カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

親子・家族・子育て

「たくさんの若者が消えていく社会」~東京都の新任教員の、20人にひとりが1年以内に退職した①

昨年、東京都の新任教員の、20人にひとりが1年以内に退職したという 教員ばかりでなく、社会のあちこちで若者が神経をすり減らし、 叩かれ、潰されている。 いったい何が起こっているのだろう。という話。(写真:フォトAC) 【新任教員の20人にひとりが1年…

「人格を叱るのではなく行動を叱るということの意味」~大阪超進学校におけるカンニング・自殺事件の教訓①

大阪の超進学校で起こったカンニング・自殺事件。 いったい何が起こり、何が悪かったのだろうか? ほんとうに指導に問題があったのか、 別に正しいやり方があったのかどうか、 という話。(写真:フォトAC) 【超進学校におけるカンニング・自殺事件の顛末】 …

「惣領の甚六、次男坊には鬼が出る」~困った子、困っている子の話①

娘が二人の子を連れて五日余りの里帰り。 しかし次男坊が驚くほど難しくなっていた。 怒る・泣く・喚く・意地悪をする――、 そして私は、あることを思い出したのだ。という話。(写真:フォトAC) 【シーナ、里帰りする】 先週の月曜日(1日)から金曜日(5…

「親ができないなら、学校がやるしかないじゃないか」~誰かが穴を埋めなければ子どもは助からない

孫1号のハーヴが、父親と一緒にマラソン大会に出た。 DCDで運動の苦手な子に、少しでも自信をつけたいという。 そんな対応をしてもらえる孫1号は幸せだ。 しかしそうでない子はやはり、学校がみるしかないじゃないか。という話。(写真:シーナ・SuperT) …

「子どもを持つことについて、若い人の知らないことがたくさんある」~若者がもう子どもはいらないといい始めた②

望んでも手に入れられなかった人、 それがなくても十分な人は除こう。その上で、 これといったもののない人は、「平凡な道」も閉じない方がいい。 そこにあるものについて、キミたちの知らないことがたくさんあるからだ。という話。(写真:フォトAC) 【ま…

「『なぜみんなは、あんなに嬉々として親になっていけるのだろう』と思った日から」~若者がもう子どもはいらないと言い始めた①

半世紀前の私は、 結婚することにも、子を持つことにも怯える人間だった。 「なぜみんなは、あんなに嬉々として親になっていけるのだろう」 そして今、似たような若者が急増しているというのだ。という話。(写真:フォトAC) 【あれほど不安だった私が親に…

「バレンタインデーに問題解決の方法を考える」~子どもたちに正しい悩み方を伝授しよう①

何となく今朝は、昔を思い出して子どもたちに語りかけたい気分。このさき思いつめて生きて行きそう子どもたちに、正しい悩み方を伝授しよう。という話。(写真:フォトAC) 【バレンタインデーですね】 みなさんおはようございます。 今日は何の日か、もちろ…

「正月の我が家に見る世代相とその行く末」~次の20年をどう生きてどう死ぬのか①

今年の正月は我が家の構成員全員が揃った。 そしてそれぞれの世代の現在が、鮮やかに浮かび上がった。 子どもたちはすでに子どもではない。 私たちはもうすぐ、何かをしてもらう人になる。という話。(写真:フォトAC) 【正月の我が家に見る世代相とその行…

「いじめ行為をどう抑え、加害者をどう癒すのか」~高垣忠一郎氏を偲んで③

具体的現場で、いじめの加害者とどう対峙するか――。 急がなければ被害者が危うく、 ゆっくり向き合わなければ加害者は救えない。 その矛盾をどう解くかーー。という話。(写真:フォトAC) 【いじめ指導の二律背反】 いじめ問題が明らかいなった時、まずすべ…

