カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

人生

「人生の岐路、そこには浅~いワケがある」~TVドラマ「下剋上球児」に見る人間像・教師像①

TBSドラマ「下剋上球児」が面白い。 単なる青春スポーツ・ドラマではなく、 最初から複雑な運命を背負った人々が大勢いるからだ。 しかも運命はしばしば、とんでもなく間抜けな行動を経て動き始める。 という話。(写真:フォトAC) 【期待を裏切らない人た…

「教養としての長寿祝いと十干十二支(じっかんじゅうにし)」~ちなみに私は古希だそうで・・・

子どもと孫たちが古希のお祝いをしてくれた。 しかし「古希」ってどういう意味だったのだろう? その他「還暦」やら「喜寿」やら、いくつかある長寿祝いの意味と、 歴史理解に必要な十干十二支についてーー。という話。(写真:SuperT) 【また、まんまと引…

「ポストコロナの新入社員を、誰が助けるのか」~世代間のすれ違う思いと接点③

コロナ禍、あしかけ4年。 “青春らしさ”をなにも味わうことなく、 ここまで来てしまった若者たちがいる。 彼らに手を差し伸べることは中堅・ベテランの責務だ。という話。(写真:NHK) 【教育とは、お節介なもの】 昔、小学校1~2年生の「生活科」というのが…

「人間の本質は優しさと弱さだと、ドラマに教えられる」~夏ドラマから知ったこと考えたこと③

日本テレビのドラマ「何曜日に生まれたの」を見ながら、 ドラマや芝居を見たり、小説を読んだりすることは、 私たちが人間関係や社会を解きほぐす練習をしているようなもの、 人間の本質は優しさと弱さだと、教えられているようなものだと思った。という話。…

「式はどこから来たのか、結婚式とは何か、式はどこへ行くのか」~息子アキュラの結婚式で考えたこと③

息子の結婚式の招待状を息子からもらう――。 本来は親が主催者なのだからありえないことだ。 結婚式から神主も牧師もいなくなり、披露宴からは上司・同僚が消える。 そのくせ残る昔ながらの余興や挨拶――不思議で難しい世界だ。 という話。(写真:アキュラ提…

「結婚式の社会学と無礼で居心地の悪い披露宴の話」~息子アキュラの結婚式で考えたこと②

結婚式に関してこれといった一家言があるわけではない。 冠婚葬祭も時代とともに変わっていい。 しかし参加者があまりにもないがしろにされる式はいかがなものかと、 かつて非難したのと同じ式・披露宴を、わが子が挙げる――。 という話。(写真:フォトAC) …

「老人には特殊、若者には誰もが知っている一般的な情報がなくてはならない」~教え子をアホな受け子や強盗にしない方法③

特殊詐欺のこちら側には、なぜかやたらと騙される高齢者たちがいて、 あちら側には《受け子》にリクルートされて捕まる若者が絶えない。 高齢者はテレビ、若者にはスマホと、それぞれにふさわしい道具があるのに、 なぜ両者、ああも簡単に騙されてしまうのだ…

「逮捕されることが幸せという逆転はなぜ起きるのか」~教え子をアホな受け子や強盗にしない方法②

犯罪に走った子どもたちを自業自得と切り捨てることは簡単だ。 しかしそれにも限度がある。 余りにも無知で蒙昧な犯罪者予備軍は、 やはり助けてやらなければならないと思う。 という話。(写真:フォトAC) 【わが子がいたぶられるようで、絶句する】 昨日…

「昭和と違って、令和の悪い奴はしんそこ悪い」~教え子をアホな受け子や強盗にしない方法①

1968年のアメリカ映画「華麗なる賭け」、 そこで描かれる犯罪とよく似た事件が令和の日本で頻発した。 映画は犯罪グループの頂点にいた男が主人公だったが、 現代の事件について、私は実行犯の方に興味がある。 という話。(写真:フォトAC) 【スティー…

「やがてすべては戻ってくるだろう」~妻、シンプルライフをめざしてみる④

妻は調理用具のほとんどをしまい込んで、 極めて単純な生活(シンプル・ライフ)を始めようとしている。 しかしものや道具はそれ自体が家庭の文化なのだ。 特別な理由がなければ、文化革命は進まない。 という話。(写真:SuperT) 【一方の極み】 弟は、これ…

