カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「子どものこころをえぐり、刺す言葉。追いつめる人」~NHKドラマ「こもりびと」を観て①

高年齢層の引きこもりを描いたNHKドラマ「こもりびと」 そこには典型的な引きこもりの家族の姿が映し出されている。 長い時間の中で子どもの心が少しずつ切り刻まれていく、 家族全体が静かに崩れていく、そして数十年―― という話。 (写真:フォトAC)…

「岩手県ですらダメだ。食事中は黙って食べろ!」~感染拡大第三波の憂いと覚悟④ 

あれほど長く感染者ゼロを続けていた岩手県が、今たいへんなことになっている。 日本で感染者が少なかったのは単なる偶然だったのかもしれない。 もはやこの国で誰も、枕を高くして眠ることなどできないのだ 三密を避け、五つの小を守り、飲みたい人は10日…

「日本はニュージーランドになれない」~感染拡大第三波の憂いと覚悟③

新型コロナ感染に関して、台湾やニュージーランドなどを挙げて、 日本がかくのごとくないことを嘆く人々がいる。 しかし結果が同じなのにアフリカ諸国や中国・韓国を羨む声は少ない。 もっともいずれにしろ、日本はかの国になることはできない。 という話。 …

「新型コロナと石けんカス、一度ついたら剥がせない」~感染拡大第三波の憂いと覚悟②

あれほど心配されたアフリカ諸国のコロナ感染があまりにも少ない。 台湾もニュージーランドも異常に少ない。 そこには自動洗濯機の石鹸カスと同じ原理、 「一度しっかりつくと剥がせないが無垢なままだと維持しやすい」 がある。という話。 (写真:フォトA…

「全自動洗濯機とコロナ」~感染拡大第三波の憂いと覚悟①

娘の家から届いたおさがりの全自動洗濯機、汚れ残りが半端ではない。 洗濯槽の掃除がしっかりできていないからだ。 それにしても注水のすすぎ洗いを、毎回している洗濯槽に、 なぜ石鹸カスや汚れは残るのか? 新型コロナ・ウイルスは、あれほどの行動自粛に…

「『夕飯にします? お風呂にします?』の衝撃」~モノによってもたらされる幸せ⑥

ここまできて気がついたことは、 ガスも水道も冷蔵庫も洗濯機も、そして瞬間湯沸かし器も電子レンジも 単に私たちの生活を楽に、便利にしただけではなかったということだ。 それらは日本人の生活と家族関係を根本的に変えてしまった。 なかでもテレビはもっ…

「台所革命は女性を幸せにしたのか」~モノによってもたらされる幸せ⑤

水と火の支配、冷蔵庫と洗濯機が台所革命の肝だ。 母の世代はそれをわずか十数年で完成してしまった。 そこで浮いてきた時間はおよそ6時間半 果たして母たちはそれで幸せになったのだろうか という話。 (写真:フォトAC) 【台所に水道が入る】 火と水と洗…

「昔の生活:毎日が屋内キャンプ」~モノによってもたらされる幸せ④

母の第2のひと世代(30歳~60歳)、 その大きな変化を知るために、まず世代の始まり部分を見てみよう。 それは私が5歳くらいまでの時期の、 日本の田舎にありがちな風景なのだが・・・。 という話。 (写真:フォトAC) 【アウトドアの何がいいの?…

「母さんは川へ洗濯に、子どもたちは風呂に水を運んで」~モノによってもたらされる幸せ③

二世代(60年)遡るとこの国の中に別の世界が現れる。 若い人たちは親である私たちの世代までしか知らないだろうが、 もう一つ上の人々、祖母たちが働き盛りだったころは、 半ば江戸・明治期と変わりないところから、生活を始めていたのだ。 という話。 (…

「娘と私と母の世代の物語」~モノによってもたらされる幸せ②

30年を1単位と考える「世代」。 それを基準に私たちの育ってきた世代、娘たちの育ってきた世代、 そして母たちの育った世代を見比べると, 意外なものが見えてくる。 という話。 (写真:フォトAC) 【世代】 「世代」という言葉は「ゆとり世代」とか「…

