カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「ひねくれ者が人類を救うかもしれない」~多様性こそ生き残りのかなめ

人類は病原菌によって絶滅することはないと聞いたことがあります。たとえばアフリカ南部のスワジランド、ボツワナなど、HIVの感染者が35%を越える国のしかも最もハイリスクな職業に従事している女性の中に、HIVにまったく感染しない人がいるという…

「以心伝心」~陰口を言えば動物も植物も反応する。まして人間をや

昔勤めていた学校はやたらと鳥のいる学校で、チャボに名古屋コーチン・ウコッケイ、アヒルにカナリヤ、クジャクまで飼っていました。しかしウコッケイなどは素人目にもヨボヨボで、尾羽打ち枯らしといった気の毒な姿でタマゴも産めません。それを当時の校長…

「マスク」~インフルエンザに全く効果がないという人もいるけれど――

そう言えば昨年の今頃は新型インフルエンザで日本中が戦々恐々としていて、来るべき疫災に向けて身構えている時期でした。 私の前任校は早くも9月の初めには患者第一号が出て10月には猛威に襲われ、学級閉鎖・学年閉鎖と授業のやりくりに翻弄された毎日で…

「心理の壁」~乗り越えるべき壁もあれば、乗り越えてはいけない心の壁もある

スポーツというのは不思議なもので、たとえば走り高跳びで1m20cmがどうしても跳べないというような場合、それでも諦めずに毎日跳んでいるといつかクリアできる、そして1度跳んでしまうと次からはなぜあの1m20cmがあれほど難しかったのか首をか…

「ゴッホ」~ゴッホはどうしてゴッホとなったか

東京に用事があったついでに国立新美術館で行われていた「没後120年 ゴッホ展 こうして私はゴッホになった」を観てきました。 テーマにあるようにゴッホの個人展でありながらゴッホの成り立ちを見るということで、彼に影響を与えた、ミレーをはじめとする…

「夫婦の日とJFK」~テカムセの呪い

今日、11月22日は“夫婦の日”だそうです(1122=いいふうふ)。配偶者をお持ちの方は、今日くらい優しい気持ちになって家に帰りましょう(と、人に言うふりをして自分に言い聞かせます)。 明日、23日は勤労感謝の日。かつては宮中では新嘗祭(にい…

「怒りのコップ」~これが今にも溢れそうなときは水を注いではいけないと子どもに教えておく

一貫性のない教育が子どもを狂わせるというのは当然のことです。 一昨日洗濯物をたたんでいるお母さんに甘えに行ったら優しく抱きしめてくれたのに、昨日同じことをしたらこっぴどく叱られた。今日は邪魔しないように遠くにいたら「可愛げのない子」だとなじ…

「ニュース・ショウ・ザ・エンターテイメント」~メディアは視聴者が聞きたいように報道する

教育評論家の尾木直樹さんと話したことがありあす。もう10年以上前のことです。教研集会の講師としてきていた尾木が、引き続いてオブザーバーとして参加した分科会がたまたま私の申し込んだものと同じだったのです。 講演会はなかなかすばらしいもので、教…

「悪意なのか無知なのか」~学校におけるいじめ問題の重大さを、マスコミはまるで分っていない

またまたテレビ番組の話ですが、私が「毎週これだけは見ておきたい」と思うのは日曜日の朝の報道番組「サンデー・モーニング」だけです。一週間のニュースをまとめて整理し解説してくれるから便利なのです。コメンテーターの発言も、基本的には妥当なものだ…

「魔女と魔王の品性」~本物の美女・金持ちは誇示したりしない

「魔女たちの22時」という番組があります(日本テレビ系列、火曜日10時より)。日本テレビのサイトによると、「30代にしか見えないのに50代・・・超モデル体型なのに3カ月前は超おデブちゃんだった・・・ 見た目はアゲハだけど、天才実業家・・・な…

「竜馬」~誕生日と命日が同じ日付の男の死と同胞の年齢

今日11月15日は坂本竜馬の暗殺された日です(慶応3年11月15日)。竜馬は命日と誕生日が同じという珍しい人ですので、今日は竜馬の誕生日という言い方もできます。ただし以上は江戸時代まで使われていた太陰暦上の日付なので、太陽暦になおすと1836…

「したたかな人々の子孫」~百姓の裔②

10月の最後に「自分が百姓の子孫であることに非常に誇りを持っている」と書きました。今日はその続きです。 日本の集落の形態のひとつに「隠田百姓村(おんでん・ひゃくしょう・むら)」というのがあります。これは人里はなれた山の中にある集落で、平家を…

「運を引き寄せる」~手をつないでやって来る悪運から逃れる方法

(何を書いたらいいのか、アイデアが枯れたので、今年の4月のことを書きます) コピュータが突然起動しなくなって、電源は入っているもののリカバリ・ディスクも動かないフロッピドライブも反応しない、完全なお手上げ状態になってしまいました。こういう場…

「身体の軽視」~欧米人の身体観をマネしてはいけない

女優の広末涼子さんが今度再婚する(再婚した?)キャンドル・ジュンという人に興味があります。耳に動物の角をさしたり全身の入れ墨といったものが、以前見た映画「蛇にピアス」に出てくる「シバさん」という主人公にそっくりだったからです。もしかしたら…

「自動販売機は外に置いておけばいい」~自販機が盗まれることを考えなくてもいい国

「あっと驚く衝撃映像」といった番組が好きで「衝撃映像」という言葉を見ただけで自動的にチャンネルを合わせるクセがあります(ただし先月の編成替え特番では数が多すぎて、最後はさすがに食傷気味でしたが)。その多くはアメリカやイギリスから買いつけた…

「父の肖像」~言外に”愛”を伝える難しさと、その価値

文化の日の早朝、何の気なしにNHKテレビをつけるとの佐々部清さんという映画監督が、自身の作品について語っていました。「半落ち」の監督さんだそうです。ただし私はこの監督の映画を一本も観たことがなく、名前にも記憶がありませんでした。その監督の…

「体罰という抑止力」~もちろん賛成はしませんが

政府やマスコミが繰り返す「教師の教育力の低下」といったたわごとに耳を貸す必要はありません。昔の先生は立派だったというのもウソで、正しくは「昔の先生にも偉い人はいた(そしてもちろん今もいる)」と言うべきです。 フィクションではありますが夏目漱…

「水晶の指導案」~隅々まで寝られた指導案は美しい

研究授業などで指導案を考えているとき、私は“指導案”という文書自体が非常に好きなのだなと思うことがよくありました。考えるのも好きですが、指導案そのものが好きなのです。 よく練れて一分の隙もなく、論理的で、読んだだけで「ああ、この指導案なら確実…

「市場(しじょう)の星」~として私たちを尊重してほしいという要求

土曜日に妻につき合わされて◯◯市の量販店に行ってきました。まじめにつき合うと大変な人(何しろ彼女は陳列棚の間で、突然ロボコップみたいに直角に曲がったりしますので容易に追跡できないのです)なので、少し商品を見てから入り口付近でなんとなく時間を…

「11月」~今月のウンチク

11月になりました。 日本の旧暦では11月を霜月(しもつき)と言います。霜のおりる月という意味で間違いないでしょう。 英語ではNovember(ノーベンバー)、「9番目の月」という意味です。古代ローマの暦では3月が最初の月ですので、11月は9…