カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2023-01-01から1年間の記事一覧

「その月はないだろう」~私たちは見ているようでまったく見ていない②

NHKの朝ドラ「ブギウギ」で、 南の空の中央に垂直に立つ細い月をみた。 あんな変なもの、今までに見たことがない。 スタッフたちのは、誰も違和感なく、あれを見ていたのだろうか。という話。(写真:フォトAC) 【月を、私たちは見ているようでまったく見…

「NHKでもこんなミスをするのか?」~私たちは見ているようでまったく見ていない①

NHK「100カメ」で時代劇「大奥」の制作の場面をみた。 とんでもなく丁寧で配慮の行き届いたドラマ作りだった。 国民から強制的に金を集めている以上、そうあるべきだと思う。 しかし先週の朝ドラ「ブギウギ」、NHKは何ということをしてくれたんだ?…

「誉められたい、感謝されたい、すごいと言われたい」~TVドラマ「下剋上球児」に見る人間像・教師像③

本気で悪くなりたいと思っている子は一人もいない、 みんな実は「いい子」になりたい、それは事実だ。 しかし子どもはしょせん子ども。自分では悪くなるのを止められない。 そんなときは憤怒の菩薩も必要になる。という話。(写真:フォトAC) 【誉められた…

不登校児童生徒に訊いたらきっかけは「先生」だという。原因は「本人の無気力・不安」だと言った文科省と違うじゃないか、という話

「キース・アウト」を更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp

大学の先生が「教員は社会との交わりが薄い」「いかに学校の外へ出ていく環境を作っていくか」なんて言っている。

キース・アウトを更新しました。kieth-out.hatenablog.jp

「生徒指導:子どもはある日とつぜん変わる」~TVドラマ「下剋上球児」に見る人間像・教師像②

ドラマ「下剋上球児」の主人公は、半ば教師によって育てられた。 現実の教師も、子どもの全般を育てようとする。 しかも育てることにしつこく、容易に諦めない。 子どもがある日とつぜん変わることを知っているからだ。という話。(写真:フォトAC) 【親が…

「人生の岐路、そこには浅~いワケがある」~TVドラマ「下剋上球児」に見る人間像・教師像①

TBSドラマ「下剋上球児」が面白い。 単なる青春スポーツ・ドラマではなく、 最初から複雑な運命を背負った人々が大勢いるからだ。 しかも運命はしばしば、とんでもなく間抜けな行動を経て動き始める。 という話。(写真:フォトAC) 【期待を裏切らない人た…

「この子の七つのお祝いに・・・何が起こったのか」~分かっているようで分かっていない七五三

明日は七五三。しかしすべての人に関係のある行事ではないので、 とかく忘れられがち。しかも内容もあまり理解されていない。 なぜ七・五・三なのか。そして、 「この子の七つのお祝いに」何が起こったのか――。という話。(写真:フォトAC) 【明日は七五三…

「教養としての長寿祝いと十干十二支(じっかんじゅうにし)」~ちなみに私は古希だそうで・・・

子どもと孫たちが古希のお祝いをしてくれた。 しかし「古希」ってどういう意味だったのだろう? その他「還暦」やら「喜寿」やら、いくつかある長寿祝いの意味と、 歴史理解に必要な十干十二支についてーー。という話。(写真:SuperT) 【また、まんまと引…

「ガザ:私たちにできること、子どもたちにできること」~パレスチナのガザで起こっていることを子どもたちにどう説明するのか

いまパレスチナのガザで起こっていることを 子どもたちにどう説明するのか。 直接的には何もできない私たちや子どもたちに、 いまできることは何なのか。という話。(写真:フォトAC) 【教師はガザを、子どもたちにどのように話すのか】 現在パレスチナのガ…

「教育内容を昭和に戻せばすべて事足りるのに」~ウサギとカメの教育科学④

小学校の飼育活動も中学校の部活動も、 子どもの成長に価値があるからここまで続いてきた。 それをなくして何を成し遂げたいのだろう? しかも実際にはなくすこともできないのに――。という話。(写真:フォトAC) 【教師の負担を増やしているのは飼育活動で…

「ウサギの代わりにカメでいいのか」~ウサギとカメの教育科学③

人を大切にし、命を大切にする教育に動物は欠かせない。 しかしそれはカメやメダカの飼育でもいいのか? 一般に、ネコ以上の大きさの四つ足の哺乳類は違うという。 そこに大きな分岐点がある。という話。(写真:フォトAC) 【生活科=保育のやり直し】 19…

「子育ての練習としての動物飼育」~ウサギとカメの教育科学②

私は特に熱心な動物愛護家という訳ではない。むしろ反対だ。 しかしよく考えると、大人になるまで一貫して、私は動物を飼ってきた。 飼わなくなってからの約30年間は、子どもを育てていたのだ。 そう思うと、飼育体験はやはり決定的に大切なのかもしれない…

「ペットロス8か月後の発見」~ウサギとカメの教育科学①

ペットのウサギの最後の一羽が死んで8か月が経った。 そろそろ歩き出す時だ――。 そう思って学校に、余ったエサをプレゼントしに行ったのだが・・・、 ウサギはいなかった、という話。(写真:フォトAC) 【ペットロス8か月】 わが家で飼っていた三羽のウサ…

「子どもたちに『文化の日』を教える」~明日は祝日だけど何の日か分かる?

