カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

言葉

「当為に翻弄される学校、ネバーランドの選手を追う」~当為と存在、ロマンチズムとリアリズム②

「こうあるべきだ」はすぐに「こうあるはずだ」に翻訳される。 しかし現実は必ずしもそうはならない。そして人々は落胆して叫ぶ。 「ほら見なさい。ネバーランドの選手は、 あんなに前を走っているじゃないか!」、という話。(写真:フォトAC) 【「かくあ…

「『タワー・マンション』:私のつくった寓話をお読みください」~当為と存在、ロマンチズムとリアリズム①

「こうあってほしいこと」と「こうあること」は違う。 しかしこの二つはしばしば混同され、あるいは利用される。 けれどそれを厳密に扱わないと、我々は、未来を誤るのだ。 『タワー・マンション』の夫婦のように,という話。(写真:フォトAC) 【『タワー・…

「多様性の時代に全体を見ることはできない」~新語・流行語の候補と紅白歌合戦の出場者が発表されて

NHK紅白歌合戦の出場者が発表されたが、 初出場歌手のひとりも知らない。 新語・流行語大賞の候補も、半分は分からない。 多様性の時代というのは、何も分からない時代なのだ。という話。(写真:フォトAC) 【紅白歌合戦の出場歌手が決まる】 年末のNHK…

「ああ言えばこう言うクソガキへの対処法」~”それってあなたの感想ですよね”と言われたら

キース・アウトを更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp

「9月になりました」~夏休みが終わって子どもたちは勇んで登校してくる・・・わけがないでしょ

夏休みが終わり、 エネルギーが貯まった子どもたちは、 苦しいほどの元気さで登校してくる、 ――な、わけないでしょ。 (付録:9月のウンチク)という話。(写真:フォトAC) 【夏休みが終わって勇んで登校・・・するわけがない】 9月になりました。統計上…

「見放してもやはり気になるChatGPT」~生成AIとの付き合い方が分かってきた②

Microsoftの生成AI(Copilot)は使い勝手がいい、友人はそういうが、私にとっては大同小異、使い物にならない。しかしやはり気になる。使っている人がいる以上、使い方があるはずだ、という話。(写真:フォトAC) 【AI:こんな簡単なこともできない】 友…

「阿部詩はどのように泣いたのか」~メディアはもう少し日本語がうまくなってもいいだろう

阿部詩が負けた。それは仕方ないことだ。 しかしそれにしてもあの涙の扱いはどうだ? 阿部詩は負けてほんとうに “ギャン泣き”したのか、 それとも”慟哭(どうこく)”したのか、"絶叫大号泣"だったのか? という話。(写真:フォトAC) 【阿部詩は負けて“ギャ…

「なぜ日記はあれほど苦労するのだろうか」~小説はいくらでも書けるが日記がまったく書けない話②

孫1号のハーヴは小説ならいくらでも書けるのに、 日記だとまったく書けない、苦労している。 なぜ日記はあんなに大変なのか、 それを、どう克服すればいいのか、という話。(写真:フォトAC) 【なぜ日記はつまらなくなるのか】 昨日は私の孫の1号が小説執…

「文章はリズムが先、リズムに乗せて書く文章」~小説はいくらでも書けるが日記がまったく書けない話①

8歳の孫のハーヴは最近、小説執筆に夢中、 いくらでも長く書けるのだという。 しかも発想は自由、文末の処理は的確。 いったいどうして、そんなことができるようになったのだろうという話。(写真:フォトAC) 【孫1号が小説を書く】 『冬が始まったころ、…

「私語の多い子には何と言って注意するの?」~指導助言の質を高める方法②

集中力がなく、何度言っても私語の止まらない子、 そんな子に言ってやらなければならないことがある、 行うべき対処法がある。 みんな大学の講義で学んだことだけどね、という話。(写真:フォトAC) 【私語の多い子には何と言って注意するの?】 私は若いこ…

