カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「年号が変わると時代が変わる」~年表を見ていて気づく不思議な符合

 クラスで明治から平成にいたる140年ほどを整理する授業をしているうちに、妙なことに気づきました。それはひとつの年号を持つ時代は、必ずひとくくりにできるということです。

 例えば「明治」という時代は、不平等条約によって決定的に押された「二等国」という烙印を払拭するためにあった時代です。したがって不平等条約が解消すれば、明治の目標は達成されたことになります。
 事実、明治44年に関税自主権が回復されると、「明治」はその使命を終えたたことを宣言するように終了します。

 「大正」は、必死に走ってきた日本が一休みし、自由と平和、平等を謳歌した年です。大正デモクラシーという言葉が、その時代をうまく表現しています。そして普通選挙法(大正14年)が制定されると、この時代これ以上の民主主義はないというかのように、大正時代は終わります。

 「昭和」は、前半軍事力で、後半は経済力によって世界のトップに立とうとした時代といえます。そしてついにバブル経済が始まり(昭和62年)、日本は世界の絶頂に立った実感を持つのですが、それは昭和が終わってよいというサインだったのかもしれません。

 2001年、21世紀の始まりとともに9・11アメリ同時多発テロが起き、世界の構造はあっという間に変わってしまいました。

 これも不思議ですね。