教育・学校・教師
子どもの性被害を減らすための「生命(いのち)の安全教育」がいよいよ本格的に始まる。喫緊の課題で学校にしかできない重要な教育だが、人も増やさず他の仕事も減らさず、ひたすら追加される新しい仕事は、教師の生命の安全を脅かす。 kieth-out.hatenablog…
政府に不都合がなければ制度は変わらない、 学校に持ち込まれるものは“善きもの”ばかりで、善きものだからなくなることもない。 増える一方だ。 だからもうしばらくこのままを続け、 学校が完全に終わるまで待つしかないのかもしれない。 という話。 (写真…
部活動が学校教育から切り離せないとなると、 もう大規模な働きかた改革はできないのだろうか? そんなことはない。 30年以上昔の教員は今よりもずっと長時間の部活をしながらも余裕があった。 教職が苛酷になったのは部活のせいでも、保護者のせいでも教…
中学校教師の苛酷な勤務状況という話が出ると、真っ先にやり玉に挙げられる部活動。 しかし部活の外部人材の活用、外部委託という話は、もう20年以上の歴史を持つ。 具体的な動きが始まってからでも10年以上。 これだけかかってもできないことは、結局で…
あまりに過酷なために志望者の少なくなってしまった教職をどう立て直すか――。 文科省はすでに平成31年、 「公立学校における働き方改革の推進」を出して方針を示したが、 下手をすると、実施されて今よりも大変になるかもしれない。 という話。 (写真:フ…
国語・社会・数学などの基本的な具材がきちんと入っていた学校教育という寄せ鍋に、 総合的な学習やらキャリア教育やら、教員評価・学校評価・教員免許更新などを入れ、 さらに小学校英語だのプログラミング教育だのをなんとか乗せきったら、 「教員の働き方…
「すべてのきまりには理由(ワケ)がある」と考える私でも、 容易に説明できない校則が報道される。 それは取材不足・説明不足・悪意によってゆがめられた校則だ。 だからせめて市町村教委の段階に、 学校教育を説明し、時には外に対して抗議する組織が必要…
何やかや言っても、最終的に子どもの願う進路を選ばせたい、 次の段階に進むのに、挫折からスタートさせるのは忍びない、 そう考えると結局、良き受験生を育てるのが教師の仕事ということになる。 しかしその受験は、団体戦として戦わないと厳しいものなのだ…
学校には苦しい勉学を支える雰囲気が必要だと考える教師、 学校は生活の一部であり、青春そのものだと感じている生徒たち、 その間に横たわる溝は深く、長い。 しかし児童生徒諸君! それにもかかわらずキミたちは、 最終的には高い学力や技能が欲しかったと…
現場の忙しい先生たちに、 この校則に何の意味があるのかと聞かないで欲しい。 代わりに私が答えよう。 しかしその前に、校則の基本的な役割について考える。 という話。 (写真:フォトAC) 【校則の三つの役割】 一般に校則と呼ばれるものにはとりあえず…
3月のYahooニュースは教員不祥事とブラック校則ばかりだった、 ――というのは私のコンピュータの特殊事情である。 しかし不祥事や校則で、世間はボロクソに言っているぞ。 「わけの分からない校則」にもワケはあるのに。 という話。(写真:フォトAC) 【…
新年度、4月の始まりにしかできないことがある。 4月やっておけば後々ずっと楽になることがある。 同僚の誰が優秀で、何を持っていて、自分のために何をしてくれそうか、 そういうことをたくさん知って人間関係を作っておくこと、 子どもと保護者の心を掴…
2021年度が始まる。 年度の始まりに、これからの1年がどんなふうになるのか、 簡単に見通しをつけておきたい。 コロナとコンピュータ、そして改正「高齢者雇用安定法」 という話。(写真:フォトAC) 2021年度が始まります。本年度もよろしくお願い…
三条市:和食中心の給食に牛乳は変だからと廃止したが、先生たちが大変だとやかましいのでまた始めることにしました。 kieth-out.hatenablog.jp
10年目の3・11、予定通りの原稿を上げたが、 ほんとうは別のことを話すべきだった。 突然思いついて書き直したが、結局、間に合わなかったこと、 大切な人を突然失うという非現実的な現実について。 という話。(写真:フォトAC) 【3・11前夜の逡巡…
