人生

「才能のない者、競争に飽きた者の楽しい生き方」~才能と努力について④ 

才能――激しい負けん気や厳しい集中力・持続力、他を上回る頭脳や体力など、 みんなが持っているわけでないから、これを才能という。 しかしあれば幸福を約束されるわけでも、なくて不幸なわけでもない。 そこには別の生き方もたくさんある。という話。 (写…

「頭も悪くなった」~横滑りする頭脳 パート?

昔から思考が横滑りで、同音異義語が混乱することが多かった。 それが最近さらに昂じている 自分が分からなくなるだけならいいが、 しばしばその不謹慎に呆れる。という話。 (写真:フォトAC) 【同音異義語が切り替えられない】 同音異義語に関する切り替…

「ニーバーの祈り、私たちが変えられるもの」~日本人の自立と不羈について②

新型コロナが現実の問題となってはや1年数カ月。 人々は既に耐え難くなっている。 だからといって決定的に優れた別の道があるわけではない。 誰かのせいにすべきでもない。 変えられるのは自分だけ、自分を置いて他にない。という話。 (写真:パブリックド…

「独りぼっちでは死なせない」~日本人の死生観② 

肉体は黄泉と現世をつなぐ手がかり、 みんなで大切にすべきものだ。 だから独りぼっちでは死なせない。 人が最後に見る風景は、幸せなものでなくてはいけない。という話。 (ウィリアム・アドルフ・ブグロー 「死の前の平等」:パブリックドメインQ) 【今あ…

「肉体は魂を乗せる船、借り物」~新型コロナ禍で見えてきた西洋人の死生観①

新型コロナ過では世界中でたくさんの人々が亡くなったはずだが、 その悲しみの実像はあまりにも報道されない。 どの国も自国の報道で精いっぱいなのだ。 しかしその中からも、世界の独特の死生観は見えてくる。という話。 (アルベルト・エデルフェルト 「子…

「競技場には魔物がいる」~東京2020オリンピック・メモ②

13歳のゴールド・メダリストが誕生した。 競技場には魔物がいて、しばしば人の運命を好き勝手に動かすようだ。 それが苦しいこともあれば、失敗が面白すぎる場合もある。 という話。 (写真:フォトAC) 【13歳の金メダリスト】 いよいよ13歳10カ月…

「人生の現場を離れると違う価値が浮かび上がってくる」~老い⑤ 

老人は役に立たないと思われる時代が、そう長かったわけではない。 ただ、今がそうだというだけの話だ。 また、価値はひとつではなく高齢者には別の価値がある。 だから後悔することは少ない。 という話。 (写真:フォトAC) 【いつから価値は若者に移った…

「食事が旨くなった・時間は自由に使える・保障された読書」~老い④

退職したら思わぬ発見があった。 仕事を辞めると食事が旨くなること、 「時間をうまく使う」という概念がなくなること、 おもしろい本がどこにあるのか、鮮やかに分かること、 という話。 (写真:フォトAC) 【食事が旨くなった】 妻はもともと家庭科の教師…

「若者よ、しかし悪いことばかりではない」~老い③

年老いた人間の生活を、若者はあまりにも低く評価する。 老いて醜く、誰からも期待されず、 社会に寄与するどころか邪魔にさえなっている――。 だが若者よ、そんなふうに見える高齢者の生活、悪いことばかりではないのだよ。 という話。 (写真:フォトAC) …

「若い人から見ると老人はやはり――」~老い②

若い人たちは私たち年寄りのことをどんな目で見ているのだろう。 歌や漫画に出てくる老人は実年齢よりさらに年老いている。 それはまさに若者が年寄りを見る目そのものではないだろうか。 私たちは思った以上に、つまらない存在と思われているのかもしれない…

