カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2015-01-01から1年間の記事一覧

「ありがとうございました」

このブログは在職中の癖で学校の日程に合わせていますので、今年の更新は(基本的に)本日が最後となります。一年間ありがとうございました。 本年もいろいろありましたが、そうした様子を私は、二十数年来年賀状にして知人に報告することにしています。来年…

「でき婚に乾杯!」~親心の話②

子どもが優秀だったら心配しないというのは一面の真実で、考えてみると十数年前の私もそうですし、半世紀近く以前の私の親もそうだったに違いありません。 子が期待のタレントとしてすでにデビューしているとか、2020年の期待の星だとか、あるいは単純に学業…

「何の取りえもないんだから結婚しろ!」~親心の話①

先週の土曜日は古くからの友だちとの忘年会でした。 どのくらい古いかというと、そのうちの一人は中学校1年生の時の同級生ですから、かれこれ半世紀もの仲になります。それに気づいて宴席で紹介し自慢したところ、隅の席にいた二人が笑って、「俺たち60年…

「安藤昇・昭和は遠く・・・」

土曜日の新聞の片隅に小さな死亡記事が出ていました。 安藤 昇氏(あんどう・のぼる=俳優) 16日午後、肺炎のため東京都内の病院で死去、89歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で行う。後日、お別れの会を開く予定。 戦後、ぐれん隊「安藤阻」を結成。俳…

「エコヒイキは難しい」

ウサギを三羽も飼っています。別に好きだからではありません。 一羽は娘が独身時代、寂しいから買って欲しいと言われて与えたものですが、マンションを替わったら飼えなくなって私の元に来ました(もしかしたら今は夫となった男と付き合い始めたことも関係あ…

「乗り越えること」~誰かがやって見せることの、良い場合と良くない場合

フィギュアスケートのグランプリ・ファイナルで男子史上初の3連覇を達成した羽生結弦くんのすごさについては改めて言うまでもありませんが、彼の演技に関して同じGPファイナル女子で2位に入った宮原知子さんが「(羽生選手の演技を見て)限界はないのだ…

「更新しました」

「キース・アウト」(2015.12.17) 中学生の「過労死」、中国で問題化 宿題大量、睡眠削り「寝たい…」

「エコロジーのわかりずらさについて」②

もう二十年近く以前の話です。 小学校4年生の担任をしていた私は環境教育の一環として市のごみ焼却施設の見学に行きました。溶鉱炉に似た巨大施設で、ゴミが焼却炉に次々に送られていくのを高い位置から観察できるのです。そしてそこで私は慄然とさせられま…

「エコロジーのわかりずらさ」①

パリで開かれていたCOP21が終わりました。「今世紀後半には、温室効果ガスの排出量が森林などの吸収を下回る実質ゼロを目指す」 今世紀後半といったってまだ85年もあるじゃないかとか思いながらも、協定もまあないよりはましかと思ったりもしています。 …

「ブログランキングに登録してみた」

娘のシーナがブログを始めました。三か月前のことです。 育児を中心としたもので、それを通じて孫の成長を見られるので私もありがたいのですが、聞くと日よっては1000近いアクセス数があるそうです。10年もやってきた私のところがせいぜい百数十ですか…

「更新しました」

「キース・アウト」(2015.12.13) 日本式教育」の真髄は、運動会・学芸会・動物飼育にあり!=中国メディアが評論

「教育用語の基礎知識」⑩〜子どもを信じる

子どもを完全に信じるなど不可能ですしやってはいけないことです。 何の根拠もなしに、この子はウソをつかないだろう、他人のものを盗ったりしないだろう、人を傷つけたりしないだろう、嫌われるようようなことはしないだろうと信じることはできません。 こ…

「教育用語の基礎知識」⑨〜向き合う・寄り添うF

「登校刺激を与えず、子どもを信じ、エネルギーのたまるのを待つ」という論理を引き受けてかりそめの平和に浸り始めた家族のうち、知らず知らず「寄り添う」姿勢がつくれた家、そしてすべてを諦めることで「ただ生きてさえいてくれればいい」――つまりその子…

「教育用語の基礎知識」⑧〜向き合う・寄り添うE

「登校刺激を与えず、子どもを信じ、エネルギーのたまるのを待つ」 子どもの不登校で悩み苦しみ、ありとあらゆる手を尽くした挙句にこの論理を受け入れた家庭には、様々な変化が生まれます。その筆頭は親子の闘争がなくなり、表面的な平和が戻ってくることで…

「教育用語の基礎知識」⑦〜向き合う・寄り添うD

今世紀に入って不登校が12万人程度で長期安定に入ってしまい、それにつれてマスコミもすっかり興味を失い、年度末統計の数字として出る以外、ほとんど話題にもならなくなっています。おかげで世の中の人がどう感じているのか、教育界が全体としてどう対処…