「『今すぐアンタとヤリたい!』と触れ回りながら生きる人生」~もしかしたら英語は勉強しておいた方がいいのかもしれない

自らのTシャツに書かれた文字について、 人々はどれくらい気を配っているのだろう? 何が書かれているのか承知で突っ走っているのか、 気づかないだけなのか、いずれにしろ考えなくては--。という話。(写真:フォトAC) 【もしかしたら英語は勉強してお…

「幸せとは 朝起きて トーマスを踏むこと」~かけがえのないものが手元にあるという実感

終活でもないが、それとなく身辺の整理を始めた。そして読みふける昔の原稿。それにしても若いころは病んでいたものだ。今はしかし確かに触ることのできる幸せが、手元にある。という話。(写真:フォトAC) 【身辺整理をしながら昔の自分に出会う】 まだ本…

「人生、ひとの役に立ってこそナンボ。ネギも苦労してひとのために甘みを増す」~暑すぎて畑仕事もできないので考えた

退職後ののんびりとした悠々自適の日々、 しかしさして面白いこともない。 人生、ひとの役に立ってこそナンボ。 ネギも白い部分が伸びて甘くなってこそ価値があるのだ。という話。(写真:フォトAC) 【人生、人の役に立ってこそナンボ】 まだ梅雨も明けて…

「過剰に尊重される子どもの意思」~ジェンダーフリーを学校で実現させると②

ほんのわずかでも、子どもがつらい思いをすることには、 まったく我慢できない人たちがいる。 本来は子ども自らが克服すべき課題であっても、 教師が耐えて克服すべきだと、彼らは信じているみたいだ。という話。(写真:フォトAC) 【水着になるのが恥ずか…

「やりがいとはなにか、AIに訊いてから考えてみた」~教職はやりがいのある仕事か?③

AIに言わせると「やりがい」とは、 仕事や活動において達成感や満足感を感じることを指すのだそうだ。 確かに学校現場にはそれを手に入れる機会がいくらでもあり、 かつては好きなだけ「やりがい」を享受していた。という話。(写真:フォトAC) 【やりがい…

「思い込み:一度定まった評価は更新しにくい」~教職はやりがいのある仕事か?①

ものごとを“こうだ”と決めてしまうと動かなくなることがある。 人の評価やものに対する知識は、時々見直さないと陳腐化する。 そして思い始めたのだが、 教職は、ほんとうにやりがいのある仕事なのだろうか?という話。(写真:フォトAC) 【ある呑兵衛の話】…

「『そんなの当り前じゃないか』という非論理の論理性と人生」~明日はアメリカ独立記念日

明日6月4日はアメリカ独立記念日。 その独立宣言は入試でも採用試験で、最も重要な項目。 なぜなのだろう。 そしてそこから学ぶべきことは・・・という話。(写真:フォトAC) 【アメリカ独立記念日】 明日7月4日はアメリカ独立記念日。アメリカ独立宣言…

「愚痴 聞けば 運命削る ノミ・カンナ」~運のつかみ方と魔よけの方法

人生は運である。運さえあればすべてが手に入る。 その運を蹴散らす呪文が愚痴と不満だ。 もう若くないのだから、ひとの分まで背負うことはないが、 愚痴も不満も、それぞれが心に収めればいいのに――。という話。(写真:フォトAC) 【人生に必要なもの=運…

「面倒くさい人生を送る人」~学校の勉強が役に立つかどうかなんて、わかるわけじゃないない

なぜこの人はいつも誰かに絡まないと生きていけないのだろう ――そんなふうに思える人がいる。 いまさら「学校の授業で役に立たなかったものは?」 などと訊いても、なんの意味もないじゃないか。 という話。(写真:フォトAC) 【古市憲寿の絡み酒】 以前も…

