カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「スキー教室」~その価値を世間は知らない

 ちょっとした行き違いからチャンスを失い、以後ずっと気になっているのに手を出せない、そんな物や事があります。

 例えばテニス。あんなに夢中になってやっている人がいる以上、ある程度がんばればきっと「面白くして仕方がない」といった境地に立てるはずなのに、チャンスもなく、思い切りもないまま、スポーツがシンドイ年齢になってしまいました。

 例えばマーラー。熱狂的なファンがいるのだからきっと素晴らしいに違いないのに、「大地の歌」なんかを聴いていると眠くなるより先に、酔ったような気分の悪さに陥ります。

 大江健三郎もしっかり読まないので、まるで好きになれません。

 自分の子どもに教えたいばかりに、38歳でスキーを始めました。ひところ異常なほど熱心に通ったのですが、齢を食ってから始めたことには限界があります。結局、どんなコースも滑りこなすといったレベルには、程遠いところで止まってしまいました。
 歳を取ってから始めることはダメですね。

 さて、今日はスキー教室。
 小学生のうちからチャンスを与えられて、羨ましいですね。たぶんこの子たちは、一生雪山と友だちでいられます。素晴らしいしことです。

 今のところ、学校教育のこういう部分に、価値を求める人は殆どいません。少なくとも、政治家やマスコミは。
 残念なことです。