「教育用語の基礎知識」⑥〜向き合う・寄り添うC

コーチングはひとことで言ってしまうと、人々の意欲を喚起し、望ましい形へと方向づける話法ないしは技法のことを言います(私の理解では)。その特徴は、傾聴し、質問し、承認を与えるというもので、理論的にどうのこうのというより訓練によって技術を高め…

「教育用語の基礎知識」⑤〜向き合う・寄り添うB

「きちんとお子さんと向き合ってください」「向き合うというのは問題について、お互いに要求を出し合い、時間をかけて調整することです」(ふつうはもっと柔らかいい方になりますが) そんなふうに言われて戸惑う親御さんたちがいます。きっといるはずです。…

「教育用語の基礎知識」④〜向き合う・寄り添うA

「きちんとお子さんと向き合ってください」「お子さんにしっかり寄り添って・・・」 このふたつはやはり異なるでしょう。「向き合って」だとどうしても親子は対面しますが、「寄り添って」だと並んで同じ方向を見ることになります。「向きあって」でできるこ…

「教育用語の基礎知識」③~学校の教育目標の設定の愚

(毎年出版されている「現代用語の基礎知識」をもじっただけなのですが、「おう、おう、分かってもいないのに偉そうに」と難癖をつけたくなるようなタイトルです。いやいや、とてもそんなつもりはございません。ただちょっと言ってみたかっただけです) 近年…

「教育用語の基礎知識」②~子どもを信じる

教育に関するアドバイスや提言にはかなり情緒的なものがあって、聞いた時には一瞬わかったような気になっても良く考えるとわからない、あるいは具体的にどうすればよいのかわからないような話がたくさんあります。 たとえば「子どもを信じろ」。 世の中には…

「教育用語の基礎知識」①~良い子が危ない、ゆとり

おそらくどんな職業にも業界用語というのがあります。例えば以前、学校に泥棒が入ったときに警察の方が「ゲソ、取っておけ」と言うのを聞いて、ほんとうに足跡のことを「ゲソ」というのだとびっくりしたことがあります。 教員になったときも「チュータイレン…

「やっときましたマイナンバー」

ということで、やっときました(別にうれしくないけど)。 マイナンバー制度については著しく不勉強でよくわからないのですが、つい最近までマスコミ誌上では誹謗非難のオンパレードで、なにか徴兵令でも施行されるような雰囲気でした。 やれ個人情報を政府…

「本当に困った!」 〜コンピュータ・スキルの問題②

何に困っているかというとコンピュータ本体です。 この春ごろからずいぶん動作が遅くなり、時にはフリーズしたかと思うほど動かなくなって難渋していました。Webで調べると「遅いときは必要のないアプリケーションを削除」とか書いてあるのですが、何が「必…

「本当に困った!」 〜コンピュータ・スキルの問題①

最近、というよりしばらく前から、自分がどれ程度コンピュータを理解しているかわからなくなりました。 もちろんWebサイトを運営して毎日ブログを書いているのですから「コンピュータについては全く分かりません」というのは過剰な謙遜です。しかし「何でも…

「梵天勧請とイスラム教」

どうしても達成したい目標でもないのですが、イタリアに行って自信をつけたので、今度はフランスに行ってこれで一生の海外旅行は終わりにしようと思っていたのですが、なんだかきな臭い雰囲気になってきて当分行けそうにありません。この年になって命が惜し…

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「キース・アウト」(2015.11.22) フランスで「小1の壁」に悩む母親はいない やはり、働く女性にとって参考になる国だ

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「キース・アウト」(2015.11.21) 算数授業で「嫌なやつ(18782)」「皆殺し(37564)」

「天才バカボンとはだれのことか」~プロの漫画家たちの教養が高すぎる話

二十歳代の初めころ一時期仏教に傾倒して少々勉強したことがあります。そのとき知ったのがヒンドゥー教の聖典「バガヴァッド・ギーター」です。これは古代ギリシャの「イリヤド」「オデッセイア」に匹敵する大叙事詩で、インドの英雄クリシュナ神を主人公と…

「マンガ家志望のきみたちに」~絵なんかいつでもうまくなる

私は「少年サンデー」も「少年マガジン」も相当な相当な年齢まで読んでいましたが「少年ジャンプ」だけは継続的に読んだことがありません。ギャグマンガが中心でそりが合わなかったのと、絵が拙く汚いように感じたからです。それには理由があります。 私は若…

「マンガを支えた世代」

ハリウッドもネタ不足のようでジャパンホラーや韓国ドラマ、アメリカ自身の古いテレビドラマのリメイクが盛んになって久しくなります。トム・クルーズの「ミッション・インポシブル」は日本では「スパイ大作戦」の名で長く続いたテレビシリーズですし、現在…