カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「8月が終わる」~教員不祥事のことを考えて遣る瀬のなかった8月

やるせない8月が終わります。 やるせないは「遣る瀬ない」と書き、進んでいくべき浅瀬がない、つまり川などの中ほどで途方に暮れている様を言います。 いじめ問題に教員不祥事、これらが新聞に載らない日がないくらい。同じ教員の許しがたい犯罪、致命的な…

「美しいことば」~知らない人が聞いて美しい言語というものはあるのか?

例えばドイツ語は固く、フランス語は半分融けかかってビチョビチョ、イタリア語は軒や地面ではぜる雨音、ハングルは北朝鮮の国営放送の影響かやたら大仰で、最後は重々しくぴょんと跳ぶ“スムニダ”、そんな印象を持っています。 フランス語に戻ればこれは世界…

「やってはいけない」~教員養成6年制で教員志望がいなくなる

昨夜NHKで「中教審 教員養成で修士課程履修を答申」というニュースをやっていました。簡単に言うと、4年の教職課程以外に1年乃至2年の大学院研修を課し、その間に学校現場での長期研修と院での高度教育を履修させようというものです。 しかしこれは絶…

「親子鷹」~アスリートの家族に見る親子関係

レスリングの浜口京子という選手が好きです。あんな父親(派手で見栄えが悪くて、ひょうきんで融通が利かなそうな)の派手なパフォーマンスの横で、ニコニコ笑っていられるようなお嬢さんに悪い子はいないという気がしています。 さて、今回のオリンピックを…

「その他のこと」~夏休みに家で考えたこと⑥最終

①原発 原発を含む日本の中長期的なエネルギー政策はどうあるべきか。2030年の原発比率を(a)ゼロ(b)15%(c)20〜25%とする三つの選択肢を示した上で、国が広く国民に意見を聞く試みが行われました。その方法も三つです。 一つ目は全国11都…

「”いじめ”という言葉を使わずに”いじめ”の指導をする必要性について」~夏休みに家で考えたこと⑤

尾木直樹という人はまったく好きになれないのですが、一か月ほど以前、新聞紙上で非常に良いことを言っていました。それは、「加害者の親と話すとき、“いじめ”という言葉を使ってはいけない。ウチの子が“いじめた”と言われると親は絶対に認めない」といった…

「ユトリロとその母の話」~夏休みに家で考えたこと④

この夏、ユトリロのことを少し調べました(大して熱心に調べたわけではありませんが)。若いころ好きだった画家です。そして調べる中でとんでもなく興味深い人物を発見しました。ユトリロの実母、シュザンヌ・ヴァラドンです。 ウィキペディアによれば、ヴァ…

「『純愛』が難しくなかった時代の話」~夏休みに家で考えたこと③

ドストエフスキーの「罪と罰」のソーニャ、三浦哲郎の「忍ぶ川」の志乃、古井由吉の「杳子」の杳子、この三人が、私が愛した文学上の三人の女性です。中でも「忍ぶ川」の志乃は清楚で控えめで、日本の男性なら誰が読んでも好きにならずにはいられないキャラ…

「国家を越えたものに支配される」~夏休みに家で考えたこと②

ロンドンで平和の祭典が行われている間じゅう、中東のシリアでは内戦が続いていました。たくさんの市民が殺されましたが、今も戦闘は終了しません。 なぜ終わらないのかというと、政権と反政府勢力の双方を支援する存在があるからです。 経済的にはシリアに…

「夏休み中に考えたこと」~後期研修会も始まります

短い夏休みでしたが、どのようにお過ごしでしたか? 私はオリンピックを見、法事を行い、長く手をつけていなかった家の片づけ(子どもいないモードへの変更)をしているうちに終わってしまいました。 その間に考えることも様々だったわけですが、そのひとつ…