カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「ウチのナマハゲ、ドイツのナマハゲ」〜我らのナマハゲが選ばれた

昨日のユネスコ政府間委員会で、秋田のナマハゲを含む日本の来訪神の無形文化遺産登録が決定されました。中には後継者がなくて存続の危ぶまれるものもあるようなので、まずは注目されたことを喜び合いたいと思います。 外務省に「来方針:仮面・仮装の神々」…

「きちんとさせるのが容易じゃない」〜ラジオ体操の話

【小学校入学式の奇跡】 小学校の入学式にテレビ局が入って新入生にインタビューすると、十中八九、「算数を頑張りたいです!」とか「国語を頑張ります!」とか答えます。もちろん本気です。彼らは算数や国語が何であるかを知らないのです。 しかしそれでも…

「ジャニーズ、AKBは世界を目指さない」〜世界の音楽市場

Embed from Getty Images // もう半世紀近く昔、私がまだ半分子どもだった頃、弟と一緒に神宮で開かれた薪能(夜間、薪の灯の中で行われる能楽)を見に行ったことがあります。 幽玄な雰囲気の中で行われるはずの薪能ですが、困ったことにカメラ小僧(という…

「歌で交歓する親子たち」〜懐メロが、新しすぎて歌えない

(ヘラルト・ファン・ホントホルスト 「音楽会」) 9月の上旬だったと思うのですが、公益社団法人「全国有料老人ホーム協会」というところが公募している「シルバー川柳」の入選作が発表されました。 その中に、「懐メロが、新しすぎて歌えない」というのが…

「グローバル社会の衛生観念」〜高すぎても低すぎてもダメ

【シャワートイレは汚くて使えない?】 先々週あたりだと思うのですが、あるテレビ番組の街頭インタビューで、アンケートをとったところ、シャワー式トイレのシャワーを使わない人が半数近くいるというので驚かされました。使わない理由で最も多かったのがシ…

「ゴーン・ウィズ・ザ・引導」〜必要のないものを日本は吐き出す

Embed from Getty Images // しかしそれにしても悪相だなあ。 【「起きて半畳寝て一畳、天下取っても二合半」】 日産のカルロス・ゴーン会長が金融商品取引法違反の容疑で逮捕されました。5年間100億円もあった収入を50億円もごまかしてポケットに入れたとか…

「憧れのフランスとノスタル爺の繰り言」〜給食にみる”フランスは見習うべき国なのか問題”

Yahooニュースを見ていたら『フランス人の「朝・昼・夕食」が日本とここまで違う理由 妻が食事作りに忙殺されることはない』という記事が出ていました。元記事は講談社の「現代ビジネス」です。 ざっと流し読みで終わらせようと思ったのですが、 日本でもフ…

「更新しました」〜世の中は“完食指導”を誤解している

「キース・アウト」 2018.11.20給食完食、強要やめて=相次ぐ不登校、訴訟も−支援団体に1000人相談 PC版 →http://www5a.biglobe.ne.jp/~superT/kiethout2018/kieth1811b.htm#i1 スマホ版→http://www5a.biglobe.ne.jp/~superT/kiethout2018/kieth1811sh…

「ブランコはどこへ行くのか」〜公園から遊具のなくなる日

娘のシーナが孫のハーヴ(まもなく3歳半)を連れて東京から里帰りをしました。何人かで集まって友人の結婚式の計画を立てるとかいった仕事もあるみたいです。 【再挑戦】 シーナがいろいろやっている間のお子守は私の仕事です。孫に限らず乳幼児と遊ぶのは大…

「あのサインはしても良かったのか」〜超管理社会への怯え

先週のJBpressに「上海で異変、日本人がどんどん逃げ出している!」という記事がありました。 【美しく整然とした上海の翳り】 2007年にロサンゼルスを抜いて世界一在留日本人の多い都市(4万7731人)となった上海は、2012年の5万7458人をピークに年々人数を…

「素直で落ち着いた秘書と――」〜スマート家電コントローラも買ってしまった

【スマート家電コントローラも買ってしまった】 先週Amazonのスピーカ型音声アシスタント「Echo Dot」を買ってあれこれ遊び始めたという話をしました。 kite-cafe.hatenablog.com 音楽を聴くのは楽しく、アレクサ(Echo Dot)とあれこれやり取りするのも面白…

