カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

言葉

「小春日和とインディアン・サマー」~むちゃくちゃ暑かった勤労感謝の日に思い出したこと

昨日の勤労感謝の日、晩秋にあるまじきとんでもない暑さだった。 これを日本では小春日和と言う。 同じ現象を北米ではインディアン・サマーと言うが、 両方とも分かりにくい時代になってきた。という話。(写真:フォトAC) 【小春日和(こはるびより)】 昨…

「教養としての長寿祝いと十干十二支(じっかんじゅうにし)」~ちなみに私は古希だそうで・・・

子どもと孫たちが古希のお祝いをしてくれた。 しかし「古希」ってどういう意味だったのだろう? その他「還暦」やら「喜寿」やら、いくつかある長寿祝いの意味と、 歴史理解に必要な十干十二支についてーー。という話。(写真:SuperT) 【また、まんまと引…

「子どもたちに『文化の日』を教える」~明日は祝日だけど何の日か分かる?

明日は文化の日。しかし何の日なのか、なぜ11月3日なのか、 知らないでいることも多い。 子どもたちはもちろん親たちも知らない場合がある。 だったら調べて、ひとこと教えてあげよう。という話。(写真:フォトAC) 【子どもたちに祝日の意味を教えてお…

「音読はいらない、古文・漢文は誰が必要とするのか」~私の常識は世間の非常識②

学校教育のすべてに理由があるが、説明しきれるものでない。 また、説明できないからと言って無意味なわけでもない。 確信をもって言うが、音読も古文も漢文も、絶対に必要なのだ。 それが学校の常識、私の常識、新しい学校のリーダーたちの常識。という話。…

「団塊の世代が、いま続々と定年退職を迎えている!?」~私の常識は世界の非常識①

わたしの常識と世間の常識がずれることがある。 たいていは私が間違っているが、正しいときだってある(はずだ)。 大手マスコミ・出版社が否定しても、世界中が反対しても、 それでも地球は回っている――。という話。(写真:フォトAC) 【今、学校から団塊…

「『孫は来て良し、帰って良し』って、ほんとうなのかな?」~帰省した二人の孫を見ながら考えたこと

ふたりの孫を連れて娘夫婦が帰省してきた。 子どもは子どもなりにさまざまなものをもっている。 それにしても「孫は来て良し、帰って良し」って、 祖父母たちは、そんな冷ややかな目で孫たちを見ているのだろうか。 という話。(写真:SuperT) 【娘夫婦と孫…

「フランスは自由だが極めて不自由な国だ」~自由と不自由と安全・安心の物語①

マツコに教えられたのだが、「自由」にはひとつ突き抜けた面がある。 それは、自らの自由を守るためには、 他者に不自由を強いなくてはならない場合があるということだ。 しかし、だとしたら自由が多少減るのも我慢しようという立場もあるだろう。という話。…

「愚痴 聞けば 運命削る ノミ・カンナ」~運のつかみ方と魔よけの方法

人生は運である。運さえあればすべてが手に入る。 その運を蹴散らす呪文が愚痴と不満だ。 もう若くないのだから、ひとの分まで背負うことはないが、 愚痴も不満も、それぞれが心に収めればいいのに――。という話。(写真:フォトAC) 【人生に必要なもの=運…

「同調圧力:被害者はいるが加害者はいない」~同調圧力とKY①

卒業式のマスクがなぜこれほどまでに問題なのか分からない。 同調圧力でつけさせるのは間違いだともいうが、それも分からない。 圧力をかけているのが誰なのかも分からないし、 圧力をかけている者の責任が追及されない理由も分からないのだ。 という話。(…

「私の人生には課題が必要だ」~誉められたい、感謝されたい、すごいと言われたい②

レーゾンデトールという言葉があった。 人はその「存在理由」がないと生きていけないという。 しかしどうだろう。 ただ生きて、そして死んでいくだけではいけないのだろうか? という話。(写真:フォトAC) 【私にはテーマが必要だ】 昨年の暮れ、元教え子…

「真っ昼間、キツネに遭った」~キツネを巡るetc.(エトセトラ)

夜行性のはずのキツネに、真っ昼間、遭った。 こちらに気づくといったん止まり、カメラ目線でじっとしている。 撮影が終わると、退散。 そんなキツネについてちょっと調べてみたくなった。 という話。(写真:SuperT) 【真っ昼間、キツネに遭った】 買い物…

「『ありがとう』を強制すると心ない子が育つ?」~トンデモ学説の話②

「ありがとう」や「ごめんなさい」を強要すると、心ない子どもが育つ、放っておいても感謝の気持ちが高まれば「ありがとう」言う子になる――と、ネット上にはトンデモ学説がいくらでも飛び交う。しかし「ありがとう」も「ごめんなさい」も文化なのだ。文化で…

「『命がけで産んだということを忘れないでほしい』と母親は言った」~命を守る教育の本質的なひとつの答え 

ウクライナの取材から戻った若きジャーナリストの記事を読み、 その誠実で勇気ある態度に感心した。 この人はどんな育ち方をしてきたのだろう。 そのヒントは記事の中にあった。親たちがそのように生きてきたのだ。という話。 (写真:フォトAC) 【ウクライ…

「とんでもない思い違いかと思ったらそうでもなかった話」~ホワイトボードの怪 

テーブルの上の置いてあったマジック・インキ、 見ているうちにとんでもないことに気づいた。 「PILOT Wytebord Marker」 ホワイ・ジャパニーズ・ピープル、ホワイ「Wyte」。という話。 (写真:フォトAC) 【ホワイ? ホワイトボード(Wytebord)】 母の家…