「更新しました」~キース・アウト

半分眠りながら聞いているあの、長く退屈な職員会議で耳に入ってきた知識が、いざというとき、決定的に役に立つ場合がある。 kieth-out.hatenablog.jp

「瞬間湯沸かし器と電子レンジの生活革命」~モノによってもたらされる幸せ①

娘からドラム式の洗濯機を買ったら生活が天国のようになった、 と連絡があった。 モノによってもたらされる幸福というのが確かにある。 私の場合、それは「瞬間湯沸かし器」と「電子レンジ」だった。 という話。 (写真:フォトAC) 【シーナ、舞い上がる…

「その正義を全員が誠実に守ったら、人々は幸せになるだろうか」~アメリカの正義と日本の土壌 

アメリカという国のかたちと、 アメリカの正義について考えていたら、突然、気づいた。 人権に対するあの厳しい姿勢はアメリカならではのものであり、 それをそのまま日本に移植すると、ほんとうに辛くなるのだ。 という話。 (写真:フォトAC) 【ハラハ…

「4日かかってよかった」~アメリカ大統領選挙とパンドラの箱③

ジョー・バイデンの勝利宣言は実に平凡で、だからこそ久しぶりに感動的なものだった。 ドナルド・トランプがウケ狙いで次々と繰り出す政策や発言のために、 多くの人々が苦しみ、憎しみ合うことになったが、 選挙の勝敗に4日もかければ、たいていの人々はと…

「理念の封印、怪物の出現」~アメリカ大統領選挙とパンドラの箱②

私が子どもだったころ、すべての起源はアメリカにあった。 政治・経済・文化のあらゆる面で、アメリカは私たちの目指す目標、憧れの対象だった。 それはアメリカが真に偉大だったからだ。 怪物トランプの出てくるまでは。 という話。 (写真:フォトAC) …

「大統領なんてどちらでもかまわない――本質的な問題に比べたら」~アメリカ大統領選挙とパンドラの箱①

時間のかかったアメリカ大統領選挙の開票もようやく終わり、 ジョー・バイデンが次期大統領になる。 しかし4年間のトランプ政治が残した傷はあまりにも大きく、 アメリカはとんでもなくつまらない国になってしまった。 分断なんて昔もあった。 しかしかつて…

「更新しました」~キース・アウト 

スポーツや文化活動に目を輝かせたり、身の回りを整え、生き物に心寄せたりすることよりも、英語やプログラミング学習をした方が子どもの成長に資すると人々は考えた。 kieth-out.hatenablog.jp

「コロナ対応:意外と頑張っている国、怪しい国」~新型コロナのデータに見る世界の今⑧ 

新型コロナの感染者は完全には捉えられていないという不信感があるためか、 あまり見かけないのだが、 「新型コロナウィルス感染症による死亡率の国際比較」という試みも あんがい面白いのかもしれない。 そこから見えてくるものも意義深いはずだ。 という話…

「二つの作為とひとつの誤解」~新型コロナのデータに見る世界の今⑦

ネット社会では必要な数値やグラフはどこからでも引っ張って来れると思いがちだが そうでもない。 誰かによって集められまとめられた統計は、最後まで誰かのものだ。 少しでも自分から関与すれば、おのずと分かってくることもある。 という話。 (写真:フォ…

「数字とグラフのマジック・より苦難の道を歩む国々」~新型コロナのデータに見る世界の今⑥

数字は客観的なものだから間違いを犯さないと思われがちだが、 実はさまざまなことを行う。 数字がウソをつき、グラフが人を騙すことがある。 しかしそれでも、数字やグラフは真実を浮かび上がらせることが多い。という話。 (写真:フォトAC) 【数字とグ…

「ヨーロッパの憂鬱・アメリカの悲劇・ブラジルの嘆き」~新型コロナのデータに見る世界の今⑤

北半球では寒さが増して閉め切った生活を始めたためか、 新型ウィルス感染が第一波をはるかに凌ぐ規模で広がっている。 特にヨーロッパで深刻だ。 しかし我が国も含めて、諸外国に関心を向けている余裕がない。 こんな時こそしっかりと見ておく必要があるの…