カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

親子・家族・子育て

「誕生日が過ぎても使える『誕生日プレゼント引換券』の話」~DCD(発達性協調運動障害)、子どもの姿が見えてくるとき①

3カ月前、孫のハーヴは誕生日のプレゼントが決められず、 ほとんどパニックになっていた。 「誕生日プレゼント引換券」で何とか凌いだが、 誕生日に何をもらうかなんて、本来、大した問題ではないだろう。 という話。(写真:フォトAC) 【誕生日が過ぎても…

「貧乏人こそ結婚しろ:結婚式の経済学と本質的でない最後のアドバイス」~息子アキュラの結婚式で考えたこと⑤

金がないから結婚できないと思っているあなたに、 とんでもない思い違いだ。貧乏人こそ早く結婚しろ。 そしてもうひとつ。式や披露宴のあり方には、 別の原理もあることを忘れるな。 という話。 (写真:フォトAC) 【貧乏人こそ結婚すべき】 よく「お金がな…

「無視してもいいけど、無視すると面倒でもある結婚式の家族関係論」~息子アキュラの結婚式で考えたこと④

古くからあって、すでに時代遅れとも思われていること――、 そうした《昔の常識》が今も生きている場合がある。 無視してもいいが、無視する以上は覚悟が必要だ。 意外なものが連動する。 という話。 (写真:フォトAC) 仕事をする上で、前年度踏襲は良くな…

「式はどこから来たのか、結婚式とは何か、式はどこへ行くのか」~息子アキュラの結婚式で考えたこと③

息子の結婚式の招待状を息子からもらう――。 本来は親が主催者なのだからありえないことだ。 結婚式から神主も牧師もいなくなり、披露宴からは上司・同僚が消える。 そのくせ残る昔ながらの余興や挨拶――不思議で難しい世界だ。 という話。(写真:アキュラ提…

「結婚式の社会学と無礼で居心地の悪い披露宴の話」~息子アキュラの結婚式で考えたこと②

結婚式に関してこれといった一家言があるわけではない。 冠婚葬祭も時代とともに変わっていい。 しかし参加者があまりにもないがしろにされる式はいかがなものかと、 かつて非難したのと同じ式・披露宴を、わが子が挙げる――。 という話。(写真:フォトAC) …

「このソーメンは何ですか?」~息子アキュラの結婚式で考えたこと①

久しぶりに結婚式・披露宴に出た。息子の式・披露宴である。 しかしずいぶんと様変わりしたものだ。 ソーメンを持たされたり、ケーキを食べさせられたり、 愛を渡され、育てることを約束させられたり――、 という話。(写真:SuperT) 【久しぶりの結婚…

「『孫は来て良し、帰って良し』って、ほんとうなのかな?」~帰省した二人の孫を見ながら考えたこと

ふたりの孫を連れて娘夫婦が帰省してきた。 子どもは子どもなりにさまざまなものをもっている。 それにしても「孫は来て良し、帰って良し」って、 祖父母たちは、そんな冷ややかな目で孫たちを見ているのだろうか。 という話。(写真:SuperT) 【娘夫婦と孫…

「困っている親のため、教師はいつでもどんな場合でも、答えを持って相談に乗ってやれるといいんだけどね」~キース・アウトを更新しました。

kieth-out.hatenablog.jp

「学校に子どもを出していただく、子どもに来ていただくという伝統」~自由と不自由と安全・安心の物語③

富国強兵を急ぐ明治政府にとって、国民教育の充実は最優先事項だった。 「学校に子どもを出していただく、子どもに来ていただくという伝統」は、 そこから始まる。 学校はすべてを用意し、すべてを保証する、そうした伝統も最初からあった。という話。(写真…

「『今すぐアンタとヤリたい!』と触れ回りながら生きる人生」~もしかしたら英語は勉強しておいた方がいいのかもしれない

自らのTシャツに書かれた文字について、 人々はどれくらい気を配っているのだろう? 何が書かれているのか承知で突っ走っているのか、 気づかないだけなのか、いずれにしろ考えなくては--。という話。(写真:フォトAC) 【もしかしたら英語は勉強してお…

