教育・学校・教師

「たった一度の過ちも許されない時代の始まり」~デジタル・タトゥー、誰も忘れてくれない②

現在と価値観の異なる40年前の事案で仕事を失う―― いま始まっているのはそういう時代の到来だ。 私たちがしなくてはならないのは、半世紀のときを経ても、 後ろ暗い部分のない子どもの育成――できるか? という話。 (写真:フォトAC) 【今の価値観で過去…

「更新しました」~キース・アウト

いよいよ小学校高学年の教科担任制が本格的に始まるが、教科担任の手配がつかない。 やってもいいという人材も足りないが、教員を雇う予算もない、 法律上の制約があってそもそも教員の数が増やせない。 こうして学校は死んでいく。誰が学校を殺したのか。 k…

「終業式も大切なステップ」~1学期が終わります②

意識させなければ子どもは分からない、 しかし分かればすぐにできることも少なくない。 今日までそのように育てられてきたし、 今日の学びが明日の足掛かりになるのだから。 終業式、しっかりと参加させよう。 という話。 (写真:フォトAC) 【観劇にどんな…

「通知票という私の武器」~1学期が終わります①

通知票、間に合いそうかな? 使い方によっては、児童生徒を生かしも殺しもできそうなこの武器。 私にとっては保護者と直接話すことのできる重要な道具だった。 もっとも現代では他にいくらでも方法はあるが――。 という話。 (写真:フォトAC) 【通知票、間…

「更新しました」~キース・アウト

片方でこの夏も金を払って免許更新をしている教師がいるというのに、 他方、九州では資格のない人に、 ただで教員免許を渡して学級担任をやってもらっているという。 しかも、それには無理なからざる事情があるというのだ。 kieth-out.hatenablog.jp

「更新しました」~キース・アウト

教員免許更新制が廃止になるが、間違っても教師の働き方改革の一環として「先生たちを楽にさせるための政策」と曲げられないように注意しよう。更新制で困っているのは教師ではなく、文科省・教育委員会なのだ。 kieth-out.hatenablog.jp

「道徳教育、あれだけやってもこの程度か」~言わなければ誰も評価しない④追補

学校は朝から晩まで道徳教育をやっている場だというと、 それであの程度かといった話になる。 しかし人間を道徳的にするには時間がかかるのだ。 大谷家のような、学校に対する信頼と自覚があればこそなのかもしれないが――。 という話。 (写真:フォトAC)…

「『私たちが大谷翔平を育てた』と言おう」~言わなければ誰も評価しない③

アメリカ人の心を震わせる大谷選手の言動も、 日本国内ではさほど珍しいものではない。 この国では多くの若者がそのように育てられて来るからだ。 その中心に、学校がある。 という話。 (写真:O-DAN) 【私たち教師が大谷翔平を育てた】 大谷選手が高く評…

「誰が日本人を『日本人』に育ててきたのか」~言わなければ誰も評価しない②

世界に誇る日本人の美質をDNAのせいにして、 自然に備わったかのように説明する人たちがいる。 しかしそんなことはないだろう。 日本人の道徳性は、誰かが真剣に考え、教え、訓練してきたのだ。 という話。 (写真:O-DAN) 【日本人の道徳性はDNAのお…

「誰が大谷選手を育てたのか」~言わなければ誰も評価しない① 

大谷翔平選手の活躍に、世界の注目が集まっている。 そして彼の人格も高く評価されている。 もちろんそこにはご両親教育と家族の支えがあったに違いない。 しかしそれがすべてだろうか。 という話。 (写真:フォトAC) 【天は時にひとりの人間に何物でも与…

「できない子に優しい目を向ける“縁の下の力持ち”の育て方」~学級というルツボの扱い方⑤

児童玄関の靴がそろっているクラスには、必ず直してくれている児童がいる。 個々の自覚に任せたら、絶対にそろいはしない。 クラスの弱い部分を支えるそうした“縁の下の力持ち”がたくさん育てば、 担任のイライラも半分以下に減ろうというものだ。という話。…

「突然、ジャイアンの歌がうまくなったわけ」~学級というルツボの扱い方④

子どもに限らず、人を変化させ、成長させるのは難しい。 ところが家庭ではできない子どもの成長を、学校が簡単に果たすことがある。 街の空き地のジャイアンは歌が下手でも、 音楽の時間にはそれなりに歌っているのだ。 という話。 (写真:フォトAC) 【す…

「子どもの不思議:捨てたものまでついてくる」~学級というルツボの扱い方③

子どもを伸ばそうとするとき、 全体的に下支えをして丁寧に持ち上げるという方法がある。しかしたいへんだ。 そうではなく、その子の一部分をつまんで引き上げると、 予期しない力まで一緒にすうっとついてくることがあるのだ。 という話。 (写真:フォトAC…

「“できない子はできなくてもいい”とはならない」~学級というルツボの扱い方②

できないことも個性だ、他に評価できることがあればいい――。 それが論理の当然の帰結だが、そういうわけにはいかない。 この国の個性とは基礎的な力に上乗せされる高い能力のことだ。 諸外国とはその点でも、子どもを育てる環境でもまったく違っている。 と…

「叱ってはいけないと思いながら叱らずにはいられない」~学級というルツボの扱い方①

新年度が始まって3カ月。 新任の教師たちもある程度慣れてきて、その異常な働き方が一過性ではなく、 延々と続く苦難の道かもしれないと思い始めている。 とりあえず目の前の子どもをきちんとさせられない、授業が始められない、 という話。 (写真:フォト…