「老醜を晒す人々――私とアインシュタインとチャーチルと・・・」~老い① 

自覚は薄いが私もずいぶんと老いた――ようだ。 シモーヌ・ド・ボーヴォワールと上野千鶴子が、 偉人でももう老人は役に立たないとガンガン責めてくる。 あの人たちですらダメなのだから、いわんや私をやだ という話。 (写真:フォトAC) 【シモーヌ・ド・ボ…

「ある自営業者の誇り」~国や都には感謝していると言える人の美しさ。

店を閉じるのだから給付金や協力金はもらって当たり前と思う人、 これきしの支援ではやってられないと、店を開け、酒を提供して深夜まで営業する人。 しかし大半は粛々と協力して耐えている。 中には国や都に、感謝の気持ちを伝えようとする美しい人もいるの…

「ボヘミアンK氏の生き方」~年賀状が呼び覚ます記憶と人間模様④

電話を介して三十数年ぶりにKさんと話しながら、 遠い遠い昔のことを思い出す。 そのうち私は、なぜあれほどKさんと会いたかったのか、 Kさんに“その後の私”を知ってもらいたかったのか、 ようやく理解することになる。 遠く及ばないにしても、私もKさん…

「馬齢を重ねてここまで来た」~なにも成し遂げずに終わる人生も悪くない

今日は坂本龍馬の命日。31歳の若さで亡くなった。 私の半分以下の年齢だ。 それに比べて自分は何をして来たんだとずっと思っていたが、 いまは少し落ち着いていられる。 という話。 (写真:フォトAC) 【昨日・今日・明日に亡くなった人たち】 昨日、「…

「肉体労働者、職人教師、職業作曲家、映画やコンサートを支える人々」~私のアリアナ体験④

世の中には自分の領域を厳しく限定し、 その中で完璧を期すプロフェッショナルがたくさんいる。 彼らすべてが一流であるわけではないが、 すべてが誇りをもって仕事にあたっている。 という話。 (写真:フォトAC) 【肉体労働者:生頼範義】 昨日、イラス…

「小柳ルミ子のダモクレスの剣」~それぞれのコロナ①

新型コロナ自粛の中で、歌手・小柳ルミ子はいったん引退を決意したという。 その期間中、誰も小柳ルミ子を思い出さず、誰も仕事をくれなかったらからである。 しかし芸能人の大半は同じ状況にいたはずではないか。 小柳ルミ子はなぜそんなふうに思いつめて行…

「死に逝く者の責務を果たせる者だけが死んでいい」~女優、竹内結子も逝ってしまった

女優の竹内結子さんが亡くなった。自殺の可能性が高いという。 打ち続く芸能人の自殺、 あるいはそこに共通点があるのかもしれないが、竹内さんは少し違う。 人には死んではいけないときがある、死ぬことが許されない場合もあるのだ。 という話。 (ダフィッ…

「働いていないことの消耗」~三浦春馬さんの死とコロナ禍

テレビで、三浦春馬さんの最後のドラマを見た。 これほどの人がなぜ死を選ばなくてはならなかったのか、 若い人にはそもそも生きる力が備わっているはずなのに――。 そこで想われるのが新型コロナ事態である。 という話。 (写真:フォトAC) 【三浦春馬さ…

「新型コロナの、事態後を想う」~失うもの、残るもの、残さなくてはならないもの 

ふと気づくと、 新型コロナ禍の中で一過性だと思っていたもののうち、 いくつかはこのまま残ってしまうのではないかと思い始めた。 失うもの、残るもの、残さなくてはならないもの、 今こそそれを、考えておこう。 という話。 (「大勢の仲間と飲み会でビー…

「私のヒーロー、地蔵菩薩」~チコちゃん、私は憧れていたんだ 

先週金曜日の「チコちゃんに叱られる」で、 「お地蔵様は閻魔様だ」と言っていたが、 私はちょっと違うと思う。 地蔵菩薩はもっとすてきな、私のヒーローなのだ。 というお話。 (「護国寺」フォトACより) 【チコちゃんにひとこと言いたい】 先週の金曜日(…

