カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「今年気にかけた三つのこと」~今年のまとめ②

今年、興味を持ったことは集約すると三つ。 “集団”を失っても私たちは生きて行けるのか、 日本人を日本人に育てる教育は何が何でも残す、 そして、光る君へ という話。(写真:フォトAC) 【「不適切にもほどがある」が指摘した令和の違和感】 今年前半のテ…

「介護の10年が終わる。自らの人生の聖地巡礼」~今年のまとめ①

母を施設に入れた。 選択の余地はなかったが、姥捨ての気分は残った。 余裕が生まれたので百姓仕事の学び直しをして、 自らの人生の聖地巡礼に出た。我が青春を問うために という話。(写真:フォトAC) 【介護の10年が終わる】 偶然ですが10年ごとに人生を…

「クリスマス、オランダ冬至と、冬休み」~この時期の風物詩

今日はクリスマス。 しかし必ずしもイエスの生まれた日ではないらしい。 この時期に重なるのは冬至と冬休み。 いずれを調べてもなかなか面白い。という話。(写真:フォトAC) 【クリスマスだけど、イエスの生まれた日かどうかは分からない】 クリスマスです…

「教師としてのアイデンティティの構築(手を抜くなら教科)」~縮小した学校行事をどうしようか④

あれだけ盛りだくさんの「特別活動」なのに、 与えられた時間は年35時間だけ。 しょせん無理な話で、だったら自分流に、 価値を組み直すしかないだろう という話。(写真:フォトAC) 【あれだけの盛りだくさんを、年間35時間で行う】 日本の学校に特徴的な…

「修学旅行は思い出づくりではない。運動会は地域パフォーマンスではない」~縮小した学校行事をどうしようか③

学校の「特別活動」は例外的な活動ではない。 日本の学校教育の根幹にある最も大きな柱だ。 しかしそれを見る立場はさまざま。 撲滅すべきと言う人と、これだけは残せという人と。 という話。(写真:フォトAC) 【「特別活動」という特別なもの】 日本の学…

「同床異夢:学校は何をするところか?」~縮小した学校行事をどうしようか②

学校のアイデンティティ――活動内容の矛盾のなさ、統一性。 それがなくなって、学校は何をするところか分からなくなった。 そして、今の学校はオレの思う学校とは違うと、 みんなが怒るようになってきているという話。(写真:フォトAC) 【アイデンティティ…

「学校は誰のものか」~縮小した学校行事をどうしよう①

令和6年は新型コロナ禍復興元年だった。 縮小した、あるいは中断した行事をどう扱うか、 夏祭りをどうするのか、町民運動会は復活できるのか――。 そしてそれが最も問題になり続けたのが学校だった、という話。(写真:フォトAC) 【だからこうなる】 妻が同…

「紫式部の書いた第三の物語が『光る君へ』」~NHK大河ドラマが終わった

NHK大河ドラマ「光る君へ」が終わった。 今回の大河は観方が特殊だ。 視聴者は推理劇を観るように、 脚本家の仕掛けを探った、という話。(写真:フォトAC) 【NHK大河ドラマ「光る君へ」が終わった】 NHK大河ドラマ「光る君へ」が終わりました。視聴率は「…

「部活の地域移行は神戸市が圧倒的にリードしている」~2027年夏にはとりあえず学校部活がなくなるらしい

「キース・アウト」を更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp

「私がすべてを知っているという空しい感覚」~1971年の紅白歌合戦を見た②

1971年は特別な年だった。70年安保という激動の余韻が消え、 札幌オリンピックが目前に迫り、平和の気分が漂った――、 しかしその底では、別の暗いものが蠢いていた。 今の私はすべてを知っているが、誰にも、何も、してやれることはない。という話。(写真:…

「テレビの中の若者たちの、その後の姿を私は知っている」~1971年の紅白歌合戦を見た①

土日と二日に分けて、 NHKは1971(昭和46)年の紅白歌合戦を放送した。 半世紀前の若者たち、時代の最前線の人々・・・。 驚いたことに私は、彼らの「その後」を知っているのだ。という話。(写真:NHK) 【1971(昭和46)年第22回NHK紅白歌合戦を観た】 一…

