カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「健康管理が気軽にできる」~ジジイがスマートウォッチを買ってどうする?②

 スマートウォッチが身体のデータを集め、
 時には警告を与え、時に危険を知らせる。
 能動的・主体的に行うことの困難な健康管理を、
 先端技術がごく自然にやってくれる、
という話。(写真:apple

【健康診断:問題はあるが心配はない】

 人間ドックの行って最後の行程である医師の問診と総合診断の場まで進んで、そこで言われることはここ数年だいたい同じようになっています。
「いろいろ問題はありますが、心配はありません」
 問題はあるが心配はない――言い得て妙です。自覚的な症状としては心拍数が常に90以上とかなり高いこと、若いころに比べると畑仕事をしていてもはるかに疲れやすくなっていること、首だの肩だの背中だの、あちこち痛みが出ることなど気になることはありますが、自覚できない問題として睡眠時無呼吸症候群SAS)の兆候があることも心の隅では苦にしています。

睡眠時無呼吸症候群SAS)】

 睡眠時無呼吸症候群SAS)はありふれていると言えばありふれた病気で、昔、泊りがけの宴会があった時など、早めに寝てしまった先輩を尻目に部屋で飲み直していると、とんでもない大いびきとともに先輩の吸った息がとつぜん止まり、「あれ?」と思っているうちにどんどん時間が経って、「これ、ホントに死んじゃったんじゃないか?」と慌てて腰を浮かせかけた瞬間に「ぶふぁ~」と息を一気に吐き出すアレです。いびきといい「ぶふぁ~」といい、あれでよく目を覚まさないものだと感心するほどの大きさですが、本人はいたって平気で寝たままです。

 実際にそのまま息が止まってしまう(死んでしまう)ことは少ないようですが、深刻な病気に繋がったり実質的な睡眠不足のために交通事故を起こしたりといったこともあって、症状の重い人は治療する必要があります。睡眠時にマスクを装着して空気を送り込むCPAPシーパップ:右の写真)と呼ばれる治療法が一般的で私の弟もしていますが、現在の私は適応範囲になく、保険対象にならないこともあってまだ装着していません。しかし遺伝的には可能性が高く、気になります。
 普通は同じ部屋で睡眠をとる配偶者が気づくことが多いらしいのですが、私より遅く就寝する妻は野比のび太(頭が枕に着く前に寝ている)と1位~2位を争うほどの寝つきの良さで、朝は私の方が早いので配偶者の寝息を聞いたことがないらしいのです。その点ではまるっきり役に立ちません。
 
 Apple Watchを購入するのに安価なSEではなく、2倍近くもするSeries 10を買った決め手のひとつは、10(テン)には「睡眠時無呼吸の通知機能」があって、中等度から重度の睡眠時無呼吸を示唆する兆候を検出した場合は知らせてくれるのです(すでに一回通知がありました)。命に関わる問題ですから、お金には代えられません。
 その他にもSeries 10には心電図を描いてくれる「心電図アプリ」があったり、血中酸素濃度を計ったり、血圧を計測したりといったセンサーも搭載されていて、総じて循環器系の問題に強い印象がありました。私が心配な部分です。

【睡眠の質が改善する】

 さらに(これはSEにも搭載されているのですが)睡眠そのものに対する検査も充実していて、睡眠時間や眠りの深さについても記録を取ってくれます。

 右はApple Watchが拾ったある夜の私の睡眠パターンですが、夜中に何度も起きている(覚醒)のも問題ですし、5時間9分という睡眠時間の短さも気になりますが、レム睡眠とコア睡眠、そして深い眠りがバランスよく繰り返されていて、質のよい睡眠が取れているのが分かります(たぶん)。
 これは床にはいる前の生活が安定していた証拠で、寝酒を飲み過ぎたりするとこんなわけにはいきません。スマートウォッチを記録が残るということで、意識的・無意識的に生活を整えた面があったのでこんなリズミカルなグラフになったのです。
 
 不思議なもので、毎日体重計に乗って記録を取るだけでダイエット効果があるという体重計ダイエットがそうであるように、目に見える形にするとそれだけで生活を整えたくなる自然なこころの動きがあるようです。
 この一カ月あまり、きちんとした睡眠をとるようになったら夜は普通に眠くなり、朝も「もうちょっと寝ていたい」という、ごく当たり前の誘惑にかられるようになっています。そんな感じは、もしかしたら高校生のとき以来かも知れません。
 
 Apple Watchが採集しているデータは他にも、心拍数、呼吸数、呼吸の乱れなどがあり、利用の仕方はこれから考えていきたいと思います。

【運動の記録】

 Apple Watchの「フィットネス」というアプリは歩いた歩数や歩行距離、それとともに日常生活の中で消費された熱量(ムーブ)、早歩きなどの運動をした時間(エクササイズ)、毎時間1分以上立ちあがって動いた時間(スタンド)などを記録し励ましたりします。目標が達成されるとそのたびにバッジが与えられたり、逆にコンピュータの前に座り込んで1時間以上動かなかったりするとバイブレータが作動して「立ち上がって1分間動きましょう」といった通知が送られてきたりするのです。従わないと電気ショックが来る、という訳ではありませんが、やはり動いてみようという気にはなります。
 人によっては余計なお節介と感じる人もいるようですが、私は素直です。もっとも30分が目標の「エクササイズ」はなかなか達成でいませんが。
(この稿、続く)