カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

思い出

「過剰に尊重される子どもの意思」~ジェンダーフリーを学校で実現させると②

ほんのわずかでも、子どもがつらい思いをすることには、 まったく我慢できない人たちがいる。 本来は子ども自らが克服すべき課題であっても、 教師が耐えて克服すべきだと、彼らは信じているみたいだ。という話。(写真:フォトAC) 【水着になるのが恥ずか…

「男たちが男くさく、スーパーモデルたちは可愛い」~素晴 らしきネット社会の人生③

いま夢中になっている2番目は、 マルーン5の音楽とビクトリア・シークレットのファッションショー 半世紀以上前の不良少年と完ぺきな姿を誇示するモデル、 なぜか既視感のある光景なのだ。 という話。 【ビクトリア・シークレット・ファッションショー】 私…

「ウサギは気体である」~死にゆく小さな者の記録④

ミルク(ミースケ)の死は、私の心の中に小さな痛みを残した。 これまでのどの生き物も生み出さなかったものだった。 ウサギは気体である。 なくなって初めて分かることもある。 という話。(写真:SuperT) 【亡きをともに悲しむ】 ウサギのミースケの火葬…

「原初、私は天才だった」~誉められたい、感謝されたい、すごいと言われたい①

若いころの私は有名になることばかりを考えていた。 自分はそれができる天才だと思い、努力もしなかった。 やがて等身大の自分を目の前に突きつけられ、 普通人としての人生が始まった。そして失ったものがある。 という話。(写真:フォトAC) 【40年前、…

「最後に頼れるのは、古い年賀状と古い人間関係だけ」~大黒さんは何処(いずこ)②

かつての同僚である大黒(だいこく)さんからの連絡が途絶えた。 そろそろ一緒に人生を振り返る時期だと思っていたのに。 かくして私の七福神探索が始まったが、 糸口はあんがい近くにあった。 という話。(写真:フォトAC) 【去年の年賀状を頼りにする(残…

「来るはずの年賀状が来なくて怯える」~大黒さんは何処(いずこ)に①

年賀状を“虚礼”という人は実のないものしか書いてこなかった人だ。 賀状にはさまざまな意味があって大切にしている人もいる。 そしてひとたび途絶えると、 それがとてもたいへんな場合だってある。 という話。(写真:フォトAC) 【年賀状を虚礼というのは無…

「教員のアカデミズムの終焉」~昔の教師は教養人の端くれでありたがった②

昭和の教師たちには自ら作り上げたさまざまな研修機会があった。 読み合わせ、職員文集、同好会、忘年会の寸劇・・・。 しかしそれも平成の声を聞くと瞬く間に消えていってしまった。 仕事に仕事が被さり何もできなくなったのだ。これでいいのか? という話…

「昭和はさほど、昔じゃない」~私たちの青春時代と今の若者の、それぞれの”30年前″を比べてみた

平成、令和と改元が2回もあり、昭和はずいぶん遠くなったように思える。 しかしあんがい生活は変わっていないのだ。 私たちが明治・大正を見たのと同じような目で、 若者たちが昭和・平成を見ているわけではないと思う。 という話。 (写真:フォトAC) 【…

「ボヘミアンK氏を探して」~年賀状が呼び覚ます記憶と人間模様③

ネット検索で昔の知人の住所と電話番号を知った。 さっそく電話し、不在だったために改めてかけると言ったきり、 躊躇していたらいくらもしないうちに相手の電話が外されてしまった。 つまらないためらいのために、好機を逸することなりそうになった。という…

「彼女に捧げる四暗刻(スーアンコウ)」~カラオケと麻雀、昔の学生・今の老人

畑をやって、本を読んで、文章を書いて――、 それで私の一日は終わる。 冬は畑の代わりに樹木の剪定といった仕事もある。 しかし畑も果樹もない都会の老人たちは、 どうやって時を過ごしているのだろう? その答えの一部が分かった。 というお話。 (「麻雀卓…

「ウサギの夢を見る」~この夢にどういう意味があるのだ? 