「『ケレドモ』でふみこたえ、『ケレドモ』をテコに起き上がる、誇り高き4歳児の話」~高垣忠一郎氏を偲んで①

臨床心理学者の高垣忠一郎の訃報が届いた。 私はこの人から、 子育てと教育に関する重要な二つの観点いただいた。 ひとつは幼児教育の目標、そしてもうひとつは――という話。(写真:フォトAC) 【訃報アリ】 先週の金曜日1月12日の新聞に、小さな訃報記事…

「悪食惨題(あくじきさんだい)」~食と人格の話③ 

私がどの程度好き嫌いが多く、 母がどのくらいいい加減であったかについて話そう。 それは母のオリジナル料理について聞けば、 自ずと理解できることだが。という話。(写真:フォトAC) 【悪食惨題】 好き嫌いが多かった。食べられるものがなかった、ワガマ…

「“人見知り”=人間関係の“食わず嫌い”」~食と人格の話①

子どものころは食べ物の好き嫌いがとても多かった。 そのことを従兄との会話に差し挟んだら、 「お前、人間の好き嫌いも激しくない?」 と訊かれた。そこで考えた。という話。(写真:フォトAC) 【食の好き嫌いの話】 9月に100歳で亡くなった母の長姉の…

どこまで教師がいたぶられたら、人々は満足するのだろう

キース・アウトを更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp

「子育ての練習としての動物飼育」~ウサギとカメの教育科学②

私は特に熱心な動物愛護家という訳ではない。むしろ反対だ。 しかしよく考えると、大人になるまで一貫して、私は動物を飼ってきた。 飼わなくなってからの約30年間は、子どもを育てていたのだ。 そう思うと、飼育体験はやはり決定的に大切なのかもしれない…

「机に顎を乗せて勉強する子たち」~美しい文字を子どもの財産として残すために⑤

子どもの字が下手になっていく要因はいくつかある。 ひとつはシャーペンなど、立てなければ書けない筆記用具。 もうひとつは、身体にまったく合っていない椅子。 そしてその椅子は、意外な場所にある。という話。(写真:フォトAC) 【小さな子には望ましい…

「ロクでもない法律や条例の成立、そこには浅~い理由(わけ)がある」~議員がひらめくとロクなことがない

キース・アウトを更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp

「日本の上にアメリカは乗らない」~囁く天使と怒れる菩薩②

守護天使のあの冷ややかな感じ、 欧米諸国にはびこる児童虐待や子殺しを、 私たちはどう理解したらいいのだろう? 翻って我が国では、子どもたちにどう対応してきたのか――。という話。(写真:フォトAC) 【守護天使は警告する】 若いころキリスト教について…

「コーダ(聞こえない親のもとで育つ、聞こえる子どもたち)を、押さえておくべき視点として学んだ」~夏ドラマから知ったこと考えたこと②

NHKドラマ「しずかちゃんとパパ」を見て、 コーダについて学んだ。 アダルトチルドレンやカサンドラ症候群のように、 子どもの問題を考える上で押さえておくべき家族の偏差だ。という話。(写真:フォトAC) 【コーダ(CODA: Children of Deaf Adult/s)…

「心当たり、ハーヴの今と私の想い」~DCD(発達性協調運動障害)、子どもの姿が見えてくるとき④

ハーヴにDCD(発達性協調運動障害)があるとして、 重複障害はないのか。何か原因めいたものはあるのか、 予兆は? そしてこれからどう対応していくか、 そして私は?。という話。(写真:フォトAC) 【重複障害の可能性】 ハーヴのDCD(発達性協調運動障害…

「悲しきグリーンベレーの話」~DCD(発達性協調運動障害)、子どもの姿が見えてくるとき③

私が初めてあった自閉症スペクトラム障害の子どもは、 信じがたいほどの運動オンチだった。 こうした、生活に支障をきたすような運動障害をDCDと言うらしい。 私の孫が抱えている困難がそれだ。という話。(写真:フォトAC) 【初めて会った発達障害のあ…