「幸せとは 朝起きて トーマスを踏むこと」~かけがえのないものが手元にあるという実感

終活でもないが、それとなく身辺の整理を始めた。そして読みふける昔の原稿。それにしても若いころは病んでいたものだ。今はしかし確かに触ることのできる幸せが、手元にある。という話。(写真:フォトAC) 【身辺整理をしながら昔の自分に出会う】 まだ本…

「あまりにも勉学に向かない現代、学校のアカデミズム」~権威や権力がなくなることへの期待と不安⑤

それにしてもなんと勉学に向かない現代か。 すべきことは増えているのに、誘惑はあまりにも多い。 そんな時代にあって、どう子どもを引き戻すことができるのか、 家庭にできることと学校にできること。 という話。(写真:フォトAC) 【あまりにも勉学に向か…

「大人が使う“しょうがない”、子どもが言うべき“はい、わかりました”“がんばります”」~ラミレス元監督、日本での成功の秘訣を語る②

ラミレスが言う、日本で成功するための三つのこと、 「ショウガナイ」「ハイ!ワカリマシタ」「ガンバリマス」 最初のひとつは大人が、あとの二つは子どもが使うべき言葉だ。 それは学びの場に絶対必要な三つの原理なのだ。 という話。(写真:フォトAC) 【…

「プロが本気になれば子育てはうまい」~教師が学校から家庭に軸足を移した日

三年ぶりに娘の家族が長逗留して、私はじっくり観察できた。 昭和の教師に比べて、今の教師はしっかりと家庭の面倒も見るし、 プロがその気になれば子育てはうまい。 それに引き換え、世の中には何も観てもらえない子もいるのだ。 という話。(写真:フォトA…

「進んでも遅れてもいない。ただ別の世界を生きているだけ」~若者の進みすぎた性生活と、あまりにも遅れた若者の話④  

現代の若者にとって、恋愛も娯楽の一形式、 選ぶ人もいれば、選ばない人もいる。 恋愛なしでも人生設計はできるのだから、 他人の恋バナも寝室事情も気にならない。 という話。(写真:フォトAC) 【恋愛も、娯楽のひとつにすぎなくなった】 かつて性と暴力…

「ネット時代に入って、恋愛が腑に落ち、憑き物も落ちた」~若者の進みすぎた性生活と、あまりにも遅れた若者の話③  

21世紀の若者たちにとって、 恋愛もひとつの娯楽コンテンツに過ぎない。 選ぶ人もいれば、選ばない人もいる。 よく世界が見えているので、突き動かされることもない。 という話。(写真:フォトAC) 【21世紀の若者たち】 21世紀の若者たちの恋愛や結…

「若者の恋愛事情は上位3割が表現する」~若者の進みすぎた性生活と、あまりにも遅れた若者の話②  

若者の恋愛状況を表現するのは、 常に恋愛カーストの上位30%だけである。 1970年代も、狂乱の80年代も、 そして暗黒の90年代も、 という話。(写真:フォトAC) 【「恋愛強者」は全体の3割】 「令和4年版男女共同参画白書」の「20代の若者の『デ…

「学校は保護者からも捨てられてしまった」~PTAの堤防に小さな穴が開いた。さあ、いまこそ崩すときだ

PTAを解散する学校が増えて、メディアも解散を積極的に後押しする。 もう時代錯誤の強制はやめて、人々の善意を生かすべきだと。 しかし私は悲しい。 学校は保護者にも捨てられてしまったからだ。という話。(写真:フォトAC) 【PTAの堤防に小さな穴…

「愛知県では児童生徒が学校のお墨付きで休むことが奨励されるらしい、でも」~キース・アウトを更新しました。

「ディズニーランドに行く場合は休んでいい学校に、嫌な授業があるときも行かなければならないのはなぜか」――この問いに対する答えが見つからないうちは、安易に子どもを休ませない方がいいよ。 kieth-out.hatenablog.jp

「なくなったPTAも必ず復活する、別の名前で」~PTAをなくす学校が出てきた③

欧米のように学校の責任を限定的にしない限り、 PTAは学校と保護者の双方にとって決定的に重要な存在だ。 重要で必要性があるなら、それは名を変えて必ず復活する。 だったら最初からなくならないよう、校長や役員が訴えればいいのだ。 という話。(写真…