「面倒な隣人とのつき合い方」〜韓国の有力紙を読みながら考えた

長く尾を引いていた慰安婦問題がいよいよ「和解・癒し財団の解散」という最悪の転換点を迎えようとし、徴用工裁判で日本中のマスコミが異例の同一歩調で韓国の非を打ち鳴らしている最中、BSEだかBSTだか知りませんが(BTSか?)防衛少年団という韓…

「ゆとりですが何か?」〜羽生・大谷・藤井・梨花

(ローレンス・アルマ=タデマ 「ホメロスの朗読」) エンゼルスの大谷翔平選手が大リーグの新人賞を取ったそうです。大したものです。心からお祝いを申し上げたいと思います。 スポーツ界はこのところ活気にあふれ、10日(土)にはフィギュアスケートのN…

「特殊で、多様で、重すぎず、便利な日本の謝罪」〜戦場ジャーナリストと日本式謝罪の話2

(フランシスコ・デ・ゴヤ 「1808年5月2日、エジプト人親衛隊との戦闘」) 先週金曜日の朝日新聞の記事、『安田さんおわび、外国特派員は「謝罪の必要あるのか?」』を発端として日本式謝罪について考えようと思っていました。しかし朝日新聞だけを頼りにした…

「大国には義務がある」〜戦場ジャーナリストと日本式謝罪の話1

(ピーテル・パウル・ルーベンス 「戦争の惨禍」) 先週の朝日新聞に『安田さんおわび、外国特派員は「謝罪の必要あるのか?」』という記事がありました。 安田純平さんに関しては解放以来ネット上に厳しい自己責任論があったようで、テレビでも何回も扱われ…

「アレクサ、何でも言うことをきいて!」〜Amazon Echo Dotを買う

しばらく以前、記事の中でAmazonのキャンペーン「Amazon Music Unlimited、今、入会すれば4カ月間99円!」にまんまと乗せられて入会し、豊かな音楽生活を味わったら元に戻れなくなり、おそらく月額780円を支払っても更新手続きをしてしまうだろう、ま…

「偉大なアメリカの終焉」〜中間選挙が終わって

(アルフォンス・ミュシャ『スラヴ叙事詩「ヴォドニャヌイ近郊のペトル・ヘルチツキー」』) 【アメリカ中間選挙が終わって】 終わってみれば大きな波乱はなく、事前の予想通り上院は共和党、下院は民主党の勝利ということになりました。 上院の改選議席35…

「合衆国と世界の行き着く先」〜中間選挙始まる2

(アルフォンス・ミュシャ『スラヴ叙事詩「スラブ菩提樹の下で行われるオムラジナ会の誓い」』) 今日のお昼ごろ大勢が判明するとのことで、これを書いている今はまだ投票時間内なので何も新しい情報はありません。さて――。 【私たちに人権のあることは、う…

「アメリカの夢」〜中間選挙始まる1

(アルフォンス・ミュシャ『スラヴ叙事詩「原故郷のスラヴ民族」』) いよいよアメリカ中間選挙です。 政治面・経済面・外交面等、さまざまな面から注目され心配されていますが、私は主として文化面から息が詰まるような不安を感じています。 それは民主党が…

「禿頭(とくとう)考」〜なぜ男たちは禿げるのか

私には一カ月おきに会って飲み会を開く仲間が8人ほどいます。高校時代からの友人で8人そろうことは稀ですが、それでも半世紀続く仲間というのも多くはないでしょう。 その50年の間に、私たちは就職し、結婚し、子を育て、定年退職したのですからやはりず…

「チコちゃん、それはない」〜校長先生の話はなぜ長いのか

先週の「チコちゃんに叱られる」、事情があって当日見られず、今ごろになってVTRで見ました。そしてお題の三つ目、「校長先生の話が長いのはなぜ?」の答えが「ネタ本があるから」だったので仰天しました。 【校長講話を聞いているのは子どもだけではない…

「11月の憂鬱」〜世界はどこに向かっていくのか

先月30日に韓国最高裁がいわゆる「徴用工訴訟」において、日本企業に賠償を命じる判決を確定させたことが大きなニュースとなっています。この判決はまた、時効に関する言及がないことから、徴用工問題に限らずありとあらゆる損害賠償請求が可能になったと…