最近、寝付きもよく 夜中に起きてもまたすぐに眠れるようになった そしてたくさんの夢を見る 不思議な夢ばかりだが それぞれどんな意味があるのだろう? という話。 (「月光/山からの月」PhotoACより) 最近、肉体的に確実に違ってきたことのひとつは、二度…

「私の平成10大ニュース」~いよいよ平成が終わる

テレビを見ていると10連休をどう過ごすかという話ばかりだけど やはりここは行く「平成」を惜しみ 来る「令和」を想うってことじゃないか? 私の後半生は平成とともにあった 平成は私とともにあった だから平成について語ろうという話。 (30年前の私と妻…

「わが青春の『ナチチャコパック』」~2019年春の蓋棺録3

今から50年前 当時の若者には ラジオの深夜放送が文化の発信基地だった。 ラジオの深夜放送が 心の支えだった 「ナチチャコパック」は私の青春そのものだった という話。 【深夜放送全盛時代】 1970年前後というのはラジオの深夜放送の黄金時代で、当…

「昔の高校生は何をして遊んだのか」~2019年春の蓋棺録2

ショーケンの亡くなった同じ3月26日声優でタレントの白石冬美さんが亡くなったショーケンと違って 発見が二日遅れたという顔の見えないタレントさんだったからそれもまたこの人にふさわしい 私には特別の思い出があるという話。 【昔の高校生は何をして遊…

「金持ちは喧嘩せず、穏やかに人を育てる」~40数年ぶりの同窓会にいってきた2

当時の大学にはプチエリートの雰囲気があり 実際のエリートや金持ちの子弟もいた だからこそ起こる悲喜こもごももあった 身分違いといってもいいような関係もあったが だからこそ学ぶことも少なくなかった という話。 【中途半端なエリートの憂鬱】 私が入学…

「みんなただのジジイになった」~40数年ぶりの同窓会にいってきた1

大学時代のゼミの なんと40数年ぶりの同窓会が開かれた しかも当時の仲間の 半数近くが全国から集合した いずれも60歳を過ぎたジジイだが それぞれに語るべき人生があり 振り返る思い出あった という話。 【みんなただのジジイになった】 大学時代のゼミ…

「タコが間違うわけがない」〜サッカーワールドカップ天才予言ダコの話

ちょっと甘い夢を見させてもらったかな・・・。 やっぱ、天才予言ダコを食っちゃあイカン!(以下、昨日書いた文です) いよいよ決勝トーナメント1回戦です。 北海道では1次リーグ3試合のすべての予想を的中させたミズダコ・ラビオ君が「日本・ベルギー戦…

「長野の圧迫、リレハンメルの欺瞞」〜冬季オリンピック大会の思い出

平昌オリンピッも北朝鮮がらみの政治問題にばかり目を奪われて、スポーツ大会としての側面はすっかり忘れ去られていました。それでも一昨日あたりから金メダル予想とかいったごく当たり前の報道も行われるようになり、20年前の長野大会のビデオも、まま見ら…

「箱根に行ってきました」〜信じられない人と信じられない宿の思い出

WBA世界ミドル級タイトルマッチと台風21号と選挙結果が気になる中、21日・22日と事情があって箱根に一泊旅行に行ってきました(選挙は期日前投票済み)。 一日目は箱根ラリック美術館の見学、箱根湯本の温泉宿に一泊して、二日目は彫刻の森美術館という…

「台風一家」~子どもの頃の我が家の話

台風4号が通り過ぎて行きました。日本ではあまり使用しませんが、4号には「グチョル」という名前がついていて、日本以外ではけっこう使われているみたいです。「グチョル」はミクロネシアの言葉で「うこん」のことです(注意! 読み方、間違えないように)…

「私の心の傷」~半世紀前に見かけた少年の話

50年前の〇〇市営バスターミナルは木造のひしゃげたような建物で、むき出しの土間だった駐車場には深く轍が食い込み、バスは発着のたびに左右に大きく揺れ、まるでそのまま倒れてしまうのではないかと思うほどでした。建物の中に待合室には、これも崩れた…