「時間はどこに消えたのか?」~私の近くに「モモ」の灰色の男たちがいるらしい

2学期最初の一週間、ご苦労様。 新型コロナで教師の仕事はさらに増えた様子、たいへんなことだ。 それに比べたら私の生活の、なんとゆとりある、豊かなものなのだろう。 ――と言いたいのだが実は時間がない。 職場に行かなくなって浮いたはずの私の時間は、ど…

「記憶力と地頭(じあたま)、落ちてくる啓示」~天才の脳と人生②

天才の脳には形状や大きさに特徴でもあるのだろうか? そもそも天才というのは何なのだろう? 私たちは天才とどうかかわっていくのか? 天才たちは幸せなのだろうか? といったもろもろが浮かぶ――。 というお話。 (「AI スピード」フォトACより) 【脳…

「結婚は生き直し、子育ては繰り返される脱皮」~母親になった若き女性への手紙

娘の友だちが初めて母親になった。 これから子どもともに、長い長い成長の日々が始まる。 それは平坦で楽な道というわけではないが、 人生で最もおもしろく、歩きがいのある道である―― と伝えておこう。 というお話。 (「うつぶせで寝る赤ちゃん 3」フォト…

「細く扇型に広がった運命の道」~新社会人の皆様へ

大変な求人難の中で就職し、世の中で大切されて始まるはずだった社会人生活、 それがこんなに暗く不安なものになるなんて! しかし新社会人の諸君、 人生は結局、運命とどう折り合っていくかだ。 冬の時代をうまく切り抜けて行こう という応援のお話。 (ヴ…

「死ぬのはいいけど、面倒なことはイヤだ」~人間ドックの結果が出る

人間ドックの結果が来た。可もなく不可もなく、順調に下り坂。 年寄りはそういうものだ。死ぬのも怖くない。 しかしちっとも芳しくない結果を見ながら、ふと、 やはり健康でいようと思った。 という話。 (「診断書とボールペンと聴診器」フォトACより) 【…

「大人の相談はどこに持って行けばいいのか」~人生の最期をきれいに終わらせるために

今年起きた老人による二つの大きな事故・事件。 「東池袋自動車暴走死傷事故」と「元農水事務次官長男殺害事件」。 もちろんよそ事ではないが、我が身に置き換えたとき、 どう対処したらよいのか。 という話。 (「夕空と木の側のベンチと老人」パブリックド…

「祭りの準備に船頭が多すぎた話」~敬老の日に重ねて

地区の祭りの準備に行ってきた 参加者は老人がほとんど しかし口は多い 船頭多くして何とやら なかなか面倒くさいが 年寄にはそれが必要なのだ というお話。 (写真ACより) 【祭りの準備に行ってきた】 地区の神社が秋の大祭で、その準備に行ってきました。4…

「『腐女子、うっかりゲイに告る』が残したもの」~ネタバレだらけ

4月スタートのドラマが ここにきて続々と最終回を迎えた 今回は特に心打たれる物語があり 私は人生をもう一度考え直したというお話。 【4月スタートのドラマが終わる】 4月スタートの連続ドラマのいくつかが最終回を迎えました。 私は特にこの二か月間、…

「わが家の五月危機」~孫のハーヴに見る4歳児の成長2

人生は不思議なもので なぜか忙しいときに新たな仕事が入り 長いことなかった冠婚葬祭がまとめて一気に押し寄せ 電化製品はしばしば同時に壊れる 2019年5月 なぜかわが家に看過できない事件が続いた というお話。(ピーテル・ブリューゲル《父》 「聖マ…

「長く生きることの大変」~母を見ながら考えた

長命な家系です うっかりすると80歳・90歳 あるいは100歳を越える人生というのもあるのかもしれない そう考えたら少しビビった・・・ という話。 【長命な人々】 とりあえず、私たちは親戚の多い世代です。 私の場合、父が4人兄妹、母が5人姉弟ですの…