カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「虐待と躾を分けるもの」〜目黒女児虐待死事件より④

(ピーテル・パウル・ルーベンス「ソロモンの審判」) 【“虐待”――その説明が分からない】 目黒の女児虐待死のような事件が起こるとメディアは「ストップ!“児童虐待”」の一色になってしまいます。もちろんそれ自体は悪いことではありません。 しかし「大声で…

「こんなことが・・・」~眠れない夜

ワールドカップであろうと何であろうと、頑固に自分の生活習慣を変えない。 そう思って10時半に床につき、何の問題もなく眠りについたのに、目が覚めたのが45分後。意地でも起きないぞと思ったのですが、私の生活習慣の中には「一度起きてしまったらもう…

「更新しました」〜虐待はどこの家にも起こり得る?

「キース・アウト」 2018.06.28 「しつけ」の名で虐待 専門家「どの家でも起こりうる」 *スマートフォンではうまくリンク先へ進まない場合があります。 下の方へ記事を探してください。

「ランドセル改革は起こるのか」〜子どもの荷物が重すぎる問題について

【ランドセル7.7kg】 以前からたびたび話題になっていましたが、登校時の小学生のランドセルの重さが7.7㎏にもなるそうです。つい先日のNHKニュースでもやっていました。ランドセルがすべての原因ではないでしょうが、腰痛や肩こりのために通院する子ど…

「娘を生贄に捧げるとき」〜目黒女児虐待死事件より③

【嫌いだからといってイジメるわけではない】 ウサギを三羽飼っていたことについてはこのブログで何回かお話ししました。 好きで飼っていたのではありません。よんどころない事情で我が家にやってきたので面倒を見ていただけです。それでも先日、そのうちの…

「アパートの片隅のイサクの犠牲」〜目黒女児虐待死事件より②

(カラヴァッジョ 「イサクの犠牲」) 【続報】 東京目黒区の女児虐待死事件についてはやはり衝撃が大きかったこともあり、いまだに続報が絶えません。先週末にあったのは次ような話です。「もうご飯を食べられない」。捜査関係者によると、結愛ちゃんは3月…

「色にいろいろある」〜青と緑のウンチク

【決戦の朝】 ブログ記事はいつも前日に書いて深夜の予約投稿にし、私自身は10時半に寝てしまいますので、今朝のビッグイベント、ワールドカップ、日本対セネガルについてはまだ結果を知らない状態です。 簡単に勝たせてくれる相手ではないでしょうね。 ポ…

「チケットはないがエチケットはある」〜日本人サポーターの勝利

(写真はイメージ) 【日本のサポーターがまたやった】 昨日のフットボールチャンネルに「日本代表サポから広がる“ゴミ拾いの輪”。ウルグアイサポも『日本人から学んだ』」【ロシアW杯】という記事が出ていました。 それによると現地時間20日に行われたワ…

「隠れたる才能よ、出でよ!」〜日本がワールドカップに優勝する日

【土曜日の朝、午前三時半】 先週土曜日の話です。 いつもは4時半の目覚ましが鳴る直前にスッキリと起きるのですが、同じ爽やかさで目覚めてトイレ行って戻ったら、まだ3時半でした。とてもではありませんが二度寝もできそうになかったのでテレビをつけた…

「一流とはすごいものだと思った話」〜古い映画を観た

【年寄は急ぐ】 最近、とみにできなくなったことのひとつは本を読むことです。特に小説が読めない。 気持ちが急いて「行間を読む」とか「イメージを膨らますとか」、小説を読むときは自然にやっていることが面倒くさくて仕方ないのです。早く結果が欲しい、…

「壁は必要だったのか」〜大阪北部地震(仮称)の教訓

大阪で大きな地震があって3名の方が亡くなりました(18日の時点)。心よりご冥福をお祈りしたいと思います。 中でも小学校のプール脇で亡くなった9歳の女の子はかわいそうなことをしました。あと1~2分遅いか早いだけで命を失うことはなかったと考える…

「働き方改革と制度の落とし穴」〜シノマの場合

先日、元教え子でこの3月まで都会で教員をやっていたシノマに会いました。一児の母で、夫は中学校の教師です。 どういう経緯で教員を辞め、それを私がどう受け止めたかは1月の末に当ブログでも書きました。(「これを捨て、あれを目指すのか」〜ある二人の…

「三つの児童虐待、地域の力」〜目黒女児虐待死事件より①

(ヨハン・ハインリヒ・フュースリー 「夢魔」) 【目黒女児虐待死事件】 先週のニュースを遅ればせながら扱っているうちに、もう今週も金曜日です。なんだか玉突き遅延の悪い仕事をやっているみたいになっています。 さて、一応教育関連の体を取っている本…

