 【隣がやるまで仕事はしない】 我が家の畑、3月に苦土石…

「第三次世界大戦直前かもしれないというのに私は惰眠に耽っている」~齢は取りたくないものだという愚痴話 

暖かな日差しの中で、今日も私は眠い。 遠いウクライナでは人々が戦火をかいくぐって逃げまどい、 ロシアではやがて訪れる経済破綻の予感に市民が怯え上がっているというのに、 年寄りにはできることが何もないじゃないか。という愚痴。 (写真:フォトAC…

「人生は不思議だ、思わぬものが価値になる」~シーナ、32歳の逡巡②  

いま手の中にあるものをしっかりと掴み直そう。 そしていま、手の中にないもののうち、何がつかみ取れそうか考える。 それらを手に入れるためには、これからも世界と人を見ておくことだ。 だが人生は不思議だ。成功はまったく別の方角から来ることもある。と…

「アラサー:今まで見えていなかったものが立ち現れてくる」~シーナ、32歳の逡巡①

30歳前後のある日、突然、 自分が世代のトップグループから大きく遅れていることに気づく。 やばい、私はこんなふうじゃなかったはずだ――。 しかし待て、と老人は言う。事態は年寄りにはこんなふうに見える。という話。 (写真:フォトAC) 【シーナの嘆き…

「我が母のプライドと偏見」~自分を受け入れることの難しさ

94歳の母が昨年11月からデイケアセンターへ通い始めた。 私はコロナ禍のために見学もできていないが、 そこにはさまざまな人たちがいるらしい。 しかしそこにいる自分を、母は受け入れられない。という話。(写真:フォトAC) 【年寄りに必要な「きょう…

「うんざりするほど淡々とした、しかし最も大切な家族の歴史」~3年ぶりに家族が揃って・・・

年末年始、直接の私の家族8人が揃った 二年前は娘一家が婚家で過ごしたため 実はこれが3年ぶり 久しぶりの全員の顔を見ながら 家族の歴史について考えたという話。(写真:SuperT) 【ようやくそろった我が家】 今年の私の家の新年は8人家族でした。 昨年…

「愛する人のため、賢者は何を犠牲にしたか」~愛は数値化できる

「愛は惜しみなく奪う」というがそうではない 愛は惜しみなく与えるものだ――しかし何を? それはその人の持っているものの中で最も貴重なもの 現代においては「時間」だという話。 (写真:フォトAC) 【О・ヘンリー作『賢者の贈り物』】 クリスマス・イブで…

「私、失敗しないので(何もしないから)」~働いていればミスくらいするさ

生きて働いていればどうしても失敗やミスは起こる。 しかし若い人が社会に与えられる悪影響など微々たるものだ。 それで命まで寄こせとは言う人もいないだろう。 私たち老人は失敗をしないが、それは社会的に何もしていないからだ。という話。 (写真:フォ…

「やはりひとは大切にしなくてはならない」~喪中はがきを見ながら思ったこと。

ここしばらく、年末に喪中はがきをもらうことが多くなっている。 同世代の友人たちにとっては、ちょうど親たちが亡くなる時期だ。 しかし時に、下の世代の訃報が届くときもある。 やはりひとを大切にしようと思うのはそういうときだ。という話。 (写真:フ…

「不揃いの階段をゆっくりと下りる」~忘れるもまた“よし” 

齢を取るというのは長い階段をゆっくり下りるようなものだ。 しかし順調なくだりではない。階段が不ぞろいだからだ。 ときに深く落ち込んでいたり浅かったりで、コケる。 けれどそれだって楽しくないこともない。という話。 (写真:フォトAC) 【不揃いの階…

「自分自身の老人脳のために私は傷ついている」~同じ努力を何度でも繰り返す愚の話 

もともと記憶力に難があった。それがどんどん昂じている。 問題を解いて答えまで書いたのに、 解いたことを忘れてしまうので、また同じ問題に取り組んだりしている。 三歩進んで二歩下がる精神生活から、二歩進んで三歩進む日々へと移っている。という話。(…

「才能のない者、競争に飽きた者の楽しい生き方」~才能と努力について④ 

才能――激しい負けん気や厳しい集中力・持続力、他を上回る頭脳や体力など、 みんなが持っているわけでないから、これを才能という。 しかしあれば幸福を約束されるわけでも、なくて不幸なわけでもない。 そこには別の生き方もたくさんある。という話。 (写…

「頭も悪くなった」~横滑りする頭脳 パート?

