カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

老い

「老後の心配は貧困だけじゃない」~財産は残せばいいというものでもない①

老後を年金だけでは生きてはいけない、最低2000万円は必要だという。 しかし普通に準備すれば2000万円はそれほど大きな額でもない。 個人の積み上げていける財産は意外と多いものだ。 問題はむしろムダに残してしまうことかもしれない。 という話。…

「高齢者のあることのやっかい」~伯母が100歳の誕生日を迎えて

先日、伯母が100歳の誕生日を迎えた。私の母も95歳。人はなかなか死なないものだ。しかし一般的な人の死から逆算すると、私の余命はあんがいと短い。高齢者の余命問題、どう考えたらいいのだろう。という話。(写真:フォトAC) 【キンは100シャイ、…

「この年寄りは危険だ」~高齢者:俺たちに明日はない⑤

明治、大正、昭和と平成、令和――、それぞれの時代で年寄りのあり方や性格は異なる。かつての年寄りは静かだった、うるさくても放っておけた。しかし令和の年寄りは、放っておくにはあまりにも危険だ。という話。(写真:フォトAC) 【令和の年寄りは昭和の年…

「高齢者用健康スマートウォッチは人間を幸せにするのか」~高齢者:俺たちに明日はない④

スマートウォッチは、どうやら個別化されるべきものなのだ。スポーツ用、デスクワーク中心の生活者用、そして高齢者用。いずれも可能性は大きいが、果たして人間はそれで幸せになるだろうか。という話。(写真:フォトAC) 【お金を積めばできること】 5万…

「Zoom! あっぷあっぷ」~高齢者:俺たちに明日はない② 

さまざまな職種の女性が一斉にZoomの招待に応えられる――。Zoomはいつの間にこれほど一般的なものになったのだろう。遅れを取った私たちは慌てる。しかしがんばって追いついたとしても、技術は一回しか使えないのだ。という話。(写真:フォトAC) 【Zoomはす…

「高齢者:俺たちに明日はない」~知識・技能の賞味期限と現実 

高齢者が新技術に乗り遅れる理由のひとつは、手に入れたところで長く生かせる気がしない、というのがあるだろう。使う見通しがなければその技能はなくてもいい。だが、稀に必要になることもあるから困りものだ。という話。(写真:フォトAC) 【映画「俺たち…

「いまの居場所が姥捨て山になる」~夏休みに思ったこと、考えたこと①

新型コロナ第7波の大波を受けて、しかし誰も「行動規制を!」とは言わない。医療の逼迫は気にしつつも、感染拡大に耐えて経済を回していこうとする。しかし高齢者と基礎疾患のある者は別なのだ。この人たちはこの先も、永遠に隔離されたように生きて行かね…

「医師も他もすべて年老いて消えていく」~“私の右足がゾウのようになった話”の後日

結局、私の右足はゾウになることなく、治療継続・様子見ということになった。 そして私はかかりつけ医の、あまりもの老けように気を奪われている。 そうだ。私の周辺でさまざまなものが老いぼれて様変わりしていく。 私が朽ちる前に、周囲がまず閉じていく。…

「よく知った歯科医がグダグダ」~その人生に飽きちゃわない?① 

長く使った差し歯が抜けた。 そこで長年お付き合いいただいている歯科医に行ったのだが、 この歯科医、何かグダグダ。ところでこの人、 どういう気持ちでこの仕事を続けているのだろう?という話。 (写真:フォトAC) 【よく知った歯科医がグダグダ】 親…

「死後、家族に禍根のタネを残したくないと思えば」~かくも厄介な人生の終末④

結婚して三十余年。ひたすら働いて、遊ぶ暇も金を使う暇もなかった。 おかげでそこそこの財産を残し、子に引き継げるのだが、 金を渡す作業は思いのほか難しそうだ。 そして、後悔はしていないが、こんな人生でよかったのかと、ふと思った。という話。(写真…

「『終活にやること10選』を考察する」~かくも厄介な人生の終末③

とりあえず「終活」が分からないので調べてみた。 すぐに見つかったのが「終活にやること10選」。 ひとつひとつを見て行くと、 この世界、案外、楽で難しいものだ。という話。 (写真:フォトAC) 【終活にやること10選】 さて終活だと机に向かってハタ…

「夫婦役割分担の代償と、育て直しの話」~かくも厄介な人生の終末② 

夫婦は一対一体のものであって互いに補うべきものだ、それはいい。 しかし役割分担をしっかりとして30年も過ごすと、 分担しなかった部分のスキルは著しく低下する。 人生の終末期、互いの弱い部分を補強し合わなくてはいけないのだが――、という話。 (写…

「あれ? オレ、もうすぐ死ぬのか?」~かくも厄介な人生の終末① 

ついこの間のように思っていた「ルージュの伝言」は、半世紀も前の曲。 長生きの大きな目標だった80歳は目の前。 しかも老人の未来は若者の未来より混沌としている。 ちょっと焦り始めた。という話。(写真:フォトAC) 【時間の感覚がすっかり変になって…

「我が母のプライドと偏見」~自分を受け入れることの難しさ

94歳の母が昨年11月からデイケアセンターへ通い始めた。 私はコロナ禍のために見学もできていないが、 そこにはさまざまな人たちがいるらしい。 しかしそこにいる自分を、母は受け入れられない。という話。(写真:フォトAC) 【年寄りに必要な「きょう…

「来てます、来てます」~近づいてきた老化の兆し

学校帰りの長い道中を翌朝の「デイ・バイ・デイ」を考えながら帰るのが常です(運転しながら考え事をするというのも、あまりほめられたものではありませんが)。30分少々の帰宅時間内に、おおよその構想ができる場合もあれば、何を書こうという見通しも全…