東日本大震災以来、多くの学校で避難計画の見直しが行われた。 しかしそれは実際に動けるものとなっているだろうか? 機器は停電でも予定通り動くのだろうか? そういうところまできちんとやっておくのが、真の保身術。 という話。 (写真:フォトAC) 【…
事故や事件はないに越したことはないが、 起こってしまったらそこからも危機管理だ。 優秀な監督者かどうかはここで決まる。 ところがそこに凡庸な、あるいは凡庸未満の人がいることがある。 という話。(大川小学校校舎《2019年9月撮影》) 【神戸児童連続…
大川小学校の職員・地域の人々は津波が来ることを全く考えていなかった。 予見できない条件が山ほどあった。 しかし津波が来ないと思っていても避難はできたはずだ。 そもそも他の学校だって、あんな大津波は予見していなかったのだから。 という話。 (大川…
大川小学校については語りつくした感じもあった。 しかし謎は解明されていない。 空白の50分余の間、教師たちは何をしていたのか、 何を考え、どうしようとしていたのか。 という話。(大川小学校校舎《2019年9月撮影》) 【大川小学校被災を見直す】 大…
東日本大震災で全校無事避難を果たした学校の中には、 かなりの「運に恵まれた学校」があった。 しかしそれにもかかわらず、地域住民が学校の運にあやからなかった例がある。 何が起こったのだろう? という話。 (「気仙沼市伝承館(旧気仙沼向洋高校)」。…
東日本大震災における学校の命運を分けたもの、 それが完璧な避難計画と運と地域の人々の助言だ。 しかし完全にうまくいったわけでもない。 成功例とされた学校にも多くの瑕疵がある。 という話。 (旧仙台市立荒浜小学校《2019年9月撮影》) 3月11日、…
東日本大震災から10年。 未曽有の災害をそのままにせず、 そこから学び、後世に伝えていかなくてはならない。 それが私たちの務めだ。 まずは石巻市立門脇小学校から―― という話。 (保存工事中の旧石巻市立門脇小学校《2019年9月》) 【震災10年】 い…
歴史は純粋な若者をいとも簡単に掬い上げ、押し流してしまう。 それにもかかわらず若者は、いつの間にか自らのうちに特殊な思想を育ててしまう。 もちろん中には価値あるものも多い。 だから大人はしっかりと見守って行かなければならないのだ。 という話。…
教員の性犯罪が後を絶たない。 だから自覚を促そう、厳罰化しよう、前歴を調べよう――。 しかし普通、問題があると元具体的な原因を探って対処しようとしないか? 実は原因も対処法も、政府やマスメディアは分かっているのだ。 しかし誰もそれをしない。した…
ストレスによって判断力や羞恥心・道徳心が抜け落ちるとして、 なぜそのあとのむき出しになった欲望は、性犯罪へと向かうのか。 犯罪に走るくらいなら風俗に行けばいいのに――、 そんな一般社会で通じることも、学校では通用しない。 という話。(写真:フォ…
教頭という地位ありながら、50歳を過ぎて初めて性犯罪に手を染める、 その重大さを考えてみる必要がある。 なぜ教頭は突如、性犯罪者になりしか。 そこには「もともとの小児性愛嗜好」では済まない何ものかがあるのだろう。 という話。(写真:フォトAC) …
教員採用の際、候補者の性犯罪記録を調べようと、自民党行革本部が言い始めた。 そこまで信じられていない。情けないことだ。 実際に、一部ネット市民が言うように、「教員は性犯罪予備軍ばかり」なのだろうか。 この際きちんと調べてみなくてはならないと思…
「感情で怒るな」の一番重要な意味は、 その時その時の気分で怒り方を変えるなということだ。 さまざまに対処法はあるが、 やはりゴールポストを建てて、動かさない生き方を学ぶしかない。 という話。(写真:フォトAC) 【三つの訂正】 訂正しなくてはなら…
生活の端々で、 ことの善悪・正邪をたちどころに判断して指導できる大人はいい。 そうではなく、常に物事を相対的に考え判断の遅れる人には、 子の成長と将来の設計図を描くことが一助となるだろう。 という話。(写真:フォトAC) 【こんなふうに育って欲し…
すべての人に有効なアドバスというものはない。 だから私のような生粋の自由民主主義者、子ども中心主義者のみに言っておく、 そうした美しい理念だけでは現実が動かせないときがあるこ、 そして高邁な理念が現実に降りるとき、悪魔の論理となる場合がある。…