カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

思い出

「フラン研(フランス研究会)の話」~エリートが本気でフランスに憧れた時代の名残り

娘のシーナが15年ぶりに出身高校の文化祭を覗いてきた。 驚いたことにパンデミックを越えてすべてが復活している。 あの謎のフラン研(フランス研究会)も生き残っていたが、 なぜドイツ研やイタリア研がなく。フラン研があるのだろう?という話。(写真:フ…

「みんなが人の心を読み誤っている」~人生の答え合わせ⑥

人生の答え合わせをしていて痛烈に思うことは、 心を素直にして、 もっともっと話し合わなければならなかったということだ。 みんながみんな、人の心を読み誤っているという話。(写真:フォトAC) 【クラスを見る大人の視点】 昨日は、「子どもたちはクラ…

「子どもたちの社会は大人には閉じられているが実は広い」~人生の答え合わせ⑤

子どもたちは弱い。 だから大人たちは守ってやらなければならない。 外敵から、そして自身の弱さからも。 しかし弱さゆえの子ども社会の強さもある という話。(写真:フォトAC) 【「弱き者よ、汝の名は女」】 シェークスピアの「ハムレット」に出てくる…

「半世紀前の塾産業、そこに流れてきた人々」~人生の答え合わせ③

同窓会の翌日、私は会社員時代の先輩と同僚に会った。 これも40年ぶりの会合だ。 互いにずいぶん年を取った。 それなのに私は、あの時代の清算をしていないのだ。という話。(写真:フォトAC) 【人生の答え合わせ第2幕】 大学時代のゼミの同窓会の翌日、…

「雑多な、どうでもいい三つの話」~人生の答え合わせ②

4年前、40年ぶりに始まった同窓会、 コロナ禍を経てようやく再開された。 しかし期待していたような話は少なく、 むしろ意外なところで収穫があった。という話。(写真:SuperT) 【同窓会の話題】 あの頃の私はどんな人間だったのだろう? 当時もその後も…

「人とつるまない”しらけ世代”だが、最後は会って話をしよう」~人生の答え合わせ①

大学のゼミ仲間との同窓会が、 コロナ禍のオンラインも含めて、ここ数年続いている。 本来はそれほど精神的紐帯の強い世代でもないが、 人生の最後、やはり会って改めて話そう――という話。(写真:SuperT) 【半世紀近くを経て始まった同窓会】 昨日は井の頭…

「わが青春のイノカシラ」~見ていた風景が違う

井の頭恩賜公園に40年ぶりに行ってみた。 カップルばかりだった公園が、 さまざまな人々に彩られている。 しかしそれは私の大きな勘違いのせいなのだ。という話。(写真:SuperT) 【三寺(高円寺・吉祥寺・国分寺)の彼方(あなた)】 学生時代は東京の中央…

「出口なし、八方塞がりのいじめ事件。結局、道はひとつしかなかった」~困った子、困っている子の話③

文科省の定義に対照すれば明らかないじめ事件。 しかし解決の道がない。 どうなればいいのか、本人にも分からない。 結局、その子が別の道を探すしかなかったのだ。という話。(写真:フォトAC) 【定義に照らし合わせるとやはり“いじめ”】 異動で移った時に…

「私たちの過去と現地点」~40年前の仲間と会う①

年賀状を契機として、40年ぶりに、 初任のころの教員仲間に会うことになった。 お互い齢は食ったが、 変わらない何かがある。 という話。(写真:フォトAC) 【年賀状に携帯番号とLINEアカウントを入れた結果】 定年から10年がたってだいぶ身辺整理も進…

「フキノトウの思い出」~春になると、小さなころの息子を思い出す

家の畑にフキノトウが顔を出した。 今年は例年より早く気づき、花の咲く前に収穫できた。 フキノトウには思い出がある。 人生で初めて、自分の子に教えてもらったことだからだ。という話。(写真:SuperT) 【フキノトウ(蕗の薹)】 裏の畑の柿の木の根元に…