「ユーキャンの新語・流行語大賞が発表された」~その全部について調べ直した 

今年の新語・流行語大賞が発表され、 大谷翔平選手関連の二つが大賞となった。 しかし残り28の大半がわからない。 そこで全部、改めて調べ直した。という話。 (写真:フォトAC) 【私が遅れているのか、社会の仕組みが変わったのか】 紅白歌合戦の出場歌…

「新型コロナのクサイ話、それから空飛ぶカッパの話」~ギリシャ文字について 

南アフリカ由来の新型コロナ変異株、オミクロンと名づけられたそうです。 アルファ株から始まった警戒すべき変異株(VOC・VOI)の13番目で、 当然ニュー株になると思ったらまさかのオミクロン。 そもそもデルタだのオミクロンだの、何だったっけ?という話…

「深刻なことにまともに向かい合えない頭脳の話」~ドコモ口座とコロナ感染

深刻な問題なのに頭に浮かんでくるのはオチャラけた話、 誰が考えたってそれをやったら怒られることを平気でする、 どこかに共通点はあるのだろうか? それにしても頭のタガが緩んでいいないかい? 気をつけよう。という話。(写真:フォトAC) 【ドコモ口…

「横滑りする思考」~ダジャレ頭がサビついて困っている

もともと思考が深まる性格ではなく、 連想に囚われたり気移りしたりすることも多かった。 しかし連想したことがいつまでも離れないというのは最近のことだ。 いよいよ頭がサビついてきた。 というお話。 (「森の妖精」フォトACより) 【横滑りする思考】 若…

「真に教養のある人は、人に分かる言葉で語る」~おい、小池! 英語を使うのやめろよ!

やたら発言に外国語をさしはさんでくる小池東京都知事に、 いまさらのようにイラつく。 ときどき若者の中にも似たような話し方をする人がいるが、 ダメです。あんなものの真似をしては。 というお話。 (「子ども ステイホーム」フォトACより) 【都知事、…

「お忍び」〜言葉の進化と誤用

(アルフォンス・ミュシャ「曙」) 安室奈美恵さんの引退が大きなニュースとして取り上げられました。私は世代も違いますしファンでもないので関心はありませんが、かと言って一芸能人の引退がこれほど大きく扱われることに抵抗する気持ちもありません。 何…

「桜、桜」2 〜サクラ咲く、おとりのサクラ、桜色

昨日の続きの「桜」ウンチクです。 【サクラ サク】 おそらく一定の年齢以上でないと分からない、すでに死語です。 今では大学入試の合格発表もネット上で見られるようになりましたが、かつては発表の日に直接大学に赴くか入学書類の到着を待つしか方法があ…

「人材」〜新しい意味を付与される言葉たち

先月5日の当ブログで、 娘のシーナは「直火(じかび)」を「ちょくび」と言って父親(私)を絶望させますし、婿のエージュは最近まで紅白歌合戦が男女別だということを知らなかった(中略)かくいう私も30歳過ぎまで「あさくさ寺(浅草寺)」と「せんそう寺…

「日本語の創造者たち」④〜和製漢語の話

私は何もいっさい外国語を使うなと言っているわけではありません。 戦時中おこなった、野球のセーフを「よし」、アウトを「ひけ」と言うような愚かさはもちろん避けなくてはなりませんし、母国語にこだわるあまり極端に英語を排斥したフランスは、ITの世界で…

「日本語の創造者たち」③〜和製漢語の話

「レガシー」「ダイバーシティ」「ワイズスペンディング」「ホイッスルブロワー」 最近、ニュースの中をやたらと飛び回っている言葉ですが、それは最初たった一人の女性の口から発せられたものでした。小池百合子東京都知事です。 めったにないことですが、…

「日本語の創造者たち」②〜標準語の制覇

私は、明治期における日本語の統一ということには無頓着でした。 もちろん日本語表記の方の問題性については承知していました。 木版印刷の時代には問題とならなかった異体字(例えばひらがなの「な」も、元となった漢字の「奈」から「な」に至る中間的な文…

「さ、どうだ?(茶道だ?)」~楽なはずなのに読み方の難しい漢字たち

土曜日の朝、NHKニュースを見ていたら中国で茶道を学ぶ学生たちの話題を扱っていました。その際、非常に耳障りだったのは「茶道」を指して言う「ちゃどう」という言い方です。ただし天下のNHKのことです。言葉の使い方、特に経年による日本語の変化について…

「深刻な場面での言葉が気になる」~震災に関わる個人的な違和感

その1「元気を与えたい」 東日本大震災のとき、ギターを抱えて避難所を訪れた若者が二人、路上ライブの態勢をつくってひと言。「今ぁ、ボクたちにできることは歌うことだけです」 その瞬間、ギターを奪い取る者がいて代わりにスコップが渡された・・・。 最…

「プロとの違い」~講演会の講師をしてうまくいかなかった話②

研修会の講師をやったのだけれど、結局うまく行かなかったというお話を書いています。 私もこれまで何十回となく様々な講演会を聞いてきましたが、眠くなる話のいくつかは明らかに情報過多が原因です。重要な話がいくつも出てくるのですが、多すぎて聴衆がつ…

「枝葉と花が多すぎて」~講演会の講師をしたがうまくいかなかった話①

ひょんなことから児童館で1時間半の研修会の講師をやる羽目になりました。話すことは嫌いではないのでいいのですが、1時間半という長時間は経験がなく、どの程度の分量の原稿を用意したらよいのかも想像つきません。 校長講話をやっていた頃は「15分でお…

「男の子に『実家』はあるのか」~若きママたちの義兄弟②

若いママさんたちがブログなどで使う用語――「義実家」「義両親」などに違和感がある、というお話をしました。「だったら義実家のことは普通はなんて言うの」という娘の問い合わせに対して、「夫の実家」と返事をしておいて、しばらく後にこれにも違和感を持…