カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「自然な生活」~先生たちが健康な理由、危うい場合

民間経験の豊かな図書館司書の竹部先生の観察によると、「先生たちがいつも元気であまり病気をされないのは、部屋の中と外の温度差の少ない、極めて自然に近い生活を送っているからじゃないかと思うんですよね」ということです。嬉しいような、嬉しくないよ…

「不機嫌な朝」~テレビの中もこちらもみんな不機嫌

日曜日は朝のワイドショーを見ながら朝食をとることが多いのですが、ニュースコメンテーターと呼ばれる人たちには、ひとつの類型があるように思われます。それは全員が不機嫌で、マイクを向けられると必ず文句を言うということです。支持的なことは決して言…

「オンリー・ワンの子どもたち」~だから偉そうにしていてもいいわけではないが

東京都教委が来年度から、自分に自信の持てない子どもの自尊感情を高める指導方法についての研究を始める方針を固めた、という記事が出ていました。 中学生の国際調査によると、「私は自分に大体満足している」と答えたのは米国が53.5%、中国も24.3…

「芸術のある学校」~名画がたくさんあってクラシック音楽の流れる学校があるといい

東京にピカソ展を見に行ってきました。素晴らしい展覧会でした。 絵画は、しばしば個人展でないと理解できない場合があります。特に抽象画家の場合、どういう経過からその絵に至ったのか、成長の流れとして見てこないと理解できないのです。その意味で今回、…

「明後日は勤労感謝の日」~子どもにも意味を教えておこう

明後日は勤労感謝の日で、翌月曜日は振り替え休業です。子どもにとっては休みなど何の理由であってもかまわないのですが、やはり社会的な教養ですから教えておく必要があるでしょう。 勤労感謝の日は祝日法(1948)で「勤労をたっとび、生産を祝い、国民た…

「危険受忍の原理」~公共の利益のためにある程度甘受しなければならない危険について

受忍という概念の一部は、公共の利益のために、個人または特定の人々が何かの不利益を甘受しなければならないことを言います。取調受忍義務は代表的なもので、これは被疑者が取調べに応じなければならない法的義務のことを言います。また日照権などについて…

「授業の位置」~それを挟んで教師と児童生徒がせめぎ合う

若い頃から敬して遠ざけたもののひとつに演劇があります。芝居自体はたくさん見たのですが、劇団に近づかないようにしていたのです。入れば抜け出られないことが分かっていました。そのくらい魅力的な世界です。 ところで、映画監督や演出家の頭の中には、演…

「ハッピー・バースデイ」~今日はミッキーマウスの誕生日

今日、11月18日はミッキーマウスの誕生日だそうです。1928年の11月18日、「蒸気船ウィリー」というアニメーション映画でデビューし、以後ミッキーは80年間、アニメ・キャラクターとして頂点に君臨し続けています。初期の声優はウォルト・ディ…

「日本語のリズム」~音読で書く力を高める

映画「レッド・クリフ」が評判になっているようです。これは「三国志演義」という小説の一部(「赤壁の戦い」)なのですが、一般には歴史書「三国志」の中に描かれていると信じられています。私は三国志についてはけっこう詳しかったのですが、それは横山光…

「小春日和」~こんな日は気候や天文にも心を寄せて・・・

天気予報では、今日も「全国的に小春日和」だそうです。あれ? 昨日はそんなに暖かかったかなという思いもあるのですが、いずれにしろ寒くないのは良いことです。 小春日和は、時に春のポカポカと暖かな日のことだと思っている人がいますが、実際は晩秋の言…

「眉に唾をつけてテレビを見る」~あの人たちはウソばかりついているから

チラッと見ただけなので前後の関係が分からないのですが、テレビのバラエティ番組の一部で、アリ(蟻)マニアのタレントが、「地球上のアリの数は1京(けい)匹、その総体重は地球上の全人類の総体重とほぼ同じ」とか言っていました。「へえ」と思いながら…

「子どもの学力を上げるために」~ほんとうにやるべきは”子どもの授業力向上”なのかもしれない

児童生徒の学力を上げるためにどうするか、という話になると必ず出てくるのが「教師の授業力向上」であり、それ以外の方策はほとんど出てきません。しかし教育方法の研究というのは明治時代から行われているものであって、過去100年間にできなかったもの…

「リンゴ」~西欧人には特別の意味があるのかもしれない

先日話題にした「◯◯が赤くなると医者が青くなる」について、ALT(Assistant of Language Teacher:外国語指導助手)のアンさんに聞いたら、アメリカではリンゴだそうです。トマトなんて聞いたことないと言っていました。 で、ふと思ったのですが、ヨーロ…

「愛があるから」~教員の原動力が”子ども愛”だなんて、世間の人は気づかないだろう

土曜日は漢字検定の日で、工藤先生と安本先生が朝早くから半日、子どもたちの面倒を見てくださいました。ほとんどが初めてだったので、戸惑う子も少なくなかったと思います。また保護者もたくさん受験に来ていましたから、説明したり動かしたりと、お二人の…

「私には夢がある・・・から45年」~何が変わったか

バラク・オバマが第44代アメリカ大統領に決まりました。合衆国初の黒人大統領と言われていますが、母親が白人ですから、正確には合衆国初の非白人大統領というべきところかもしれません。 アメリカの人種差別は驚くほど最近まで続いていて1964年の公民権法成…

「言葉がないことは、存在のないことだ」~したがって思考もできない

『魏志倭人伝』には「日本には馬はいない」というきわめて注目すべき言葉があります。それよりわずか百数十年後、日本を制圧した大和朝廷グループは馬を駆使したことで知られていますから、いつ馬が日本に来て日本人が有数の馬使いになったか問題になるので…

「道徳的行為の三つのハードル」~もちろん気づくことが一番難しいけど

必要があって昨年の記録を調べたのですが、驚いたことに年間に39時間も道徳の授業をやっているクラスが三つもありました。一番少ないクラスでも36時間やっているからたいしたものです。 さて、 すべての場合に当てはまるわけではないのですが、人が道徳的行…

「11月になりました」~今月のウンチク

11月になりました。 国語では霜月、英語ではNovember、9番目の月という意味です。11番目の月なのに「9番目」というのは、ジュリアス・シーザーが自分の生まれ月をJuly(7月)、アウグストス(オーガスタ)がAugust(8月)として無理やり突っ込んだた…