カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

芸術・音楽・映画・演劇

「与謝野晶子がゲーテを一蹴するマンスプレイニングの話」~ブランド名の由来とマンスプレイニング③

男性が、若い女性や子ども相手に蘊蓄(ウンチク)を垂れるハラスメント、 それをマンスプレイニングというらしい。 しかし昔から男の子は知ったかぶりと相場が決まっているではないか。 与謝野晶子なら軽く一蹴するところだ。という話。(サンティアゴ・ルシ…

「『今は昔』と言えばなんでも通る・・・かもしれない(令和今昔物語)」~「不適切にもほどがある」が突きつけるもの③

ただ浮かれ騒いでいたような昭和後期。 ひたすら真面目でコンプラ重視の現代。 まったく違うように見えて根は同じだ。 きっとまた揺り戻しがある。という話。(写真:フォトAC) 【1986年、最悪のバラエティ】 「不適切にもほどがある」(TBS系列:金…

「見かけほど自由でも奔放でもなかった昭和バブルの話」~「不適切にもほどがある」が突きつけるもの②

ドラマが揶揄してみせる昭和後期の風俗。 しかし見かけほど自由で奔放だったわけではない。 当時の流行歌にみるセクハラもパワハラも、 それぞれ時代の宿命を背負っていたのだ。という話。(写真:フォトAC) 【「ふてほど」にみる“性”の問題】 「不適切にも…

「沖田✕華はいかにしてあの表現力を獲得したのか」~NHK土曜ドラマ「お別れホスピタル」を見て

NHK土曜ドラマ「お別れホスピタル」。難しい人間関係の綾が織りなされていく。しかし原作者はどうやってあの表現力を手に入れたのだろう。典型的なASD(自閉症スペクトラム障害)だったはずなのに。という話。(ゴッホ「カラスのいる麦畑」) 【NHK土曜ドラ…

「『光る君へ』:百人一首の人々」~大河ドラマのこれまでにない見方

大河ドラマは文化の継承、視聴率など気にする必要はない。 そのうえ平安中期はこれといった事件もないから、 ドラマは自由に進むだろう。 だが、私たちは意外とこの時代の人々に詳しいのだ。という話。(写真:フォトAC) 【NHK大河ドラマには特別な役割があ…

「異端の主人公たち=昭和人とASD(自閉症スペクトラム症)」~2024年の冬ドラマ、私はこれを観る

2024年冬ドラマが始まっている。 玉石混交をどう選りすぐって良き番組に出会うか、 今期は何を観ていくか。 そこで見えてきたのが異端の人々の物語。という話。(写真:フォトAC) 【2024年の冬ドラマ、私はこれを観る】 2024年の冬ドラマ。1月…

「テレビに出てくる子どもたちが愛おしい」~YOASOBIの「アイドル」を観ながら思ったこと

2023年紅白歌合戦のビデオを繰り返し見ている。 そこに出てくる若者たちが実に愛おしいのだ。 彼らこそ、私が消えて行こうとするとき、 生き生きと人生を生き始める人たちだからだ。という話。(写真:フォトAC) 【子どもたちが愛おしい】 ここのところかれ…

「わがセリヌンティウス体験とメロスの証言」~半世紀ぶりに「走れメロス」を読む②

私もセリヌンティウスと似た体験をしたことがあるが、 相手はそれを悪いことだとはまったく思っていない。 傍から見るとかなり違うのだが、本人はそれでも、 正しい道を正しく進んでいると思い込んでいるのだ。という話。(写真:フォトAC) 【わがセリヌン…

「メロス、それはないだろう」~半世紀ぶりに「走れメロス」を読む①

半世紀ぶりに「走れメロス」を読んだ。 そしてたまげた。 メロスよ、それは違うだろう。 勝手に他人の命を賭けてはいけないよな。という話。(写真:フォトAC) 【上司のセクハラ発言にどう対抗するか】 先週の金曜日、ネット上をあちこち巡っていたらちょう…

