カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「教員はなぜわいせつ事件を起こすのか」~厳罰化も研修もまるで役に立たない

キース・アウトを更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp

「当為に翻弄される学校、ネバーランドの選手を追う」~当為と存在、ロマンチズムとリアリズム②

「こうあるべきだ」はすぐに「こうあるはずだ」に翻訳される。 しかし現実は必ずしもそうはならない。そして人々は落胆して叫ぶ。 「ほら見なさい。ネバーランドの選手は、 あんなに前を走っているじゃないか!」、という話。(写真:フォトAC) 【「かくあ…

「『タワー・マンション』:私のつくった寓話をお読みください」~当為と存在、ロマンチズムとリアリズム①

「こうあってほしいこと」と「こうあること」は違う。 しかしこの二つはしばしば混同され、あるいは利用される。 けれどそれを厳密に扱わないと、我々は、未来を誤るのだ。 『タワー・マンション』の夫婦のように,という話。(写真:フォトAC) 【『タワー・…

「老人が、頭を打ったらどう対処するか」~踏み台を踏み違えて、転んで頭を打った。

居間から外に出ようとして、 踏み台を踏み違えて、転んで頭を打った。 若いころとは違う、何が起こるか分からない。 さてこんなときはどう対処したらよいのか、という話。(写真:SuperT) 【踏み台を踏み違えて、転んで頭を打つ】 うららかに暖かかった先週…

「ダメなこともすばらしいことも、すべて人間だから」~東池袋自動車暴走死傷事故の受刑者の死や教員飲酒運転、そして人手不足。

東池袋自動車暴走死傷事故の受刑者が死んだ。 人生の終着点が刑務所なのは無念だろう。 人間はしばしばどうしようもないミスをする。 だがその人間でなければできないこともある。という話。(写真:フォトAC) 【事故と火事が怖い――もはや病気も怖くないが…

「私が年賀状をやめないわけ」~年賀状を如何にせん、人間関係を如何にせん

ハガキの値段が一気に上がり、 年賀状という習慣への迷いも生まれる。 だが、いろいろ考えたら、 やっぱりやめるのは難しいと思ったという話。(写真:フォトAC) 【年賀状を如何にせん】 ハガキの値段が63円から85円に一気に35%も値上がりして、先日の飲み…

「『自由にのびのびと育つ子』は厳しく躾けられている」~子どもの自由に関するちょっとした考察②

強制や圧力から解放されることだけが“自由”ではない。 恐怖からの自由、貧困からの自由、差別からの自由・・・。 だから学校で一番自由なのは、よく学び、よく動き、よく遊ぶ、 つまりよく躾けられた子だ。という話。(写真:SuperT) 【躾ができているとこ…

「制御されない自由は奪われるか、私たち自身の手で譲り渡される」~子どもの自由に関するちょっとした考察①

不登校がいよいよ35万人にもなったという。 学校に行かなくていいと言った人たちは、今、何を考えているのだろう? 学校に行かない自由を選び取った子どもたちは、 まるっきり自由ではないというのに――、という話。(写真:フォトAC) 【私は間違っている…

「多様性の時代に全体を見ることはできない」~新語・流行語の候補と紅白歌合戦の出場者が発表されて

NHK紅白歌合戦の出場者が発表されたが、 初出場歌手のひとりも知らない。 新語・流行語大賞の候補も、半分は分からない。 多様性の時代というのは、何も分からない時代なのだ。という話。(写真:フォトAC) 【紅白歌合戦の出場歌手が決まる】 年末のNHK…

「教師の子育て訓:学校で教え子にするように、我が子を育ててはいけない」~孫2号の七五三で考えたこと

先週土曜日は孫2号の5歳の七五三祝い。 たくさんのおとなたちに囲まれて、2号も嬉しそうだ。 かなりうまく育っている。それもこれも教員である父親が、 職場でやっている教育を、我が子にはしなかったおかげだ。という話。(写真:フォトAC) 【イーツよ…

「地域に必要なものは必ず残る、もしくは復活する」~校長先生のお仕事⑥

一般教職員と違って、校長は特殊な人間関係を負わされる。 教委、地区の人々、地域の名士、地方議会議員、 学校は彼らのものであって校長や教員の私物ではない。 だからどうやっても、校長の思い通りにはならない。 という話。(写真:フォトAC) 【校長は誰…

「学校に与えるべきはアメかムチか」~文科省と財務省が言い争っているけど・・・

「キース・アウト」を更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp

「今日は満月。1000年前、藤原道長が見上げたものと同じ月」~満月の科学とすばらしい偶然  

今日は満月。 1006年前の今夜、藤原道長はあの有名な歌を詠んだ。 その日と今日の間にすばらしい一致があり、 今日と明日の間にも素敵な偶然がある。という話。(写真:フォトAC) 【今日の満月は1000年前、藤原道長が見上げたものと同じ月】 今夜は満月、し…

