カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「エコヒイキが嫌いなのはオレも同じだということについて」~仕事をしない子を怒る

みんなが静かに一生懸命清掃をしている最中、何もしないでおしゃべりをしている子どもを見ると、普通の教師だったら頭にきて指導します。ところでその時、私たちは何に頭にきて、腹を立て怒っているのでしょう。 教室がきれいにならないことに腹が立つ。 出…

「アレ、なんて言ったっけ」~名前の言えないあの道具の名前と使い方

トイレなどの詰まりを直す棒の先に吸盤のようなものがついたアレ、なんと言う名前か知っていますか。 任意で先生方に聞いてみたら、「呼んだことがないない」が最も多く、次が「スッポン」。「バコバコ」「パコン パコン」「シュッポン」「シュポ シュポ」「…

「子どもを花粉症にしないための9か条」~適度に不衛生で自然であることの価値

一昨日のネット上のニュースに「子どもを花粉症にしないための9か条」というのがありました。(2月23日 医療介護CBニュース) それによると、将来、子どもが花粉症で苦しまないようにするためには、 生後早期にBCGを接種させる。 幼児期からヨーグルトなど乳…

「生きること」~縦の糸は命のバトン、横の糸は人間関係

私は相田みつをという人がどうしても好きになれません。あの説教臭い、単純な物言いが嫌いなのです。しかし残念なことに、相田みつをの詩が教育的に効果のあることは認めざるをえません。 自分の番(いのちのバトン) 父と母で二人 父と母の両親で四人 その…

「昔の子どもたち」~今とはまったく違う環境で育っていたという事実

土曜日の朝のニュースで、現像所に保管されている映画フィルムの劣化が進み危機的な状況にあるという話をしていました。所有権を持つ会社や人が分からなくなってしまい、適切な処置ができないというのです。ただし今はそれについて話そうという気はありませ…

「こんなのいかが? 教師の整理術⑩」~ステープラー(ホッチキス)の針を取る

ステープラー(ホッチキス)の針を取るのに、本体のお尻にある突起を使ったりしますが、なかなかうまく取れるものではありません。千枚通しのようなものを使ったり爪で引っかいたりといろいろやってみましたが、やはり専門の道具を使ったほうがよいようです…

「コペルニクスの日」~彼が世に出るためには、条件がそろわなくてはならなかった

今日2月19日はコペルニクスの誕生日だそうです(1473年)。 コペルニクスは地動説(正確には太陽中心説)を唱えた人として有名ですが、地球が自転しており、太陽を中心として六つの星(肉眼で見える五つの惑星と地球)が公転しているというアイデアは…

「ともに頑張ろう」~保護者に言うべきは、”何とかします”でも”何とかしてください”でもない

このところバラク・オバマが気になって仕方ない背景には、経験の浅い非白人の彼が、どうしてこれほどまでにアメリカ国民を引き寄せることができたのか、という羨望を交えた疑問があるからです。同じ力の何百分の一でも私にあれば、児童生徒や保護者を動かし…

「フォロワー・シップの話」~リーダーシップだけではものごとは進まない

後藤先生が「PRESIDENT」(12月号)の一部を見せてくださいました。『真のリーダーを育む「フォロワーシップ」とは』という文です。 それによるとリーダーシップの反対側に、フォロワーシップというものがあるのだそうです。リーダーシップを指導性…

「自己チューな人々」~利己主義者を相手にするよりずっと難しい。

利己主義と自己中心主義は根本的に違った概念です。 利己主義者は自分と他人を明確に分け、自他の利害を正確に計算して、たくみに利益を手元へ誘導します。自己中心主義者はそれとは違い、自他の区別が曖昧で、自分が正しいと思うことは他人も正しいと思って…

「画竜点睛を欠く」~どんなすばらしい指導も一点のミスで霧消する

かつてA高校の野球部にSという偉大な監督がおられました。県教委からも、学校・保護者・地域からも絶大な支持を受けた人でしたが、たった一人の選手の指導を誤ったばかりに、ついに学校を追われ、その手腕は今も眠ったままです。 子どもを殺されそうになっ…

「年号が変わると時代が変わる」~年表を見ていて気づく不思議な符合

クラスで明治から平成にいたる140年ほどを整理する授業をしているうちに、妙なことに気づきました。それはひとつの年号を持つ時代は、必ずひとくくりにできるということです。 例えば「明治」という時代は、不平等条約によって決定的に押された「二等国」…

「変えました」~ブログのデザイン

以前からブログのデザインを変えたかったのですが、これはと思うものは殆ど背景色が白で、これまで強調のために多用していた黄色の文字が見えなくなってしまいます。 今回、思い切って2年半分遡り、すべての黄を赤に変えました。おかげで自由にデザインを選…

「リタリン(コンサータ)の話」~特効薬ではありません

落ち着きがないなど、行動や認知に問題を抱える児童を医療につなげようとしても、子どもが薬漬けになるのではないかという恐怖のために二の足を踏む保護者がいる、というお話がありました。 確かにADHDのお子さんに使われるリタリンが覚醒剤代わりにされ…

「キツネの話」~化けるとき、頭に乗せる葉っぱは何でもいいわけではない

勤務の帰りに、自宅近くで、農道を横切る狐の姿を見ました。初めてだったので、半信半疑。翌日学校に来て小沢先生に聞くと、確かにあのあたりには狐が出るとのこと。それからしばらくしてまた遭遇しましたから、間違いありません。動物園以外で生きた狐を見…

「心にヤスリをかける」~むきたてのゆで卵のような心のままで、大人にしてはいけない

骨折のあと、折れた部分が以前よりも太くなることは良く知られた事実です。 同じように、激しい運動によって筋肉の線維に微細な損傷が発生したあと、適度の休息と栄養によって筋線維が修復されますが、そのとき筋繊維は以前より肥大し、より大きな力が発揮で…

「スキー教室」~その価値を世間は知らない

ちょっとした行き違いからチャンスを失い、以後ずっと気になっているのに手を出せない、そんな物や事があります。 例えばテニス。あんなに夢中になってやっている人がいる以上、ある程度がんばればきっと「面白くして仕方がない」といった境地に立てるはずな…

「あなたのお父さんやお母さんは、あなたのことをどんなふうに思っていると思いますか」~子どもに訊いてみたら

昨日は「あなたのお父さんやお母さんは、あなたにどんな大人になってもらいたいと言っていますか?」ということを、子どもに尋ねてみたいというお話をしました。しかしそれとは別に、聞いてみたいことがもうひとつあります。それは、「あなたのお父さんやお…

「エレーナ・センドラーの場合」~子どもたちはどんな大人になれと教えられ、育てられたか

時間の関係でテレビは殆ど見ないのですが、先週、珍しく見たテレビでエレーナ・センドラーという人を知りました。第二次大戦中ワルシャワのゲットー(ユダヤ人居住区)から2500人の子どもを救い出したという女性です。まったく未知の人だったのですぐに…

「2月になりました」~今月のウンチク

2月になりました。なんとなく特徴のない月です。 今月だけ28日または29日なのは、ローマ暦で年初が3月だったため、年末にあたる2月で一年の日数を調節したためだと言われています。 日本では旧暦2月を如月(きさらぎ)と言いますが、由来はいくつも…