カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「喪中につき」~年始のご挨拶、欠礼します

喪中につき年末年始のご挨拶ご遠慮申し上げます。 10月に父が永眠いたしました。 生前故人が賜りましたご厚情を心よりお礼を申し上げます。

「ブログでお付き合いして下さっている皆様へ」~冬休み前のご挨拶

冬休みになりました。 自分の学校の先生に語りかける「デイ・バイ・デイ」はしばらくお休みです。(しかしブログの方では気が向けば何かを書くかもしれません) 例年そんなふうにしています。 毎年年末にはブログやサイトを正月仕様に書き換えるのが楽しみで…

「今年あったできこと」~このうちいくつが未来の歴史教科書に載るのか

1月 グルーポン・スカスカおせち、間寛平がアースマラソンから帰国、ブラジル南東部で大洪水、伊達直人が多数出現しランドセルなどを送る、新燃岳噴火、中国がGDPで日本を抜き世界第2位に、チュニジア・ジャスミン革命2月 エジプト・ムバラク政権崩壊…

「教師の技は職人芸」~誰でも普通に頑張れば、一流くらいにはなれる

他の職種と比べたとき、教職が何に一番似ているのかというと大工さんや板前さんのような職人仕事ではないかと思っています。 基本的には年季がものをいい、時間が経てば経つほど腕を上げていきます。10人に一人くらいは“すごい”といわれる人がいますが、1…

「カリスマ教師」~私たちには見えないオーラを放つ人たち

30年以上前のことですが、「演劇集団 円」という劇団のお芝居を「円劇場」というところに見に行ったことがあります。当時の円劇場は小さな体育館のような殺風景な劇場で、そこに幅1・5mほどの廊下がついていました。その廊下で、芝居の始まるまでの時間、…

「時代はこんなにも変わっている」~普通の教師であることのすごさ②

世間の学校に対する大きな誤解のひとつは、「学校教育は子ども相手の楽な仕事だ」というものです。自分の子どもの難しさは痛いほど分かっているのに、学校の子どもは楽だという思い込みがあります。 そこから、例えば学力問題のような場合、「子どもはきちん…

「授業がきちんとできること自体が偉大な時代」~普通の教師であることのすごさ①

先日の地区懇親会で、学校評議員の某氏と話をしました。本業は企業の社長さんです。話を進めていく中でこの評議員が一人の教員の名を上げ、「ああいうカリスマ的教師をもっとふやしていかなければならない。たくさんの授業を見てきたが他はみんな『金太郎飴…

「優しい日本人」~他人に親切にする理由は「特にない」が普通

しばらく前のテレビ番組の中で、どの国の人間が一番優しいかという実験をやっていました。方法としては、胸に抱えた袋いっぱいのオレンジを躓いて路上にぶちまけてしまう、20回同じことをやってそのうち何回拾ってもらえるか、というものです。 アメリカ人…

「まあ、まあ、まあ」~論破ではなく、からめ手の方がうまく行く場合が多い(ようだ)

2ちゃんねるというインターネット上の巨大掲示板が有名になったのは2000年5月3日の、いわゆる「西鉄バスジャック事件」のときです。「ネオむぎ茶」を名乗る犯人の少年が反抗予告を書き込み「2ちゃんねらー」と呼ばれる掲示板の常連たちがリアルタイ…

「あれは何者だろう」~車の前を遮られて火のようにクラクションを鳴らすあの少年

駅の駐車場で人を待っていたら、突然甲高いクラクションの音、それも小刻みに鳴らすのではなく、2〜3秒も鳴らしてはまた鳴らしなおすといった調子で、歩行者は足を止めて振り返り、プラットホームのいた人も駅舎のガラス戸の向こうにいた人も一斉にこちら…

「懇談会の席」~互いに息が詰まらなための工夫

保護者懇談会が始まりました。 午後、時間が余ったのであちこち懇談会の様子を覗いたのですが、先生方、苦しくありません? 先生が苦しくなくても、保護者の方は苦しいかもしれません。 相手を正面に見据えて顔と顔の間の距離70cmではかなりきついと思うの…

「中陰の法要」~四十九日とはこんな意味(らしい)

日曜日に父の四十九日の法要を行いました。正しくは中陰というのだそうです。 私の家は本来神道なので仏壇もなく、仏事とはなじみのない生活を送ってきました。ですから今回、葬儀から四十九日まで、何かと分からないことだらけでけっこう苦労してきました。…

「我がLD」~人の名前や顔が覚えられないことの悲喜劇

松浦亜弥と上戸彩と綾戸智恵の区別がつかない(最後の一人はウソ)。紳士服のコマーシャルをやっているのが松浦亜弥だと教えられたのですが、上戸彩もやっていたので混乱がなお大きくなっただけでした。 篠原涼子と米倉涼子と広末涼子の区別がつかない(これ…

「地球が直径21cmのバレーボールだとしたら・・・」~皆既月食の話

明日10日は、半年ぶりの皆既月食だそうです。 昨年の12月21日と今年の6月16日にもあったのですが、それぞれ「月の出直後の月食(夕方)」「月の入り直前の月食(早朝)」で、地平線ギリギリの皆既だったのでここからは見えなかったのかもしれません…

「真珠湾攻撃の日」~日本がまんまとしてやられた物語

今日12月8日は真珠湾攻撃の日、つまり太平洋戦争開戦記念日です。70年前(1941)の今日、日米戦が始まって日本は破滅への道を歩き始めました。 1941年の12月8日は月曜日、現地ハワイは12月7日の日曜日でした。この日までに日米関係を悪化…

「そそられること」~顔の油脂とガムテープ痕の汚れの話

最近はそういうこともなくなりましたが、時間のある日曜日の昼下がり、のんびりと日向ぼっこをしながらテレビを見ていたりすると、妻がとつぜん横にすわり、「どうぞ」と言うことがありました。そうすると私は黙ったまま、妻の膝に頭を乗せます。 これはのろ…

「発達障害の女性は本人も周囲も苦しむのに、男性の場合、本人が苦しんでいない場合も多い」~発達障害はアスペルガーの家族③

(先週の続きです) 広汎性発達障害(高機能自閉およびアスペルガーを区別しません)は男性の方が圧倒的に多いのに発言は女性側からしか聞こえてこない、このことについてしばらく考えていました。 もちろん可能性のひとつは、男性の広汎性発達障害の場合は…

「『瑞浪市いじめ問題』の問題性」~学校の事件対応には手順がある

先月末、朝日新聞に「中2いじめ自殺 両親の訴え棄却 岐阜地裁」という記事が出ていました。 岐阜県瑞浪市の市立瑞浪中学校で2006年、2年生だった女子生徒(当時14)が自殺したのはいじめが原因だとして、両親が同級生4人とその保護者に計約5600…

「女性たちは語る(男性は語らない)」~アスペルガーの家族②

ネット上で「アスペルガー 配偶者」と検索すると相当数出てくるのが“夫の広汎性発達障害に苦労する妻”のブログです。逆の“妻の発達障害に苦労する夫”という例はありません。 もちろんこれは広汎性発達障害が4:1もしくは4・5:1と言われるように圧倒的に…

「彼らはなぜ結婚したのだろう」~アスペルガーの家族①

このところ、アスペルガーの家族(主として配偶者の一方が広汎性発達障害)について調べています。私の身近で立て続けに2件、そういうお話があったからです。 これまで私は何となく「自閉圏の人々は結婚しない」と思い込んでいたので、そうした視点から考え…