「NHKでもこんなミスをするのか?」~私たちは見ているようでまったく見ていない①

NHK「100カメ」で時代劇「大奥」の制作の場面をみた。 とんでもなく丁寧で配慮の行き届いたドラマ作りだった。 国民から強制的に金を集めている以上、そうあるべきだと思う。 しかし先週の朝ドラ「ブギウギ」、NHKは何ということをしてくれたんだ?…

「夏ドラマに費やした時間の損得勘定・また凄いヤツを見つけた」~夏ドラマから知ったこと考えたこと⑤

この夏、テレビドラマを観るために費やした膨大な時間、 そこから得たものと釣り合っているのだろうか? 生き急ぎ、何か損だと感じている年寄りは、文化的であることも難しい。 その他、拾い遺したこと――。という話。(写真:フォトAC) 【ドラマに費やした…

「子どもが疑問に思う人生の不思議と大人の答え:なぜウソをついてはいけないのか」~夏ドラマから知ったこと考えたこと④

「大人は平気でウソをつくのに、なぜ子どもがつくと怒るの?」 素朴で、核心をついた、しかし答えにくい問題だ。 どう答えたらいいのか思いあぐねていたら、 NHKドラマ「わたしの一番最悪なともだち」が答えを教えてくれた。という話。(写真:フォトAC)…

「人間の本質は優しさと弱さだと、ドラマに教えられる」~夏ドラマから知ったこと考えたこと③

日本テレビのドラマ「何曜日に生まれたの」を見ながら、 ドラマや芝居を見たり、小説を読んだりすることは、 私たちが人間関係や社会を解きほぐす練習をしているようなもの、 人間の本質は優しさと弱さだと、教えられているようなものだと思った。という話。…

「今年の夏はこんなテレビを見て過ごした」~夏ドラマから知ったこと考えたこと①

今年の夏のテレビドラマ、なかなか見るべきものが多かった。 そのうち23本を見始め、12本を最後まで見て、 4本を特に気に入り、こだわっていた1本を投げ捨て、 評判の1本には同調できなかった。という話。(写真:フォトAC) 【2023年夏ドラマ】 …

「ダイヤモンドは傷つかない」~水曜日のカンパネラの詩羽をどう扱うか③

個性という言葉は安易に使われ過ぎる。 真の個性は守られるべきものではなく、鍛えられるべきものだ。 偽の個性は、早い段階で本物と置き換えられる必要がある。 いずれの場合も、社会に出るまでの間、それは教師と親の仕事である。 という話。(写真:フォ…

「わが教室の詩羽」~水曜日のカンパネラの詩羽をどう扱うか②

自分のクラスに才能にあふれた「わが教室の詩羽」がいたら、 私はあの異装を改めさせようとするだろうか、できるだろか。 並外れた個性だからあの子は特別だとクラス認めさせるのか、 はたまた皆が似たような服装や化粧をする学校社会を目指すのか。 という…

「演技・歌唱力ハラスメント」~水曜日のカンパネラの詩羽をどう扱うか①

いまや中途半端な容姿・演技力・歌唱力では、芸能界に生きる場がない。 圧倒的な外見でアイドルを目指すか、並外れた実力をもって切り込むだけだ。 「水曜日のカンパネラ」の詩羽、 私はこの子に興味がある。 という話。(写真:フォトAC) 【演技・歌唱力ハ…

「ロダン作『カレーの市民』の話」~8月3日の《今日は何の日》

夏休みのために子どもに何かを語りかけることのなかった8月、 だから調べることもなかったが、けっこう心動かされる出来事がある。 今日8月3日はカレー包囲戦の終結した日。 あの国立西洋美術館の入り口に立つ群像のきっかけとなった日だ。という話。(写…

「どうした家康、らんまんの厚み、そして最高の教師」~最近のドラマに少し思う

テレビドラマ、見ないときは徹底的に見ないのに見るときは見る。 今シーズンはバラエティが減った分、ドラマが増えたようにも思うが、 玉石混交、NHKの振れ幅も大きく、何か落ち着いて見ることができない。 その中でテレビ朝日の「最高の教師」は、案外い…

「マティス」~私は人々を癒す肘掛け椅子のような絵を描きたい

東京都美術館にマティスを観に行った。 単純で誰にでも描けそうな絵なのでかえって分からない。 しかしそうなると、絵画が分かるというのはどういうことになるのだろう? マティスの絵がまるで子どもの絵に見えるのは、なぜだろう?という話。(写真:SuperT…