「突然、愁然、不自然」〜日米首脳会談の幻滅2

それにしても米韓合同軍事訓練を中止にしたり、在韓米軍の縮小問題を口にしたりと、経済制裁に苦しんでいたのはアメリカの方だったっけ? ドナルド・トランプ氏はかつてロシアを訪問した際、ホテルに売春婦を集めて変態プレイを楽しみ、その様子をロシア諜報…

「不思議な父親、家族の限界」〜新幹線無差別殺傷事件について2

【不思議な父親】 9日の新幹線内殺傷事件については容疑者の家族が比較的多弁で、容疑者の人物像はかなりはっきりと浮かび上がってきます。ただし実父と称される人の発言はどこか他人事のようで、ネット上では厳しく非難されました。「施設に入ってからほと…

「新幹線の安全と浮かび上がる容疑者象」〜新幹線無差別殺傷事件について1

【一日違い】 日曜日の朝のニュースで前夜(6月9日夜)、東海道新幹線内で無差別殺傷事件があったことを知って慌ててカレンダーを見ました。間違いないと思いながらも、過去の二つの事件と同じ日付けでないことを確認して、少しホッとしました。二つの事件と…

唖然、呆然、粛然〜日米首脳会談の幻滅1

なんでドナルド・トランプに関する悪い予感は当たるのだろう? kite-cafe.hatenablog.com kite-cafe.hatenablog.com よりによって北朝鮮が一番欲しがっていた体制保障を最初にあげちゃうなんて! 金委員長の4勝1敗5引き分け。1敗は「体制保障」の前に「核保…

「和歌山のドンファンからモーツアルトのドンジョバンニへ」〜気ままに調べることの面白さ

(オノレ・フラゴナール「かんぬき(閂)」) 以前にも申し上げましたが、世の中の重要な事件は金曜日に起こることが多いので、翌週はじめの記事はしばしば時期遅れのとぼけたものになりがちです。 そうは言ってもしかたないので、2〜3日、そうした時期遅…

「二人のトリックスター」〜明日の米朝首脳会談を子どもに説明する

フランシスコ・デ・ゴヤ「サン・イシードロの巡礼」 【米朝首脳会談の不安と不快】 明日はいよいよ史上初めての米朝首脳会談だそうで、なんだかいやな予感で胸がざわざわしています。こんなこと、一昨年の米国大統領選挙前夜以来です。 kite-cafe.hatenablog…

「楽園などない」〜自助努力なしで生きる時代の子どもたち2

ピーテル・パウル・ルーベンス&ヤン・ブリューゲル(父) 「楽園のアダムとエヴァ」 (1597-1600) 【社会的関係を切り捨てる人たち】 この春、近所で話題になったことのひとつは、輪番で隣組長になるはずだった人が町会そのものから抜けてしまったというこ…

「消えたセーフティネット」〜自助努力なしで生きる時代の子どもたち1

カール・シュピッツヴェーク 「青年時代の友人」 (1855) 【消えたセーフティネット=友人】 かつて失業すると同時にやらなければならないことが二つありました。ひとつは職業安定所に行くこと、もうひとつは友だちや先輩のところを渡り歩くことです。どち…

「友だちに会うために学校に来る」〜普通の子どもたちの生き方

トマス・エイキンズ 「チェスプレイヤー」 (1876) 以前お話ししたことがあったかどうか――私は幼いころに中耳炎を病んで、以来左耳が聞こえにくいところがあります。 若いころは左から声をかけられても右に振り向くといった感じでなかなかしんどかったので…

「私は傷ついている」〜コンピュータ・リテラシーの話

私は基本的に悩むということのない人間ですが、ここ十日余りはけっこう苦しんでいます。 何があったかと言うと、コンピュータが動いてくれないのです。完全に動いてくれなければむしろ簡単なのですが、中途半端に動くから困る。 【私は悩んでいる】 ことのは…

「大切なのは何を語ったのかではなく、何を行ったか」〜他人の子育て論を信じてはいけない 2

ダニエル・リッジウェイ・ナイト 「庭でコーヒー」 【三度目の子育て】 「子どもが好きだから教師になったの?」と聞かれて困ることがたびたびありました。もちろん子ども嫌いではできない仕事ですが、教員になった主たる理由は社会科の、特に歴史が好きだっ…

「更新しました」〜一見不合理な校則にも理がある

「キース・アウト」 2018.06.02 体操服の下に肌着禁止、小学校のルール変? 心配な親も *スマートフォンではうまくリンク先へ進まない場合があります。 下の方へ記事を探してください。

「わが子を確実に東大に入れる法」〜他人の子育て論を信じてはいけない 1

ジョン・エヴァレット・ミレー 「北西航路」 (1874) 【6月になりました】 6月になりました。 とはいえ6月というのはほんとうに何もない月で、全国的に有名な祭りと言っても加賀百万石まつり(今日から6月3日まで)くらいなもの、年中行事としてはさっ…