カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

人生

「誰のためのPTA・自治会か」~人生のハンドルを自分で握る者①

知らないうちに私の地元の小中学校からもPTAがなくなった。 保護者を代表する人がいなくなったことに、誰も怖れを感じない。 その事実が、また私には恐ろしい。 同じく自治会も消されようとしているが、それも怖い。といういつもの話。(写真:フォトAC)…

「二十歳から数えて五つ目の10年が終わる」~そして終わりの始まりへ

2023年度がいよいよ終わり、来週からは2024年度。 そして10年ごとに人生を変えて来た私にとっては、 おそらく最後の10年が始まる。 怖くはないが、厳しい戦いの日々になるだろう。 という話。(写真:フォトAC) 【二十歳から数えて五つ目の10…

「老い先短い者が壮年の子どもたちに伝える人生への想い」~知り合いの若者のお母様が、私くらいの年で亡くなって

娘婿の義弟の、その母親が、私ほどの年で急逝した。 その彼の嘆きはいかばかりか――。 しかし若者よ、人は齢を取ると枯れ始め、 人に対しても人生に対しても、次第に恬淡とするようになるのだ。 という話。(写真:フォトAC) 【ある若者の母親の死】 娘婿の…

「人の助け方を一つ覚えた」~飲み会ひとつで始まったふたつの事件①

久しぶりの飲み会で、飲み方も分からなくなってきた。 しかも老人の飲酒は、それ自体が危険だ。 我が身を知るとともに、友人のために、 たくさんのことを覚えなくてはいけない。という話。(写真:フォトAC) 【死んでもいいが、死に方には注文がある】 金曜…

「老婆心ながら現役のひとたちへのふたつのアドバイス」~次の20年をどう生きてどう死ぬのか③

老後をどこでどう過ごすか、在宅かホームか。 どちらにしても選択肢の先にはグレードがある。 資金のある人、少ない人。質素な人から豪奢な人まで、 自分の老後も親の老後も、目の隅で捉えておくべきだ。という話。(写真:フォトAC) 【令和の年寄りの懐事…

「老後を在宅で頑張らない人たち」~次の20年をどう生きてどう死ぬのか②  

10年あるいは20年後、それでも夫婦がそろっていれば何とかなる。問題はひとり欠けたそのあとだ。誰もいない家で、ひとりでどれだけ頑張れるのか、という話。(写真:フォトAC) 【次の20年をどう生きてどう死ぬのか】 昨日は自分の家族を見ながら、世…

「『ケレドモ』でふみこたえ、『ケレドモ』をテコに起き上がる、誇り高き4歳児の話」~高垣忠一郎氏を偲んで①

臨床心理学者の高垣忠一郎の訃報が届いた。 私はこの人から、 子育てと教育に関する重要な二つの観点いただいた。 ひとつは幼児教育の目標、そしてもうひとつは――という話。(写真:フォトAC) 【訃報アリ】 先週の金曜日1月12日の新聞に、小さな訃報記事…

「人生の岐路、そこには浅~いワケがある」~TVドラマ「下剋上球児」に見る人間像・教師像①

TBSドラマ「下剋上球児」が面白い。 単なる青春スポーツ・ドラマではなく、 最初から複雑な運命を背負った人々が大勢いるからだ。 しかも運命はしばしば、とんでもなく間抜けな行動を経て動き始める。 という話。(写真:フォトAC) 【期待を裏切らない人た…

「教養としての長寿祝いと十干十二支(じっかんじゅうにし)」~ちなみに私は古希だそうで・・・

子どもと孫たちが古希のお祝いをしてくれた。 しかし「古希」ってどういう意味だったのだろう? その他「還暦」やら「喜寿」やら、いくつかある長寿祝いの意味と、 歴史理解に必要な十干十二支についてーー。という話。(写真:SuperT) 【また、まんまと引…

「ポストコロナの新入社員を、誰が助けるのか」~世代間のすれ違う思いと接点③

コロナ禍、あしかけ4年。 “青春らしさ”をなにも味わうことなく、 ここまで来てしまった若者たちがいる。 彼らに手を差し伸べることは中堅・ベテランの責務だ。という話。(写真:NHK) 【教育とは、お節介なもの】 昔、小学校1~2年生の「生活科」というのが…