「世界が日本の学校の『特別活動』をみている」~付録:世界の給食事情・OECD国際成人力調査

「キース・アウト」を更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp

「ADHDのすばらしい訳語を見つけた!」~そろそろ外来語に疲れてきた③

英語もできないのに、略語まで出て来るとお手あげ。 それなのに巷には、英語の略称が溢れている。 もはや日本語に変換することが不可能なまでになったが、 時にとんでもない名訳に出会うこともある、という話。(写真:フォトAC) 【アクロニム(英語の頭文…

「カウンセリングが日本語にならないわけ:日本語にした方がいい言葉」~そろそろ外来語に疲れてきた②

日本に概念がないので外国語のまま、というものもある。 定着するまでに時間がかかるか、消えてしまう言葉である。 しかしコンピュータ用語のように圧倒的に数が多いと、 圧倒されて太刀打ちできない、という話。(写真:フォトAC) 【カウンセリングが日本…

「文章に外国語を入れたくないが、それでも入れないわけにはいかない」~そろそろ外来語に疲れてきた①

いくつかの理由から、 私は文の中に外国語が入るのを嫌う。 しかしそれでも避けきれない場合がある。 ひとつは固有名詞、そして日本に今までなかった言葉、という話。(写真:フォトAC) 【私が外国語を文章に入れない理由】 文章を書くときにこころがけてい…

「縁の下の力持ち:人は美しく生きなくてはならない」~ダイヤモンド・プリンセスと人々の生き方② 

乗客2,666人、乗員1,045人、合計3,711人、 国籍は57カ国に及び、半数は70歳代以上。 その人たちを救うために、全国から3000人もが集まった。 「縁の下の力持ち」、彼らの生き方は美しい、という話。(写真:フォトAC) 【2020年2月3日】 先週金曜日(2024年1…

「教育理論のドーナツ化現象」~世界が憧れる日本の教育は、日本国内から消えようとしている

「キース・アウトを更新しました」 kieth-out.hatenablog.jp

「黒船来たる:令和2年の敗戦」~ダイヤモンド・プリンセスと人々の生き方①

テレビで久々に「ダイヤモンド・プリンセス」を見た。 4年前、船内で新型コロナの大規模な集団感染を起こした船だ。 あの船の帰港とともに、時代は変わり、 世界のあり方も変わったのかもしれない。という話。(写真:フォトAC) 【黒船来たる:令和2年の敗…

「子どもの学力が世界トップクラスでも誉めもせず、メディアはさらに教師を頑張らせたいらしい」~国際学力比較TIMSS2023が発表された

「キース・アウト」を更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp

「クリスマスも近い、年寄りにこそスマートウォッチが必要だ」~ジジイがスマートウォッチを買ってどうする?③

スマートウォッチは万人に幸せをもたらすものではない。 特殊な働き方をしている人々、スポーツアスリート、 そして年寄りにこそこの装置は役に立つ。 クリスマスも近い、ひとつ考えてみよう。という話。(写真:フォトAC) 【AppleWatchはどこまで便利か。…

「健康管理が気軽にできる」~ジジイがスマートウォッチを買ってどうする?②

スマートウォッチが身体のデータを集め、 時には警告を与え、時に危険を知らせる。 能動的・主体的に行うことの困難な健康管理を、 先端技術がごく自然にやってくれる、という話。(写真:apple) 【健康診断:問題はあるが心配はない】 人間ドックの行って…

「アップルウォッチを買いまして――」~ジジイがスマートウォッチを買ってどうする①

スマートウォッチ(Apple Watch)を買った。 問題は70歳を過ぎたジジイに、こんな高価な端末が必要か? ということだ。 一カ月少々使ってみて、さて――、という話。(写真:apple) 【スマートウォッチを買いまして――】 スマートウォッチを買いました。「Ap…

「古代史を、呪術中心に学んだらどうか」~呪詛と怨霊、除霊の話②

「丑の刻参りセット」がネットで売り出される時代、 呪詛や怨霊はあまりにも軽く扱われ過ぎる。 あるいは古代史を呪術中心に学び直したら、 歴史がよく分かり、先祖への敬意も高まるのではないか、という話。(写真:フォトAC) 【ますます盛んな「丑の刻参…

「式部は何しに大宰府へ」~呪詛と怨霊、除霊の話①

NHK大河ドラマ「光る君へ」、 それにしても、紫式部を大宰府まで行かせる必要があったのか? そこでふと思い出したのは、 伊周(これちか)の、あの激しい呪詛のことだった、という話。(写真:フォトAC) 【視聴率10%はまるで話題にならないドラマか】 昨…