昔から思考が横滑りで、同音異義語が混乱することが多かった。 それが最近さらに昂じている 自分が分からなくなるだけならいいが、 しばしばその不謹慎に呆れる。という話。 (写真:フォトAC) 【同音異義語が切り替えられない】 同音異義語に関する切り替…

「ニーバーの祈り、私たちが変えられるもの」~日本人の自立と不羈について②

新型コロナが現実の問題となってはや1年数カ月。 人々は既に耐え難くなっている。 だからといって決定的に優れた別の道があるわけではない。 誰かのせいにすべきでもない。 変えられるのは自分だけ、自分を置いて他にない。という話。 (写真:パブリックド…

「独りぼっちでは死なせない」~日本人の死生観② 

肉体は黄泉と現世をつなぐ手がかり、 みんなで大切にすべきものだ。 だから独りぼっちでは死なせない。 人が最後に見る風景は、幸せなものでなくてはいけない。という話。 (ウィリアム・アドルフ・ブグロー 「死の前の平等」:パブリックドメインQ) 【今あ…

「肉体は魂を乗せる船、借り物」~新型コロナ禍で見えてきた西洋人の死生観①

新型コロナ過では世界中でたくさんの人々が亡くなったはずだが、 その悲しみの実像はあまりにも報道されない。 どの国も自国の報道で精いっぱいなのだ。 しかしその中からも、世界の独特の死生観は見えてくる。という話。 (アルベルト・エデルフェルト 「子…

「競技場には魔物がいる」~東京2020オリンピック・メモ②

13歳のゴールド・メダリストが誕生した。 競技場には魔物がいて、しばしば人の運命を好き勝手に動かすようだ。 それが苦しいこともあれば、失敗が面白すぎる場合もある。 という話。 (写真:フォトAC) 【13歳の金メダリスト】 いよいよ13歳10カ月…

「人生の現場を離れると違う価値が浮かび上がってくる」~老い⑤ 

老人は役に立たないと思われる時代が、そう長かったわけではない。 ただ、今がそうだというだけの話だ。 また、価値はひとつではなく高齢者には別の価値がある。 だから後悔することは少ない。 という話。 (写真:フォトAC) 【いつから価値は若者に移った…

「食事が旨くなった・時間は自由に使える・保障された読書」~老い④

退職したら思わぬ発見があった。 仕事を辞めると食事が旨くなること、 「時間をうまく使う」という概念がなくなること、 おもしろい本がどこにあるのか、鮮やかに分かること、 という話。 (写真:フォトAC) 【食事が旨くなった】 妻はもともと家庭科の教師…

「若者よ、しかし悪いことばかりではない」~老い③

年老いた人間の生活を、若者はあまりにも低く評価する。 老いて醜く、誰からも期待されず、 社会に寄与するどころか邪魔にさえなっている――。 だが若者よ、そんなふうに見える高齢者の生活、悪いことばかりではないのだよ。 という話。 (写真:フォトAC) …

「若い人から見ると老人はやはり――」~老い②

若い人たちは私たち年寄りのことをどんな目で見ているのだろう。 歌や漫画に出てくる老人は実年齢よりさらに年老いている。 それはまさに若者が年寄りを見る目そのものではないだろうか。 私たちは思った以上に、つまらない存在と思われているのかもしれない…

「老醜を晒す人々――私とアインシュタインとチャーチルと・・・」~老い① 

自覚は薄いが私もずいぶんと老いた――ようだ。 シモーヌ・ド・ボーヴォワールと上野千鶴子が、 偉人でももう老人は役に立たないとガンガン責めてくる。 あの人たちですらダメなのだから、いわんや私をやだ という話。 (写真:フォトAC) 【シモーヌ・ド・ボ…

「ある自営業者の誇り」~国や都には感謝していると言える人の美しさ。

店を閉じるのだから給付金や協力金はもらって当たり前と思う人、 これきしの支援ではやってられないと、店を開け、酒を提供して深夜まで営業する人。 しかし大半は粛々と協力して耐えている。 中には国や都に、感謝の気持ちを伝えようとする美しい人もいるの…

「ボヘミアンK氏の生き方」~年賀状が呼び覚ます記憶と人間模様④

電話を介して三十数年ぶりにKさんと話しながら、 遠い遠い昔のことを思い出す。 そのうち私は、なぜあれほどKさんと会いたかったのか、 Kさんに“その後の私”を知ってもらいたかったのか、 ようやく理解することになる。 遠く及ばないにしても、私もKさん…