老い
母の最期、終の棲家をどうするのか、 長年放置しておいたこの問題に、あっさりと決着がつく。 高齢者のケガや病気は、その度に生活の質を大きく下げる。 質の下がった体で元の生活はできないという非情――。という話。(写真:フォトAC) 【騅(すい)逝かず …
長年努力してせっかく積み上げたものが、 一瞬で崩れることがある。 迂闊だったわけではない、誰が悪いわけでもない。 しかしなぜかそうなることある。という話。(写真:フォトAC) 【悪魔も細部に宿る】 父が死んだのが13年前。その後1年だけは母にひと…
久しぶりの飲み会で、飲み方も分からなくなってきた。 しかも老人の飲酒は、それ自体が危険だ。 我が身を知るとともに、友人のために、 たくさんのことを覚えなくてはいけない。という話。(写真:フォトAC) 【死んでもいいが、死に方には注文がある】 金曜…
2023年紅白歌合戦のビデオを繰り返し見ている。 そこに出てくる若者たちが実に愛おしいのだ。 彼らこそ、私が消えて行こうとするとき、 生き生きと人生を生き始める人たちだからだ。という話。(写真:フォトAC) 【子どもたちが愛おしい】 ここのところかれ…
老後をどこでどう過ごすか、在宅かホームか。 どちらにしても選択肢の先にはグレードがある。 資金のある人、少ない人。質素な人から豪奢な人まで、 自分の老後も親の老後も、目の隅で捉えておくべきだ。という話。(写真:フォトAC) 【令和の年寄りの懐事…
今年の正月は我が家の構成員全員が揃った。 そしてそれぞれの世代の現在が、鮮やかに浮かび上がった。 子どもたちはすでに子どもではない。 私たちはもうすぐ、何かをしてもらう人になる。という話。(写真:フォトAC) 【正月の我が家に見る世代相とその行…
日曜日の朝、町内会の回り番で公民館の掃除に行った。 私の組からは年寄り3名のみの参加。11軒もあるというのに。 間もなくこの組も消滅するだろう。 私たちが殺すからだ。という話。(写真:フォトAC) 【老いた地区の、老いた人々】 昨日は朝、町内会で…
子どもと孫たちが古希のお祝いをしてくれた。 しかし「古希」ってどういう意味だったのだろう? その他「還暦」やら「喜寿」やら、いくつかある長寿祝いの意味と、 歴史理解に必要な十干十二支についてーー。という話。(写真:SuperT) 【また、まんまと引…
大腸のポリープをひとつ採ってきた。 2年前の取り残しだという。 何かすっきりしないが、そういうものだろう。 同じ時期、友人のひとりは大腸がんを摘出した。 という話。(写真:フォトAC) 【大腸のポリープをひとつ取ってきた】 一昨日、睡眠時無呼吸症…
夜中に何度も目を覚ます。 もしかしたら睡眠時無呼吸症候群のためかもしれない。 そう思って検査を受けたら、一晩に132回、最長5分39秒に渡って、 私は呼吸をしていないことが分かった――。 という話。(写真:フォトAC) 【睡眠時無呼吸症候群(SAS)…
就寝中、しばしば息が止まっていると妻から言われた。 以前にも調べたことがあるので気にしないでいたら、 夜中に何度も目覚め、睡眠時間がどんどん削られていく。 私の体に何が起こっているのだ? という話。(写真:フォトAC) 息子アキュラの結婚式があっ…
ふたりの孫を連れて娘夫婦が帰省してきた。 子どもは子どもなりにさまざまなものをもっている。 それにしても「孫は来て良し、帰って良し」って、 祖父母たちは、そんな冷ややかな目で孫たちを見ているのだろうか。 という話。(写真:SuperT) 【娘夫婦と孫…
妻は毎日、わずか15分ほどで5~8品の料理を用意する。 それだけの技術を持っている。 しかしそれを可能とするのが、あのうんざりするほど多くの、 調理器具たちなのだ。どうする家康(は関係ないか)。 という話。(写真:SuperT) 【妻は15分で8品の…
今年の夏の一大課題は、 「人生の最終盤の生活のため、家をリフォームする計画を立てる」 しかし何も決まってこない。台所にものが多すぎるのだ。 こんな雑多なものが全部必要なの? その答えが《必要》、だから困る。 という話。(写真:SuperT) 【なぜ今…
「女性に重いものを持たせてはいけない」 それは正し判断なのだろうか? 相手が若くても、仕事であってもそうなのか? ジェンダー的にはどうなのか? と、なかなか面倒な時代だ。という話。(写真:フォトAC) 【女性に持たせるわけにはいかない】 母が急…
