カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「この国の文化:未熟が前提の、子どものための成長物語」~若者の問いに答えるために②

三谷幸喜は「物語の9割は自分探しが主題だ」という。 それは言い過ぎだが、未熟な子どもを中心に置き、 その成長を見守るというのが日本文化の一部の特色だ。 そうしたアニメ・アイドル文化の中で、子どもは育って来る。――という話。(写真:フォトAC) 【成…

「何のために生まれて、何をして生きるのか」~若者の問いに答えるために①

この齢になってもなお、 何のために生まれてきたのか分からない。 人生もあとわずかだというのに、 何をして生きるべきかも分からない。――という話。(写真:フォトAC) 【アンパンマンマーチの話】 最近はそうでもないと思いますが、ひところ小学生が40人い…

「ばいきんまんとダメおやじの生き方と、専門家に任せる見切り」~度し難い傾向を持つ人々の話③

生きるのが難しい人を支えて行くことは大切だ。 しかしそれにもほどがある。 カエルはサソリを背中に乗せてはいけない。 人は実力以上のものを背負ってはいけない。――という話。(写真:フォトAC) 【アダルト・チルドレン=間違って広がった概念】 最近はだ…

「世界にとってもっとも危険な私の隣人とホストの純情」~度し難い傾向を持つ人々の話②

最悪のことを考えると、あまりにも危険な人物が側にいる。 趣味の取り合わせが悪すぎる。 時には悪所にも純な精神がある。 しかしそこに、不純な精神が百万倍もある。――という話(写真:フォトAC) 【世界にとってもっとも危険な私の隣人の話】 近所にちょっ…

「サソリとカエルの物語」~度し難い傾向を持つ人々の話①

「サソリとカエル」という寓話がある。 度し難い性癖を持つ生き物の、悲惨な物語だ。 それはしばしば国家や地球になぞらえられるが、 もっと身近に、適切な事例はたくさんあるはずだ。――という話。(写真:フォトAC) 【サソリとカエルの寓話】 ネットをあち…

「秋分の日、昼の方が長いって、知ってた?」~明日はお彼岸、秋分の日

明日は秋分。国民の祝日、仏教における「お彼岸」。 昼夜同じ長さと思われているが、実は昼の方が長い。 季節としてはどんな猛暑もここで終わり、 秋がやってきて周囲を赤と黄に染める、その目印。――という話。(写真:フォトAC) 【秋分の日、昼の方が長い…

「バッドガイといつか切り捨ててきた人々」~朝ドラ”あんぱん”がいよいよ最終週

NHKの朝ドラ「あんぱん」が終わる。 まもなくあの有名なバッドガイ(悪役)も登場。 魅力的なわき役がそろい、やがて消えていく。 私の人生からも、大切な人たちがいなくなる。という話。(写真:NHK) 【圧倒的なバッドガイ=ばいきんまんの魅力】 半年間楽…

「犬も歩けば棒に当たるが、当たって楽しいこともある」~うまくいかなかった(だからこそ勉強になった)大阪物語③

犬も歩けば棒に当たる、キジも鳴かずば撃たれまい。 何かをすればなにかが起こる。しかし、 何も起こらない方がいいわけでもない。 うまくいかないことも、面白がればいいのだ。という話。(写真:フォトAC) 【帰途:待ち合わせはどこに】 昼食に注文した「…

「段取り八分、仕事二分、備えがないから憂いばかり」~うまくいかなかった(だからこそ勉強になった)大阪物語②

大阪三日目は、歴史博物館と大阪城の見学 それも泥縄な計画でバタバタしどおし。 乗るべき路線を間違える、地下鉄出口で引っかかる、 予約がないので城にも入れない、しかし秘策があった、という話。(写真:SuperT) 【さて、どこへ行こうか?】 大阪三日目…

「大阪は私たちに不愛想なのかもしれない」~うまくいかなかった(だからこそ勉強になった)大阪物語①

知識がないばかりに、うまくいかないことがある。 運がないばかりに、うまくいかないこともある。 社会に不備のある場合もある。 しかしだからと言って、どうでもいいこともある。という話。(写真:SuperT) 【大阪行:うまくいかなかった(だからこそ勉強…

