カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「日馬富士、相撲やめるってよ」〜横綱の品格・教師に求められる高い道徳性

日馬富士が引退を表明しました。 初場所の番付編成会議が昨日の午前9時から予定されていたので、その前にはっきりさせる必要があったのです。実際もう事態を盛り返せる状況はなく、早めの引退表明は賢明であったと言えるでしょう。 私は別に相撲ファンでは…

「日馬富士問題を生徒指導する」〜もめごとの解き方

今朝になって「日馬富士引退の意向」のニュースが入り、以下の記事が意味あるものかどうかわからなくなりました。 おそらくこれで日馬富士は起訴猶予となりますし、相撲協会は処分を見送ります。 起訴猶予になった場合の“被疑事実”について、どういう扱いに…

「我が家の事情で国会に物申す」〜国会の加計問題と我が家の家計問題②

あまりにもいろいろあるのですっかり忘れていましたが、今年6月ごろはニュースをつけるたびに国会は「モリカケ問題」で、しかも一向に進展しないことに私たち欲求不満を抱えていました。「国会はモリカケばかりでなく、他のことも審議もしろ」との国民の声…

「ウサギの治療費がかさむという深刻な問題について」〜国の加計問題と我が家の家計問題①

家で飼っているミニウサギのココアが病気だという件については少し書きました。 kite-cafe.hatenablog.com 診察料が薬代も入れて6000円にもなったのです。 それから10日後、状況が良くなったわけではないのですが薬が切れたため、再び動物病院に出かけま…

「美の共振」〜展覧会をはしごしてきた4

日曜日(19日)に行った国立西洋美術館の「北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」と東京国立博物館の特別展「運慶」について書いています。 続いて北斎。 【ジャポニズムとは何か】 ジャポニズムとは何かというと、「19世紀後半、写真の発明な…

「教諭が生徒からかうLINE 上田市教育長が謝罪」

「キース・アウト」――更新しました。 2017.11.23 教諭が生徒からかうLINE 上田市教育長が謝罪 先生方!!生徒はあなたのスマホを狙っている!! 生徒が教師のスマホをのぞき見したら、LINEでとんでもないやり取りをしていた。 そのとき、学校は、教育委…

「PISA「和の国民性で」15歳チーム解決力、日本2位」

「キース・アウト」−更新しました。 2017.11.23 PISA「和の国民性で」15歳チーム解決力、日本2位 PISAの成績が低いときは悪口や教師の指導力のせい、 高いときは国民性や文科省のおかげ、 ・・・じゃねぇだろー!! ※スマートフォンからはうまく飛べ…

「踊る群像(特別展「運慶」)」〜展覧会をはしごしてきた3

国立西洋美術館の「北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」と東京国立博物館の特別展「運慶」を観てきました。 北斎を先に、運慶は後から回ったのですが特別展「運慶」の最終日(11月26日《日》)が迫っており、検索か何かでこのブログに来られ…

「彼の国とこの国の違い」〜学習障害(特に識字障害)について

少し古い話になりますが、11月11日(土)のEテレ「ウワサの保護者会」のテーマは「子どもの発達障害part5 理解してほしい!学習障害のこと」でした(番組内容)。 番組内容としては学習障害のある子どもの日常を紹介し、専門家が解説したあとで出演者全…

「立つべき人と座るべき人」〜席を譲ることに関する心の葛藤

田舎暮らしとはいえ電車に乗ることがないわけではありません。ただし超ローカル線ですので昼間はガラガラ。少し混む時間に乗っても私が乗車する区間が短いので無理して席をとるということもありません。たいていは立ってやり過ごします。ですから誰かに席を…

「見なくてもできる。反射的にできる」〜携帯ショップと学校のプロフェッショナル

妻がガラケーをトイレで水没させてしまいました。およそ10年間で4回目です。 これまで、 急いで電池を抜く 開けられる蓋部分はすべて開く。 思い切り振り回して水を払う。場合によってはタオルでぐるぐる巻きにして脱水機にかける。 ドライヤーを当て熱で水…