「『行事の精選』という教育の質の低下」~校長先生のお仕事⑤

文科相は財務省案を批判して、 「それでは必要な教育指導が行われなくなる」といった。 しかし文科省は「必要な教育指導」を、 すでにずいぶんと削減してきたのじゃないか、という話。(写真:フォトAC) 【文科相、財務省案を批判する】 財務省の「時間外労…

「通知票も修学旅行も、卒業式さえもやめられる――場合がある」~校長先生のお仕事④

さまざまにある学校制度をいっしょくたに語ってはいけない。 残業代が出るようになっても、仕事自体が減らなければ、 時間外労働の抑制には繋がらない、――と思っていたが、 そうない場合もあった、という話。(写真:フォトAC) 【ネットで検索したら自分の…

「校長は驚くべき権限を持っている!(?)」~校長先生のお仕事③

学校教育の要諦は教育基本法が定め、 学校教育法が背骨を通し、施行法が肉付けをする。 それだけでがんじがらめのようだが、 見方を変えれば、学校独自にできることは山ほどある。という話。(写真:フォトAC) 【クイズ:どれがなくせる仕事かな?】 クイズ…

「校長の仕事、謎に包まれているが実はこんなふう」~校長先生のお仕事②

授業中以外の教員の姿を想像することは難しい。 校長の仕事は、その教師たちの目からも隠されている。 何をしているのか分からない校長職だが、 それを万能のように考える人もいるのだ。という話。(写真:フォトAC) 【校長は巨大な権限を持っている】 「先…

「時間外労働に対するそれぞれの思い(財務省vs.文部科学省vs.現職教員)」~校長先生のお仕事①

教員の時間外労働の扱いについて、 文科省と財務省が真っ向から対立している。 双方の事情は分かる。それにしても分からないのは、 調整額増額に反対する現職教員たちの考え方だ。という話。(写真:フォトAC) 【文部科学省VS.財務省】 空前の教員不足・…

「調整額増額か残業代か、教師を二分した問題が迷走する」~結局、なにも決まらんかもね

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「教師はなぜ愚かな犯罪で人生を棒に振るのか」~北海道の教頭、16万円の横領で懲戒免職

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「運動会や修学旅行は『日本人が日本人になるための学習』の実地試験だ」~文化的グローバル化の話⑤(最終)

金がかからない、世間から文句を言われない――、 行政の下す判断は、最初からその2点に縛られている。 だから不必要な小学校英語やプログラミングは残り、 必要な運動会や修学旅行は縮小される、という話。(写真:フォトAC) 【寓話「バッタの実験」】 先月…

「日本人が日本人になるための練習」~文化的グローバル化の話④

道徳の神髄は“正義”よりも“美しいかどうか”だ。 街の道路にゴミが落ちていないにも、群衆の静けさも、 皆、それが美しく心地よいから選ばれた。 選ばれて、幼稚園や学校で一生懸命、練習したのだ。という話。(写真:フォトAC) 【“名前を言いたくないあの人…

「ひとは練習しなければ歩くこともできない」~文化的グローバル化の話③

大人である私たちがいま自然にやっていること、 それは本能でなければすべて学んだことだ。 あがめるべき教会もモスクも党委員会も持たない日本人は、 どこで人間になる教育を受けたのだろう、という話。(写真:フォトAC) 【本能でなければ、私たちにでき…

「昔から日本人が立派だったわけではない」~文化的グローバル化の話②

かつて酒の路上飲みは、日本人にとってもあたり前ではなかった。 コロナ禍以前の日本人はもっと恥を知る人たちだった。 ただしそれは平成の話で、昭和まで遡るとそうでもない。 それを現在まで高めたのは、日本人のたゆまぬ努力のおかげだ、という話。(写真…

「教職調整額13%をやめて残業代を出すらしい」~その方が結局は安上がりだからだ

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「教員採用試験:合格者の7割が辞退しても大したことはない」~マスコミは正しく報道しなさい

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「諸聖人の日:日本のハロウィーンがスタンダードになる日は来るのか」~文化的グローバル化の話①

今日は万聖節、昨晩はハロウィーン。 日本のハロウィーンにアメリカ人が来るなんて、 誰が想像しただろう。 しかもそれが日本にとって良いことではなかったなんて、という話。(写真:フォトAC) 【諸聖人の日】 11月になりました。キリスト教国では今日が「…