「ほんとうに大切な言葉は血肉となって、意識のレベルには浮かんでこない」~人生の答え合わせ④

学生時代の仲間と飲み、翌日は会社員時代の先輩・同僚と昼食。 一日おいて翌々日には昔の教え子が訪ねて来た。 わずか4日間で、 人生の20年分ほどを振り返ることになった、 という話。 (写真:フォトAC) 【元教え子たちが訪ねてくる】 既に一週間以上…

「『悪い子』の反対は『いい子』? そして 『竜馬はどこへ行ったか』」~日本人にも難しい日本語③

「悪い子」の反対は「よい子」なのか「いい子」なのか、 「行く」の読みは「いく」と「ゆく」どちらが本来の姿なのだか。 調べ始めたらとんでもないことが出てきた。 私はこれまで何を学んできたのだろう。という話。(写真:フォトAC) 【「悪い子」の反対…

「自信崩壊:『いう(言う)』と『ゆう』」~日本人にも難しい日本語②

Facebookの元教え子の日本語表記が気になる。 「ゆう」は「いう」、「そうゆう」は「そういう」に、 それぞれ書き換えるべきではないか―― そう思って調べたら、とんでもない事実が判明した。 という話。(写真:フォトAC) 【四半世紀前の教え子にいうべきか…

「英米人にとっても難しい英語、日本語は楽だが落とし穴がある」~日本人にも難しい日本語①

日本人に比べ、欧米人には識字障害が極端に多い。 それは英語が難しすぎるからだ。 それに比べたらはるかに楽だが、 日本語にだって難しさはある。 という話。(写真:フォトAC) 【識字障害の話】 識字障害(ディスレクシア)というのは知的障害がないのに…

「マルハラ騒動、事の顛末」~メディアの罪、若者も捨てたものじゃない

LINEなどで句点をつけると若者が怯える「マルハラ」問題。 メディアはおとなたちに猛省を促したが動かぬ人もいる。 俵万智はやんわりと反論し、 当の若者たちからは強い疑念が示される。という話。(写真:フォトAC) 【若者はおとなに脅かされている(らし…

「与謝野晶子がゲーテを一蹴するマンスプレイニングの話」~ブランド名の由来とマンスプレイニング③

男性が、若い女性や子ども相手に蘊蓄(ウンチク)を垂れるハラスメント、 それをマンスプレイニングというらしい。 しかし昔から男の子は知ったかぶりと相場が決まっているではないか。 与謝野晶子なら軽く一蹴するところだ。という話。(サンティアゴ・ルシ…

「チョコのゴディバとピーピング・トムの話」~ブランド名の由来とマンスプレイニング②

バレンタインデーに義姉からチョコレートを贈られた。 6粒入り3456円。一粒576円。豚に真珠、猫に小判。 しかしそれにしても「ゴディバ」っておいしそうに聞こえるか? そこで調べると面白い話が出てきた。という話。(ジョン・コリア「ゴダイヴァ夫人」(部…

「超難問=答えのない問題と答えのありすぎる問題」~子どもたちに正しい悩み方を伝授しよう②

ここにはいない仮想の生徒たちに向けて、どうしても答えの出せない問題への答えの出し方、正しい悩み方について、話しかけている。という話。(写真:フォトAC) 【下手の考え休むに似たり】 私の父は武骨な実務家で、夢を語るとか、思いを語るとかいうこと…

「御用納めと、うまく行かない時期の生き方」~(本年最終)皆さま、ありがとうございました 

今日は御用納めの日、これといった儀式もなく、 年末年始休業に入るところも増えているらしい。 しかし私にそれは難しい。 きちんと儀式を行い、メリハリをつけて新しい年を生きたい。という話。(写真:フォトAC) 【御用納め】 今日、12月28日は御用納…

「小春日和とインディアン・サマー」~むちゃくちゃ暑かった勤労感謝の日に思い出したこと

昨日の勤労感謝の日、晩秋にあるまじきとんでもない暑さだった。 これを日本では小春日和と言う。 同じ現象を北米ではインディアン・サマーと言うが、 両方とも分かりにくい時代になってきた。という話。(写真:フォトAC) 【小春日和(こはるびより)】 昨…

「教養としての長寿祝いと十干十二支(じっかんじゅうにし)」~ちなみに私は古希だそうで・・・

子どもと孫たちが古希のお祝いをしてくれた。 しかし「古希」ってどういう意味だったのだろう? その他「還暦」やら「喜寿」やら、いくつかある長寿祝いの意味と、 歴史理解に必要な十干十二支についてーー。という話。(写真:SuperT) 【また、まんまと引…

「子どもたちに『文化の日』を教える」~明日は祝日だけど何の日か分かる?