「人間の本質は優しさと弱さだと、ドラマに教えられる」~夏ドラマから知ったこと考えたこと③

日本テレビのドラマ「何曜日に生まれたの」を見ながら、 ドラマや芝居を見たり、小説を読んだりすることは、 私たちが人間関係や社会を解きほぐす練習をしているようなもの、 人間の本質は優しさと弱さだと、教えられているようなものだと思った。という話。…

「式はどこから来たのか、結婚式とは何か、式はどこへ行くのか」~息子アキュラの結婚式で考えたこと③

息子の結婚式の招待状を息子からもらう――。 本来は親が主催者なのだからありえないことだ。 結婚式から神主も牧師もいなくなり、披露宴からは上司・同僚が消える。 そのくせ残る昔ながらの余興や挨拶――不思議で難しい世界だ。 という話。(写真:アキュラ提…

「結婚式の社会学と無礼で居心地の悪い披露宴の話」~息子アキュラの結婚式で考えたこと②

結婚式に関してこれといった一家言があるわけではない。 冠婚葬祭も時代とともに変わっていい。 しかし参加者があまりにもないがしろにされる式はいかがなものかと、 かつて非難したのと同じ式・披露宴を、わが子が挙げる――。 という話。(写真:フォトAC) …

「老人には特殊、若者には誰もが知っている一般的な情報がなくてはならない」~教え子をアホな受け子や強盗にしない方法③

特殊詐欺のこちら側には、なぜかやたらと騙される高齢者たちがいて、 あちら側には《受け子》にリクルートされて捕まる若者が絶えない。 高齢者はテレビ、若者にはスマホと、それぞれにふさわしい道具があるのに、 なぜ両者、ああも簡単に騙されてしまうのだ…

「逮捕されることが幸せという逆転はなぜ起きるのか」~教え子をアホな受け子や強盗にしない方法②

犯罪に走った子どもたちを自業自得と切り捨てることは簡単だ。 しかしそれにも限度がある。 余りにも無知で蒙昧な犯罪者予備軍は、 やはり助けてやらなければならないと思う。 という話。(写真:フォトAC) 【わが子がいたぶられるようで、絶句する】 昨日…

「昭和と違って、令和の悪い奴はしんそこ悪い」~教え子をアホな受け子や強盗にしない方法①

1968年のアメリカ映画「華麗なる賭け」、 そこで描かれる犯罪とよく似た事件が令和の日本で頻発した。 映画は犯罪グループの頂点にいた男が主人公だったが、 現代の事件について、私は実行犯の方に興味がある。 という話。(写真:フォトAC) 【スティー…

「やがてすべては戻ってくるだろう」~妻、シンプルライフをめざしてみる④

妻は調理用具のほとんどをしまい込んで、 極めて単純な生活(シンプル・ライフ)を始めようとしている。 しかしものや道具はそれ自体が家庭の文化なのだ。 特別な理由がなければ、文化革命は進まない。 という話。(写真:SuperT) 【一方の極み】 弟は、これ…

「『今すぐアンタとヤリたい!』と触れ回りながら生きる人生」~もしかしたら英語は勉強しておいた方がいいのかもしれない

自らのTシャツに書かれた文字について、 人々はどれくらい気を配っているのだろう? 何が書かれているのか承知で突っ走っているのか、 気づかないだけなのか、いずれにしろ考えなくては--。という話。(写真:フォトAC) 【もしかしたら英語は勉強してお…

「幸せとは 朝起きて トーマスを踏むこと」~かけがえのないものが手元にあるという実感

終活でもないが、それとなく身辺の整理を始めた。そして読みふける昔の原稿。それにしても若いころは病んでいたものだ。今はしかし確かに触ることのできる幸せが、手元にある。という話。(写真:フォトAC) 【身辺整理をしながら昔の自分に出会う】 まだ本…

「人生、ひとの役に立ってこそナンボ。ネギも苦労してひとのために甘みを増す」~暑すぎて畑仕事もできないので考えた

退職後ののんびりとした悠々自適の日々、 しかしさして面白いこともない。 人生、ひとの役に立ってこそナンボ。 ネギも白い部分が伸びて甘くなってこそ価値があるのだ。という話。(写真:フォトAC) 【人生、人の役に立ってこそナンボ】 まだ梅雨も明けて…

