カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「学問の神々が見守るところ」~教師の教養と学校のアカデミズム④

学校には勉強をしようという雰囲気ながなくてはいけない。 それがなければ突き詰めた探究、忍耐強い学習はできない、 学校は学問の神々の見守る場で、 私たちはそこにいる限り敬虔でなくてはならない。 という話。 (写真:フォトAC) 【歴史ある学校の有…

「好奇心と探究心に満ちた教師こそが最大の学習環境だ」~教師の教養と学校のアカデミズム③

今は多忙のために望むべくもないが、 好奇心に溢れ、探究心の赴くままに調べ、 手に入った知識に興奮して語ることのできる教師こそ最大の学習環境だ。 そして、勉強をする気になる教室・学校――。 という話。(写真:フォトAC) 【授業に必要な知恵はすべて…

「教師はあまりにも知らない」~教師の教養と学校のアカデミズム②

教師、特に社会科の教師は見てきたような話をするのが仕事だ。 中国に行ったこともないのに中国の話をする、 江戸時代に生きたこともないのに、さも生きていたかのように話す。 それだけに少々突っ込まれると弱い。そんなとき、どうしたらよいのか。 という…

「北斎『富岳三十六景』の謎」~教師の教養と学校のアカデミズム①

葛飾北斎の富岳三十六景に関するテレビ番組を見た。 そして心が沸き立つような思いに浸った。 「凱風快晴(赤富士)」「山下白雨(黒富士)」そして「神奈川沖浪裏」。 すごいぞ、ちょっと聞いてくれ。 という話。(写真:フォトAC) 【NHK「歴史探偵」…

「検査の前にあったこと、原因帰属、やっぱり私は運がいい」~大腸検査と運の話③

ちょっと自分の人生を振り返る。 私は運がいいのだ。 今回の大腸検査に関してもそうだった。という話。 (写真:フォトAC) 【原因帰属と私の変遷】 心理学に原因帰属という考え方があります。 ものごとが成功あるいは失敗した場合、その原因を何に求める…

「もうひとつの“覚えてもらっていた”話と検査の実際」~大腸検査と運の話②

そう言えば以前にも私の顔を覚えていてくれた人がいた、それがひとつ。 そしてあまり経験をすることのない大腸の内視鏡検査の実際について、 これから受ける人もいるかもしれないので記しておく。という話。 (写真:フォトAC) 【もうひとつの“覚えてもら…

「やはり頭のいい人は違うと思ったこと」~大腸検査と運の話①

大腸の内視鏡検査を受けた。 その結果、ガンになりそうなポリープがひとつ、ふたつ。 また改めて打ち合わせの上で手術となるそうだが、 信頼できる医者のひとつは、こういうことだと思ったことがある。という話。(写真:フォトAC) 【手術することになり…

「私は絶対にコロナで死にたくないと思った日」~新型コロナ医療の最前線と銃後②

新型コロナ医療の最前線では、死に物狂いの戦いが繰り広げられているというのに 銃後にはほとんど気にせず遊び歩いている輩がいる。 しかし人間には能力差というものがあるのだ。 いかなる場合も、社会のバランスをとるのは能力のある者たちだ。という話。 …

「追いつめられる看護戦士たち」~新型コロナ医療の最前線と銃後① 

新型コロナの医療現場がいよいよ切羽詰まってきた。 いや、もともと切羽詰まっていたのが限界に近付きつつあるのだ。 私たちはそのことを知っていたのに、 しばしば忘れたり、忘れたふりをしたりしていた。という話。 (写真:NHK) 【限界を迎える新型コロ…

「更新しました」~キース・アウト

子どもの性被害を減らすための「生命(いのち)の安全教育」がいよいよ本格的に始まる。喫緊の課題で学校にしかできない重要な教育だが、人も増やさず他の仕事も減らさず、ひたすら追加される新しい仕事は、教師の生命の安全を脅かす。 kieth-out.hatenablog…

「文科省は忘れているのかもしれない:この30年間に増えたもの、そしてなくならないもの」~教師の働き方改革の行方⑤(最終) 

政府に不都合がなければ制度は変わらない、 学校に持ち込まれるものは“善きもの”ばかりで、善きものだからなくなることもない。 増える一方だ。 だからもうしばらくこのままを続け、 学校が完全に終わるまで待つしかないのかもしれない。という話。 (写真:…

