2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧
有名な童話や昔話を知らない子どもが増えている、という記事が4月24日付の産経新聞に出ています(ネット上で拾いました) それによると、 桃太郎が鬼退治のときに腰につけた物について、2年の調査では3歳児の76%、5、6歳児の91%が「きびだんご…
ある本の中で、評論家の尾木直樹が、「遠足にウチの子のお弁当を作ってくれ」と頼まれた担任の話を書いています。 無体な保護者の要求に思わず「それで作ったんですか?」と尋ねるとその女性教師は「ええ、作りました」と答えます。さらに驚いて「何で作った…
清沢先生の学年通信に、下足箱に入っている他学年の児童の靴を、黙って揃えてあげる6年生の話が出ていました。 下足を揃えているところに当の持ち主が現れ、せっかく揃えた下足を手にすると、今度は上履きを乱暴に投げ込んで行ってしまった、それをもう一度…
読書週間が始まりました。 ところでなぜ私たちは本を読まなければならないのでしょうか。 本を読む効用はさまざまにあります。読んでいなければ社会が分からないとか、光源氏と聞いて「ああ20年くらい前のアイドル・グループね」とか言っていたらバカにさ…
音楽集会のレベルの高さに舌を巻きました。普通の公立学校の普通の生徒の合唱としたら、ほとんど全国レベルでしょう。呆れました。大したものです。 学校教育の場において、音楽と体育は特別の地位を誇示しています。小学校では音楽会や運動会、中高だと合唱…
小野先生が、美術室前の掲示板に4枚の絵を飾ってくださったので、子供たちに注目させてください。「絵が飾ってあるから、見てごらん」程度でけっこうです。いずれも分かりにくい絵ですが(分かりやすい絵というものがあるかどうかも疑問ですが)、こんな画…
読書週間が近づいてきました。このシーズンになると、私は決まってひとつの詩を思い出します。 それは次のようなものです。 こどもたちよ 茨田 晃夫 こどもたちよ。 私がお前たちに遺してあげられるものは、あまりにも少ない。 兄弟けんかも起こらないほどの…
娘が高校2年生の時に交通事故にあいました。交差点を自転車で直進しようとしたところ、併走していた車が被さるように左折してきたのです。車高の低い乗用車でしたのでタイヤに巻き込まれることはなく、体をぶつけただけでしたが、現実に起こった事故という…
「精神的自立」というのは、一言でいえば「ある程度社会と調和した『統一的な自分』を持つ」ということです。アイデンティティの確立とか自我の獲得といったものと近い概念かと思います。 『統一的な自分』というのは「自分の中に矛盾がない」ということ、例…
学校の一番大事な仕事は、子どもの自立を促すことです。 しかし「自立」「自立」と言っても始まらないので、そこには明確な目標とプログラムがなくてはなりません。そうしないと何をどうしたらいいのか分からないからです。 「自立」には三つの側面があります…
今日、4月15日はレオナルド・ダ・ビンチの誕生日だそうです(1452年)。ダ・ヴィンチについては2004年に出版されて映画にもなった「ダ・ヴィンチ・コード」のおかげでテレビなどでも扱われることが多く、ここ数年はちょっとしたブームでしたので…
年間200日以上も文章を書いていると、うまく書けたと思うときもあればやめておけばよかったと思うときもさまざまにあります。文の評価は他人がするものですからどれが一番ということはないのですが、自分で書いたもので最も好きなものはとなると、これは…
学校というところは4〜5年もすると人間がほとんど入れ替わってしまい、雰囲気もまったく違ったものになったりします。 また、学校には「つくられたブーム」というものがあって、否応なく苦労させられながら、結局は残らないものもたくさんああります。たと…
金曜日の会の最中、黒澤先生のお話から長いこと忘れていた井上靖の「天平の甍」のことを思い出しました。昔は国語の教科書に出てきた印象深い話なので、誰とでも共通の話題として話せたのですがいつの間にかなくなってしまったようです。 「天平の甍」という…
言うまでもなく西洋では7という数字がラッキーナンバーとされ、東洋でもシャカが最初に7歩あるいて、というように古今東西「7」という数字は幸運の数字として使われる傾向があります。それはまさに、「古今東西」― 時間軸を表す「過去・現在・未来」の3…
職員室で嫌いな食べ物と戦う子のことが話題になりました。味噌汁のワカメが食べられなくて、口に投げ入れてから牛乳で流し込むという荒業(というより禁じ手)を使ってがんばっているのだそうです。目に浮かぶようです。頼もしいとは言えないまでも、好感の…
地球の北極点から南極点までの距離は2万キロメートルです。なぜそんなきれいな数字が出るかというと、そう決めたからです。今日、4月7日はメートルの誕生日です(1791年)。 その2年前にフランス革命があり、新政府は旧体制打破の一環として度量衡を…
飲み会の席で一部の先生方にはお話しましたが、私は1983年の4月1日の夜のことを生涯忘れまいと決心し、今も大切にしています。それは私が初めて教員となった晩のことです。 当時のことですから、歓迎会の2次会は3次会、4次会流れ、午前2時過ぎても…
いよいよ始業式・入学式です。 私たちは忙しい中でようやくこの日を迎えます。また新しいクラス、新しい子どもたちと出会うという緊張感もありますから、この日の意味といったことを改めて考えることは、あまりないように思います。ただし子どもたちはたっぷ…
新しい学校に赴任しました。 今度は本当の山奥の、小さな学校です。 小中併設の学校で、極めて珍しい経験ができそうです。 通勤はたいへんですが、きっと面白いことできると、ワクワクしています。 今後ともよろしくお願いいたします。