明日は文化の日。しかし何の日なのか、なぜ11月3日なのか、 知らないでいることも多い。 子どもたちはもちろん親たちも知らない場合がある。 だったら調べて、ひとこと教えてあげよう。という話。(写真:フォトAC) 【子どもたちに祝日の意味を教えてお…

「音読はいらない、古文・漢文は誰が必要とするのか」~私の常識は世間の非常識②

学校教育のすべてに理由があるが、説明しきれるものでない。 また、説明できないからと言って無意味なわけでもない。 確信をもって言うが、音読も古文も漢文も、絶対に必要なのだ。 それが学校の常識、私の常識、新しい学校のリーダーたちの常識。という話。…

「団塊の世代が、いま続々と定年退職を迎えている!?」~私の常識は世界の非常識①

わたしの常識と世間の常識がずれることがある。 たいていは私が間違っているが、正しいときだってある(はずだ)。 大手マスコミ・出版社が否定しても、世界中が反対しても、 それでも地球は回っている――。という話。(写真:フォトAC) 【今、学校から団塊…

「『孫は来て良し、帰って良し』って、ほんとうなのかな?」~帰省した二人の孫を見ながら考えたこと

ふたりの孫を連れて娘夫婦が帰省してきた。 子どもは子どもなりにさまざまなものをもっている。 それにしても「孫は来て良し、帰って良し」って、 祖父母たちは、そんな冷ややかな目で孫たちを見ているのだろうか。 という話。(写真:SuperT) 【娘夫婦と孫…

「フランスは自由だが極めて不自由な国だ」~自由と不自由と安全・安心の物語①

マツコに教えられたのだが、「自由」にはひとつ突き抜けた面がある。 それは、自らの自由を守るためには、 他者に不自由を強いなくてはならない場合があるということだ。 しかし、だとしたら自由が多少減るのも我慢しようという立場もあるだろう。という話。…

「愚痴 聞けば 運命削る ノミ・カンナ」~運のつかみ方と魔よけの方法

人生は運である。運さえあればすべてが手に入る。 その運を蹴散らす呪文が愚痴と不満だ。 もう若くないのだから、ひとの分まで背負うことはないが、 愚痴も不満も、それぞれが心に収めればいいのに――。という話。(写真:フォトAC) 【人生に必要なもの=運…

「同調圧力:被害者はいるが加害者はいない」~同調圧力とKY①

卒業式のマスクがなぜこれほどまでに問題なのか分からない。 同調圧力でつけさせるのは間違いだともいうが、それも分からない。 圧力をかけているのが誰なのかも分からないし、 圧力をかけている者の責任が追及されない理由も分からないのだ。 という話。(…

「私の人生には課題が必要だ」~誉められたい、感謝されたい、すごいと言われたい②

レーゾンデトールという言葉があった。 人はその「存在理由」がないと生きていけないという。 しかしどうだろう。 ただ生きて、そして死んでいくだけではいけないのだろうか? という話。(写真:フォトAC) 【私にはテーマが必要だ】 昨年の暮れ、元教え子…

「真っ昼間、キツネに遭った」~キツネを巡るetc.(エトセトラ)

夜行性のはずのキツネに、真っ昼間、遭った。 こちらに気づくといったん止まり、カメラ目線でじっとしている。 撮影が終わると、退散。 そんなキツネについてちょっと調べてみたくなった。 という話。(写真:SuperT) 【真っ昼間、キツネに遭った】 買い物…