カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「官製働き方改革の、呆れたチグハグ」~今の働き方改革は教師を幸せにするのだろうか③

教員の働き方改革の中にひっそりと忍ばせた中間管理職支援。 必要なことだが今、言い出すべきことなのか――。 まだ端緒にさえついていない感のある部活の地域移行は、 熱意ある教師を愚か者にするところまでは進んだ。 という話。(写真:フォトAC) 中教審の…

「中教審の緊急提言は教師を幸せにするのか」~今の働き方改革は教師を幸せにするのだろうか②

中教審の「質の高い教師の確保特別部会」から緊急提言が出された。 教員の働き方改革を思い切って進める大胆な提案だが、 実現の可能性があるかどうかということは別にしても、 うまくいった場合、これで教師は幸せになるだろうか。 という話。(写真:フォ…

「社会科はまったく面白くない教科になった」~今の働き方改革は教師を幸せにするのだろうか①

かつて社会科は、ドラマを見るように面白く、 ドラマを生きるように楽しかった(少なくとも教師にとっては)。 それが教科の役割を減らされ、時数も減ったら、 すっかりつまらないものになってしまった(少なくとも教師にとっては)。 という話。(写真:フ…

「社会科:やせ細る教科の話」~今日は道徳の誕生日

今日は「道徳」の誕生日。 64年前の今日、道徳が授業として進められることが決まった。 その陰で仕事の奪われた教科がある。社会科だ。 社会科はその後も、守備範囲をさらに縮める。という話。(写真:フォトAC) 【今日は「道徳」の誕生日】 今日、8月2…

「ニュースを見ない子どもたに、どうニュースを見させるのか」~教え子をアホな受け子や強盗にしない方法④

テレビや新聞のニュースは、学校の授業と同じように、 一定のレベルを想定して、それ以上の人々に向けて発信される。 したがって子どもたちを危険から遠ざけるためには、 丁寧で粘り強い教育と躾が必要になる。すべて親にそれができるか? という話。(写真…

「老人には特殊、若者には誰もが知っている一般的な情報がなくてはならない」~教え子をアホな受け子や強盗にしない方法③

特殊詐欺のこちら側には、なぜかやたらと騙される高齢者たちがいて、 あちら側には《受け子》にリクルートされて捕まる若者が絶えない。 高齢者はテレビ、若者にはスマホと、それぞれにふさわしい道具があるのに、 なぜ両者、ああも簡単に騙されてしまうのだ…

「逮捕されることが幸せという逆転はなぜ起きるのか」~教え子をアホな受け子や強盗にしない方法②

犯罪に走った子どもたちを自業自得と切り捨てることは簡単だ。 しかしそれにも限度がある。 余りにも無知で蒙昧な犯罪者予備軍は、 やはり助けてやらなければならないと思う。 という話。(写真:フォトAC) 【わが子がいたぶられるようで、絶句する】 昨日…

「昭和と違って、令和の悪い奴はしんそこ悪い」~教え子をアホな受け子や強盗にしない方法①

1968年のアメリカ映画「華麗なる賭け」、 そこで描かれる犯罪とよく似た事件が令和の日本で頻発した。 映画は犯罪グループの頂点にいた男が主人公だったが、 現代の事件について、私は実行犯の方に興味がある。 という話。(写真:フォトAC) 【スティー…

「お盆が終わって・・・もう新学期が始まっている学校があるよ」~日本の教育制度、どうなっているのだ?

盂蘭盆(ウラボン)と聞いて「裏本」を思い出す罰当たりは地獄へ行け! 一年に一遍、祖霊を迎える日だぞ。 そしてお盆が終わると早くも新学期のはじまる自治体がある。 今月いっぱい夏休みの地域と何が違うのだ? という話。(写真:フォトAC) 【盂蘭盆(ウ…

「ダイヤモンドは傷つかない」~水曜日のカンパネラの詩羽をどう扱うか③

個性という言葉は安易に使われ過ぎる。 真の個性は守られるべきものではなく、鍛えられるべきものだ。 偽の個性は、早い段階で本物と置き換えられる必要がある。 いずれの場合も、社会に出るまでの間、それは教師と親の仕事である。 という話。(写真:フォ…

「わが教室の詩羽」~水曜日のカンパネラの詩羽をどう扱うか②

自分のクラスに才能にあふれた「わが教室の詩羽」がいたら、 私はあの異装を改めさせようとするだろうか、できるだろか。 並外れた個性だからあの子は特別だとクラス認めさせるのか、 はたまた皆が似たような服装や化粧をする学校社会を目指すのか。 という…

