カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

いいこと

「このソーメンは何ですか?」~息子アキュラの結婚式で考えたこと①

久しぶりに結婚式・披露宴に出た。息子の式・披露宴である。 しかしずいぶんと様変わりしたものだ。 ソーメンを持たされたり、ケーキを食べさせられたり、 愛を渡され、育てることを約束させられたり――、 という話。(写真:SuperT) 【久しぶりの結婚…

「幸せとは 朝起きて トーマスを踏むこと」~かけがえのないものが手元にあるという実感

終活でもないが、それとなく身辺の整理を始めた。そして読みふける昔の原稿。それにしても若いころは病んでいたものだ。今はしかし確かに触ることのできる幸せが、手元にある。という話。(写真:フォトAC) 【身辺整理をしながら昔の自分に出会う】 まだ本…

「二つの美術展を観て、西郷さんを探して・・・」~上野公園に行ってきた

所用があって久しぶりの東京。 せっかく来たのだからと上野恩賜公園に遊んだ。 展覧会を観て、西郷さんを探して―― これで私の思い残しもひとつ減った。という話。 (写真:フォトSuperT) 【二つの美術展をハシゴしてきた】 所用があって娘の家に行ったつい…

「めでたさも・・・」~宝くじを買って一茶を想った

10年ぶりくらいで宝くじを買った。 サマージャンボ10枚、サマージャンボ・ミニ10枚 今までにないことだが、オンラインでの購入だ。 その顛末。というお話。(「上総の農家(門前の畑)」 フォトACより) 【宝くじで1億円あてた】 先月のことですが、宝く…

「今年の振り返り、来年への怖れ」~二学期ご苦労様でした。

今年も心配な出来事が多かった。 しかし今年起こっているその不安な出来事は、 もしかしたら来年から始まる新時代を予告するものなのかもしれない というお話 【私の2018年】 多くの学校で二学期終業式が行われ、あと一週間も経たずして2018年が終わります。…

「素直で落ち着いた秘書と――」〜スマート家電コントローラも買ってしまった

【スマート家電コントローラも買ってしまった】 先週Amazonのスピーカ型音声アシスタント「Echo Dot」を買ってあれこれ遊び始めたという話をしました。 kite-cafe.hatenablog.com 音楽を聴くのは楽しく、アレクサ(Echo Dot)とあれこれやり取りするのも面白…

「50年目の恩返し」〜情けは人のためならず

ウェブサイトをあちこちめぐり歩くことを昔はネット・サーフィンとか言いましたが、今は何というのでしょう? いずれにしろ私はそういうことをしないのですが、ニュースや解説記事、時事問題に関するコラムなどはよく読みます。 そして時々心から“この話いい…

「チケットはないがエチケットはある」〜日本人サポーターの勝利

(写真はイメージ) 【日本のサポーターがまたやった】 昨日のフットボールチャンネルに「日本代表サポから広がる“ゴミ拾いの輪”。ウルグアイサポも『日本人から学んだ』」【ロシアW杯】という記事が出ていました。 それによると現地時間20日に行われたワ…

「『ポケモンGO』一周年のまとめ」〜ポケモンは世界を救うか?

息子のアキュラが友だちと一緒に公園を抜けて、自分のアパートに帰ろうとしたら、途中で中年の男性(アキュラは“おっちゃん”表現した)にドスの利いた声で呼び止められ、 「ちょっと兄ちゃんたちヨォ」 (・・・・・・) グッと身構えて、さあ、何が来る? …

「おやおやおや」~今日はブログ10周年でした

このブログの元となった原稿は今から12年前、当時勤務していた学校内で書き始めたものです。もともとネット上に上げるつもりはなく、毎日のん気に思うところを書いていたのですが、それから一年半ほど経った頃、私の運営するサイト上でちょっと厄介な問題…

「この夏のマイ・ブーム」~水出し緑茶・サウンドバー・ポケモンGo!

暑かった夏もようやく峠を越え、一昨日あたりから多少涼しくなりました。2週間ほど前からトンボも目立つようになり、木々や草花の一部も緑が褪せ始め、少しずつ秋の気配も感じられるようになってきました。そこで夏のひとまとめ――この夏のマイブーム。 ①水…

「さまざまな心のあり方」〜オリンピック中継から

つくづく自分は臆病者で根性なしだと思うのは、スポーツの中継で一方に深い思い入れがある場合、その中継をきちんと見ていられないことです。特に応援するチームや個人のいないマラソン中継だとか相撲だとかだったら落ち着いて見ていられるのですが、オリン…

「しておけばよかった」~青春に思いを遣る

昔しんどかったこともあって若い時代に戻りたいとは思いませんし、自分の人生にそこそこ満足しているのでどこなの時点に戻ってやり直したいという気持ちがあるわけでもありません。しかし今度生まれ変わったら、と思うこともないわけではないのです。 それは…

「美しきイタリア」①〜イタリア奇行⑫

記憶を整理しておく意味もあって長々と書いてきましたが、もう最後です。 せっかく大金を使って行った旅行なのに楽しいことはほとんど書かずイタリアを誉めることもなく来ましたが、最後ですので少しぐらいはサービスしておきましょう。 イタリアが日本に対…

「お休みします」~事情があってひと休み

私の大人になってからの半生は、教員として半分、自分の子の親として半分、きっちり分けてそれなりに精一杯やってきました。 その二つをほぼ同時に失うことは年齢的に分かっていたので、数年前から準備を進めてきました。そのつもりでした。ところが実際にそ…