「過剰に尊重される子どもの意思」~ジェンダーフリーを学校で実現させると②

ほんのわずかでも、子どもがつらい思いをすることには、 まったく我慢できない人たちがいる。 本来は子ども自らが克服すべき課題であっても、 教師が耐えて克服すべきだと、彼らは信じているみたいだ。という話。(写真:フォトAC) 【水着になるのが恥ずか…

「やりがいとはなにか、AIに訊いてから考えてみた」~教職はやりがいのある仕事か?③

AIに言わせると「やりがい」とは、 仕事や活動において達成感や満足感を感じることを指すのだそうだ。 確かに学校現場にはそれを手に入れる機会がいくらでもあり、 かつては好きなだけ「やりがい」を享受していた。という話。(写真:フォトAC) 【やりがい…

「思い込み:一度定まった評価は更新しにくい」~教職はやりがいのある仕事か?①

ものごとを“こうだ”と決めてしまうと動かなくなることがある。 人の評価やものに対する知識は、時々見直さないと陳腐化する。 そして思い始めたのだが、 教職は、ほんとうにやりがいのある仕事なのだろうか?という話。(写真:フォトAC) 【ある呑兵衛の話】…

「『そんなの当り前じゃないか』という非論理の論理性と人生」~明日はアメリカ独立記念日

明日6月4日はアメリカ独立記念日。 その独立宣言は入試でも採用試験で、最も重要な項目。 なぜなのだろう。 そしてそこから学ぶべきことは・・・という話。(写真:フォトAC) 【アメリカ独立記念日】 明日7月4日はアメリカ独立記念日。アメリカ独立宣言…

「愚痴 聞けば 運命削る ノミ・カンナ」~運のつかみ方と魔よけの方法

人生は運である。運さえあればすべてが手に入る。 その運を蹴散らす呪文が愚痴と不満だ。 もう若くないのだから、ひとの分まで背負うことはないが、 愚痴も不満も、それぞれが心に収めればいいのに――。という話。(写真:フォトAC) 【人生に必要なもの=運…

「面倒くさい人生を送る人」~学校の勉強が役に立つかどうかなんて、わかるわけじゃないない

なぜこの人はいつも誰かに絡まないと生きていけないのだろう ――そんなふうに思える人がいる。 いまさら「学校の授業で役に立たなかったものは?」 などと訊いても、なんの意味もないじゃないか。 という話。(写真:フォトAC) 【古市憲寿の絡み酒】 以前も…

「他人の生活が羨ましくなってきた話」~仲間の年寄りたちがけっこう忙しそうだと気づいて

徐々に復活してきた友人たちとの飲み会。 行ってみたら意外と多くの仲間たちがいまだに勤めていた。 私は彼らが羨ましい。 しかし最近になって、急に羨ましくなってきているのはなぜだろう? という話。(写真:フォトAC) 【年寄りたちが、けっこう忙しいら…

「CM :才能の満漢全席」~素晴らしきネット社会の人生④

わずか数十秒のためにとんでもない資金が投入されるCMの世界、 それだけに大量の“超一流”が集まってくる。 その世界に心寄せ、彼らの生き方を見てみよう、 何かわかってくるかもしれない。 という話。 【古川琴音の発見者たち】 サントリーのアルコール飲料…

「年齢とともに失うもの、年齢にかかわらず手に入るもの」~素晴らしきネット社会の人生① 

年齢とともに失われる感性がある。 昔、理解できたものがわからなくなる。 しかし嘆くことはない。 会う可能性のなかったものに、今は会える時代なのだ という話。(写真:フォトAC) 【新しいものが楽しめなくなる】 先日、ツイッターでこんなつぶやきを見…

「終活困難」~終わりが見えないので、やってはいけないこと、やれないことが分からない

齢を取るとできないことが増えてくるが、 できないことは機能面ばかりではない。 人生の終わりが見えないので計画が立てられないのだ。 若者よ、これが終活の困難だ。という話。(写真:フォトAC) 【95歳がペットを飼えとそそのかす】 95歳の母の2番目…