「誕生日が過ぎても使える『誕生日プレゼント引換券』の話」~DCD(発達性協調運動障害)、子どもの姿が見えてくるとき①

3カ月前、孫のハーヴは誕生日のプレゼントが決められず、 ほとんどパニックになっていた。 「誕生日プレゼント引換券」で何とか凌いだが、 誕生日に何をもらうかなんて、本来、大した問題ではないだろう。 という話。(写真:フォトAC) 【誕生日が過ぎても…

「貧乏人こそ結婚しろ:結婚式の経済学と本質的でない最後のアドバイス」~息子アキュラの結婚式で考えたこと⑤

金がないから結婚できないと思っているあなたに、 とんでもない思い違いだ。貧乏人こそ早く結婚しろ。 そしてもうひとつ。式や披露宴のあり方には、 別の原理もあることを忘れるな。 という話。 (写真:フォトAC) 【貧乏人こそ結婚すべき】 よく「お金がな…

「無視してもいいけど、無視すると面倒でもある結婚式の家族関係論」~息子アキュラの結婚式で考えたこと④

古くからあって、すでに時代遅れとも思われていること――、 そうした《昔の常識》が今も生きている場合がある。 無視してもいいが、無視する以上は覚悟が必要だ。 意外なものが連動する。 という話。 (写真:フォトAC) 仕事をする上で、前年度踏襲は良くな…

「式はどこから来たのか、結婚式とは何か、式はどこへ行くのか」~息子アキュラの結婚式で考えたこと③

息子の結婚式の招待状を息子からもらう――。 本来は親が主催者なのだからありえないことだ。 結婚式から神主も牧師もいなくなり、披露宴からは上司・同僚が消える。 そのくせ残る昔ながらの余興や挨拶――不思議で難しい世界だ。 という話。(写真:アキュラ提…

「結婚式の社会学と無礼で居心地の悪い披露宴の話」~息子アキュラの結婚式で考えたこと②

結婚式に関してこれといった一家言があるわけではない。 冠婚葬祭も時代とともに変わっていい。 しかし参加者があまりにもないがしろにされる式はいかがなものかと、 かつて非難したのと同じ式・披露宴を、わが子が挙げる――。 という話。(写真:フォトAC) …

「このソーメンは何ですか?」~息子アキュラの結婚式で考えたこと①

久しぶりに結婚式・披露宴に出た。息子の式・披露宴である。 しかしずいぶんと様変わりしたものだ。 ソーメンを持たされたり、ケーキを食べさせられたり、 愛を渡され、育てることを約束させられたり――、 という話。(写真:SuperT) 【久しぶりの結婚…

「『孫は来て良し、帰って良し』って、ほんとうなのかな?」~帰省した二人の孫を見ながら考えたこと

ふたりの孫を連れて娘夫婦が帰省してきた。 子どもは子どもなりにさまざまなものをもっている。 それにしても「孫は来て良し、帰って良し」って、 祖父母たちは、そんな冷ややかな目で孫たちを見ているのだろうか。 という話。(写真:SuperT) 【娘夫婦と孫…

「困っている親のため、教師はいつでもどんな場合でも、答えを持って相談に乗ってやれるといいんだけどね」~キース・アウトを更新しました。

kieth-out.hatenablog.jp

「学校に子どもを出していただく、子どもに来ていただくという伝統」~自由と不自由と安全・安心の物語③

富国強兵を急ぐ明治政府にとって、国民教育の充実は最優先事項だった。 「学校に子どもを出していただく、子どもに来ていただくという伝統」は、 そこから始まる。 学校はすべてを用意し、すべてを保証する、そうした伝統も最初からあった。という話。(写真…

「『今すぐアンタとヤリたい!』と触れ回りながら生きる人生」~もしかしたら英語は勉強しておいた方がいいのかもしれない

自らのTシャツに書かれた文字について、 人々はどれくらい気を配っているのだろう? 何が書かれているのか承知で突っ走っているのか、 気づかないだけなのか、いずれにしろ考えなくては--。という話。(写真:フォトAC) 【もしかしたら英語は勉強してお…