「天国と地獄」子どもの前でちょっとした芸を見せる

ちょっとした芸をご披露します。若いころに仕入れたものですが、以後、目にしたことがないので案外知られていないのかもしれません。 紙飛行機をひとつ作って、こんなふうに話を始めます。①「大型旅客機がちょうど200人の乗客を乗せて飛び立ちました」(…

「“おかげ様”“お互い様”の文化」~雪に閉じ込められた中で②

15日から16日にかけて、談合坂SAでは山崎製パンが無償でパンの配布をしました。「すた丼」蕎麦瓦屋も無料提供。しかしすべてのテナントに無料提供を強制するような雰囲気ができるのも問題です。その点で「スタバの店員さんはテイスティング講座を開いて娯…

「ヤマザキは売り物のパンを放出した」~雪に閉じ込められた中で①

オリンピックのメダルラッシュ(と言うほどでもないか)に沸く間に、山梨県や群馬・長野県にまたがる地域で起こった雪害に関するニュースがずいぶん遅れてしまいました。マスメディアは事態の深刻さを見誤ったのでしょうか。 昨日までに高速道は動きだし、国…

「俺じゃないよ、みんななんだ」~未来のレジェンドもいた金メダルの背後の人々

何となくボケッとしていましたが、ソチ・オリンピックの開会式、今夜だそうです(8日午前1時〜4時)。現地時間の2月7日(金)〜23日(日)までの17日間、7競技98種目に渡り、87の国と地域が参加して行われます。 ソチはロシア南部の黒海に面した人口40万人弱…

「赤ちゃんの話」~病院の新生児室で考えたこと

姪のところに二人目の子が生まれ、土曜日にお見舞いに行ってきました。ちょうど家族も赤ちゃんもそろっているところでした。 2850gの赤ちゃんはとても小さく、すやすやと眠っています。その横でお兄ちゃんになった上の子は、ずいぶんキリリとした表情でいま…

「本の愉しみ」~単に読むだけが本の愉しみではない

最近はそうでもないのですが、若いころは本そのものが好きで、文庫本ですらとても大切にしていました。 買ってくるとまず表紙を外して後ろの方から2ページずつ、全体の三分の二くらいのところまで折り開いて行きます。いきなり最初から読み始めると、最終的…

「見て良きもの」~濱先生の結婚式に招かれて思ったこと

招かれて濱先生の結婚式に出席してきました。 式に出席するときはたいてい「結婚式といっても幸せなのは二人くらいで、招かれた人のいったい誰が幸せ?」とかブーたれて出かけるのですが、なぜかいつもそここその幸せ気分で帰ってきます。それは新郎新婦の幸…

「日本のピークはこれからかもしれない」~ユーミンはそう言った

土曜日の朝、息子が財布をなくしたことに気づきました。家の中をいくら探してもないので、結局、前の日の夕方、店で買い物をして待ち合わせた私の車に乗るまでの数百メートルの間に落としたものではないかということになり、警察に届けるとともに現場にも行…

「旅へ」~毎回、毎回、これが最後かもしれない家族旅行

家族で1泊の温泉旅行に行ってきました。 2年間、受験生を抱えていたので、家族旅行は3年ぶりになります。 年々、それぞれが忙しくなるので、来年の旅行も期待できるかどうか。 そうこうするうちに娘の姓も変わって、家族旅行に変な男が加わっているかもし…

「今日は虫の日?」~さまざまなものが持ち込まれる

2年生のS君が、2階廊下の窓の先に、妙なものを見つけました。本人はトックリバチの巣だと主張しましたが、校長先生の調査によるとトックリバチではなく、スズメバチの巣の初期の状態なのだそうです。 スズメバチの女王は単独で冬を越え、夏が近づくとひと…

「おめでとう」~山口先生のお宅に赤ちゃんが生まれ、それで考えたこと

山口先生のお宅に赤ちゃんが生まれました。体重2850gの元気な女の子です。写真を見せていただきましたが、綺麗な顔をした鼻の高い子です。これから楽しみですね。 最初の一年の子育ての目標というのは簡単です。「生かしておく」 それがすべてです。 親が「…

「チケットはないが・・・」~日本人の道徳性

先日のサッカー・アジアカップ、オーストラリア戦。 ひとり足りない相手に結局PK戦というストレスの多い試合でした。しかしがそもそもサッカーというスポーツ自体がストレスフルなもので、選手がやたら髪を染めたり刺青をしたりサポーターが荒れるのも、そ…

「水族館にて」~宮沢賢治の「やまなし」に寄せて

宮沢賢治の「やまなし」が好きです。 最初この作品を読んだときに、なにを言いたいのかサッパリ分からず「変な話だなあ」と思っていたのですが、書き出しの「小さな谷川の底を写した、二枚の青い幻灯です。」を見直したら、一気に理解できたように思いました…

「情けが人のためになる話」~子どもが良いことをしたときも、家庭に知らせよう。

昨日、稲田先生が家庭連絡をしているのを聞くともなく聞いていたのですが、それはこんな素敵な話でした。 一昨日の美術の時間、1年1組の藤原くんが、道具の片付けに手間取っている中山くんの手助けをしたというのです。ご存知の通り、中山くんはそうしたこ…

「自分の心の中にある、美しいものについて自覚し深めていく」~時よ止まれ! キミは美しい

昨日の研究会で「自分の心の中にある、美しいものについて自覚し深めていく」という言葉がありました。すばらしいことです。 私たちはしばしば自分の内にある汚いもの、醜いもの、卑怯なもの、だらしないもの、そういったあらゆる否定的な面だけを「本当の自…