「多忙化の原因は学校教育の本体にある」~教師の働き方改革の行方④

部活動が学校教育から切り離せないとなると、 もう大規模な働きかた改革はできないのだろうか? そんなことはない。 30年以上昔の教員は今よりもずっと長時間の部活をしながらも余裕があった。 教職が苛酷になったのは部活のせいでも、保護者のせいでも教…

「部活は絶対なくならない」~教師の働き方改革の行方③ 

中学校教師の苛酷な勤務状況という話が出ると、真っ先にやり玉に挙げられる部活動。 しかし部活の外部人材の活用、外部委託という話は、もう20年以上の歴史を持つ。 具体的な動きが始まってからでも10年以上。 これだけかかってもできないことは、結局で…

「教員の負担を減らすために必要な労働コストの話」~教師の働き方改革の行方②

あまりに過酷なために志望者の少なくなってしまった教職をどう立て直すか――。 文科省はすでに平成31年、 「公立学校における働き方改革の推進」を出して方針を示したが、 下手をすると、実施されて今よりも大変になるかもしれない。 という話。 (写真:フ…

「教師の働き方改革の行方」① 

国語・社会・数学などの基本的な具材がきちんと入っていた学校教育という寄せ鍋に、 総合的な学習やらキャリア教育やら、教員評価・学校評価・教員免許更新などを入れ、 さらに小学校英語だのプログラミング教育だのをなんとか乗せきったら、 「教員の働き方…

「それでも理解できないブラック校則」~「わけの分からない校則」にもわけがある⑤(最終) 

「すべてのきまりには理由(ワケ)がある」と考える私でも、 容易に説明できない校則が報道される。 それは取材不足・説明不足・悪意によってゆがめられた校則だ。 だからせめて市町村教委の段階に、 学校教育を説明し、時には外に対して抗議する組織が必要…

「受験は団体戦だ」~「わけの分からない校則」にもわけがある④

何やかや言っても、最終的に子どもの願う進路を選ばせたい、 次の段階に進むのに、挫折からスタートさせるのは忍びない、 そう考えると結局、良き受験生を育てるのが教師の仕事ということになる。 しかしその受験は、団体戦として戦わないと厳しいものなのだ…

「学校のアカデミズム:子どもは学校に来てはいけない」~「わけの分からない校則」にもわけがある③

学校には苦しい勉学を支える雰囲気が必要だと考える教師、 学校は生活の一部であり、青春そのものだと感じている生徒たち、 その間に横たわる溝は深く、長い。 しかし児童生徒諸君! それにもかかわらずキミたちは、 最終的には高い学力や技能が欲しかったと…

「校則における三つの役割とひとつの機能」~「わけの分からない校則」にわけがある② 

現場の忙しい先生たちに、 この校則に何の意味があるのかと聞かないで欲しい。 代わりに私が答えよう。 しかしその前に、校則の基本的な役割について考える。 という話。 (写真:フォトAC) 【校則の三つの役割】 一般に校則と呼ばれるものにはとりあえず…

「教員は異常集団だと思われているぞ」~「わけの分からない校則」にわけがある①

3月のYahooニュースは教員不祥事とブラック校則ばかりだった、 ――というのは私のコンピュータの特殊事情である。 しかし不祥事や校則で、世間はボロクソに言っているぞ。 「わけの分からない校則」にもワケはあるのに。 という話。(写真:フォトAC) 【…

「児童生徒・同僚・保護者との関係を築き、セーフティーネットを張る」~2021年度が始まります②

新年度、4月の始まりにしかできないことがある。 4月やっておけば後々ずっと楽になることがある。 同僚の誰が優秀で、何を持っていて、自分のために何をしてくれそうか、 そういうことをたくさん知って人間関係を作っておくこと、 子どもと保護者の心を掴…

「年度の始まりに心しておきたいこと」~2021年度が始まります①

2021年度が始まる。 年度の始まりに、これからの1年がどんなふうになるのか、 簡単に見通しをつけておきたい。 コロナとコンピュータ、そして改正「高齢者雇用安定法」 という話。(写真:フォトAC) 2021年度が始まります。本年度もよろしくお願い…