「悪食惨題(あくじきさんだい)」~食と人格の話③ 

私がどの程度好き嫌いが多く、 母がどのくらいいい加減であったかについて話そう。 それは母のオリジナル料理について聞けば、 自ずと理解できることだが。という話。(写真:フォトAC) 【悪食惨題】 好き嫌いが多かった。食べられるものがなかった、ワガマ…

「何のための年賀状かを考えて、結局こうなりました」~2024年の年賀状をどうデザインしようか③

結局、私は自分のことを見ていてもらいたい、 大事な誰かに思い出してもらいたい、 だから書く年賀状、 結局、自分の好きなように書くしかない。 という話。(写真:フォトAC) 【何のための年賀状か】 3年ぶりに本来の形の年賀状を書こうあれこれ算段して…

「今まで、こんな年賀状を書いてきた」~2024年の年賀状をどうデザインしようか①

いよいよ年賀状の季節。 コロナ禍の明けた今年は3年ぶりに普通の賀状が書けそうだ。 そしてふと振り返る。 私は今までどんな年賀状を書いてきたのだろう。という話。(写真:フォトAC) 【今まで、こんな年賀状を書いてきた】 来年の年賀状のデザインをどん…

「過剰に尊重される子どもの意思」~ジェンダーフリーを学校で実現させると②

ほんのわずかでも、子どもがつらい思いをすることには、 まったく我慢できない人たちがいる。 本来は子ども自らが克服すべき課題であっても、 教師が耐えて克服すべきだと、彼らは信じているみたいだ。という話。(写真:フォトAC) 【水着になるのが恥ずか…

「男たちが男くさく、スーパーモデルたちは可愛い」~素晴 らしきネット社会の人生③

いま夢中になっている2番目は、 マルーン5の音楽とビクトリア・シークレットのファッションショー 半世紀以上前の不良少年と完ぺきな姿を誇示するモデル、 なぜか既視感のある光景なのだ。 という話。 【ビクトリア・シークレット・ファッションショー】 私…

「ウサギは気体である」~死にゆく小さな者の記録④

ミルク(ミースケ)の死は、私の心の中に小さな痛みを残した。 これまでのどの生き物も生み出さなかったものだった。 ウサギは気体である。 なくなって初めて分かることもある。 という話。(写真:SuperT) 【亡きをともに悲しむ】 ウサギのミースケの火葬…

「原初、私は天才だった」~誉められたい、感謝されたい、すごいと言われたい①

若いころの私は有名になることばかりを考えていた。 自分はそれができる天才だと思い、努力もしなかった。 やがて等身大の自分を目の前に突きつけられ、 普通人としての人生が始まった。そして失ったものがある。 という話。(写真:フォトAC) 【40年前、…

「最後に頼れるのは、古い年賀状と古い人間関係だけ」~大黒さんは何処(いずこ)②

かつての同僚である大黒(だいこく)さんからの連絡が途絶えた。 そろそろ一緒に人生を振り返る時期だと思っていたのに。 かくして私の七福神探索が始まったが、 糸口はあんがい近くにあった。 という話。(写真:フォトAC) 【去年の年賀状を頼りにする(残…

「来るはずの年賀状が来なくて怯える」~大黒さんは何処(いずこ)に①

年賀状を“虚礼”という人は実のないものしか書いてこなかった人だ。 賀状にはさまざまな意味があって大切にしている人もいる。 そしてひとたび途絶えると、 それがとてもたいへんな場合だってある。 という話。(写真:フォトAC) 【年賀状を虚礼というのは無…

「教員のアカデミズムの終焉」~昔の教師は教養人の端くれでありたがった②

昭和の教師たちには自ら作り上げたさまざまな研修機会があった。 読み合わせ、職員文集、同好会、忘年会の寸劇・・・。 しかしそれも平成の声を聞くと瞬く間に消えていってしまった。 仕事に仕事が被さり何もできなくなったのだ。これでいいのか? という話…

