カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「私は傷ついている」〜コンピュータ・リテラシーの話

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 私は基本的に悩むということのない人間ですが、ここ十日余りはけっこう苦しんでいます。
 何があったかと言うと、コンピュータが動いてくれないのです。完全に動いてくれなければむしろ簡単なのですが、中途半端に動くから困る。

【私は悩んでいる】

 ことのはじめは2週間余り前の朝のこと、電源を入れた後でしばらく待っても何もおこらず、「あれ?」と思っていたらやがて黒い画面に「Operating System not found…」の文字。
「オペレーション・システム(OS)が見つからないって、つまりwindowsにさえたどり着いていないってこと?」
と怯えながら、あちこちのキーを意味もなく叩いてみたり、電源ボタンを押して強制終了して何度か再起動を繰り返したり、昔懐かしい「F8連打(起動時にF8のキーを連打すると修復画面に入れた)」をやってみたり、大した技術もないのであれこれ同じことを繰り返していたら、あるときスコンと入れた――windowsの最初の画面にたどり着いたのです。ヤレヤレ。

 その日はそれで済んだのですが二日後くらいに、今度は作業中に突然画面が消えてブルースクリーンになり、回復プログラムが始まってしまったのです。それはそれで大変なことですが、前回のような手も足も出ないような状況ではないので諦めて待っていると、70%、80%90%と回復が進み、95%・・・「ああ、あとちょっとだ」と思った瞬間に画面が変わって、
「回復できませんでした」
って・・・そりゃダメだろう!

 仕方ないのでまたあれやこれやってやっと回復できた――そんなことが2、3回あって、その間うまく動いている時もWordなどを使うとやたら重く、「一文字打って2秒待ち」みたいなことが何度か繰り返され、これはもう根本的なところで問題があるんじゃないかとディバイスマネージャを開いたら、なんとハードディスクが100%のまま、全く下がらないのです。重くなるわけです。
 またしばらく、あれやこれややってみたのですが、考えてみれば7年目の機械、日に12時間以上は動かしていますからハードディスクもそろそろ傷んでも不思議はない。
 そこで本格的に諦めて、新しい装置を買うことにしました。

 今後を見通してもそんなに大きな仕事をする予定もありませんから、最低の性能でよく、そこでさっさと決めて格安のコンピュータをネット販売で申し込みました。それが先々週の金曜日です。
 新しい機械が来るまで1週間。その間何もしないわけにも行かないので、その瀕死のコンピュータをなんとかなだめながら使って、その間にもう一度あちこち見なおして――、

「あれ、このプログラムが邪魔してない?」
 どうも常駐して常に働いている妙なプログラムがあるのです。そこで思い切ってそのプログラムを停止したら・・・動いた。
 まるで肛門を塞いでいた握りこぶし大の大便がスポッと抜けたみたいに(なんという表現だ!)、あとはスイスイ流れていくのです。翌日には新しい機械が来るというのに・・・。

【みなさま、どうしておられるのでしょう】

 さてこんなことを延々と書いても面倒なだけですから端折りますが、このあと直ったと思っていたコンピュータが実は直っておらず、「ああ、やはり新しいのを買っておいてよかった」と思って箱を開き、データを移したりソフトをインストールしたりと時間を使って、「ようし動かすぞ!」と思ったたらいくらもしないうちのその新しい機械でも同じような状況(ディスク100%)が起こり、しょうがないのでもう一度元の機械に向かったり、やっぱり新しいのに挑んだりと、毎日2台の機械と悪戦苦闘していたのです。
 そこで私が思ったのはこういうことでした。
 みな様、こういう場合はどうしておられるのでしょう?

 確かに私は教員時代から他の先生方よりはるかに長い時間をコンピュータの前で過ごすような人間でした。ですから普通以上にコンピュータ・トラブルに見舞われる回数は多かった、それはしかたありません。
 しかしごく平均的な使い方をしていたって不都合は起きるでしょう。あるいはWordの使い方だのExcelの関数だの、困ることはいくらでもあるはずです。そんなとき、みな様はどうしておられるのでしょう?
 特に私よりずっと若い世代、二十代、三十代、四十代あたりの先生たちは、その程度のことはチャッチャと解決してしまうのでしょうか?

【爺ちゃん遅れてるよ、こんなことも分からんの?】

 三十数年前、私はコンピュータに関しては教員の世界でほぼトップ集団にいました。最初に赴任した学校は職員数が60に近い大校でしたがコンピュータを持っていたのは私一人でしたから、トップ集団は間違いないところでしょう。
 その後もITには遅れないよう常に注意を払ってきましたから、「教員としては」という前書き付きですが、なかなか頑張っては来たのです。ところがここ10年余りの間に、ITに関しては一気に置いて行かれた――そんな感じがしています。

 SNSで遅れをとってスマホでも遅れた、そしてその間にクラウドだのIoTだので後手に回った、そしてこの始末です。スマホ決済が分からない、仮想通貨が分からない、ネットフリマが分からない――そしてもともとある程度分かっていたはずのコンピュー自体のあつかいも分からなくなって来た。

「爺ちゃん遅れてるよ、こんなことも分からんの?」
 まだ言われたことはありませんが、自分で自分につぶやいて、今のうちから慣らしておきましょう。
 ああ!!
※今朝のニュースで「学校現場の江戸テック」とかわけのわからないことを言っていました。
 学校とコンピュータと教育に関わる話のようです(江戸ってなんだ?)。
 しかたない。また調べに行ってきましょう。江戸の話みたいですから、遅れた年寄りでも分かるかもしれません。