「更新しました」~キース・アウト

教員採用試験: 採用倍率が下がったからといって教員の質を心配にする必要はないが、 日本中のあちこちで「担任のいない学級」が生れることは問題だ。 kieth-out.hatenablog.jp

「誰かデュ・バリー夫人のように叫ばないか!」~声は出さなくてはいけないが、声の大きさは現実を反映しない⑤

子どもの“今”が大切なマスコミと、子どもの“将来”が大事な学校とは相いれない しかし相いれないからと言って放っておくと学校は押し込まれる 現職教師に社会と戦う余裕はない だとしたら、誰か教師を側面から援護する仕組みをつくらないか という話。 (写真…

「弱い者は弱いままでいい」~声は出さなくてはいけないが、声の大きさは現実を反映しない④

欧米に比べると日本は昔から弱い者に優しく甘い国だった、 そこに舶来の強力な人権思想が被さる。 弱者は徹底的に守られ、保護されなければならい、 そして弱者は弱者のまま、成長の機会を奪われるのだ という話。 (写真:フォトAC) 【日本の子育て:子ど…

「弱者絶対の末の弱者敗退」~声は出さなくてはいけないが、声の大きさは現実を反映しない③

メディアは世界を単純化する。 世の中には弱者と強者しかなく、弱者は支えられ、強者は叩かれるべきだ。 しかしその姿勢が結局、 長い目で見れば弱者を敗戦へと導くことになる。 という話。 (写真:フォトAC) 【結局被害を被るのは子ども】 「地毛証明」「…

「学習の雰囲気を崩しても、守るべき子どもの願い」~声は出さなくてはいけないが、声の大きさは現実を反映しない② 

「下着の色は肌色やベージュ、モカなどの制服から透けにくい色」 これがブラック校則である理由がわからない。 しかしそれ以外の色物・柄物をつけたがる子どもの、切なる願いの実現のため、 学校は服装や髪型に関する一切の規制を、なくそうとしているのだ。…

「更新しました」~キース・アウト

三重県の高校は生徒の服装・髪型・男女交際等に関する指導を 今後いっさい行わないと宣言した。 保護者が恐慌に襲われても不思議のない決定だ。 それなのに評論家は手を叩いて喜んでいる。 kieth-out.hatenablog.jp

「子どもたちがステージを上げる、新たな戦場」~文科省のブラック校則見直しのあとにくるもの

ブラック校則については山ほど情報が上がっているが、 なぜそうなったか、きちんと調査された例はほとんどない。 ブラウスの胸を開いたりスカートをまくったりしての下着検査など、 教師を辱める話も繰り返し出てくるが、学校名が明かされたことはない。 そ…

「更新しました」~キース・アウト

文部科学省から学校に「行き過ぎた“校則” 見直し」が指示された。 児童生徒・保護者・地域・教職員―― どう転んでも誰かが猛反対しそうな案件。学校は大変だ。 こうして教員の「働き改革」の掛け声のもと、仕事はさらに増えていく。 kieth-out.hatenablog.jp

「子どもにコンピュータの何たるかを教える」~”そもそも論””今さら疑問”への対応

タブレットコンピュータが子どもたちに行き届いて、 いよいよ教員も研修を深めなければならなくなった。 しかし世の中にはそもそも論のような疑問もあるのだ。 子どものそうした“今さら疑問”に、どう答えていくか。 という話。 (写真:フォトAC) 【パソコ…

「生涯、十字架を背負って生きる」~附属池田小学校事件から20年③  

学校は、どんなミスを犯しても子どもを死なせなければなんとかなる、 しかし死なせてしまった教師たちは、その後をどう生きていけるのだろう? 2001年6月に附属池田小学校に赴任していた教師たちが、 その答えを教えてくれる。 という話。 (写真:NH…

「それぞれの年月」~付属池田小学校事件から20年② 

大阪教育大附属池田小学校の事件から20年。 生き残った子どもたちは、周囲に支えられて力強く生きていこうとしている。 遺された親たちも、虚しさを抱えながらも静かに生きようとしている。 しかしあの日、 助けられる命をみすみす手の中から漏れ落として…

「教師たちの地獄」~附属池田小学校事件の20年①

大阪教育大附属池田小学校の事件から今日で20年。 かつての同級生たちは27歳~28歳となった。 子どもを亡くされた保護者たちの悲しみは今も深いだろう。 そして当時現場にいた教師たちは、今もおそらく地獄を生きている。 という話。 (写真:NHK)…

「更新しました」~キース・アウト

学校教育が企業やマスメディアの踏み台にされ、完食される。 「教育は死んだ、教育は死んだ、私たちが殺してしまったのだ!」 ――そんなふうに叫ぶ日は、案外近いのかもしれない。 kieth-out.hatenablog.jp

「可能性のない、あるいは教師の過重労働に繋がる文科省の働き方改革に加担しないでいただきたい」~NHK解説委員:二宮徹さんに手紙を書いた②

NHK解説委員:二宮徹さんに書いた手紙の後半。 追加教育以外の教師の多忙化の原因、 働き方改革が教師をさらに追い詰めるかもしれないということ、 管理職も疲れ切っている、 という話。 (写真:NHK) www.nhk.or.jp 【追加教育以外の多忙化の要因】 …

「追加教育について考えてください」~NHK解説委員:二宮徹さんに手紙を書いた①

昨日のNHK「時論公論」で、教師の労働環境に関する話をやっていた。 よく整理された分かりやすい解説だった。 しかし肝心なことが抜けている。 そこでNHKに手紙を書いた。 という話。 (写真:NHK) 【NHK解説委員:二宮徹様】 毎朝、「視点・論点…