「緊急連絡は生徒のスマホを借りてしなさい」~教師のスマホは教室への持ち込み禁止

「キース・アウト」を更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp

「55年の夢:降れば土砂降り、食事は高額、しかしそこそこ楽しい万博」~大阪・関西万博に行ってきました④

降るはずのない土砂降りが二度もあって、 そのあいだは汗が滝のよう。 食事は値段が高くて、会場は広すぎる。 しかし楽しい成熟社会の万博、という話。(写真:SuperT) 【降れば土砂降り、晴れれば灼熱】 晴れ男が二人も三人もいて、台風一過なのだから降る…

「教訓:誰もギリギリまで、自分の行く場所を知らなかった」~大阪・関西万博に行ってきました③

やはり思う。「もっと勉強してくればよかった」 戦略が必要だ。終わってみれば教訓だらけ。 いい歳をしたおとなが4人もいても、 誰もギリギリまで、自分の行く場所を知らなかった、という話(ミニ・アドバイス付き)。(写真:SuperT) 【万博は西から攻める…

「万博へ、持って行くべきもの、いらないもの、作っていったらよかったもの」~大阪・関西万博に行ってきました②

持っていくべきもの、まずは体力。 傘とカッパと折りたたみ椅子、 子どもの雨具はどうするの? なくてもいいが、あれば便利な自作品、という話。(写真:SuperT) 【まず、歩けなくては話にならない】 大阪・関西万博に向けて絶対に用意しておかなくてはなら…

「そうだ、赤ん坊を連れて万博に行こう!」~大阪・関西万博に行ってきました①

三番目の子を産もうとする直前、娘は決心する。 「そうだ、生まれてくる子も連れて、万博に行こう!」 そして私たちも招聘される。 こうして行くはずのなかった関西万博への旅が始まる。という話。(写真:エージュ) 【親よりはるかに肝の座った夫婦】 事の…

「私を忘れないで、そして高齢者に必要な“きょういく”と“きょうよう”の話」~老人たちの日々④

死よりも悪いことは“忘れられる”こと。 年寄りには、仕事と行くべき場所がなくてはならない。 しかし、老人の人生は先細りだ。 やがて忘れられ、仕事と場を失う。しかしまだ早い! という話。(写真:フォトAC) 【ローランサンの鎮静剤】 20世紀前半に活躍…

「高齢者にとっての死の受容」~老人たちの日々③

自分がいつか死ぬことはわかっている しかもそれはそう遠くない将来の話だ。 そして時に怒り、戦い、絶望して、やがて受け入れる。 老人の問題のいくつかは、そこで解消してしまうだろう。という話。(写真:フォトAC) 【「死の受容の5段階」】 エリザベス…

「夏休みにします」~ちょっと遅いけど

事情があって今日・明日の更新をお休みにします。遅ればせの夏休みです。(事情はまたお話します) 8日から再開しますので、よろしくお願いします。

「老人:漠然とした不安に怯える人々」~老人たちの日々②

もちろん、死が目の前に迫っていることはわかっている。 しかしそれを受け入れるのは容易なことではない。 ”死”自体は受け入れざるをえないとしても、 ”死”のありかたは問題だ、という話。(写真:フォトAC) 【老人とは何か】 老人とは何か、という問いかけ…

「不眠のわけ」~老人たちの日々①

寝つきが悪いということは少ない。 しかし異常な時刻に目覚め、そして二度と眠れない。 慢性的な睡眠不足と、不意の睡魔。 老人の体の中で、何が起こっているのだろう。という話。(写真:フォトAC) 【睡眠のサイクルとその逸脱】 10代後半から20代にかけて…

「9月になりました」~9月のウンチクと防災の日、9月1日のハードルが高い子がいる話

9月になりました。 農繁期が近く、これといった行事のない月。 新学期の始まる月。子どもにとっては足の重い月。 そして災害について考える月、という話。(写真:フォトAC) 【9月になりました】 日本では旧暦9月を「長月」と言い、現在でも新暦9月の別名…