カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「月食と『2月になります』」〜月初めの話題に

*写真は2月の誕生石アメジスト 【月食】 今夜は皆既月食だそうです。月食についてはこれまで何度も 書いています(たとえばMoon & Earth - エデュズ・カフェ)。「月が、地球を挟んで太陽の反対側に来ると、月食になるの? 満月になるの?」という私にと…

「やっぱ先生たちはすごいや」〜教師の見る目

「不惑同窓会」の話の続きです。 自慢ではありませんが、私くらい物忘れがひどいと、世界はいちいち新鮮です。 このブログも投稿数が2800を超え、「教育・学校・教師」のカテゴリだけでも今日で2002です。こうなると初めの方で書いた文はほとんど記憶がなく…

「子どもは何から学んでいるか分からない」〜意図的教育と意図せざる教育

もう25年も前に卒業させた中学生の「不惑同窓会」というのに招待され、行ってきました。彼らも40歳です。 私の今住む地域にはそうした風習はないのですが、その市では20年ごとに「成人式」「不惑」「還暦」の三つの大同窓会があるみたいで、私が招待されるの…

「これを捨て、あれを目指すのか」〜ある二人の女性教諭の肖像 2

シノマはかつての私の教え子で二十代後半、優しい夫を持ち豊かな生活を送る才能あふれる女性です。 昨日そう書きました。 採用試験を一発で合格して今年で5年目。ただし途中で産育休を2年取りましたから実質的な教員経験は3年です。 【最も優秀な教師】 …

「崖に追い詰められながら生きる人」〜ある二人の女性教諭の肖像 1

今日は私がシノマとセレナと呼ぶ、二人の女性教諭についてお話ししようと思います。二人とも三歳児を持つ母親教師ですが、それ以外は全く似ていません。 シノマはかつての私の教え子で二十代後半、優しい夫を持ち豊かな生活を送る才能あふれる女性です。それ…

「虎にならずに教師になった」〜教師の本懐

【無為の天才】 昨日、生頼範頼の文章について紹介し、 あると信じた、あるいはあって欲しいと願った己の才能に見切りをつけ、しかし今できることに誇りもち、精一杯努力しようとする姿勢は、そのころの私そのものでもあったのです。と記しました。 ではその…

「生頼範義という生き方」〜展覧会場で思い出したこと

【生頼範頼を知っていますか】 イラストレーターの生頼範義についてどれほどの人が記憶に留めているか、いまでもものすごく有名な人なのか、知る人ぞ知る伝説の人なのか、ちょと想像のつかないところです。 しかし知らない人のために説明すると、彼は「スタ…

「過熱の要因=三位一体」〜アクセルを踏ませたまま、ブレーキをかけてはいけない 3

【親の問題、子の問題】 部活動が過熱することに関して、親や子どもが責められることはありません。 マスメディアは「学校」「行政」といった狭い範囲の人々を非難することはあっても、「保護者」「児童生徒」といった広範な読者・視聴者を敵に回すことはな…

「部活動に熱中する普通の教師たち」〜アクセルを踏ませたまま、ブレーキをかけてはいけない 2

長谷川穂積だったと思うのですが、数年前のタイトルマッチで鼻を折られて敗れ、暗い気持ちを引きずっていたら奥さんが、「鼻を折られたくらいでいつまでウジウジしてるんジャ!! だったらワタシが心、折ったろか!!」と怒鳴ったと言います。おそらく相当に…

「部活動に熱中する優れた教師たち」〜アクセルを踏ませたまま、ブレーキをかけてはいけない 1

一昨日夜のネットニュースに「運動部活 中学、休養日を週2日以上 平日1日2時間程度」(2018.01.16 毎日新聞)というのがありました。 【部活動の制限はいまに始まったことではない】 それによると、 運動部活動に関するガイドライン(指針)を検討するス…