「昭和はさほど、昔じゃない」~私たちの青春時代と今の若者の、それぞれの”30年前″を比べてみた

平成、令和と改元が2回もあり、昭和はずいぶん遠くなったように思える。 しかしあんがい生活は変わっていないのだ。 私たちが明治・大正を見たのと同じような目で、 若者たちが昭和・平成を見ているわけではないと思う。 という話。 (写真:フォトAC) 【…

「ボヘミアンK氏を探して」~年賀状が呼び覚ます記憶と人間模様③

ネット検索で昔の知人の住所と電話番号を知った。 さっそく電話し、不在だったために改めてかけると言ったきり、 躊躇していたらいくらもしないうちに相手の電話が外されてしまった。 つまらないためらいのために、好機を逸することなりそうになった。という…

「彼女に捧げる四暗刻(スーアンコウ)」~カラオケと麻雀、昔の学生・今の老人

畑をやって、本を読んで、文章を書いて――、 それで私の一日は終わる。 冬は畑の代わりに樹木の剪定といった仕事もある。 しかし畑も果樹もない都会の老人たちは、 どうやって時を過ごしているのだろう? その答えの一部が分かった。 というお話。 (「麻雀卓…

「ウサギの夢を見る」~この夢にどういう意味があるのだ? 

最近、寝付きもよく 夜中に起きてもまたすぐに眠れるようになった そしてたくさんの夢を見る 不思議な夢ばかりだが それぞれどんな意味があるのだろう? という話。 (「月光/山からの月」PhotoACより) 最近、肉体的に確実に違ってきたことのひとつは、二度…

「私の平成10大ニュース」~いよいよ平成が終わる

テレビを見ていると10連休をどう過ごすかという話ばかりだけど やはりここは行く「平成」を惜しみ 来る「令和」を想うってことじゃないか? 私の後半生は平成とともにあった 平成は私とともにあった だから平成について語ろうという話。 (30年前の私と妻…

「わが青春の『ナチチャコパック』」~2019年春の蓋棺録3

今から50年前 当時の若者には ラジオの深夜放送が文化の発信基地だった。 ラジオの深夜放送が 心の支えだった 「ナチチャコパック」は私の青春そのものだった という話。 【深夜放送全盛時代】 1970年前後というのはラジオの深夜放送の黄金時代で、当…

「昔の高校生は何をして遊んだのか」~2019年春の蓋棺録2

ショーケンの亡くなった同じ3月26日声優でタレントの白石冬美さんが亡くなったショーケンと違って 発見が二日遅れたという顔の見えないタレントさんだったからそれもまたこの人にふさわしい 私には特別の思い出があるという話。(写真:フォトAC) 【昔の…

「金持ちは喧嘩せず、穏やかに人を育てる」~40数年ぶりの同窓会にいってきた2

当時の大学にはプチエリートの雰囲気があり 実際のエリートや金持ちの子弟もいた だからこそ起こる悲喜こもごももあった 身分違いといってもいいような関係もあったが だからこそ学ぶことも少なくなかったという話。 【中途半端なエリートの憂鬱】 私が入学…

「みんなただのジジイになった」~40数年ぶりの同窓会にいってきた1

大学時代のゼミの なんと40数年ぶりの同窓会が開かれた しかも当時の仲間の 半数近くが全国から集合した いずれも60歳を過ぎたジジイだが それぞれに語るべき人生があり 振り返る思い出あった という話。 【みんなただのジジイになった】 大学時代のゼミ…

「タコが間違うわけがない」〜サッカーワールドカップ天才予言ダコの話

ちょっと甘い夢を見させてもらったかな・・・。 やっぱ、天才予言ダコを食っちゃあイカン!(以下、昨日書いた文です) いよいよ決勝トーナメント1回戦です。 北海道では1次リーグ3試合のすべての予想を的中させたミズダコ・ラビオ君が「日本・ベルギー戦…