「日本にあこがれる魂」〜展覧会のハシゴをしてきた2

「ふらんすへ行きたしと思へども ふらんすはあまりに遠し」と書いたのは荻原朔太郎です(1925年《大正14》刊行「純情小曲集」)。 その40年ほど前、当のフランスに、熱烈に日本に憧れるひとりの画家がいました。 ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ。オランダから…

「さまざまな病気についてあれこれ学んだ話」〜病院を3軒ハシゴしてきた

「展覧会のハシゴをしてきた」の続きがうまく書けないので、その前に「病院を3軒ハシゴしてきた」話をします。 とは言っても体のあちこちが不調でさまざまな診療科に入って来たという話ではありません。 最初行ったのが獣医で家で飼っているウサギを診ても…

「怒りを抑えきれない人々」〜札幌すすきのの、タクシー乗客大暴れ事件のこと

先週の月曜日(11月8日)、札幌市のすすきのからタクシーに乗った男が、道が違うと言って暴れ出し、運転席や防犯ボードを壊したあげく料金も払わず立ち去ったという事件が話題になっています。 そのときの激しいやりとりが車載カメラの映像として残っていた…

「『怖い絵展』の絵が怖くなかった話」〜展覧会のハシゴをしてきた1

先週木曜日(11月9日)、突然のことがあって東京に行ってきました。ところがせっかく泊りがけで行ったのに用件そのものは木曜日中に終わってしまい、そこで丸々空いてしまった金曜日を美術館巡りに当てました。本当は今度の日曜日(19日)に予定していたのを…

「更新しました」

「キース・アウト」 2017.11.12 給食に下剤、女性教諭を救急搬送 中2が「いたずらで」 生徒が教師の給食に異物混入をした場合なら「いたずら」で済む・・・のか。

「教室のシリアルキラーは見つけ出せるか」〜座間9遺体遺棄事件より②

妻の教え子にひとり、のちに東大に入った児童がいます。小学校4年生の段階で計算の速さで妻が全く歯が立たなかったと言いますから、やはり「栴檀は双葉より芳し」です。 残念なことに私が担任した子どもで東大へ進学できた子はひとりもいません。ただし医学…

「人はどこまで残虐になれるのか」〜座間9遺体遺棄事件より①

昨日も読書について書く中で、ちらっと申し上げたのですが、私は本を通して行う間接体験を重視しています。私たちは経験から多くを学びますが、個人ひとりひとりの直接体験では圧倒的に不足するからです。また事故に遭う、違法薬物を試す、犯罪を行う等、体…

「なぜ本を読まねばならないのか」〜読書週間の終わりに

そろそろ読書週間も終わりです。 私は以前、中学校の担任だったころ、本を紹介しがてら読書についてこんな話をしたことがあります。 主題は「なぜ本を読まなければならないか」ということです。まだ乙武さんが不祥事を起こす前のことです(←後で意味が分かり…

「生贄たちの探索」〜犯罪被害者の検索の仕方

神奈川県座間市のアパートで男女9人の遺体が見つかった事件は、まだ捜査が始まったばかりですので何かを言うつもりはなかったのですが、ふと思い立ったことがあってここに記録しておきます。 それはひとつの事件や状況を端緒に、特定のグループが発見される…

「キャッシュレスの時代」〜現金のない時代は来るのかな

最初にコンピュータを買ったのは1983年のこと、専門家以外では最も早くに飛びついた一人でした。当時教員の中にコンピュータを持っている人はひとりもおらず、プログラムを組めると言っただけで別格でした。そのくらい時代の先端を行っていたのです。 そんな…

「二つの家族」〜子に尽くすことの意味

娘のシーナと婿のエージュの子育てに感心しています。 いろいろあるのですが、そのひとつは幼児相手にいちいち行動を確認し、子のハーヴが困ったり勘違いしたりしないよう配慮していることです。 具体的に言うと例えば、保育園に預けて仕事に向かうとき、必…

「葬儀のしきたりとカタログ・ギフトの話」〜それぞれのやり方。教師はやっぱりだめだなあとおもったこと。

(写真:SuperT) 【叔父の葬儀にて】 96歳で亡くなった叔父の話をしたついでに――。 人間というのはいくら歳をとっても生きているだけで常に勉強させられるもので、葬儀ひとつに出席するだけでもこれまで出会ったことのないさまざまなことを経験し、いろい…