徐々に復活してきた友人たちとの飲み会。 行ってみたら意外と多くの仲間たちがいまだに勤めていた。 私は彼らが羨ましい。 しかし最近になって、急に羨ましくなってきているのはなぜだろう? という話。(写真:フォトAC) 【年寄りたちが、けっこう忙しいら…
齢を取るとできないことが増えてくるが、 できないことは機能面ばかりではない。 人生の終わりが見えないので計画が立てられないのだ。 若者よ、これが終活の困難だ。という話。(写真:フォトAC) 【95歳がペットを飼えとそそのかす】 95歳の母の2番目…
世の中の人たちは意外と自分の健康に無頓着だと最近、知った。 それに比べて私は気が小さかったようだ。 人間ドックでは結局おおきな問題はみつからなかったが、 こんなふうに健康の階段を下りていくのは、やはり楽ではない。 という話。(写真:フォトAC) …
ウサギのミースケはいよいよ歩くこともできなくなってしまった。 エサも食べさせてもらわないと満足に進まない。 これとは別の話だが、近所で私と同い年の方が亡くなった。 ウサギと一緒にしてもいけないが、いろいろ考えさせられる。 という話。(写真:Sup…
95歳の母がテレビを見て頻尿・夜尿の薬を買ってしまった。 利尿剤を飲んでいる身なのに。 さっそく返品手続きをしたのだが、その過程で思わぬ提案があったのだ。 「次回、同じ電話から注文があったら受け付けないこともできますが――」 という話。(写真:…
11歳になった我が家の飼いウサギのミースケ、 老衰が急速に進んでいる。 もはやトイレの位置も分からなくなり、 自由に部屋を歩き回ることもできないのだ。 という話。(写真:SuperT) 【三羽のウサギ】 ミースケ(本名:ミルク)という名の我が家のウサ…
人間ドックに行って、ひとこと言われてきた。再検査もある。 しかし今回いちばん動揺したのは、 人には検査をきちんと受けるための能力というもがあり、 それがずいぶん衰えてきたということだ。 という話。(写真:フォトAC) 【人間ドックに行ってきた】 …
かつての同僚である大黒(だいこく)さんからの連絡が途絶えた。 そろそろ一緒に人生を振り返る時期だと思っていたのに。 かくして私の七福神探索が始まったが、 糸口はあんがい近くにあった。 という話。(写真:フォトAC) 【去年の年賀状を頼りにする(残…
俳優でタレントの渡辺徹さんが亡くなった。 61歳、これもまた若すぎる死だ。 しかし考え直してみよう、 これもまた新しい人生の始まりなのかもしれないのだ。 という話。(写真:フォトAC) 【若すぎるもう一人の死】 俳優でタレントの渡辺徹さんが亡くな…
年下の元同僚の訃報を新聞で知った。 若すぎるほど若いという年齢でもないが、十分に生きたとも言えない。 人はどれほど生きたら一応の満足を得られるのだろう。 それにしても定年前はダメだ。 という話。(写真:フォトAC) 【年下の元同僚が亡くなった】 …
老後を年金だけでは生きてはいけない、最低2000万円は必要だという。 しかし普通に準備すれば2000万円はそれほど大きな額でもない。 個人の積み上げていける財産は意外と多いものだ。 問題はむしろムダに残してしまうことかもしれない。 という話。…
先日、伯母が100歳の誕生日を迎えた。私の母も95歳。人はなかなか死なないものだ。しかし一般的な人の死から逆算すると、私の余命はあんがいと短い。高齢者の余命問題、どう考えたらいいのだろう。という話。(写真:フォトAC) 【キンは100シャイ、…
明治、大正、昭和と平成、令和――、それぞれの時代で年寄りのあり方や性格は異なる。かつての年寄りは静かだった、うるさくても放っておけた。しかし令和の年寄りは、放っておくにはあまりにも危険だ。という話。(写真:フォトAC) 【令和の年寄りは昭和の年…
スマートウォッチは、どうやら個別化されるべきものなのだ。スポーツ用、デスクワーク中心の生活者用、そして高齢者用。いずれも可能性は大きいが、果たして人間はそれで幸せになるだろうか。という話。(写真:フォトAC) 【お金を積めばできること】 5万…
さまざまな職種の女性が一斉にZoomの招待に応えられる――。Zoomはいつの間にこれほど一般的なものになったのだろう。遅れを取った私たちは慌てる。しかしがんばって追いついたとしても、技術は一回しか使えないのだ。という話。(写真:フォトAC) 【Zoomはす…