「悲しみの見積もりと“親戚”の更新」~葬式なんてなくても大丈夫②

一昨日と同様、昨日の母方の葬儀もイトコたちの参加が少なかった。 もうこの親戚関係は解消したいということなのだろうか。 しかし葬儀には特別な意味があるはずだ。 現代の親戚関係を、人々はどう考えているのだろう。 という話。(写真:フォトAC) 【冷淡…

「村八分とシクラメンのかほり」~葬式なんてなくても大丈夫①

私の父方と母方で、一人ずつの叔母が相次いで死んだ。 葬儀が二日続きになったが、メイやオイの参列があまりに少ない。 つい最近まで、葬儀は最優先事項だったはずだが、 もはや人は死を畏れないということなのか――。 という話。(写真:フォトAC) 【親戚に…

「そして灯は消えた」~死にゆく小さな者の記録③

生き物の死は急速に進む。 歩けなくなったミースケはやがて食べることもやめて死での準備をする。 私たちも心構えするときだ。 優しいおまえの、死ぬのを見に行こう。 という話。(写真:SuperT) 【ミースケはついに動かなくなる】 1月の末からトイレが分…

「ウサギのミースケはトイレの場所も忘れてしまった」~死にゆく小さな者の記録①

11歳になった我が家の飼いウサギのミースケ、 老衰が急速に進んでいる。 もはやトイレの位置も分からなくなり、 自由に部屋を歩き回ることもできないのだ。 という話。(写真:SuperT) 【三羽のウサギ】 ミースケ(本名:ミルク)という名の我が家のウサ…

「いざというときに助けてもらうための先行投資」~これからの夫婦、正月をどちらの実家で過ごすのか?③

盆にも暮れにも双方の実家へ揃って行かないとして、 生涯、助けることも助けてもらうこともない人生を歩んでいけるのか、 援助しもらわなくてけっこう、面倒も見ない、遺産もいらない――。 そんなこと言わず、アルバイト気分で二日ほどがんばればいいだけじゃ…

「『なんで盆暮れに夫の実家に行かにゃならんのだ』という問いかけ」~これからの夫婦、正月をどちらの実家で過ごすのか?②

若い夫婦にとって互いの実家を訪うことは気の重いことである。 因習を捨て、独立した家族として生きようとすれば、 そこには“双方の実家に行かない”という選択肢も生まれてくる、 ――そうだろうか? という話。(写真:フォトAC) 【「なんで盆暮れに夫の実家…

「正月に息子夫婦が来なかったことに、何か意味があるのかと不安になった話」~これからの夫婦、正月をどちらの実家で過ごすのか?①

ちょうどいい人生の終わり方というものも追求しきれない。 将来に不安があったとしても、打ち切るわけにはいかないからだ。 なぜそんなことを考えたのかというと、 具体的に家族関係が変化してきて、私は急に心配になってきたのだ。 という話。(写真:フォ…

「この親子関係、なくてもあまり困らない」~冬休み中に思ったこと感じたこと④

初めての“子どもが帰省しない正月” そこではっきりと気がついた。 もうあの子たちに私は必要ない、 ずっと前からそうだった――と。という話。(写真:フォトAC) 【子の不在】 今年の年越しは95歳の母と私たち夫婦の3人だけでした。1年前、2022年の正…

「保育士や教師は、自分たちの子をそんなふうに育ててはいない」~子どもの心にどんな小さな傷も与えてはいけない③

人権を守ることへの厳しすぎるほどの姿勢は欧米に由来する。 しかしその欧米は、決して弱者に甘い国々ではない。 その欧米の厳しい基準をもって日本に被せれば、 日本の子どもは大人社会を生きていけない。 という話。(写真:フォトAC) 【高い人権意識はど…

「財産の少ない家でこそ起こる 血みどろの争い」~財産は残せばいいというものでもない②

子どものいない家で夫が亡くなる。しかし遺産の半分しか妻のもとに残らない。 財産の少ない家で、わずかな遺産を巡って血みどろの兄弟争いが起こる。 それらすべては、 故人が生きているうちに、やるべきことをやっておけば防げたはずのことだ。 という話。…