トイレなどの詰まりを直す棒の先に吸盤のようなものがついたアレ、なんと言う名前か知っていますか。
任意で先生方に聞いてみたら、「呼んだことがないない」が最も多く、次が「スッポン」。「バコバコ」「パコン パコン」「シュッポン」「シュポ シュポ」「シュッポン シュッポン」と、まあ賑やかなこと。
私は見栄っ張りなので「バッコン」などと言うのがいやで、かつて本気で名前を調べたことがあります。それによると、あの道具は正式には「通水カップ」、通称あるいは商品名としては「ラバー・カップ」と呼ばれています。ただし「ラバー・カップ」というのは和製英語で、プランジャー(Plunger)が正確な英語です。
製品には上の写真のような半球形のものと、下のような先のついたものがあり、下の方が圧倒的に力があります。
さて最近、私は自分が通水カップの稀有な使い手であることを知りました。他の人だったら抜けない詰まりを、私だったら抜けるのです。
ポイントはふたつです。
一つは、半球形の通水カップの場合、穴に隙間ができないようにしっかりと覆うこと。そして、穴をシュポン、シュッポンするとき(アラ、言っちゃった)、カップの中に水がたっぷり入っているよう、常に水量に気を配ることです。空気が入ったカップでは、いくら激しく押し出しても、パイプの詰まりは抜けないのです。
さて、こんなことを鼻高々と自慢している自分を、私自身はかなり情けなく感じています。