明日は文化の日。しかし何の日なのか、なぜ11月3日なのか、 知らないでいることも多い。 子どもたちはもちろん親たちも知らない場合がある。 だったら調べて、ひとこと教えてあげよう。という話。(写真:フォトAC) 【子どもたちに祝日の意味を教えてお…

「『魔の月』をどう乗り越えるか」~11月になりました

11月が始まる。学校では「魔の月」と言われる11月。 さてどうしたものか? 烏合の衆を目的集団にできるのか、 11月をどう乗り切るのか、 11月をどう過ごすのか――。という話。(写真:フォトAC) 【魔の月】 11月になりました。学校では「魔の11…

「中学校から小学校の教員へと異動して、何を見ました?」~元教え子の質問に答えて

30年以上前の教え子からFacebookを通して質問が来た。 先生は幼少期の教育がなにより大切だといったが、どういうことか? 昔、中学生だったころの私たちの、何を見てそう思ったのか。 実際に行ってみた小学校はどうだったのか――そして私は答える。という話…

「今日は火星人来襲の日」~信じられる社会事象・歴史とは何なのだろう

今日10月30日は、95年前に宇宙人が合衆国に降り立った日、 ――というか降り立ったと信じられた日だ。 ニュージャージー州には騒動を記録する記念碑(*1)まであるが、 さて、その実態は・・・。という話。(写真:フォトAC) 【火星人来襲の日】 193…

「学校給食:食べる量には個人差があるといっても、9割カットはないだろう」~ニュースの行間にあること

キース・アウトを更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp

「それでもシャーペンでは字が下手になる」~私の常識は世間の非常識⑤

シャーペン、ボールペン、そして体に合わない食卓と椅子。 これが子どもたちの字を下手にして背骨を曲げる――。 こうした私の主張は、しかし見向きもされない。 だが見ているがいい、それでも地球は回っているのだ。という話。(写真:フォトAC) 【再び、字…

「日本人には“掃除をしたくなるDNA”がある、らしい」~私の常識は世間の非常識④

試合後のワールドカップの会場やハロウィーン明けの渋谷、 東日本大震災の広範な被災地・避難所で繰り返し見られた日本人の美質。 それを人々は「日本人のDNAに刷り込まれた性質」と表現する。 しかし私の常識は《違う》と叫ぶ。それは私たちが育てた能力な…

「2023年秋ドラマ『下剋上球児』:仏の指を持つ人たち」~私の常識は世間の非常識③

いよいよ始まった2023年秋ドラマ。 中でも「下剋上球児」はスタッフが出色だ。 始まったばかりの番組だが、それを見ながら、 「ああやっぱり学校から部活はなくならない」と私は思う。という話。(写真:フォトAC) 【2023年秋ドラマ期待の三つ】 テ…

「音読はいらない、古文・漢文は誰が必要とするのか」~私の常識は世間の非常識②

学校教育のすべてに理由があるが、説明しきれるものでない。 また、説明できないからと言って無意味なわけでもない。 確信をもって言うが、音読も古文も漢文も、絶対に必要なのだ。 それが学校の常識、私の常識、新しい学校のリーダーたちの常識。という話。…

「団塊の世代が、いま続々と定年退職を迎えている!?」~私の常識は世界の非常識①

わたしの常識と世間の常識がずれることがある。 たいていは私が間違っているが、正しいときだってある(はずだ)。 大手マスコミ・出版社が否定しても、世界中が反対しても、 それでも地球は回っている――。という話。(写真:フォトAC) 【今、学校から団塊…

「机に顎を乗せて勉強する子たち」~美しい文字を子どもの財産として残すために⑤

子どもの字が下手になっていく要因はいくつかある。 ひとつはシャーペンなど、立てなければ書けない筆記用具。 もうひとつは、身体にまったく合っていない椅子。 そしてその椅子は、意外な場所にある。という話。(写真:フォトAC) 【小さな子には望ましい…

「シャーペンは子どもの背骨を曲げる」~美しい文字を子どもの財産として残すために④

シャーペンで書き続けることは、字を汚くする最短距離だ。 それだけではない。ペンを立てるとペン先が見えなくなる。 そのために子どもたちはさまざまな方略を生み出す。 そして子どもの背が曲がる。という話。(写真:フォトAC) 【「鉛筆の芯先が見えない…

「シャーペンで字が下手になるというこれだけの証拠」~美しい文字を子どもの財産として残すために③

シャーペンで字を書けば下手になるという事実は、 40年以上まえから分かっていたのに、 なぜ未だに子どもと保護者はシャーペンを使わせろと学校に要求し、 学校は芯が散らかるからなどと妙な説明で抵抗し続けるのだろう。という話。(写真:フォトAC) 【…

「美しい文字を書くための条件、鉛筆の持ち方と姿勢」~美しい文字を子どもの財産として残すために②

字がうまくならないのは、生活のどこかに、 字を下手にする条件があるのかもしれない。 ただそれを考える前に、 美しい字を書くための条件について考えてみよう。という話。(写真:フォトAC) 箸についてはトレーニング箸などの補助具を使って基本を学び、…

「王様の耳はロバの耳! 字が汚くて許されるのはブサイクだけだ!」~美しい文字を子どもの財産として残すために①

なぜ、字の下手はあそこまでひとをがっかりさせ、 字の上手いは、あそこまでひとを過大評価させるのか。 しかも字は箸使いと違って、 書けば書くほど下手になっていくような気もする。なぜだ?という話。(写真:フォトAC) 【大女優宮沢りえの大きな失態】 …

「日本社会から甘えをなくすと、結局は欲しいものに手を伸ばす者が勝ち」~世代間のすれ違う思いと接点④

ポストコロナの生き方、たいへんなのはむしろ若者たちだ。 指をくわえていても誰も助けにきてくれない。 自分で取りに行った者が勝ち、コミュ力が勝負の分かれ目、 という実につまらない結論――という話。(写真:フォトAC) 【たいへんなのは、むしろ若者】 …