「更新しました」〜ウサギの飼い方も知らない教師たち

「キース・アウト」 2018.01.17 「生き物係」どう育てる? 学校の動物飼育崩壊、教師も知識なく「ニワトリの卵、食べれるんですか」驚きの質問 *スマートフォンではうまくリンク先へ進みません。 下の方へ記事を探してください。

「考える力は必要なのか」〜答えのない問い4

最近、“考える力”の必要性ということがよくわからなくなってきました。指導要領などで求められている“考える力”のレベルが高すぎて、ほんとうにこれ、すべての児童生徒が目指すべきものかわからなくなったという意味です。 【“考える力”の歴史】 平成30年度…

「もしかしたら現金はなくならないのかもしれない」〜答えのない問い3

明日は阪神淡路大震災の23回目の祈念日です。亡くなった方々やご家族の皆様に、改めて哀悼の意を表したいと思います。突然の肉親の死は何年たっても癒されないことと思います。 私も一緒に祈りましょう。 さて、阪神淡路大震災についてはさまざまに思うこ…

「お釣りの計算はできなくてもいい?」〜答えのない問い2

先週金曜日、カーラジオでテレビ放送を聞いてたら、子どもに関する視聴者の相談を、タレントたちが話し合う番組をやっていました。 その中に出てきた相談のひとつ。「小学2年生の息子に買い物を頼む際、電子マネーを持たせた。買い物は無事済んだがそのこと…

「出生前診断」〜子どもたちは生まれる前から選別される

昨年末に終わったTBS金曜ドラマ「コウノドリ」についてひとこと書いておこうと思ったのですが、他に書くことがあり、今日まで延び延びになってしまいました。 「コウノドリ」は今回が第二節で、前回も興味深く見ました( 2015/11/17 「テレビドラマ『コウノ…

「人材」〜新しい意味を付与される言葉たち

先月5日の当ブログで、 娘のシーナは「直火(じかび)」を「ちょくび」と言って父親(私)を絶望させますし、婿のエージュは最近まで紅白歌合戦が男女別だということを知らなかった(中略)かくいう私も30歳過ぎまで「あさくさ寺(浅草寺)」と「せんそう寺…

「答えのない問い」〜小学校英語は作文より大切なのか?

オバちゃんから電話がありました。 オバちゃんと言っても親戚筋ではなく、中学校時代の同級生です。結婚して苗字が変わったのに、旧姓からつけられたニックネームで今も呼ばれています。 中学生の頃はむしろ男の子みたいな爽やかな印象で、“オバちゃん”の愛…

「犬の話」〜3学期初日の話のネタに 2

いよいよ新学期。 書初めやら給食袋やら、山ほどの荷物を抱え、寒い朝を元気に登校してくる子どもたちの様子が目に浮かぶようです。 この子たちは荷物以外に、いったい何を抱えて学校に向かうのでしょう? 新学期といってもほとんどの教師にとっては何回も経…

「今年はこんな年になります」〜3学期初日の話のネタに

年末年始休業は今日も含めてあと四日(みんな! 宿題終わっているかな?)。学校ではいよいよ2018年が本格的に始まります。 今年はどんな年になるのでしょう? 現在予定されているもの、分かっていることについて、簡単に拾い上げてみました。学校の先生は3…

「更新しました」〜部活を外部に移管すると、教員がボランティアとしてこき使われる

「キース・アウト」 2018.01.02学校から部活がなくなる? 完全外部化の是非 *スマートフォンではうまくリンク先へ進みません。 下の方へ記事を探してください。

「今年の年賀状」〜  私の年賀状を紹介します。

もう30年以上も旧年を振り返るこの形式で年賀状を作っていますが、最近とみに小さな字の読めなくなった友人からは極めて不評。 そんな人たちには、「字だとは思わないで、細かな模様くらいに思っていてくれればいい」などとうそぶいています。 ときどき昔…

「2018年 おめでとうございます」

あけまして おめでとうございます