「その子らしさは守り、個性は叩く」~素晴らしきネット社会の人生⑤

「新しい学校のリーダーズ」という女性ボーカルグループが気になる。 極めて個性的な歌とダンスのできる子たちだ。 しかしその個性は持って生まれたものではないだろう。 それは叩かれ鍛えられてきたものだ。 という話。 【新しい学校のリーダーズ】 4月最…

「男たちが男くさく、スーパーモデルたちは可愛い」~素晴 らしきネット社会の人生③

いま夢中になっている2番目は、 マルーン5の音楽とビクトリア・シークレットのファッションショー 半世紀以上前の不良少年と完ぺきな姿を誇示するモデル、 なぜか既視感のある光景なのだ。 という話。 【ビクトリア・シークレット・ファッションショー】 私…

「かくてパンドラの箱は開かれ、ジャニーは戦場に行った」~権威がなくなることへの期待と不安①

広島でG7の首脳会議の開かれた先週、 芸能界は二つの問題で大混乱だった。 ジャニーズ事務所のセクハラ疑惑、市川猿之助一家心中(?)事件。 しかしこの二つ、見かけはまったく同じじゃないか。 という話。(写真:フォトAC) 【両極端に忙しかった先週】 …

「更新しました」~キース・アウト

地域移行といって外に出されても吹奏楽部の行くところはない。結局、親に頼まれ、部員にすがられ、元の教員が休日の指導を続けるしかないのだが、そのとき教師は別の名で呼ばれる。「休日も指導を希望する教員」、だから時間外勤務の対象にもならないのだ。 …

「二つの美術展を観て、西郷さんを探して・・・」~上野公園に行ってきた

所用があって久しぶりの東京。 せっかく来たのだからと上野恩賜公園に遊んだ。 展覧会を観て、西郷さんを探して―― これで私の思い残しもひとつ減った。という話。 (写真:フォトSuperT) 【二つの美術展をハシゴしてきた】 所用があって娘の家に行ったつい…

「とつぜん思い出した詩の一節が妙に感慨深かった話」~三好達治の「雪」

久しぶりの大雪が降った日曜日の朝、 次郎さんの家を訪う妻に、詩の一節を話した。 曖昧な記憶をもういちど確認し直すと、 何か懐かしく暖かなものが沸き上がってきた。という話。(写真:フォトAC) 【次郎さんの雪かきと三好達治の二行詩】 昨日の朝、妻が…

「金八の悪しき遺産と等身大の学校」~ドラマが現実を侵食する

かつて『3年A組 今から皆さんは、人質です』という優れたドラマがあった。 しかしあれほど優秀な作品でも、学校や教師を嘲笑することを忘れない。 ただ茶化して嘲笑うだけならいいが、変に真面目だと現実世界を侵食し始める。 等身大の学校が描かれるとよ…

「ドラマはプロデューサー・脚本家・演出家で選ぶ」~ドラマの正しい選び方 

二日に渡ってテレビドラマの悪口を言ってきたが、もちろん秀作もある。 マンガを原作としたものはほぼ間違いない。 「一に脚本、二に役者、三に演出」ともいう。 しかしプロデューサーも含めたヒット・スタッフ・セットというのもあるのだ。という話。(写真…

「日本語の番組に日本語字幕をつけて観る」~新しいテレビと名優の見つけ方の話②  

大型テレビに字幕を表示させると、画面が縮小され、 その枠外に文字が表示されるようになる。 近すぎる場所での視聴に都合がいいばかりでなく、 日本語放送に日本語字幕は、意外な発見につながるのだ。という話。 【日本語字幕が適切に表示できる】 夜は週に…

「一芸に秀でる者は多芸にも通じるのだろうか」~才能と努力について①  

「一芸に秀でる者は多芸に通ず」と言われて、 何かで他人を圧倒するような人になろうと努力を重ねてきた しかしこの言葉には別の意味もあるのではないか。 それはまったく身も蓋もないことなのだが。という話。 (写真:フォトAC) 【一芸に秀でる者は・・・…