「他人の生活が羨ましくなってきた話」~仲間の年寄りたちがけっこう忙しそうだと気づいて

徐々に復活してきた友人たちとの飲み会。 行ってみたら意外と多くの仲間たちがいまだに勤めていた。 私は彼らが羨ましい。 しかし最近になって、急に羨ましくなってきているのはなぜだろう? という話。(写真:フォトAC) 【年寄りたちが、けっこう忙しいら…

「CM :才能の満漢全席」~素晴らしきネット社会の人生④

わずか数十秒のためにとんでもない資金が投入されるCMの世界、 それだけに大量の“超一流”が集まってくる。 その世界に心寄せ、彼らの生き方を見てみよう、 何かわかってくるかもしれない。 という話。 【古川琴音の発見者たち】 サントリーのアルコール飲料…

「年齢とともに失うもの、年齢にかかわらず手に入るもの」~素晴らしきネット社会の人生① 

年齢とともに失われる感性がある。 昔、理解できたものがわからなくなる。 しかし嘆くことはない。 会う可能性のなかったものに、今は会える時代なのだ という話。(写真:フォトAC) 【新しいものが楽しめなくなる】 先日、ツイッターでこんなつぶやきを見…

「終活困難」~終わりが見えないので、やってはいけないこと、やれないことが分からない

齢を取るとできないことが増えてくるが、 できないことは機能面ばかりではない。 人生の終わりが見えないので計画が立てられないのだ。 若者よ、これが終活の困難だ。という話。(写真:フォトAC) 【95歳がペットを飼えとそそのかす】 95歳の母の2番目…

「管理職になる人生が有益でないかもしれない」~先生方! もう一度人生設計のしなおしを!

妻はこの4月から講師として教壇に立っている。 私は「無職」兼「家庭菜園ティスト」兼「主夫」。 彼女は価値を生み出し、私は価値を食いつぶす。 どこでこの差が生れてしまったのだろう? という話。(写真:フォトAC) 【私の労働は価値を生み出さない】 …

「人生のやり直しのうま味は一度きり」~だったら今のままでいいや

日本テレビ系ドラマ「ブラッシュアップライフ」を見ながら考えた。 人生のやり直しは魅力的だが、やり直したところで修正は1度だけ、 しかもその先に何があるか分からない。 だったら今のままでいいや、と思う。 という話。(写真:フォトAC) 【ドラマ「ブ…

「ミースケは歩くことさえできなくなった」~死にゆく小さな者の記録②

ウサギのミースケはいよいよ歩くこともできなくなってしまった。 エサも食べさせてもらわないと満足に進まない。 これとは別の話だが、近所で私と同い年の方が亡くなった。 ウサギと一緒にしてもいけないが、いろいろ考えさせられる。 という話。(写真:Sup…

「四十九日を過ぎて線香を贈る」~12月に亡くなったかつての同僚のこと

12月に亡くなった元同僚の家に線香を贈った。 葬儀の際は慌ただしくて何もできなかったからだ。 夫人からはすぐに電話が来て、しばらく話すことができた。 楽しかった昔も甦ってきた。 という話。(写真:フォトAC) 【四十九日を過ぎて線香を贈る】 昨年…

「ただ見せびらかすところから始まる窮地」~誉められたい、感謝されたい、すごいと言われたい⑤

昔の同僚が騙されて多額の資金を渡してしまった事件、 打つ手がなくなって警察を煩わせることになった。 加害者の破滅も近い。ただ振り返ってみれば、 始まりは単に“すごい”と言われたいための小さなウソだったのだ。 という話。(写真:フォトAC) 【まるで…

「私の人生には課題が必要だ」~誉められたい、感謝されたい、すごいと言われたい②

レーゾンデトールという言葉があった。 人はその「存在理由」がないと生きていけないという。 しかしどうだろう。 ただ生きて、そして死んでいくだけではいけないのだろうか? という話。(写真:フォトAC) 【私にはテーマが必要だ】 昨年の暮れ、元教え子…

「原初、私は天才だった」~誉められたい、感謝されたい、すごいと言われたい①

若いころの私は有名になることばかりを考えていた。 自分はそれができる天才だと思い、努力もしなかった。 やがて等身大の自分を目の前に突きつけられ、 普通人としての人生が始まった。そして失ったものがある。 という話。(写真:フォトAC) 【40年前、…