「演技・歌唱力ハラスメント」~水曜日のカンパネラの詩羽をどう扱うか①

いまや中途半端な容姿・演技力・歌唱力では、芸能界に生きる場がない。 圧倒的な外見でアイドルを目指すか、並外れた実力をもって切り込むだけだ。 「水曜日のカンパネラ」の詩羽、 私はこの子に興味がある。 という話。(写真:フォトAC) 【演技・歌唱力ハ…

「戦勝を誇る国、戦争を悔いる国」~終戦記念日(全国戦没者追悼式の日)

今日は終戦記念日、全国戦没者追悼式が開かれる日だ。 一年に一度、戦争でなくなった人を悼み、戦争を憎む日を持つ国。 その未来は戦勝を祝う国と自ずと変わってくるだろう。 それにしても子どもの夏休み中とは、返す返す残念だ。 という話。(写真:SuperT…

「『孫は来て良し、帰って良し』って、ほんとうなのかな?」~帰省した二人の孫を見ながら考えたこと

ふたりの孫を連れて娘夫婦が帰省してきた。 子どもは子どもなりにさまざまなものをもっている。 それにしても「孫は来て良し、帰って良し」って、 祖父母たちは、そんな冷ややかな目で孫たちを見ているのだろうか。 という話。(写真:SuperT) 【娘夫婦と孫…

「困っている親のため、教師はいつでもどんな場合でも、答えを持って相談に乗ってやれるといいんだけどね」~キース・アウトを更新しました。

kieth-out.hatenablog.jp

「やがてすべては戻ってくるだろう」~妻、シンプルライフをめざしてみる④

妻は調理用具のほとんどをしまい込んで、 極めて単純な生活(シンプル・ライフ)を始めようとしている。 しかしものや道具はそれ自体が家庭の文化なのだ。 特別な理由がなければ、文化革命は進まない。 という話。(写真:SuperT) 【一方の極み】 弟は、これ…

「妻が思い切った決断をする」~妻、シンプルライフをめざしてみる③

妻は毎日、わずか15分ほどで5~8品の料理を用意する。 それだけの技術を持っている。 しかしそれを可能とするのが、あのうんざりするほど多くの、 調理器具たちなのだ。どうする家康(は関係ないか)。 という話。(写真:SuperT) 【妻は15分で8品の…

「終活の一環としてリフォームを考える」~妻、シンプルライフをめざしてみる②

今年の夏の一大課題は、 「人生の最終盤の生活のため、家をリフォームする計画を立てる」 しかし何も決まってこない。台所にものが多すぎるのだ。 こんな雑多なものが全部必要なの? その答えが《必要》、だから困る。 という話。(写真:SuperT) 【なぜ今…

「教師の夏休みの実相」~妻、シンプルライフをめざしてみる①

児童生徒のいない夏休みを、先生たちは何しているのだろう? 興味は尽きないみたいだが案外平凡だ。 比較的余裕のある企業で普通に働き、普通に休み、 普通に旅行に出る――ただし海外になんて行くわけにはいかない夏。 という話。(写真:フォトAC) 【児童生…

「校長の英断は子どもたちの未来を創れたのだろうか」~キース・アウトを更新しました。

kieth-out.hatenablog.jp

「怪物と魔物と、少女たちの甲子園」~間もなく全国高等学校野球選手権大会が始まるよ

明後日から第105回全国高等学校野球選手権記念大会が始まる。 100年を越える歴史の中にはさまざまなドラマがある。 怪物がいて、魔物がいて、 そして野球に命を捧げた少女たちがいた。 という話。(写真:フォトAC) 【間もなく甲子園野球が始まる】 昨日…

「ロダン作『カレーの市民』の話」~8月3日の《今日は何の日》

夏休みのために子どもに何かを語りかけることのなかった8月、 だから調べることもなかったが、けっこう心動かされる出来事がある。 今日8月3日はカレー包囲戦の終結した日。 あの国立西洋美術館の入り口に立つ群像のきっかけとなった日だ。という話。(写…

「『女性に重いものを持たせてはいけない』はそれ自体が昭和なのか?」~年齢的にも時代的にも、世の中が面倒なことになっている

「女性に重いものを持たせてはいけない」 それは正し判断なのだろうか? 相手が若くても、仕事であってもそうなのか? ジェンダー的にはどうなのか? と、なかなか面倒な時代だ。という話。(写真:フォトAC) 【女性に持たせるわけにはいかない】 母が急…

「子どもたちの自由を追求しすぎる日本の学校は、しばしば子どもに不自由を強いる」~自由と不自由と安全・安心の物語④

「自由に伸び伸びと育ってほしい――」 多くの親たちが願う子の姿だ。 ただし自由で伸び伸びとあるためには実力がなければならない。 その実力を蓄えるために、子どもたちは不自由に耐えろと教師たちは言う。という話。(写真:フォトAC) 【実力がなければ…